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[良い点]
・矢村嬢が一煉寺君よりもバレーに対する情熱を強く表した所。

 幾ら恋に恋するお年頃、一番恋愛に夢中になれる年頃とは言え、生活の全てを恋愛対象に傾ける事は無いですからね。
 それまで生きてきた人生の積み重ねはそんなに安っぽい物ではないでしょうし、自分の努力で掴み取った誇りの為に一煉寺君に噛み付く矢村嬢は輝いて見えました。

・一煉寺君の不器用な気遣い。

 四郷嬢とお嬢さん方の仲を深める為にとった行動の不器用さは本当に一煉寺君らしいですね。
 矢村嬢を運動部気質といった感じに評していましたが、一煉寺君も十分体育会気質ですね。お兄さんにしごかれたりした二年間で磨きがかかったのでしょうか。そんな不器用で無骨な気遣いをする一煉寺君は将来、高倉健氏とまでは行かずとも危ない刑事の二人みたいになれるかもしれない等と考えてしまいました。

 登場人物が過ごしてきた時間を感じられると物語が更に面白く感じますね。

・一煉寺君を助けたのが茂氏であった所。

 話の流れ的に四郷嬢以外のお嬢さん方も裸を思い出していた一煉寺君をすぐには助け辛いでしょうしね。そんな中で本人は一緒に覗きをしたと記憶しているであろう茂氏がわざわざ着鎧してまで犬神家状態から助けてくれたのは、共犯者のシンパシーと言いますか、やんちゃな悪がきに見える男の友情をそこはかとなく感じられて何故か嬉しく感じました。
[気になる点]
・一煉寺君の視点で進んでいるので仕方ないのですが、一煉寺君が犬神家状態から復帰した時に四郷嬢以外のお嬢さん方の反応が無かった事に微妙な違和感を感じました。何せ一番切羽詰った反応をしているのが茂氏ともとれる書き方でしたので。

 溺れると言う事は死に直結する事態ですし、直前で久水嬢も危うい事になっていたので、怒っていたりしたにしても無言の安堵の描写が欲しかったと思ってしまいました。

 お話の視点や流れがある中での無茶な発言、お許し下さい。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 今回はサブタイトルに隠しタイトルで怪物狩人とでもついていそうな感じでしたね。私自身は2Pで勲章制覇、全ての装備製作、強化直前で記憶媒体、本体、ソフト諸共盗難にあって以降触れておりませんが……

 今話での四郷嬢と久水嬢からのちょっかいで一煉寺君達が上げた叫び声って、妙にお嬢さん方と合うんですよね。
 砂に潜るオコゼみたいな頭をしたオオサンショウウオは獲物が近づくまではじっとしていて、近づいた途端に素早く、激しく無尽蔵に思える体力で追い掛け回してきますし。これって昔の思い出を大切に胸に抱き、それが萌芽した途端に行動的になった久水嬢にぴったりな気がします。
 提灯鮟鱇は普段の物静かさと、獲物を補足した時の素早い動きの落差が四郷嬢っぽく思えまして。様々な意味で一煉寺君を獲物として補足した時に四郷嬢がどう動くのかを暗喩しているように思えてニヤニヤしてしまいました。

 人工飼育されたライオンや熊などの肉食獣が人間にじゃれ付いただけで大怪我させてしまいかねないと話に聞きますが、救芽井嬢もそんな感じなのでしょうかね。本人は甘噛みの心算でも基礎能力が鍛え上げられた救芽井嬢と気軽に接する事が出来るの人物は意外と貴重なのかも知れませんね。

 今話で四郷嬢が久水嬢を救おうとする場面を読んでいて頭の中でエイトマンの主題歌が流れてきました。あれも機械の体に人の記憶を移植した物でしたしね。続編のエイトマン・アフターでは人格を消した機械の体を他の人に使わせていましたが、四郷嬢もそんな事がありえるのかもしれませんね。
 新人類の身体に加速装置でもついていなければいいなんてくだらない事を思いつつ、そんな事を考えてしまいました。

