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[良い点]
・一煉寺君の振り回されっぷり。

 確かに疲弊だけでは済みませんでしたねぇ。初恋、しかも振られた相手となれば黒歴史にしたいぐらい気恥ずかしいでしょうし、もしそれが救芽井嬢と矢村嬢に知られたら嵐が起きかねませんね。色々な意味で。
 小学生の頃にふった相手の名前を微かにでも記憶に残しているという事はひょっとすると久水嬢本人はふったとは思っていないのかもしれませんね。どの様な状況でふられたと思ったかは判りませんが、そんな意識自体がなかったら一煉寺君に同情を禁じえません。小学生の頃は人格形成の途中ですから、自分に魅力がないと刷り込まれた原因の一つでもありそうです。昔から周りに振り回されていたのだと想像でき、更にこれからも振り回されそうでクスリとしてしまいます。
 4人のお嬢さん達が一煉寺君に対する遠心分離機になりかねませんね。

・登場人物達の性格付け。

 良くも悪くも性格が個性的で記憶に残りやすいですね。今話を読んだ限りではありますがお嬢さん達の一煉寺君の振り回し方にしても、救芽井嬢は手を引っ張って走っていく、矢村嬢は後ろから両手で背中を押して走る、久水嬢は襟首かネクタイを掴んで引き摺っていく、四郷嬢は服の裾でも掴んで様子を窺いながらも進む方向は譲らないといった感じですかね。
 登場人物一人一人が確りとしているので、少ない人数でも物語が確りと回っていると感じられますし、存在感があって読んでいてお話に厚みがある様に思えました。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 新たに登場した久水嬢。一煉寺君にとっては予想外に地雷になりそうな存在でした。一歩バランスを崩せば嫌味で嫌われかねない性格ですが、滑舌の悪さを気にしている所とか四郷嬢のフォローでかなりとっつき易く感じられますね。この間の感想もどきで話題に出した小早川奈津子こと天使のなっちゃんみたいで、インパクトの強い愛すべき傍迷惑、我侭お嬢といった感じでしょうか。今回の暴言、暴走も純粋に兄の事を思っての事ならば根は良い子そうですしね。これからのお話でまた印象が違ってくるのでしょうが。
 四郷嬢は鮎子との名前から、鮎→香魚→名前の元(スイカの皮の匂いがする)から無言で四つ切のスイカをちまちまとハミっている姿を想像してしまいました。ちなみに私の中では容姿が火魅子伝の只深辺りで再現されています。性格はビメイダーPと言う漫画のパンプに近いみたいですが。

 着鎧甲冑にての決闘と言うと確かに一煉寺君が思ったとおりこんな諍いに使う物ではないと思ってしまいますね。ですがこの考えを少し変えてみると面白そうな事が出来そうです。発祥が戦争の代替品との説もあるオリンピックが如く、着鎧しての格闘やTV番組のサスケみたいな身体能力を競う障害物競走等は装着者の訓練にも役立ちそうですし、それを競技として一般の人達に見せる事ができれば普及の一助にもなりそうです。TV中継で流されでもすれば人気が出る気がしますね。
 今回の決闘騒ぎ、久水側が自分達の勝利を喧伝する為にマスコミや報道、もしくはTV取材を呼び込みかねませんね。そうなったら一煉寺君は着鎧を解きたくなくなるでしょうねぇ。TV中継されてる場面で愛の告白とでも誤解されそうな事を叫ぶ姿を想像してしまいました。 

 変身物に婚約者。それと複数の女性。向けられる好意を受け入れる事のない主人公と単語を上げてみるとMF文庫のミカヅチと言う小説を思い出しました。
 喰らった人の記憶と姿を取り込み、人間社会に潜む化け物。それを狩る為に両親から実験動物扱いされ、現在の組織では兵器扱いされる主人公。家が滅び、家族が全て死んだ後の主人公を気遣う幼馴染。古来から化け物を駆除する為の組織から主人公を監視する為に婚約者として同居を始める少女。主人公に告白した後に化け物に喰われてしまったクラスメイト。その記憶を持った相手を自ら殺さなくてはいけない等救いの少ない物語ですが結構好きな小説です。方向性は違いますがこの着鎧甲冑の物語も同じ位好みなだけに思い出したのでしょうね。

 記憶を呼び起す程私の心に響いている証なのですが、他の作品の名前を出す事でご不快な思いをされてしまう事がありましたならば謝罪します。

 決闘騒ぎで女子二人が暴走を始めましたね。その時が来るまでは一煉寺君は特訓を課せられそうですね。
 お嬢さん達は一煉寺君の言葉に一喜一憂したりして可愛らしい所を見せていますが意見の最後は譲れないみたいで暴走しかけてている様で。想い人を侮辱されたのと、格好良い姿が見られそう、自分の為に戦ってくれる、乙女心を擽る展開で仕方ないですかね。一煉寺君のタフさと懐の深さに期待です。

 これからも楽しみに待っています。ご無理の無い範囲で頑張って下さい。

 お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 05月09日 11時01分
今回も感想ありがとうございます!
こんなにたくさんの感想を頂いているというのに、あんまり返信できてなくて申し訳ありません(深謝

あくまで予定ですが、本作は前半を梢中心のエピソードを展開し、後半に鮎子をメインに据えた物語を進めていく……という流れになっています。
今後しばらくは、小学生時代の龍太と梢のエピソードを含めた、久水家にスポットを当てた展開が続いていくと思います。

梢は救芽井とちょっとキャラ被るかなーと不安気味だったんですが、ちゃんと個性が分けられてるようで一安心です。手を引っ張るのと襟を掴んで引きずるのとでは、強引さの加減が大きく違うわけですし(笑

梢は割と物語をグイグイ引っ張っていく存在なので、救芽井に次いでアクティブな位置づけのキャラになるでしょう。
彼女の暴言や暴走が今のようになっている背景は、後々明かされる……と、思いますよ(弱
スイカをちびちび食べる鮎子……イケるっ!(ぇ
tagi様からはいつもアイデアや感想を頂いてばかりで、本当に頭が下がりますよ。

