感想一覧
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[良い点]
面白い、面白すぎます
なんとか作者さんにこの感動を伝えたくて
何年も前からなろうで小説を読んでいるんですが
初めてアカウント作ってコメントしてしまいました
なろう以外でも古典と言われるようなSFや色んなジャンルの小説を読んできたんですが
もしかしたら僕の中で一番好きな小説になりそうです
こんな素晴らしい作品を作ってくれた作者さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
本来ならばもっと作品についての感想を書きたいところなのですが
くどくなるのでやめておきます笑
面白い、面白すぎます
なんとか作者さんにこの感動を伝えたくて
何年も前からなろうで小説を読んでいるんですが
初めてアカウント作ってコメントしてしまいました
なろう以外でも古典と言われるようなSFや色んなジャンルの小説を読んできたんですが
もしかしたら僕の中で一番好きな小説になりそうです
こんな素晴らしい作品を作ってくれた作者さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
本来ならばもっと作品についての感想を書きたいところなのですが
くどくなるのでやめておきます笑
Minnhei 様
アカウント作成してのご感想ありがとうございます。
一番好きになりそうと言っていただけて、とても嬉しいです。
よろしければ、作品の気に入った点など教えていただければ作者の励みになりますので、是非に。
アカウント作成してのご感想ありがとうございます。
一番好きになりそうと言っていただけて、とても嬉しいです。
よろしければ、作品の気に入った点など教えていただければ作者の励みになりますので、是非に。
- 山彦八里
- 2017年 01月27日 16時40分
[良い点]
展開がスピーディーな為、読んでいて疲れない。
[気になる点]
スケール感が掴みにくい。
[一言]
英訳してアメリカに輸出したら、ヒットしそうに感じました。
展開がスピーディーな為、読んでいて疲れない。
[気になる点]
スケール感が掴みにくい。
[一言]
英訳してアメリカに輸出したら、ヒットしそうに感じました。
ぼ~ず! 様
ご感想ありがとうございます。
展開の早さは意識しました。単行本上下巻くらいになっていると思われます。
>スケール感が掴みにくい
なるほど……言われてみるとたしかに、と感じます。
実質閉鎖都市が舞台になっていた難点ですね。
ご感想ありがとうございます。
展開の早さは意識しました。単行本上下巻くらいになっていると思われます。
>スケール感が掴みにくい
なるほど……言われてみるとたしかに、と感じます。
実質閉鎖都市が舞台になっていた難点ですね。
- 山彦八里
- 2016年 11月19日 22時33分
[一言]
SFだった。SFマガジンというより奇想天外に掲載されていても違和感のないSFだった。
こういう筆力のある人が探せばいるのがいいですね。
残念ながら筆力と人気が一致してないっていうのが世知辛いですが
SFだった。SFマガジンというより奇想天外に掲載されていても違和感のないSFだった。
こういう筆力のある人が探せばいるのがいいですね。
残念ながら筆力と人気が一致してないっていうのが世知辛いですが
コーヒープレス 様
ご感想ありがとうございます。
SF,いいですよね。
あまり大きなことは言えませんが、せっかくジャンルも再編成されたことですし、またなにか書けたらいいなと思っております。
ご感想ありがとうございます。
SF,いいですよね。
あまり大きなことは言えませんが、せっかくジャンルも再編成されたことですし、またなにか書けたらいいなと思っております。
- 山彦八里
- 2016年 06月18日 00時04分
[一言]
お久しぶりになります。中村尚裕です。
第二章の感想から随分間が空いてしまいました。申し訳ありません。
というのも本作が自分内で『とっておきのとっておき』になってしまったためです。いい意味で。
なのでこの段までの『とっておき』となってしまいました。ご容赦のほどを。
さて、封印を解いて最終章。入り口のクライマックス感からラスト・シーンの清涼感まで一気に読み切らせるこの飛翔感にはただ圧倒。