 一煉寺君達が作ったいかだは、描写を見る限りは浮き桟橋みたいな印象を受けました。バレーで遊びつかれたら、何人かで上に乗りつつお昼寝でもしたら最高の気分になれそうですね。

 一煉寺君の推察した四郷嬢の内心を読んでいると、寒い夜のハリネズミの寓話を思い出します。私が覚えているのは暖が欲しくて身を寄せ合うのに互いの針で傷つけあってしまい、それを恐れて寒い夜も一人で震えながら耐えているといった物でしたが、今の四郷嬢も近しいのかも知れませんね。自らで針をたたむ事ができ、傷つく事を厭わない人もいてくれるのみ近づく事を恐れているような……一煉寺君達の行動でこれが打破できれば良いですね。

 古い小説で恐縮なのですが、朝日ソノラマ文庫の太陽系アイドル伝説の主人公って一煉寺君が大学生になったらこういった感じになるのでは?なんて思わせてくれるんですよね。
 危険に巻き込まれながらも何かに必死になっている女の子を放って置けず、状況と勘違いに流されながらも手助け、女性の胸に顔突っ込むハプニングなどがありながらも最後には英雄の如き事柄を成し遂げてしまう。爽快さと笑いが混在した小説でした。そんな中で主人公が最後の一歩を踏み出す覚悟を決めた時に背中を押した言葉「Don't dream it,be it(夢を見るんじゃない。夢になれ)」
 何になるかもまだ定まっていない、全てにおいて道半ばの一煉寺君にはこの言葉のように突き進んだ貰いたい等と思ってしまいました。

 戯言の上に話があちこちに飛ぶ意味不明な雑文、申し訳御座いませんでした。

 すっかり秋らしくなってきましたが、どうも天気が不安定のようです。私の所でも昨日竜巻らしきものが発生していました。お体や天気など、どうかお気をつけ下さい。

 それではこれでお暇させて頂きます。お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 10月08日 02時13分
いつも感想ありがとうございます!
水着回もそろそろ終わりが見えてきそうなところまで来ました。

今回は、本作では珍しく矢村の「ツン」が描かれています。彼女は龍太とは一番長い付き合いになりますからねぇ。付き合いの深い友人のような間柄だったなら、こういう絡みも自然だろう、という気持ちで書いていました。

矢村はもちろん、彼女に引っ張られたり兄貴にしごかれたりした龍太も確かに体育会系ですね。出生を言えば、それどころか拳法家の名門出であるわけですが。
龍太が刑事になるとしたら、やはり人情派の人物になるでしょうね。ふと、仮面ライダーWの刃野刑事を思い出してしまいました。

茂はなんだかんだで龍太を認めていますし、龍太も龍太で、たまに内心で茂に気を遣ったりしています。付き合いは短いですが、初対面の時よりはかなり関係が改善されたというイメージで今は書いていますね。

それから、ヒロイン勢の反応についてのご指摘ありがとうございます。確かに、言われてみると結構これは不自然でした。
その辺りについては、こちらの方で加筆修正させていただきました。ギャグパートだけあって、龍太の扱いが珍しく散々なことになっていますが(笑

お察しの通り、今回はモンハンネタを微妙に盛り込んでみました。「ハプルボッカ」って悲鳴にしたら面白そうな響きかな、とふと考えたのがきっかけです。
盗難被害に遭われていたとは……ご愁傷様です。確かにそんなことがあった後だと、触れる機会もないかも知れません。
せめて、今回のネタを楽しんでいただければ、と存じます。

確かに、久水と四郷は例の叫び声の名前に通じるものがありますね。アレと一緒にしてしまったらさすがに女性には失礼かも知れませんけど(笑
捕獲するのかされるのか。龍太にとってはそれが重要でしょう。

