イチオシレビュー一覧

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蜘蛛子成分にご注意を

  • 投稿者: yes/no   [2015年 08月 07日 21時 28分]
蜘蛛子成分、重度の依存性と多幸感、興奮作用などなどの症状が見られます。
まずこの症状は1~3までの症状が確認されています。
段階1では、昼休みや授業の休みの合間に観覧してしまう。授業に集中できない、読んでないと苛苛する、というとても軽い症状です。
段階2では無意識の内にキーボードで「蜘蛛ですが、なにか?」と検索してしまう。という症状が現れます。もうここまで症状が進行してしまうと完治はほぼ不可能と言っても過言ではないでしょう。
諦めてください、あなたは蜘蛛の糸に捕まりました。
段階3はもはや末期です、頭の中には蜘蛛子一色。次回どうなるんだろう?という疑問によって日に幾度、一時間に4~5と観覧しまうのは当たり前。一日に更新がなければ、蜘蛛子成分の補充と複線捜しを兼ねて、読み返します。「ま、待ってくだされ!もっと、もっと見せてくだされ!」というのが口癖となります。

テンプレなようで先が読めない不安定さ 言うなれば「なろう転生作品のキマイラ」

  • 投稿者: 仲根多鎖   [2015年 08月 06日 20時 25分]
クラス転生を果たした内の一人である「彼女」は何故か蜘蛛として新たな生を受けた。緩すぎる幸福感と硬すぎる精神力で自身の身に起きた事をあっさり受け入れ、スリリングなサバイバルライフを満喫(?)する。
一方、ある少年はいかにもなテンプレチート転生ライフを送る。偽善と罵られる類の人の好さを貫きながら。しかし、双方の物語は紡がれるたびに謎を、不穏さを増していくのだった…

本作の1つ1つの細かい要素はなろう作品-特に転生もののテンプレからの引用。だが、それらを絶妙に組み合わせることで「独特の魅力を持つ主役」「何が真実かわからない」「一部の解答と更なる謎を提供するサブパート」という他に類を見ない個性の獲得に成功している。

恐らく、作者は数多のジャンルとその作法に精通していると思われる。例えば、サブパートのヒロインのフラグ建築は明らかに「その手の作品」の作法を熟知している、にわかでは絶対書けない代物。

なろう的テンプレ要素の皮を被ったナニカ

  • 投稿者: 七福仁   [2015年 07月 23日 09時 44分]
この物語は一見、なろう的テンプレ要素がふんだんに盛り込まれた小説のように見えます。異世界(魔物)転生、一人称、努力成長、チート、レベル制、スキル、コミュ障、女?主人公などなど、盛り沢山です。
主人公が蜘蛛というところは、一線を画すところですが、それだけなら、此処までの支持を得られなかったでしょう。

この物語の何よりスゴイところは、その中心に『不安定さ』があるというところです。真実らしき情報は、様々な場所に散りばめられています。しかし、読者には、それが本当のことなのか、嘘なのか、全く判断がつきません。
その癖、物語の持つエンターティメント性が読者を飽きさせない力強さを持っており、素晴らしいの一言です。

更新速度も、文章量も、活動報告も、計算された計画性の上に成り立っており、巨大な蜘蛛の巣に引っ掛かった気分にすらなります。
と、深読みしたくなるくらい、面白く、中毒性の高い物語です。

ムシが好きでも嫌いでもとりあえず1話だけ読んでみて!

  • 投稿者: かめしん   [2015年 07月 18日 21時 00分]
 異世界転生はもうそろそろおなかいっぱいな方でもこの小説は一味違う!

 なにせ、転生したのが勇者でもない、王族でもない、魔法使いでもない。

蜘蛛。

 ええ、あの8本足の蜘蛛です。主人公は蜘蛛に転生してしまってショックを受けていますが、とりあえず食べていかなきゃ死んでしまいますからいろいろ頑張ります。
 最初のうちはドキドキハラハラ、ときどきほのぼの。ですが、話が進むにつれて世界の摂理を司っているような連中が出てきたりするシリアス展開に「も」なっていきます。

 あと、当たり前の摂理といえばそれまでなんですけど
「生きることは食べること」
「食べることは殺すこと」
ということを再認識させてくれる作品でもあります。

よく練られたすばらしい作品 

  • 投稿者: こでまり   [2015年 07月 18日 13時 56分]
異世界に蜘蛛の魔物として転生した女子高生の話。
現状を受け入れ穏便に暮らしていくはずだったのに、魔物だらけの環境ではそうもいかず。
蜘蛛となった主人公の日々がとても楽しく、スリリングに描かれています。

ただそれだけではない。
進化、スキル、人物といった細かい設定もとても緻密。
サイドストーリーで、異世界の現状を明らかにしたり世界観がしっかりしてます。
起伏あるストーリー、そして重過ぎない、わかりやすい文章力。