どうしてこの尺(第一章から最終章までわずか37部分)で、堕落から最終決戦まで飛翔感さえ伴って描き切るかなこの人は(賞賛)。
感想を一言に凝縮しますと、
――疾る(“はしる”、と読んで下さい)。
もうちょっと縛りをゆるくしますと、
――疾る。馳せる。飛翔する。光速で紡がれる言語機関に魂までをも駆動され、遥か高みまで突き抜ける。
こんな感じになりますでしょうか。
熱いというか、猛ります。飛翔するフレイム・パターンから絶対零度のブリザードまで、登場人物がそれぞれの温度感を伴い、ちぎれ飛ばんばかりの勢いで、想いを、夢を乗せて駆け抜けます。――そして後には燃えるだけ燃え切った(燃え尽きた、のではなく)清々しさが残ります。
とにかく凝縮、無駄という無駄を削ぎに削ぎ、ただそれだけでなく厳選したエッセンスは濃やかに愛でるように描いた結果が先述の飛翔感に繋がったものとみえ、遂には文字通りの遥か高みにまで駆け抜けます。厳選されたシーンや登場人物、あるいはアイテムには一切の贅肉を持たせないようでいながら、奥行きを匂わせる描写で行間に深みを持たせて、登場人物の生活感や世界の存在感といったものを間接的に脳内補完させるという離れ業。
戦闘シーンにも抜かりなし。二手三手と繰り出される知恵と勇気とどんでん返しで読者を心理的に追い詰め、解放し、それこそ愉しく踊らせてくれます。
そしてラスト、登場人物がそれぞれに到達する高みや救い、あるいは終着点にはただ脱帽(色んな意味で)。
とまあ、物語を“突き抜けて”(“読み終えて”、というよりもこの駆動感にはこちらの言葉のほうが相応しいでしょう)から振り返ってみるに、そこに込められていたものは遙かなる想いと匠の業であった、という次第。もはや点をどうの、などと語るのは野暮に感じられるくらいの完成度。
とても素晴らしい物語に立ち会えまして幸福です。
それでは、よろしくお願いいたします。
お久しぶりになります。中村尚裕です。
第二章の感想から随分間が空いてしまいました。申し訳ありません。
というのも本作が自分内で『とっておきのとっておき』になってしまったためです。いい意味で。
なのでこの段までの『とっておき』となってしまいました。ご容赦のほどを。
さて、封印を解いて最終章。入り口のクライマックス感からラスト・シーンの清涼感まで一気に読み切らせるこの飛翔感にはただ圧倒。
どうしてこの尺(第一章から最終章までわずか37部分)で、堕落から最終決戦まで飛翔感さえ伴って描き切るかなこの人は(賞賛)。
感想を一言に凝縮しますと、
――疾る(“はしる”、と読んで下さい)。
もうちょっと縛りをゆるくしますと、
――疾る。馳せる。飛翔する。光速で紡がれる言語機関に魂までをも駆動され、遥か高みまで突き抜ける。
こんな感じになりますでしょうか。
熱いというか、猛ります。飛翔するフレイム・パターンから絶対零度のブリザードまで、登場人物がそれぞれの温度感を伴い、ちぎれ飛ばんばかりの勢いで、想いを、夢を乗せて駆け抜けます。――そして後には燃えるだけ燃え切った(燃え尽きた、のではなく)清々しさが残ります。
とにかく凝縮、無駄という無駄を削ぎに削ぎ、ただそれだけでなく厳選したエッセンスは濃やかに愛でるように描いた結果が先述の飛翔感に繋がったものとみえ、遂には文字通りの遥か高みにまで駆け抜けます。厳選されたシーンや登場人物、あるいはアイテムには一切の贅肉を持たせないようでいながら、奥行きを匂わせる描写で行間に深みを持たせて、登場人物の生活感や世界の存在感といったものを間接的に脳内補完させるという離れ業。
戦闘シーンにも抜かりなし。二手三手と繰り出される知恵と勇気とどんでん返しで読者を心理的に追い詰め、解放し、それこそ愉しく踊らせてくれます。
そしてラスト、登場人物がそれぞれに到達する高みや救い、あるいは終着点にはただ脱帽(色んな意味で)。
とまあ、物語を“突き抜けて”(“読み終えて”、というよりもこの駆動感にはこちらの言葉のほうが相応しいでしょう)から振り返ってみるに、そこに込められていたものは遙かなる想いと匠の業であった、という次第。もはや点をどうの、などと語るのは野暮に感じられるくらいの完成度。
とても素晴らしい物語に立ち会えまして幸福です。
それでは、よろしくお願いいたします。
中村尚裕 様
再びの熱いご感想ありがとうございます。
まさしく本作は疾るだけ疾り、燃えるだけ燃え切ったように、作者としても思います。