救芽井の力の強さは前作でも示唆されていましたからね。彼女の力でバレーをやったらこうなるだろうな、というイメージから導入を書いていました。よくよく考えてみたら、男性顔負けのパワーがある救芽井と、足が着く深さの海水でも溺れる久水が別々のチームって無理ゲーにもほどがありますね(汗

エイトマン、私も昔のアニメ版を少しだけ見たことがありました。等身大ヒーローの元祖とも言うべき彼のアクションは、昔のアニメとは思えないくらいスピーディーで、非常に印象に残っています。
四郷も、あるいは彼のようになれた……のかも知れませんね。

龍太達の作ったイカダは、結構大きめの設定です。それこそ、全員が寝れるくらいには。
バレーのあとにイカダでお昼寝――になるかはわかりませんが、それに近しい場面は追い追い書いていくつもりですので、どうぞお楽しみに。

四郷が本当の意味で、他のヒロイン勢の輪に入っていくには、まだまだ壁が多いですね。それを解決するために動くことになる龍太の行動にも、注目していただければと。

ここ最近はすっかり冷え込んできましたし、天気が不安定というのも確かですよね。
tagi様も、何卒お体には気をつけてください。

では、今回も素晴らしい感想、ありがとうございました!

[良い点]
・普通の学生がはしゃいでいるような雰囲気。

 やっている事はいかだ作りで普通とはやや言いがたく、参加している人物達は言わずもがな。それでも遊ぶ為にはしゃぎ、騒いでいる姿は年頃の少年少女らしくて、何処か心が和みます。
 どんなに特殊な立場、環境、身体であろうとも、人であり少年少女である本質が伺えるのは未来への救いと希望を感じられ、気分の高揚を感じられました。

・色っぽい話や恋の鞘当が薄くなっていた所。

 ここ数話は水着話だけあってやや暴走気味でしたが、男女揃って日差しの中で遊ぶ状況ではそれが薄くなったほうが楽しい気がします。なんと言いますか、性差はキチンと意識にあっても過剰に反応しないと言うのは友人同士の集まりらしいと思えるんですよね。このいかだによる水遊びによって、全員が友人として一歩進んだように感じられました。
 ……所長さんの思惑が何処にあるのかは予測するしかないのですが、自分達年嵩が破滅に向かう最中に、妹たる四郷嬢に救いの芽を残そうとしている様にも感じられるんですよね。一人では届かない救いの手が四郷嬢に届くのか、そしてそれによって所長さん達にも届けばいいなどと考えてしまいました。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 姦しいお嬢さん方が居る砂浜から離れ、野郎二人が林の中で汗水流して肉体作業。前話までの空気とは違い、こういう野郎臭い空気も偶には悪くないですよね。上手く茂氏を作業に従事させる一煉寺君。この二人は結構良いコンビになりそうです。……茂氏の立ち位置ってアニメのゾイド/0のチャンプっぽいかも知れません。

 紳士と聞くと私の中では何故か蝶人パピヨンが真っ先に浮んでくるんですよね。アレほど変態で格好良い生き様は憧れすら感じてしまいます。茂氏があそこまでいけるとは思えませんが、それでも男気はあるみたいですね。愛すべきお馬鹿と言った感じで魅力が増したと思えました。

 無人島に放置され、サバイバルで生き延びながらいかだを作っての脱出と言うと、昔電波少年と言う番組でありましたね。一煉寺君は一人でそれをやらされたのですか……最近では近い感じの番組で無人島生活なんて物もありますが、一煉寺君、最後には魚などを捕まえた時に「採ったドー」状態になっていたのでしょうか。性欲とは別のベクトルで野生に返った一煉寺君がその内見られるかもしれませんね。