龍太は「着鎧甲冑は『人命救助』のためだけに存在する」という概念を守るために、血ヘドを吐いて古我知と戦っていたので、基礎コンセプトの存続には結構なこだわりを持っていたりするんです。戦うために使われるようになったら、二年近く前の俺はなんだったんだ、ということにもなりますから。
救芽井エレクトロニクスの企業進出や、着鎧甲冑の世間への浸透といったメリットを踏まえれば、tagi様が挙げられたような格闘大会なども望めるでしょうが、龍太としては面白くないかも知れないですね。
もしtagi様がおっしゃるような展開になったら……告白紛いな啖呵は、もはやラノベのお約束ですし、奴ならやりかねないですな(笑

他の作品の例を挙げていただければ、それだけで「そんな作品もある」と勉強させて頂ける機会にも繋がりますので、こちらとしてはむしろ感謝したい気持ちでいっぱいですよ。

龍太の受難と、そんな彼を巡るヒロイン達の暴れっぷり(?)を楽しんで頂ければ幸いです。

感想ありがとうございました!

[良い点]
・現場に向かう間の程好い緊張感。

 事故が起きている反応がないとは言え何某かが起きている所へ向かうというのは緊張する物でしょう。その心構えをしつつも緊張で動きが硬くならない程度で維持しているのは、サポートがキチンと働いている証でもあり、当人達が学生ながらも出来る限り真摯に向かい合っていると感じられ、好感が増しました。それでも本物の凄惨な事故現場や火事の現場で自失してしまう可能性は否めないですがね。

・想像を掻き立てる新たな登場人物。

 見た目に見合わぬ口調の梢嬢と生命体としての反応が無い鮎子嬢。邪推ではありますがプロローグの天才少女と妹に技術的にでも繋がりがあるのか、それとも救芽井家とは別のアプローチの技術によるライバルなのか等、様々な事を想像させてくれます。こういう想像力を掻き立ててくれる登場人物や展開は物語を楽しむ為の大きな要素の一つですよね。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 私の記憶に残っている言葉に「消防や警察はいつも負け戦」という物があります。どちらも事が起きてからしか動けない、つまりは負けが確定してから状況を悪くしない事だけしかできないという意味なのですが、今話を読んでいて何故かこの言葉がしっくりと来てしまいました。
 事件も事故も起きていないのはとても良い事の筈なのに、精神的にこれから疲弊しそうな予感がそう感じさせたのでしょうかね。

 梢嬢の描写。私の中では現在電撃ホビーマガジンで連載されているガンプラビルダーズDのミシマ・サキの姿に近い姿で再現されていますね。日傘を持っている所が大きな理由の一つなのでしょうが。現時点での口調だけなら創竜伝の天使のなっちゃんなのですけどね。
 一煉寺君はやはり胸に目が行ってしまうみたいですね。関係ないですが大平原の小さな胸と大山脈。どちらも海中の方が地上よりも規模が違うんですよね。それを知った日には一煉寺君、水中で見てみてぇなんて言い出しかねない等と妄想してしまいました。

 今話では予想外の人物のインパクトで呆然としてしまいましたが、災害現場ではそれが命取りになる事もあると思います。現場で気絶や自失してしまった時の為の覚醒措置も用意されていそうです。電気ショック、アンモニア等による嗅覚への刺激、最終手段としての薬物の注入まで考えられますがどれも一長一短ですね。救命システムとして搭載されていてもおかしくないですからそれの流用になるのでしょうが。

 今話でのムササビの様にダイブしたとの描写や病院に抱えていくとの表現で、前の感想もどきで話題に出したライザーグレンの様なマントを装備しても有用そうだと妄想してしまいました。
 火災現場にては要救助者を火から守る為に包み、雪山や海難救助では体温保持の為にも役立つ。高所からの落下の際には皮膜として減速に使えそうですし、上手く工夫すれば担架にもなりそうです。
 各国の特色が出た外づけ装備なんてのも未来には生まれ、配備された国の国旗や部隊の隊章を刺繍されたマントを羽織らせる国が出て来てもおかしくない気がします。イギリスなんかは女王閲覧式にでもやりそうですしね。

 新たな登場人物がこれからの物語に何を齎すのか楽しみにしています。どうかご無理のない範囲で頑張って下さい。

 何時も下らぬ妄言の数々、本当に申し訳ないです。それではこれで失礼させて頂きます。
 お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 05月07日 00時31分
tagi様、いつも感想ありがとうございます!
今回もtagi様から頂いたコメントから勉強させていただきました!

実働要員である龍太のコンディションを、できるだけサポートするのも今の救芽井の役割ですから、彼女の存在は不可欠でしょうね。
メンタル的な揺らぎが起きた時のためにも、彼女は必要とされてくると思いますよ。

今回登場した二人の少女。
彼女らは今後のキーマン(キーウーマン?)になっていく予定ですので、これからも注目していただければと。

「警察や消防はいつも負け戦」……なんでしょう、私もどこかでそれを聞いたことがあるような気がしました。確かにこれから龍太達に降り懸かる出来事は、疲弊どころの騒ぎじゃなくなるかも知れませんね……(笑

ミシマ・サキの姿、調べてみたら確かにイメージに近くてビックリしました。梢の口調はほとんど思いつきだったんですけどね。
最初は「〜ですわ!」みたいな口調でいくはずだったんですが、「せっかくの新キャラなんだらもうちょっと遊んでやろう」という邪念が働いてしまい、結局こんな話し方に(ぉぃ
海中での一人バスト鑑賞会、ヤツならやりかねない(笑
とりわけ、梢のダブル峯山は救芽井以上と目されてるくらいですし。

覚醒装置までは、現時点では手が回っていないでしょう。着鎧甲冑自体が、誕生して日が浅いので。
今のテクノロジー的には、サポート側からの叱咤激励でしかその役割は果たせないですね。しかし、年月が過ぎて着鎧甲冑の生産ラインが安定し、バリエーションに予算を割ける余裕が生まれて来れば、効率性を重視してそういった機構を搭載する日も近くなると思います。

マント、というのもヒーローらしいアイテムの一つですので、「救済の超機龍」の装備に組み込もうかと考えていたこともありました。結局は、近接格闘における細かい動きを妨げかねない、という作者の都合で省かれることになってしまっていたわけなのですが。
言われてみれば、確かに実用的な要素テンコ盛りでしたね。国ごとに意匠が付く、というバリエーションの作り方も面白いと思いました。

新キャラの登場により、ようやく動きはじめた物語。
今後とも楽しんでいただければ、最上の喜びでございます。

感想、本当にありがとうございました!