特に、三章は飛翔感のその後、登場人物たちの完成の部分でしたので、ラストは決めていたとはいえ、執筆はいかに突き抜けるか、走り抜けるかの戦いでした。
苦労の甲斐はあったと思います。
中村様にはたくさんの称賛のお言葉をいただき、改めて本作を書いてよかったと心から思いました。
最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございました。
再びの熱いご感想ありがとうございます。
まさしく本作は疾るだけ疾り、燃えるだけ燃え切ったように、作者としても思います。
特に、三章は飛翔感のその後、登場人物たちの完成の部分でしたので、ラストは決めていたとはいえ、執筆はいかに突き抜けるか、走り抜けるかの戦いでした。
苦労の甲斐はあったと思います。
中村様にはたくさんの称賛のお言葉をいただき、改めて本作を書いてよかったと心から思いました。
最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございました。
- 山彦八里
- 2016年 06月01日 11時47分
[一言]
お疲れ様です。中村尚裕です。
第二章を拝読しての感想となります。遅読なのがバレバレですが、アイディアに詰まった時の清涼剤として楽しませていただいております。一気に読まないのは単に遅読なだけです(笑)。自作に頭を使ってる時間が長い、というのもありますが。
さて第二章、全三章の展開とあることから来る期待を裏切らず、『序破急の破』を地で行き風雲急を告げる展開となっておりますね。導入部分では物語上の立ち位置を匂わせて世界観を掘り下げておきながら、見せ場では一気に物語世界の根幹へ読者を引き込んでくれます。
以下、感じましたポイントなど。
・序盤、キャラバンを追うカメラ・ワーク。第一章とは打って変わって世界の拡がり感を充実させていて流石、と唸らされます。舞台となる木星世界の奥行きを感じさせる描写力は健在。カメラはビオトープ『アルビオ』を追っているようでいて、実はその他のビオトープ、これの存在感が逆に浮かび上がる構成となっていてニヤリ。
・ヒロインである(と認識してます)マリー、その存在感。やっぱり主人公トマスとの絆の深さは伊達ではありません。いい女!第一章でも登場するなり『いい女』っぷりを披露してくれましたが、第二章では冒頭から色々『ご馳走様』な想いの丈を披露してくれて満足感たっぷりです。
・戦闘。今回はMDというメカそのものもさることながら、そこに込められたテクノロジィをも十全に駆使した戦術というか駆け引き(もはや作者と読者の心理戦)が秀逸の一言。見事に読者の心理、これの裏を衝いてくれます。敵の強さを存分に描いておいて、それをいかに知恵で引っくり返すか、という流れに見事踊らされます。お見事、この一語に尽きますね。
・クライマックス、突如として世界の根幹に関わる展開が待っていますが、『悪役』の悪役っぷり、短いながらも凝縮された存在感で場の空気を見事にさらっていきますね。そして風雲急を告げる展開で一気に風呂敷を拡げておられます。このスピード感は流石の一言。ただ、これまで丁寧に構築されてきた世界観、これの存在に対する危機感を煽られていればなお盛り上がったかなとは感じます。『一話完結感』を出すためとは拝察しますが、『この悪役を放っておけない感』を煽る意味では、『主人公の自認する存在意義』にプラスして『(木星の)人類世界の存続がいよいよ危うい』感じが匂っていれば没入感が5割増しくらい(当社比)になったのではないかと拝察します次第。とはいえ、続きがすぐに読める状態ではありますので、さっさと次を読めば済むことではありますが。
・第二章の結末を考慮しますに、リセの主観表現(「体型に関する哲学的命題」のくだりなど)は、実はなかった方が観客として『してやられた感』を感じられたかも知れません。正確には、『主観表現部分を客観表現に置き換えた方が』、ということになります。この結末を読んだ後で読者に「え?え?まさか?」と慌てて読み返させる力を持った展開と拝察しますが、いかに。いや、現状の展開は考え抜いた果てに行き着いた結論であろうとは存じますが、天秤にかけられたであろう可能性、そこにも思いを致さずにはおれません。転じれば、それだけ深みのある描写と展開、というわけですね(笑)。
・密かに主人公トマスの男前っぷりはお気に入りです。『いい女』マリーの想いを受け止めるに値するいい男!