 いかだ作成中に着鎧甲冑の器用さに触れられていましたが、実際のマニュピレーターでも感圧によってかなりの事が出来るようになっていますよね。例えば卵を割らずに持ち、ボールの上でキチンと割る事も出来ますし、遠隔地で映像を見ながら手術する為に感圧によって操縦者に感触を齎す技術も確立しています。着鎧甲冑にはそんな技術もフィードバックされているのでしょうね。

 サバイバルを超え、着鎧甲冑にて救命にも関る事になるであろう一煉寺君には毒物の知識もある程度備わっていそうです。屋外で採集される物や身近な物で毒性を持つ物もあるので、その知識が披露される時があるやも知れません。
 ウナギの血や鈴蘭、夾竹桃等は身近にあり、時々中毒を起こす事例もあるので解毒剤や胃洗浄の装備もありそうです。新人類の身体の場合との差異などがありそうですし、そんな視点でも性能比較があると面白いかも知れませんね。

 いかだの進水式と言いますか、大げさに言えば処女航海ですか……処女航海と言うと何処か爽やかさがあるのに童貞航海と言うと途端に情けなく感じるのは何ででしょうね。
 いかだに名前でも付けて楽しんで欲しいですね。泳げない四郷嬢がいますのでタイタニックとはつけないようにしなければいけませんが。

 お姫様抱っこの上に波のヴェール、ライスシャワーの代わりに水飛沫。恋する乙女の目で見れば擬似的な結婚式に見えなくも無いような。一煉寺君はこの後お嬢さん方全員にお姫様抱っこをねだられるかも知れませんね。茂氏が間接抱っこと称して一煉寺君に迫る事もありえそうですが。

 ファミ通文庫の機巧天使サンダルフォンと言う小説で、海水浴にいけない主人公たちが戦艦の甲板で日光浴をし、そこで冷やし中華を食べている場面がありました。海の家サンダルフォンなんて主人公達は笑っていましたが、監視している自衛隊や米軍の隊員が羨ましがり、妬んでいたように、一煉寺君達を羨ましく窺っている人が居るかも知れませんね。
 砂浜で食べる食べ物は多少美味しくなくても気にならないものですし、一煉寺君が魚でも捕まえてきて食事になんて事を言い出す人が居なければいいのですがね。

 友人として一歩進んだみたいですが、これが競い合う時にどう影響を齎すのかなど、心情的にも人間関係的にも楽しみにしています。
 まだまだ気温が定まらず、体調を崩しやすい時期です。どうかご無理の無い範囲で頑張って下さい。

 話があちこちに飛び、分かりづらい雑文失礼致しました。これが作者様のやる気を削がなければ良いのですが。
 それではこれでお暇させていただきます。お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 10月02日 23時59分
いつも感想ありがとうございます!
今回から、ようやく水着回も佳境に入ってまいりました。

今までがお色気全開な展開ばかりだったので、今回は読む人によってはかなりアッサリした印象になったかも知れません。
「野郎の絡みとか誰得」という反応も考えられたのですが、やっぱり男臭さも欲しくなってきますよね。こうまでエッチなラブコメが続くとなると(笑
今回のエピソードが、後の展開に関わってくる予定ですので、今後も楽しみにしていただければと。

「類は友を呼ぶ」というか、なんだかんだで似た者同士なんですよ、龍太と茂は(笑
変態紳士としてのキャラを固めつつある彼ですが、いずれヒーローの一人としての一面も見せてくれることでしょう。
彼が「愛すべき馬鹿」として認められるよう、私自身も扱い方には気を遣っていこうかと思います。

無人島で「採ったどー!」というアニマルな生活は、龍太自身は経験済みですからねぇ。下手物を見て「で、味は?」という話になったり、毒物を見て震え上がったりする一面もあるかも知れません。そこまで書くとなると物語全体の尺がスゴイことになるかも知れませんし、龍太なら毒物をシャリシャリ食べて「あんまり美味くないな……」で済ましてそうな気もしますけど(笑