[良い点]
・学生気分の時と出動が近くなった時の意識の変化。

 わいわい言いながら集まって何かをしようとするのは学生時代の楽しみの一つですからね。女子二人で一煉寺君の格好良い所を見てみたいとはしゃいでいた姿から意識を切り替える事ができるのは救芽井嬢が何度も現場に出た経験を想像させてくれます。

・姿を見せての宣伝効果を考慮している所。

 物語の時間軸では着鎧甲冑が存在すれば出所は一つなので、姿を見せれば何処の所属か推測は簡単ですからね。その分行動を間違えれば悪評も流れるので注意は必要ですが。
 学校所属ではなく、救芽井エレクトロニクス所属としての立場を優先させるのは展開戦略を考えているからでしょうね。
[気になる点]
・少し気になってしまったのですが、今話の救芽井嬢の「住民の救助活動に出向いて貰うわ」等の台詞で人命救助が必要な災害が起きる事を期待しているように感じられるのではないかと。
 救助活動だけではなく、PRや防災活動との言葉も足してみるのは如何でしょうか。着鎧甲冑ならば防災活動でも良い働きができるのではないかと愚考する次第です。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 部の設立はまだですが、下準備の為の草の根活動を始めるみたいですね。地道な活動にて良い風評を受ければ着鎧甲冑の普及にも部の設立にも追い風になりそうですからね。

 実を言えば生体反応って明確な規定がないんですよね。赤外線による体温感知や生命活動による心音等の音感測定、動体感知、呼吸による二酸化炭素感知、胡散臭い物になればキルリアン反応とかの複合観測による判定ですね。町一つとなれば人工衛星による動体観測ですかね。もしくは携帯の基地局みたいに観測機を設置しているのかも知れませんね。
 
 現場までサポートメンバーも行きそうですね。格好良い姿も見たいでしょうし。それともカメラかなんかで映像でも見れるのでしょうかね。
 火事現場でよく野次馬の写真が撮られるのですが、放火の場合犯人が現場で見ている事があるので操作の役に立つそうです。もし映像を撮っているなら着鎧甲冑を監視している存在が映っていたりするかもしれませんね。
 現場までの移動がどうなるのか、その点も楽しみです。 

 学校で一緒の時間を過ごしたいのと格好良い所を見てみたい。一石二鳥の部の設立ですが、学生の活動が企業や一般社会に貢献するというとシリアスエイジやブレイクエイジと言う小説や漫画を思い出します。学生時代に経験を重ねて卒業、就職で一気に戦力として働いてもらえれば企業としても有り難いでしょうしね。
 企業に認められる活動は責任も生じますが、充実感が違うでしょうね。一煉寺君のバイト先と言いますか、就職先がお兄さんと同じになるか救芽井エレクトロニクス関係になるか、どちらも男の夢を体現する職場ですが、方向性が違いますからね。どうなるか楽しみです。

 どうやら事故が起こっている模様で。一煉寺君は事故現場は初めてですから怪我人等を前に動けるかどうか、試練の時でしょうか。次回も楽しみにしています。

 それではこれで失礼させて頂きます。何時も益体もない雑文、お恥ずかしい限りです。
 お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 05月06日 01時30分
tagi様、いつも感想ありがとうございます!
私の理解をブッチ切りで超越しておられるtagi様のおかげで、いつも勉強させて頂いております(深謝

救芽井の頭の切り替わりが早いのは、それだけ「臨機応変」が求められる場数を踏んできたから、だと思っていただければと。
やっぱり人の命を絶対視できないことには、この仕事は務まらないでしょうし。

彼女の立ち位置を明確にするためにも、あくまで「救芽井エレクトロニクス」を優先した言動を見せる必要があったわけなのですが、振り返ると学校側への遺恨が凄いことに(笑
そこまでイヤなのか、と作者の私まで思ってしまうほどでしたよ。

それとご指摘して頂いた件なのですが、確かにこれは結構不謹慎な言い回しでしたね。読み返してみて、気づくことができました。
「G型」の要素を含んでいる分、警察的な働きも行えるので、ここでは「防災活動」というより「パトロール」と形容させていただくことに致しました。
ご指摘して頂き、誠にありがとうございました。

ここでの生体反応、というのはtagi様がおっしゃるところの「心音等の音感測定」を意識しています。もっと言えば、脳細胞も判断材料に含まれていたり。
最新話で示唆されておりますが、観測には人工衛星を使っておりますね。

カメラを使おう、という案もあるにはあったのですが、結局は話の都合でカットということに……(泣

龍太の就職先、普通に考えたら実益的に救芽井エレクトロニクス行きが妥当ではありますが、彼の中でのエロゲー比重も相当なモノですからね(笑
救芽井と結婚して、エレクトロニクスを支える存在になるか。矢村と結婚して、嫁に隠れてコソコソとパソコンをいじる毎日を送るか。
こう書くと、実は矢村とくっついた方が自然体ではあるのかも知れませんね。付き合い自体も長いことですし。

知識も構成力も文章力もグッダグダではありますが、それでもなんとか完結までは持っていくつもりですので、今後とも見守っていただければ幸いです。
感想ありがとうございました!