第二章のあとがきも拝見しました。いや本当に第二章、最終章とご投稿いただけてよかったと感じます。おかげさまで最後まで楽しめます。
それでは、最終章も楽しませていただきます。
それでは、よろしくお願いいたします。
お疲れ様です。中村尚裕です。
第二章を拝読しての感想となります。遅読なのがバレバレですが、アイディアに詰まった時の清涼剤として楽しませていただいております。一気に読まないのは単に遅読なだけです(笑)。自作に頭を使ってる時間が長い、というのもありますが。
さて第二章、全三章の展開とあることから来る期待を裏切らず、『序破急の破』を地で行き風雲急を告げる展開となっておりますね。導入部分では物語上の立ち位置を匂わせて世界観を掘り下げておきながら、見せ場では一気に物語世界の根幹へ読者を引き込んでくれます。
以下、感じましたポイントなど。
・序盤、キャラバンを追うカメラ・ワーク。第一章とは打って変わって世界の拡がり感を充実させていて流石、と唸らされます。舞台となる木星世界の奥行きを感じさせる描写力は健在。カメラはビオトープ『アルビオ』を追っているようでいて、実はその他のビオトープ、これの存在感が逆に浮かび上がる構成となっていてニヤリ。
・ヒロインである(と認識してます)マリー、その存在感。やっぱり主人公トマスとの絆の深さは伊達ではありません。いい女!第一章でも登場するなり『いい女』っぷりを披露してくれましたが、第二章では冒頭から色々『ご馳走様』な想いの丈を披露してくれて満足感たっぷりです。
・戦闘。今回はMDというメカそのものもさることながら、そこに込められたテクノロジィをも十全に駆使した戦術というか駆け引き(もはや作者と読者の心理戦)が秀逸の一言。見事に読者の心理、これの裏を衝いてくれます。敵の強さを存分に描いておいて、それをいかに知恵で引っくり返すか、という流れに見事踊らされます。お見事、この一語に尽きますね。
・クライマックス、突如として世界の根幹に関わる展開が待っていますが、『悪役』の悪役っぷり、短いながらも凝縮された存在感で場の空気を見事にさらっていきますね。そして風雲急を告げる展開で一気に風呂敷を拡げておられます。このスピード感は流石の一言。ただ、これまで丁寧に構築されてきた世界観、これの存在に対する危機感を煽られていればなお盛り上がったかなとは感じます。『一話完結感』を出すためとは拝察しますが、『この悪役を放っておけない感』を煽る意味では、『主人公の自認する存在意義』にプラスして『(木星の)人類世界の存続がいよいよ危うい』感じが匂っていれば没入感が5割増しくらい(当社比)になったのではないかと拝察します次第。とはいえ、続きがすぐに読める状態ではありますので、さっさと次を読めば済むことではありますが。
・第二章の結末を考慮しますに、リセの主観表現(「体型に関する哲学的命題」のくだりなど)は、実はなかった方が観客として『してやられた感』を感じられたかも知れません。正確には、『主観表現部分を客観表現に置き換えた方が』、ということになります。この結末を読んだ後で読者に「え?え?まさか?」と慌てて読み返させる力を持った展開と拝察しますが、いかに。いや、現状の展開は考え抜いた果てに行き着いた結論であろうとは存じますが、天秤にかけられたであろう可能性、そこにも思いを致さずにはおれません。転じれば、それだけ深みのある描写と展開、というわけですね(笑)。
・密かに主人公トマスの男前っぷりはお気に入りです。『いい女』マリーの想いを受け止めるに値するいい男!