読者にはまだ明らかにされていない秘密がある。
さまざまな謎と伏線が張り巡らされ、リアルタイム更新を追っている読者は翻弄される事もあります。
だからこそ、本編とサイドストーリが交わり、完結に至った際は大興奮でしょうね。

日々成長する主人公に癒され(?)謎に翻弄され、ものすごい更新速度にもかかわらず、さらに更新が待ちきれない、中毒性の高い作品。

じっくり見て楽しんでほしい。

蜘蛛 + 女 という組み合わせで引いちゃう人がいるとしたら、もったいないかも。
これは、なかなかに個性派の傑作だと思います。一人称の異世界ものとしてもなかなかよくできていて、そういう作品そのものに抵抗がないのなら、一度は見てみてほしい。女主人公ものに時々ある、悪く言えば「どうでもいいグダグダ展開」ってやつが延々続く事もない。
また現状、更新がなかなかに早いのも特徴。ハラハラ・ドキドキで先が楽しみになります。

なお注意点がひとつ。

本作、読めばわかりますが主人公たちの状況は結構、いやかなりシリアスだったりします。普段は主人公の超マイペース、かつ楽天的な性格の一人称で相殺されちゃってますけど、挿話的に時々入る他の人視点の話になると、そこが出てしまって、うわっと思うような部分もあるかもしれません。

だけど、そこだけで判断するのはもったいない。
じっくり見て楽しんでほしいと思います。

蜘蛛の主人公の魅力それが全てです

  • 投稿者: 秋菜   [2015年 07月 17日 04時 16分]
序盤は蜘蛛の主人公の内面をおもしろおかしく楽しめ間違いなく楽しめる作品です。ですが途中からがらりと受ける印象が変わり好き嫌いが別れると感じました。

主人公の内面に劇的な変化物語の方向性も大分変わります。ここまでは作者さんの作品です、どう書こうが自由だと思います。

ですがわたしは今の主人公に愛着が持てません納得も出来ていません。何故か説明不足で描写不足あえて謎としてあるのでしょうがそれによるフラストレーションという悪循環のせいで今に至ります。


読んでいて楽しいそう思えなくなったことが非常に残念です。

ただ折り返し地点あたりまでは楽しく、ストレスなく読める良い作品です。

蜘蛛の主人公である彼女の成長がじんわりと確実に笑いを誘うそんな作品です。

虫や蜘蛛嫌いの人も大好きになる作品

  • 投稿者: 曼珠沙華   [2015年 07月 15日 23時 36分]
うす暗い巨大迷路のダンジョンで蜘蛛に転生をした主人公は、他の魔物たちを倒したり、その魔物を食べたりしてボッチ状態のまま生きていきます。
蜘蛛に転生しただけでも哀れなのに魔物も食べないといけない辛そうな状況。でも主人公の能天気で破天荒な性格がまったくそんな辛さを感じさせず、逆に彼女の生活がとても楽しいモノだと読者に感じさせてくれます。

ただこの作品はつねに蜘蛛主人公の視点だけで話が進んで行くものではなく、ダンジョンの外にいる色んな人の視点にも切り替わっていきます。
これを嫌がっている読者がいるので(何故?)コロコロ視点が変わるのが受け付けない人は注意。

後、NTRと言っている人がいますが、これは触手やピストン運動と単語を見ればエロを想像する、エロしかありえない!と思い込んでいる頭ピンク脳内の人の発言です。
つまり荒らしです。小説を見れば貴方の脳みそLVがわかると言う意味でもいい作品です。

蜘蛛ですが、なにか?

更新が尋常じゃなく早い。
読み易い。
一話が短く、サクサク読めるような感覚になっており、
100話を超えているが、主人公の快進撃?と同様、
小説の方もサクサク快進撃で攻略できる。
これを読むと蜘蛛が、可愛く思えてしまう(洗脳か?)。
現実に蜘蛛を見かけても、殺せなくなる。
てか、迂闊に手が出せなくなるのは、恐ろしい。
後、やたらスキルにこだわりがあるのか、
細かい、覚えきれない、覚えたくない。
主人公や作者すら、細かいスキル描写で、文が長くなるのを嫌っているのに、変にスキルが細かいのは、
困った物だと思う。だが、愛してる。

巣作る乙女の物語

主役は彼女。
彼女は紡ぎ、彼女は編む。
彼女は蜘蛛で、彼女は少女。
彼女は軽く。彼女は恐れられる。


彼女は辿り歩く迷宮の道筋に、糸を引く。
そんな彼女の綴る物語も、また一本の糸。

蜘蛛の巣は、獲物を捕らえる糸と足場の糸で出来ている。

まさしく、彼女のそれは軽やかに読み手を捕らえて離さない。


そして、もうひとつの物語。
彼女のそれに及ばないテンプレの、だけどどこか不安定な彼ら。
切れ切れの、数本の、それらは、確かに宙に架けられた足場に相応しい。

そんな二つの物語が規則正しく綾をなし、そうして巣(世界・物語)は浮かび上がる。

そんな、作者のイトを感じる蜘蛛小説。
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