[良い点]
・少年らしい力ある者への変身による高揚感。

 男子としては憧れのシチュエーションですからねぇ。お兄さんの勤めている会社への就職を考えているとはしても、やっぱり着鎧への欲求は抑え切れませんでしたね。気持ちはよく判ります。たとえ、将来の選択肢が決められかねないとしても……

・専用機の存在の必要性。

 意味もなく専用機が作られるのではなく、コンセプトマシンとして作成されているのにはとても好感を感じました。
 売り込み先へ現在の最高技術を見せる為に作られたという話には納得できますし、その装着者が一煉寺君だと言う事にも、前作での救芽井嬢のご両親達の態度を思い出せばうなずけます。
 読んでいて素直に納得できる設定や理由は物語の安定感を増してくれますね。
[気になる点]
・悪い点ではないのですが、良い所でも触れた一煉寺君を婿取りしようとしている事が専用機装着者決定の一因ですので、もう少しそこを強調しても良かったのではないかな、と感じました。
 一煉寺君視点で進んでいますので救芽井嬢から見た父親のノリノリの姿の回想という描写はできないですが、その時の娘を取られる父親の感情が窺える言動を、当人は気付いていない救芽井嬢の口から言わせて見るとか、一煉寺君に前作ラスト近くでの威圧感すら感じた救芽井父を思い出させれば婿取りへの本気具合が強調されて、更にニヤリとできたのではないかと愚考致します。

 素人考えゆえ、下らぬ物と笑い飛ばしてやって下さい。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 「救済の超機龍」この名前で特撮のジャスティライザーの赤い奴、グレンライザーを思い出しました。和風テイストですし、そこはかとない昭和の匂いもありますので結構しっくりと来る気がします。デモンベインのメタトロンとグレンライザー、この二つの姿の融合で姿が想像されます。

 装着者の体型に調整を済ませた強化服というと、最近映画化の噂も聞こえてきたAll You Need Is Killと言う小説を思い出させてくれます。此方は完全な戦闘用なのですが、調整を済ませた登録者以外が装着すると倍力機構が上手く働かず、命の危険があるほど物理的に悲惨な事になるという一文が在ったからでしょうか。この小説もボーイ・ミーツ・ガール物ですが、とても切ない物語だったのを覚えています。ラストのカビが浮いた珈琲を飲み干す姿が印象的でした。

 G型が警察等に回されているとするとスワットも欲しがるかも知れませんね。
 スワットの活動も広義で言えば救命活動がありますから、判別が厳しい気がします。外付けで銃火器を持たせれば理念から外れてしまいますから、手に持っただけで行動を停止させるセンサーが存在していそうですね。そんな意味ではアニメの発進セイバーキッズみたいに製造元のアフターサービスとして事業が拡大して手が回らなくなるまでは定期的な補修とVerUP、監視と確認の為に関わり続けないといけないかも知れませんね。

 柔らかい角が酸素タンクですか。もしかすると使用時には人工心肺みたいに収縮活動するのでしょうかね。後付で酸素タンクやバイオ素材のろ過装置、水や薬剤等を太めのドレットヘアの様に後頭部に垂らす事もできそうです。頭部の保護として衝撃緩衝材にもなるでしょうしね。
 
 消火機材で確かインパルスカノン(キャノン?)と言う物が在りますが、それなども着鎧甲冑の装備品で使えそうですね。
 高圧をかけた水と空気を霧状にして発射。それによって消火するという物で、今現在存在しているのは人が小脇に抱えられる物ですが倍力機構があれば使い道が広がりそうです。仮面ライダーフォーゼのファイヤーステイツの炎の砲が似た形ですね。

 主人公機の初のお披露目が試着というのはこの物語らしくて私は好きですね。本来の活躍をするという事は誰かが命の危機にある悲しい思いをしていると言う事でもありますからね。
 これから先の物語。楽しい学園青春物と、どんな展開が待っているのか心から楽しみにしています。ご無理の無い範囲で頑張って下さいね。

 それではこれでお暇させて頂きます。長々と失礼しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 05月04日 09時48分
tagi様、いつも素晴らしい感想、本当にありがとうございます!
様々な知識や逸話、漫画や小説を幾つも紹介して頂けて、いつも勉強させて貰っています!

救芽井が松霧町まで来なかったら、龍太は普通の高校生として龍亮の会社に入っていたでしょうね。良くも悪くも、彼女に人生を狂わされ続けているのだと思っております。

政府が最高峰の機体を要求した意図も、じきに明らか……になるかどうか(汗
なにしろ、プロット自体がなかなか固まらない状態のままスタートしてしまいましたので、いきあたりばったりな展開が増えて来てしまうかも知れません。今、必死こいてつじつまの合う流れを模索してるところでして(涙
「納得できる設定や理由」と呼んで頂けるレベルに達成できるよう、精進していきたいと思います。

甲侍郎の心境、というのがなかなか書けなくて、本当に申し訳ありません。
彼に限らず、前作のキャラの心情が視点の都合でおざなりになっていたのは、大きな欠点ですよね……。かといって、いまさら視点変更したら収拾がつかなくなりそうなのも事実でして(汗
色んなキャラの思考や行動が、同じ世界でぐるぐるとうごめいている感じなので、私の記憶力で三人称で捌こうとしたら脳みそがオーバーヒートしました(痛
せめてものフォローとして、甲侍郎のテンションについて加筆させて頂きました。
ご指摘ありがとうございます!