第二章のあとがきも拝見しました。いや本当に第二章、最終章とご投稿いただけてよかったと感じます。おかげさまで最後まで楽しめます。
それでは、最終章も楽しませていただきます。
それでは、よろしくお願いいたします。
中村尚裕 様
再びのご感想ありがとうございます。
一章とは場所も視点も変わっておりますが、楽しんでいただけたようでなによりです。
>『(木星の)人類世界の存続がいよいよ危うい』感じ
たしかにもっと煽ってもよかったですね。
過去の戦争も10割方こいつのせいでしたし。
>『主観表現部分を客観表現に置き換えた方が』
この点は作者が反省すべきところだと感じております。
三章にも関わる部分なのですが、リセは結末と設定ありきで書いてしまったな、というところが多いです。
あと、落差を作ろうとしてきゃぴきゃぴ(死語)させすぎましたね。
二章の実は惚気てるマリーさんや、トマスのシーンはかっこよく書けたのではないかと思っております。
再びのご感想ありがとうございます。
一章とは場所も視点も変わっておりますが、楽しんでいただけたようでなによりです。
>『(木星の)人類世界の存続がいよいよ危うい』感じ
たしかにもっと煽ってもよかったですね。
過去の戦争も10割方こいつのせいでしたし。
>『主観表現部分を客観表現に置き換えた方が』
この点は作者が反省すべきところだと感じております。
三章にも関わる部分なのですが、リセは結末と設定ありきで書いてしまったな、というところが多いです。
あと、落差を作ろうとしてきゃぴきゃぴ(死語)させすぎましたね。
二章の実は惚気てるマリーさんや、トマスのシーンはかっこよく書けたのではないかと思っております。
- 山彦八里
- 2016年 04月02日 09時46分
[一言]
はじめまして、中村尚裕と申します。キカプロコンをきっかけにやって参りました。
取り急ぎ、第1章を拝読しての感想となります。遅読ゆえ、感想が遅いのはご容赦下さい。
まずは全体のまとまり。構成力の高さに唸らされました。
第1章のあとがきにありました「この長さで一つのエピソードとして完結している!しかも続き読みたい!」旨、これを見事に地で行っておられますね。世界の存在感(描写されない範囲にまで及ぶ)に始まり、主要登場人物の喜怒哀楽や立ち位置や挫折感、もちろんロボ戦まで、計算し尽くしたかのようなエンタテインメントとして成立しております。心理学者か詐欺師かのような、観客に対する“感情の誘導”がお見事です(褒めてます)。見事に楽しく踊らされました。恐らく水面下、観客の知らないところで相当の葛藤や取捨選択、諸々の心理的格闘があったものと拝察します。
以下、感じましたポイントなど。
・序章、ここでロボ戦のさわりを絶妙な分量でチラ見せ、掴みをバッチリ決めておいてから主人公のトラウマへ導く流れ、お見事という他ありません。
・序盤、主人公が『かつて立派だったはずの駄目中年』というところでもうインパクトは絶大です。この、第1章全編に漂う挫折感と苦い過去の記憶、これが大人の雰囲気を醸していてお見事というところです。そこに“ニート”というダメ感を放り込む辺りで一気に親近感というか日常感というか、良い意味で身近さに転じておられます。
また、下手をするとここでダレそうなところを、都市の存在感と主人公の生活感、『生活のための狩りというアクション』できっちり締めてきていますね。
・雑然とした都市の空気感。これをズバリの言葉を使わず描写の積み重ねで見せている辺り、その力量に唸らされます。しかもそれが危ういバランスの上に成り立っているといううそ寒さというか儚さも滲ませてお見事。
・主人公の生活感。これがまた上手い。他所様の一人暮らしを覗き見ているような説得力、これには恐れ入ります。しかも無駄がなく、退屈する前に上手く場面転換で気分を切り替えておられる。お見事です。
・登場人物の人間関係。よほどの取捨選択を経たものか、最小の人数に凝縮されてなおかつそれぞれが活き活きと存在感を放っています。どうしてここまで煮詰められたもんかな(謎)。
・ロボ戦、実はテンションを保てる最小頻度に留め、これまたツボを心得た塩梅。もちろん内容は凝縮され、長くないながらも満足感あふれる構成となっております。ここで長くならないのはメタンダイバーの稼働限界を暗示していてさらに感心。恐らく氷山の水面下のごとく、限界まで切り詰められた描写の裏には封印された描写やエピソードが山ほどあるものと推察します。
また最小限の解説でMDの駆動原理を解説したりといった、メカ好きへの配慮がたまりません。これもさらりと流しながら、上手く観客の脳内補完を誘っているように感じました。