ジャスティライザーのライザーグレン、見てみましたが確かに昭和っぽさもあって、カッコイイですね。放送時期は仮面ライダー剣と同時期だったようですが。
「救済の超機龍」のデザインの元ネタはウルトラマンタロウだったんですが、メタトロンとライザーグレンの融合もイカしてる感じですね。

「All You Need Is Kill」、そんな小説があったのですか……。しかも映画化ですと!? 「アメイジング・スパイダーマン」といい「スーパーヒーロー大戦」といい、映画館が私を呼んでいるッ!(ぉぃ
切ない物語、というのは読む分には大好きなんですけど、自分ではあんまり書きたくないなぁ、というのが実は本音でして。最後には、皆で笑って終われるハッピーエンドが書きたいんですよねぇ。
本作に関しましてはそうも言ってられないのかも知れませんが、それでも陰欝な事態には成り切らないようにしたいと思っています。
ラストシーンの珈琲、どんな展開があったのか凄い気になる……(ぇ

外付けで武器を持ったら、その場で規約違反になりますね。手に持っただけで行動停止、とまでは行かなくとも、懲戒処分は免れないでしょう。
「技術の解放を望む者達」の一件がありますから、そういうのに対しては特に敏感ですし。
「発進セイバーキッズ」というアニメも、後々チェックさせて頂こうかと思っております。

人工心肺のように収縮……なんでしょう、想像したらめちゃくちゃ笑えてきました。私などでは到底考えつかないような機構を幾つも捻り出せるtagi様の頭脳に感服です(深謝
インパルスカノン……そんな必殺技みたいな装備品があったとは(驚
援竜のことといい、自分の無知がものすごく恥ずかしくなってまいりました……穴があったら入りたい! いやもうここに穴を掘ろう!(壊

次回以降になって、ようやく物語が少しずつ動き出す……予定です(弱
今の時点で既に二万文字にまで及んでいることに気づき、「十万文字で終わらせる」目標が早くも危うくなって参りました(ぉぃ
そんなダメ作家ですが、最後まで見守って頂ければ無上の幸いです。

本当に感想ありがとうございました!

[良い点]
・救芽井嬢の強引にも見える行動の原因が窺える所。

 未熟であろう学生でも結果が残せるのならば確かに訴える力は強いでしょうね。大学の部活やエコカー開発等で試運転や目だつ時に近所の店や企業のステッカーを貼ってスポンサーになってもらうのと、意味は違いますが通じる物がある様な気がします。これの極まった物がラットマンの企業ヒーローやタイガー&バニーのコマーシャルヒーローなのでしょうね。
 スポンサーと当地の政府には企業としては受け入れて貰わないといけませんからね。まあ、前の話でポロリともらした事もあるのでしょうが。

・過去の存在を感じ、想像させる所。

 一煉寺君が校長の態度やアルバムの存在で学校で過去に何かがあったと気付き始めていましたが、そう考えると現在政府に着鎧甲冑を認めさせるのに苦慮している事や、前作で警察に知られたくなかった事にも繋がってくる気がします。
 救芽井嬢がその様な事に触れていないのは当時子供で覚えていないか、周りの大人が隠蔽しているのかも知れませんね。少なくとも外国にいて戦場で起きた事の噂が流れていないという事はないでしょうし、兵器転用に対抗した時に調べれば耳に入っていてもおかしくないですから。どこか人為的な情報統制の匂いを感じてしまいます。
 翻って一煉寺君や矢村嬢の高校に入学してからの一場面ではいろんな意味で変わらないのだろうなぁと思えてもどかしくも、微笑ましくも思えました。
[気になる点]
・部室の占拠、人を使っての清掃までは、まあ、物語としても面白くて良いのですが、改装に近い事までは流石に如何な物かと感じました。
 現在、強アルカリ性の水を混ぜて1分で固まるモルタルがあるので壁や床の塗装、技術の流用で速乾性のワックスがけ等作業自体は可能でしょう、が、許可を得ずにそこまでやってしまえばかえって着鎧甲冑や企業としての救芽井の名に影響が出るのではないかと。そして塗料やワックスの匂いは長時間残りますし、広範囲で気付かれ易いと思え違和感を感じました。直前まで政府に有用性を認めさせたい、見つかる前に条件をクリアすれば良いと言っていたので、そこが引っかかったのだと思います。
 塗装ではなく、白いついたてやプレハブ等で使われるパネル状の壁を持ち込み、部室の中に清潔な空間を印象付けるだけでも良かったのではないかと。変な言い方ですが犯罪は立証できなければ罪には問えないので証拠隠滅しやすく、物置として借りていたと言い訳できた方が現状には似合っていた様な気がします。そして正式に部として認められた時に改めて壁等の塗装がなされていれば、部になったと強烈に印象付ける事が出来るのではないかと愚考した次第です。

 無粋な物言い、平にご容赦願います。現状のままでも救芽井嬢の持つ気の強さや、自信、自負、を感じられるので、戯言と笑い飛ばして下さい。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 実質的な部室の確保ですね。溜り場としてだけではなく、休憩室、情報管制、簡易整備等これからどの様に使われて行くのかも楽しみです。

 学校内で認められなかった時には最終手段として地域の消防団の態をなしたボランティア活動を役所に認めさせるか、ご町内の商店街の自警団なんて物もあるかもしれませんね。地域の人に受け入れられる組織ならば政府も文句は言いづらいですし。二人で始める世界征服と言う小説で悪の秘密結社が政府よりも評判が良く、公園の奥様方から早く征服してね、と声援を受けていた場面を思い出しました。

 着鎧甲冑の第1の障害がコスト面との言葉に頭の中でアニメのトライダーG7の主題歌が流れてきました。企業にとってはコスト管理は重要な問題ですからね。救芽井の会計を担当している人の苦労している様子が目に浮ぶようです。

 今話の部室の掃除等に出てきた人達を見ていると会社の中にも救芽井嬢の親衛隊みたいな物が在りかねませんね。ですがこの短時間で作業を完成させる技術があれば被災地の復旧にも一役買えそうです。そう考えると石原軍団の炊き出し専用トレーラーみたいな物がユニットとして連結して移動指揮所を構築できる車両も現在軍で使用されていますので救急にも流用し、活躍する姿も未来には見れるかもしれません。
 着鎧甲冑の技術を兵器には使用しませんが、既に軍で使われている技術を流用する事に忌避感はないかと少し気にはなりますがね。

 部の設立に必要な部員と顧問の問題をどう解決するのか、これからも楽しみにしています。恋の鞘当も加熱しそうですし、場を引っ掻き回す新キャラでも出てくるのでしょうかね。
 いよいよ主人公機?も姿を表してきましたので、期待が高まります。
 連休が始まりましたが、どうかご無理だけはなさらないで下さいね。

 無粋な戯言ばかりでご不興を買っていなければ良いのですが。それではこれで失礼させて頂きます。
 お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 04月30日 00時46分
いつも感想ありがとうございます!
tagi様のコメントで、いつも勉強させていただいていますよ!

着鎧甲冑の企業としての見方や戦略(?)に関しましては、確かにラットマンやタイバニを意識して書いてます。
最近放送されている「ZETMAN」で言うところの、アルファス計画も結構近しいところがあるかも知れません。

救芽井がなぜ何の反応も示していないのかは、いずれ作中で説明される予定ですので、それまで待っていただければ幸いかと。

部室の改装紛いな突貫工事の件は、本当に申し訳ありませんでした(深謝
この場面は、主に救芽井の強引さを引き立てるためにあったのですが、インパクトを重視するあまりリアリティがガン無視されてしまっていたようでして。
ここは漫画でよくある誇張表現の一種として扱うつもりだったのですが、結局ただの無理矢理な場面になってしまっていたのは、私の不始末でした。
tagi様には申し訳ないのですが、この場面は現状のままで突っ切りたいな、というのが正直な心情です。我が儘な作者で、ホントに申し訳ありません……。
しかし、「臭い」に関しては貴重なアドバイスとして、こちらで加筆修正させて頂くつもりです。
素晴らしいアドバイス、本当にいつもありがとうございます!

超強引ながらも部室を確保し、これから人数集め……と平行して、新着鎧甲冑のお披露目等も進めていこうかな、と思っております。

救芽井のアクティブさなら、ボランティアでも自警団でもこなしてしまいそうで怖い(笑
しかし彼女は、「龍太とより自然に時間を共有する」ために部活創設を推し進めているので、当分諦めることはないと思われます。なんだかんだで学校側が折れてしまいそうな気も(ぉぃ

トライダーG7、どんなアニメなのかと気になって調べてみたら、歌詞が恐ろしく切実で笑いを通り越して感動してしまいました(ぇ
傍若無人な救芽井の金遣いに、部下達もたじたじでしょう。

救芽井家は人命救助に役立つなら、兵器だったものでも躊躇なく流用するでしょう。着鎧甲冑の兵器化は断固として許してはいませんが。
そう考えると、救芽井家は利口である一方で、相当なエゴイストなのかも知れませんね。

もう少ししたら新キャラも登場してくる予定ですので、楽しみにして頂ければ幸いです。
最近、部活だったりゼミの発表だったり自動車教習だったりと、リアルのスケジュールが恐慌状態なので、更新諸々が遅れがちになるかも知れません。申し訳ないです。
しかしなるべく早め早めに更新していくつもりですので、今後とも読んでいただければ幸いです。

では、いつも素晴らしい感想の数々、本当にありがとうございました!

[良い点]
・過去の因果がお話の中で匂いだして来ている所。

 卒業文集に残る幸せだった頃の残滓が、起こしてしまった出来事、現状を考えると切なくさせてくれますね。そして校長の態度の急変。余程の事があったと想像できますし、着鎧部に近しい匂いを感じて体裁を整えたいのではないか、等とも考えさせてくれます。
 読んでいて様々な事を想像させてくれるお話でこれから先への期待も高まります。

・校長の態度。

 恐らくは過去にあったであろう問題も影響し、保身もあるのでしょうが、社会的に圧力が掛りかねない申し出にもキチンと筋を通そうとする姿は良くも悪くも現実にいそうな大人に見えました。主人公達3人の性格と対比して苦労してきた時間を感じられ、物語に落ち着き、重さを与えてくれた様に思えます。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 今話での部の設立申請に拘る姿を見ていると救芽井嬢は何事も形から入るタイプみたいですね。変身ポーズに馴染んだのもそこが影響している気がしますし、恋愛も婚約者という形からに見えてきます。その内フルメタルパニックの千鳥嬢が如く、恋人にしたくないアイドルみたいな呼び名がつけられかねませんね。翻って矢村嬢は既成事実というか、内面、実績を積み重ねるタイプでしょうか。男を捕まえるにはまずは胃袋から、といった感じでしょうかね。まあ、此方も恋愛に関しては暴走気味ではありますが。
 救芽井嬢の思い込むと一途な所は言い方を変えれば視野が狭まる、もしくは独善的に見える事も在るのではないかと思います。そういう意味ではプロローグの少年と似ているのかもしれませんね。その点でも校長は部の設立に不安を感じているのか等と邪推してしまいました。

 一煉寺君は恋愛的な自信が無いだけに女子相手でもオープンスケベなんですね。親しい相手だけかも知れませんがスケベな事を認めても実際には純情な所が気のある娘さん達には歯痒いのでしょうね。

 プロローグを読み直していて感じたのですが人を助ける事に拘る救芽井嬢と、障害を打破する事にだけ考えが向いてしまった少年は道を違えた似た者同士なのでしょうね。最初の立脚点に踏み止まる者と踏み外してしまった者の対比がこれから見られるのかも知れないと期待が高まります。
 前作で救芽井家がこの地域に身を隠していたのも過去の天才少女や少年達と無関係ではないとしたら、正に因縁があるとしか言えないですね。

 名称がドイツ語っぽいのでふと思い出したのですが、ドイツの影響が強い国では地域消防はボランティアが行なうそうで。フランスでも消防士の9割近くが志願消防士だそうです。
 志願消防士は本職を持ちながら緊急出動や訓練の際には雇用主から許可を貰い、不利益を被らない様な保証まであるそうです。昔は大工や石工、修道士や売春婦がこの役割を担っていたそうですが現在のこの様な方達にも着鎧装甲を貸し出す体制でもあれば普及はより早まるでしょうね。設立しようとしている部活、引いては日本にできる支社にもこの形が応用できれば行動の幅が広がるかも知れないですね。