・色気。さらりと書いているようでいて、実はかなり“濃い”内容を脳内補完させる仕掛けと拝察します。妻に出て行かれた理由などに及ぶにつけ、「上手いなぁ……」と唸らされました。もちろんデルフィもネル(この人もかなり濃いかと)も魅力的に描かれています。これまた背景にはいろいろな計算や取捨選択があったものとお見受けします。
・クライマックスの飛翔感、これが鳥肌モノです。
それまでの積み重ねと鬱屈感を存分に活かして、哀切と慟哭の中に救いを求める魂の叫びと申しますか。ただのアクションに終わらないところが感服モノ。
・そしてタイトル。
ボツとなった『木星ボトムズ』、これはしたり(笑)。それはともかく、唯一無二という感じでキマっております。この作品をして『メタンダイバー』以外のタイトルはあり得まい、というくらいのハマり具合です。
何だか褒めてばかりになりました(笑)。
兎にも角にも楽しませていただきました。続きも楽しませていただきます。
それでは、よろしくお願いします。
はじめまして、中村尚裕と申します。キカプロコンをきっかけにやって参りました。
取り急ぎ、第1章を拝読しての感想となります。遅読ゆえ、感想が遅いのはご容赦下さい。
まずは全体のまとまり。構成力の高さに唸らされました。
第1章のあとがきにありました「この長さで一つのエピソードとして完結している!しかも続き読みたい!」旨、これを見事に地で行っておられますね。世界の存在感(描写されない範囲にまで及ぶ)に始まり、主要登場人物の喜怒哀楽や立ち位置や挫折感、もちろんロボ戦まで、計算し尽くしたかのようなエンタテインメントとして成立しております。心理学者か詐欺師かのような、観客に対する“感情の誘導”がお見事です(褒めてます)。見事に楽しく踊らされました。恐らく水面下、観客の知らないところで相当の葛藤や取捨選択、諸々の心理的格闘があったものと拝察します。
以下、感じましたポイントなど。
・序章、ここでロボ戦のさわりを絶妙な分量でチラ見せ、掴みをバッチリ決めておいてから主人公のトラウマへ導く流れ、お見事という他ありません。
・序盤、主人公が『かつて立派だったはずの駄目中年』というところでもうインパクトは絶大です。この、第1章全編に漂う挫折感と苦い過去の記憶、これが大人の雰囲気を醸していてお見事というところです。そこに“ニート”というダメ感を放り込む辺りで一気に親近感というか日常感というか、良い意味で身近さに転じておられます。
また、下手をするとここでダレそうなところを、都市の存在感と主人公の生活感、『生活のための狩りというアクション』できっちり締めてきていますね。
・雑然とした都市の空気感。これをズバリの言葉を使わず描写の積み重ねで見せている辺り、その力量に唸らされます。しかもそれが危ういバランスの上に成り立っているといううそ寒さというか儚さも滲ませてお見事。
・主人公の生活感。これがまた上手い。他所様の一人暮らしを覗き見ているような説得力、これには恐れ入ります。しかも無駄がなく、退屈する前に上手く場面転換で気分を切り替えておられる。お見事です。
・登場人物の人間関係。よほどの取捨選択を経たものか、最小の人数に凝縮されてなおかつそれぞれが活き活きと存在感を放っています。どうしてここまで煮詰められたもんかな(謎)。
・ロボ戦、実はテンションを保てる最小頻度に留め、これまたツボを心得た塩梅。もちろん内容は凝縮され、長くないながらも満足感あふれる構成となっております。ここで長くならないのはメタンダイバーの稼働限界を暗示していてさらに感心。恐らく氷山の水面下のごとく、限界まで切り詰められた描写の裏には封印された描写やエピソードが山ほどあるものと推察します。
また最小限の解説でMDの駆動原理を解説したりといった、メカ好きへの配慮がたまりません。これもさらりと流しながら、上手く観客の脳内補完を誘っているように感じました。
・色気。さらりと書いているようでいて、実はかなり“濃い”内容を脳内補完させる仕掛けと拝察します。妻に出て行かれた理由などに及ぶにつけ、「上手いなぁ……」と唸らされました。もちろんデルフィもネル(この人もかなり濃いかと)も魅力的に描かれています。これまた背景にはいろいろな計算や取捨選択があったものとお見受けします。
・クライマックスの飛翔感、これが鳥肌モノです。
それまでの積み重ねと鬱屈感を存分に活かして、哀切と慟哭の中に救いを求める魂の叫びと申しますか。ただのアクションに終わらないところが感服モノ。
・そしてタイトル。
ボツとなった『木星ボトムズ』、これはしたり(笑)。それはともかく、唯一無二という感じでキマっております。この作品をして『メタンダイバー』以外のタイトルはあり得まい、というくらいのハマり具合です。
何だか褒めてばかりになりました(笑)。
兎にも角にも楽しませていただきました。続きも楽しませていただきます。
それでは、よろしくお願いします。
中村尚裕 様
熱いご感想ありがとうございます。
1章はまさしくエピソードとしての完結を目指していまして、ご感想の通りおおむね成功したのではないかと思っております。
シーンはかなり厳選しました。街の閉塞感やトマスの悲喜交交とした部分を感じとっていただけたようで、とても嬉しいです。
クライマックスは自分でも自信があります。
溜めた分を一気に放出できて、書いていて楽しかったです。
>メタンダイバー
まさしく、このタイトル以外は有り得ないと僕も思います。
熱いご感想ありがとうございます。
1章はまさしくエピソードとしての完結を目指していまして、ご感想の通りおおむね成功したのではないかと思っております。
シーンはかなり厳選しました。街の閉塞感やトマスの悲喜交交とした部分を感じとっていただけたようで、とても嬉しいです。
クライマックスは自分でも自信があります。
溜めた分を一気に放出できて、書いていて楽しかったです。
>メタンダイバー
まさしく、このタイトル以外は有り得ないと僕も思います。
- 山彦八里
- 2016年 03月22日 10時39分
[一言]
空へ、宇宙へ
地球において人類が求め続けた夢の一つにたどり着いた彼らに盛大な拍手を
箱舟としての役割を終えてその職分を超えて在り続けた一つのAIにも盛大な拍手を
そしてSFの大テーマの一つである技術とそれを取り巻くものによる困難の超克を描き切った作者にこれ以上ない賞賛を
空へ、宇宙へ
地球において人類が求め続けた夢の一つにたどり着いた彼らに盛大な拍手を
箱舟としての役割を終えてその職分を超えて在り続けた一つのAIにも盛大な拍手を
そしてSFの大テーマの一つである技術とそれを取り巻くものによる困難の超克を描き切った作者にこれ以上ない賞賛を
ノラネコ 様
ご感想ありがとうございます。
人類にとっても、あるいはトマスたちにとっても、夢というのはキーワードであったと思います。
>AI
言及してくださる方がいて嬉しいです。
おそらく作品内で最も描写に苦労した子でした。
最後までお付き合い下さりありがとうございました。
ご感想ありがとうございます。
人類にとっても、あるいはトマスたちにとっても、夢というのはキーワードであったと思います。
>AI
言及してくださる方がいて嬉しいです。
おそらく作品内で最も描写に苦労した子でした。
最後までお付き合い下さりありがとうございました。
- 山彦八里
- 2015年 12月27日 02時27分
[良い点]
鈍色から抜けるようなさわやかな青へ。
鬱屈していたトマスと木星の空の変化が重なって、とてもいい読後感でした。
敵を含めた登場人物がとてもいい性格をしていて、そして展開がとても熱い!
あまりSFに馴染みのない私にも読みやすかったです。
[気になる点]
誤字報告です。
1話:NEET meets Girl
>デルフィは銀の瞳で
金の瞳、でしょうか
6話:Lost Memory
>トマス・マァグ
トマス・マツァグ
[一言]
強くて戦う女の子、女性はとても好きです。
主要人物の半分くらいは彼女たちでしたね。
ヴィオラともまたいい再開ができるといいな。
もちろん、夢と輝きを取り戻していったマツァグ親子も好きです!
どこでだったか、「お、マリーもしや?」と早合点していたのですが、最終話で現実になっておめでたい!
デルフィ(とセシルも?)がお姉ちゃんになるんですね。その頃トマスの髪が無事であることをちょっとだけ祈ります(笑)。
鈍色から抜けるようなさわやかな青へ。
鬱屈していたトマスと木星の空の変化が重なって、とてもいい読後感でした。
敵を含めた登場人物がとてもいい性格をしていて、そして展開がとても熱い!
あまりSFに馴染みのない私にも読みやすかったです。
[気になる点]
誤字報告です。
1話:NEET meets Girl
>デルフィは銀の瞳で
金の瞳、でしょうか
6話:Lost Memory
>トマス・マァグ
トマス・マツァグ
[一言]
強くて戦う女の子、女性はとても好きです。
主要人物の半分くらいは彼女たちでしたね。
ヴィオラともまたいい再開ができるといいな。
もちろん、夢と輝きを取り戻していったマツァグ親子も好きです!