 現在ある重機の中に日本が開発した援竜と言う物があるのですが、これがまたレスキューに役立ちそうな物なのです。二本の腕がある為に片方で崩れそうな瓦礫を押さえながらもう一方で瓦礫を取り除けるので効率がいいそうです。着鎧装甲の支援機としてや、着鎧装甲自体に強化腕を装着すればできる事が増えるかも知れませんね。

 学生生活は明るく楽しいですし、過去の因果と現在の情熱が交わる時も今から楽しみです。これからもこの物語を応援する事をお許し願います。

 長々と益体もない雑文、失礼致しました。それではこれでお暇させて頂きます。お邪魔様でした。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 04月26日 20時23分
アルカディアでの転載版といい、いつも感想ありがとうございます!
tagi様から頂くコメントに、いつも元気とインスピレーションを授かっております!

校長にそこまで注目されるとは、正直思ってなかったですよ(笑
彼には救芽井の無茶振り加減を掘り下げるのと同時に、物語の起点を作る役割を担ってもらいました。着鎧甲冑部の創設に関しては、タイトル通り校長が「壁」なので。
これで校長が女だったら、別の意味の「壁」というネタも使えたかも知れませんね(ぉぃ

前作と同様、基本的に龍太視点の物語なので、細部に関しては読者様のご想像にお任せせざるを得ない部分もあったりで、本当に申し訳ないです。
本来なら「読者様の想像に任せる」なんて、あってはらならないはずなんですが、いかんせん私の力不足で……(汗

救芽井と矢村の差異に関しては、実はあんまり意識はしていませんでした。tagi様のご指摘を受けて、読み返してみたら「あぁなるほど!」と納得してしまったくらいでして。
救芽井はちょっと世間知らずというか、やたらとアクティブに動き回るイメージがあったので、彼女を主軸にした場面を書いていくうちに「形から入るタイプ」が出来上がったのかも知れません。
矢村も割と活動的なはずなのですが、彼女と比べると確かに内面的に「攻める」キャラになっていますね。非常識なくらいにヒャッハーしてる救芽井の影に、隠れてしまっているせいではないかと。
しかし、作者自身がキャラの人格を掴めてないのって、いろいろとマズい気がするな……(汗

救芽井と「少年」の関連性は、確かに似ているんですよね。もしかしたら、いずれ作中でその点に触れる機会が来るかも知れません。

龍太のオープンスケベなところは、「ハイスクールD×D」の兵藤一誠や、「そらのおとしもの」の桜井智樹を参考にして書いていました。
彼の場合、クラス女子達からは嫌われるどころか同情されている始末ですが(笑
救芽井や矢村としては、戦いの時の凛々しさ(?)をソッチ方面にも発揮してもらいたい……んだろうか?(ぉぃ

名称がドイツ語、ということにお気づきになられるとは、やはりtagiさんはスゴイ!
「ヒルフェマン」っていう偶然できたネーミングが、自分的にめちゃくちゃしっくり来て以来、他の着鎧甲冑の名前にもドイツ語を使うようになった感じでした。前作でちょいと触れられた「ドラッヘマン」はさすがに苦しかったかも知れませんが(笑
志願消防士……。本職とは別に、そういうことを行っている国もある、とは聞いたことがありましたが、まさかそれがドイツ関係だったとは。

ある時は大工や石工、またある時は修道士や売春婦。その実態は、正義のレスキューヒーロー・着鎧甲冑ッ!
……そんな体制が出来上がったら、戦隊が作れちゃいますね(ぇ
しかし、今現在の時点で「平和な日常」と「いざという時の非日常」を共有しているリアルヒーロー達が実在しているのだと思うと、胸が熱くなってまいりました。
この体制が日本に広まったら、東京を大量の着鎧甲冑が跳び回る時代がやって来そうですね。それはそれでアリッ!

援竜、気になってググってみた瞬間「あれ? 着鎧甲冑ほとんど実現済みじゃね?」と思ってしまいました(滝汗
確かに、着鎧甲冑のサポートメカのネタに使えそうな気がしてきますね。ヒーローがスーパーロボットに乗り込む、というのもザラですし。

tagi様が与えてくださる情報の数々に、いつも頭が下がる思いです。
こんなノータリンな作者ですが、もしよろしければ今後も見守ってくだされば幸いです。

いつも素晴らしい感想、本当にありがとうございました!

[良い点]
・プロローグと落差のある賑やかな第一話。

・純粋に学生経験しかない者と少しながらも社会経験のある二人の娘さんのアッタックの差。

・夏休みの校舎を感じさせる雰囲気。
[気になる点]
・夏休みでも部活等で校舎に来ている学生はいますのでそのざわつきを感じられれば等と贅沢な事を思ってしまいました。
 人目を気にせず教室で、もしくは人目を避ける様に部室から離れた教室で、または昼食時を少し過ぎた時間でまだ人影は見えない、等の一文があれば校舎の雰囲気を更に表現できたのではないかと愚考いたします。

 差し出がましい事を申して大変申し訳ありませんでした。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 部の立ち上げですか。着鎧甲冑の部活となると装着者の訓練、装備の整備、周りのサポート体制等も入りそうですね。ランブルフィッシュと言う小説のレイドフレームの運用体制を思い出します。受験当時のあの訓練再びで一煉寺君はトラウマにならなければ良いですね。

 前作では救命用の装備や機能ばかりでしたが、レスキュー用となれば様々な道具が必要になるでしょうね。そうなるとオプション、アタッチメント、ヴァリエーションも存在していそうです。潜水艦や船舶の沈没等の海難事故用に水中、水上型、崩壊しそうな建物を支える柱に巻きつける補強材や油圧、空気等のジャッキ、障害物を取り除く破断機や各種ピック、溶接機も必要になりますから様々な免許取得の勉強も必要そうです。
 裏技として瞬間装着技術を弄って甲冑のみを展開、崩れそうな天井を支えさせたり、砕けそうなコンクリートの柱に装着させる形で補強したり、瓦礫の隙間に展開して人が通れるだけの空間を作るなんて事も出来そうですね。現場だけに伝わる想定外の扱い方なんて物をこの部活で発見できれば会社の方ではありがたいか、怒るか、でしょうね。

 部として認められれば男子の入部希望者が多数でそうですが、選抜でもするのでしょうかね。それと女子の入部希望者が出るのかも少し気になる所です。どの様になるのか楽しみな点がまた一つ増えました。

 長々と下らぬ戯言、ご迷惑になっていなければ良いのですが。
 学生らしい色恋沙汰と騒がしさ、プロローグのキナ臭さと合わせてこれから先もとても楽しみです。ご無理の無い範囲で頑張って下さい。

 お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 04月25日 00時21分
tagi様、いつも感想ありがとうございます!
まさかここまで拙作を読み込んでくださる読者様がいらっしゃるとは、予想だにしませんでした。励みになります!

本作は変身ヒーローものではありますが、やはり「ラノベ」なので、それらしい要素も必要かなと思い立ち、「着鎧甲冑部」を作ろう、という流れに決まりました。

救芽井がどういう部活にしようとしているかは「校長という名の壁」である程度触れられております。
これから書こうと思っている部分は、tagi様が予想されたものが結構当たっている感じですね。「装着者の訓練や周りのサポート」は今後の展開で必要とされてくるでしょう。

水中型や水上型といったバリエーション等は、「救芽井エレクトロニクス」の展望次第でいくらでも進化できそうなものですが、今は着鎧甲冑自体が発足してから一年そこそこしか経っていないので、少なくとも現時点ではそれほどたくさんの種類は生み出されてはいないでしょう。
ですが、前作で触れられた「R型」が活躍する予定ですので、人工呼吸以外の装備も使っていくつもりです。
甲冑のみを展開、という発想はスゴイですね。私よりtagi様の方が遥かに想像力が豊かで、ホントにアセアセしちゃいます(滝汗

救芽井が作ろうとしている「着鎧甲冑部」がどういった結末を迎えるかは、まだまだ先の話になるでしょう。それまで楽しみにしていただければ幸いです!

それから、ご指摘していただいた点について、またこちらの方で加筆させていただきました。
いつも丁寧なアドバイス、本当に頭が下がります!

ご迷惑だなんてとんでもない! tagi様から頂く感想は、いつも貴重なエネルギー源となっておりますよ!(笑
これからも本作を楽しんでいただければ幸いです!

感想ありがとうございました!

[良い点]
・心の中に虚無感を生じさせる救いのない序章。

・これから始まる物語に期待と不安を感じさせる文体。

・政府の対応が現実にありそうで、少年の暴走の異常さが際立って見えました。
[気になる点]
・ご町内の英雄規模から始まったので少人数で繰り広げられるのは良いのですが、世界中に災禍を撒き散らしたとも見えるのでその名も無き被害者の存在をもう少し強調されても良かったのではないかと感じました。そうする事で独善の歪さ、悲壮さが印象に残り、これから繰り広げられるであろう物語を更に盛り上げてくれるのではないかと愚考いたします。

 余計な口出し、大変申し訳ありません。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 まずは新たな物語、有難う御座います。この物語がどの様な物になるのか今から期待が高まります。そしてそう感じられる作品に感謝したいと思います。

 まだ本編が始まっていない状況ですが、人は自分が正しいと思った時一番残酷な事が出来、醜悪な姿をさらすのでしょうね。歴史上でも十字軍や軍隊等がそれを証明していますし。それを正したかった存在が正義と言う悪に吞み込まれる。この世は矛盾と皮肉でできているのでしょうかねぇ。だからこそそれを覆してくれる愚直で純粋な熱血馬鹿に憧れるのでもありますが……

 装甲悪鬼村正ではありませんが最終的にヒーローになる存在は英雄を望む者ではなれないのでしょう。英雄を目指した時点で英雄にはなれず、ただ醜悪なナニカが生れ落ちるのでしょうか。正義の味方に必要なものはただ只管な願いのみ、なのかも知れません。

 長々と戯言、失礼致しました。
 GA文庫のEX!!シリーズみたいに苦さと青春群像の青臭さ、甘酸っぱさを感じられる様な物語になるのか、これから楽しみに待っています。ご無理の無い範囲で頑張って下さい。

 それではこれで失礼させて頂きます。お邪魔致しました。

  • 投稿者: tagi
  • 2012年 04月23日 23時49分
tagi様、本作にも感想ありがとうございます!
出だしの段階でここまで期待して頂けるとは光栄です! tagi様の期待に添える作品にできるよう、全力で更新させていただきますッ!

とは言っても、本作は前作「ヒルフェマン」のちょっとした後日談、という気持ちからスタートしたものですので、正直シナリオの尺はそれほど長くはありません。予定の上では、十万文字以内に畳むつもりです。
テーマとしては「正義」を取り扱った王道的なものなのですが、いかんせん作者である私自身の人生経験がてんでたいしたことないものなので、読者様によっては薄っぺらい物語に終始するかも知れません。ご了承下さい。

正義ってなんぞや、という答えの出ない自問自答を繰り返した末に出発することになった本作ですが、最後まで見守っていただければ幸いです。

それから、ご指摘して頂いた点について、こちらで新たに加筆させていただきました。
今思うと、急に世界観広がりまくりだなぁ(笑
貴重なアドバイス、本当にありがとうございます!

「装甲悪鬼村正」は初めて知ったタイトルですが、「EX!!」は少しだけ見たことがあります。本編を読んだことはないのですが。
青臭さ、甘酸っぱさ。そんな物語に仕上がるよう、私自身も願い、執筆していく所存です。

たくさんの感想、ありがとうございました!

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