どこでだったか、「お、マリーもしや?」と早合点していたのですが、最終話で現実になっておめでたい!
デルフィ(とセシルも?)がお姉ちゃんになるんですね。その頃トマスの髪が無事であることをちょっとだけ祈ります(笑)。
しらたま紅葉 様
ご感想ありがとうございます!
ならびに誤字指摘感謝です。同じミスしてた……。修正してきました。
>戦う女の子
とてもいいと思います。
>マリー
二章でたしか伏線を張っていたと思います。
お姉ちゃんになったデルフィ……いいですね。とてもいいですね!
トマスは禿げてもかっこいいので大丈夫(?)です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
ご感想ありがとうございます!
ならびに誤字指摘感謝です。同じミスしてた……。修正してきました。
>戦う女の子
とてもいいと思います。
>マリー
二章でたしか伏線を張っていたと思います。
お姉ちゃんになったデルフィ……いいですね。とてもいいですね!
トマスは禿げてもかっこいいので大丈夫(?)です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!
- 山彦八里
- 2015年 11月09日 23時52分
[一言]
いいね、素晴らしくいいね。
夢に生きて突き進んだ男と家族の物語、素晴らしく熱いお話でした。
いいね、素晴らしくいいね。
夢に生きて突き進んだ男と家族の物語、素晴らしく熱いお話でした。
玉露 様
ご感想ありがとうございます。
夢と家族の物語でした。楽しんでいただけたならなによりです。
ご感想ありがとうございます。
夢と家族の物語でした。楽しんでいただけたならなによりです。
- 山彦八里
- 2015年 10月10日 10時42分
[良い点]
しっかりしたSF設定。それでいながらあまりSFを読まない私にもとても読みやすかったのは、高い水準にまとまった山彦さんの文章と、読者を惹きつける魅力的な登場人物たちのきらめきゆえでしょう。
徐々に燃え上がる「夢の熱」を感じさせてくれる作品でした。
序章ではくすぶるおっさん主人公であったトマスがこうまで熱い主人公になるとは……と読み返して深い感動を覚えます。
マリーもデルフィもそれぞれに魅力的な女性と少女であり、ヒロインとして違った方向性で輝いていました。
敵も良かったです。その夢の熱量においては主人公陣営に劣らなかったのだろうなと、そう思わされる終盤でした。個人的にはヴィオラが好み。
[一言]
マリーさんおめでとうございます!
くそっトマス爆発しろ!
しっかりしたSF設定。それでいながらあまりSFを読まない私にもとても読みやすかったのは、高い水準にまとまった山彦さんの文章と、読者を惹きつける魅力的な登場人物たちのきらめきゆえでしょう。
徐々に燃え上がる「夢の熱」を感じさせてくれる作品でした。
序章ではくすぶるおっさん主人公であったトマスがこうまで熱い主人公になるとは……と読み返して深い感動を覚えます。
マリーもデルフィもそれぞれに魅力的な女性と少女であり、ヒロインとして違った方向性で輝いていました。
敵も良かったです。その夢の熱量においては主人公陣営に劣らなかったのだろうなと、そう思わされる終盤でした。個人的にはヴィオラが好み。
[一言]
マリーさんおめでとうございます!
くそっトマス爆発しろ!
二宮酒匂 様
ご感想ありがとうございます。
本作はSFとしてかなりライトな部類に入ると思います。それが功を奏したようでなによりです。
トマスは随分若返ったように思います。夢の熱は激しく燃え上がりました。
>ヴィオラ
おお、若干割を食わせてしまった感のあるヴィオラを気に入っていただけて嬉しいです!
>トマス爆発しろ!
まさしく!
ご感想ありがとうございます。
本作はSFとしてかなりライトな部類に入ると思います。それが功を奏したようでなによりです。
トマスは随分若返ったように思います。夢の熱は激しく燃え上がりました。
>ヴィオラ
おお、若干割を食わせてしまった感のあるヴィオラを気に入っていただけて嬉しいです!
>トマス爆発しろ!
まさしく!
- 山彦八里
- 2015年 10月10日 10時41分
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