着鎧甲冑の手はマニピュレーターというより、装甲服の篭手に近いものですが、腕力自体が瓦礫を退かしたりするために強力なものになっているので、それ相応の力加減が必要になってきます。
誰でも扱えるパワードスーツですが、一歩間違えれば丸腰でも凶悪な兵器になりうる存在なので、資格を得る際には力加減も含めて「器用さ」が求められます。感圧の技術も使われているでしょう。

龍太と茂にとっては童貞航海ですが、四郷にとっては正真正銘の処女航海となりますね。名前と聞いてノルマントンが真っ先に出てきた私は、海に沈められるべきなのかも知れません(ォィ

四郷にとって、人生初の擬似海水浴。そして、お姫様抱っこ。エッチな要素は抑え目になっても、恋のバトルはより熾烈を極めそうなコトになってまいりました。
後々のコンペティションへの影響も含めて、次回以降の展開にも注目していただければ幸いです。

では、今回も素晴らしい感想、本当にありがとうございました!

[良い点]
・一歩踏み出す一煉寺君の行動力。

 ヘタレな部分があろうとも動くべき時に行動を起せるのが魅力ある主人公ですね。
 独り善がりであろうがなんであろうが壁を作って寂しそうに閉じこもっている相手に、壁を乗り越えぶち壊す主人公。御伽噺の塔に閉じ込められたお姫様を救い出す勇者か、はたまた災害現場で障害物を打ち壊し救助に向かう救命士か。この物語に相応しい行動に胸が熱くなりました。

・四郷姉妹の在り方。

 どうやら向精神薬を使用しているらしき所長は、薬に頼らないといけない程危うい均衡を保っているみたいですね。そんな状況でも些細にでも妹を気に掛ける様子が窺えるのは何かしらの事情があるのでしょう。そして研究の成果でもある妹は、その体に対する不満を表に現す事を良しとせずに我慢するのが当たり前になってしまっていると。
 いじましくも危ういこの姉妹の関係が何処か不安を感じさせ、それ故に一煉寺君の行動に期待せざるを得ません。今回の事然り、一連の問題然り。一煉寺君の活躍する時が待ち遠しくなってきます。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 下世話ではありますが、一煉寺君の股間の超起龍が勃起龍にならなくてよかったですねぇ。もしそれを見られていたならば冒頭の落ち込み具合では済まなかった事でしょう。まあ、お嬢さん方ならば顔を隠した指の隙間から覗き見て「なんて立派な」等と顔を真っ赤にしていそうですが。……現時点での四郷嬢なら「ちっさ」とでも言いかねませんが。
 茂氏はどうも救芽井嬢ならずとも美女が関れば股間の紳士を曝け出す事に抵抗が少ない様で。なるほど、久水嬢の突込みが激しくなるわけです。
 一煉寺君の男の矜持はいつまで保たれるのか、そこも見物になってきましたね。……茂氏はもう手遅れかも知れません……これで男ぶりを上げる場面がくれば一気に株が上がるのでしょうけどね。

 所長さんの用意した賞品が一煉寺君の特製画像だけとはとても思えない……きっと第二第三の賞品があるのだろう、とゴジラ第一作ラスト風に妄想してしまいました。
 一煉寺君抱き枕とか画像から採寸した一分の一彫像、卓上に飾っておけるノンスケールアクションフィギュアなんかを用意しておけば面白い反応をしてくれそうな娘さん達が居ますからねぇ。新人類の身体の外装処置技術を流用すれば本人そっくりな物ができそうですし。自分そっくりのフィギュアも作ってもらい、怪しい絡みポーズで飾っておきそうです。

 四郷嬢が海に入れないからと読書に逃避している場面を読んでいて、ふと海に入らない砂浜の遊びを考えてしまいました。スク水姿の四郷嬢がしゃがみ込んでぺたぺたと砂山を作っている姿など何故か似合いそうです。結構凝り性な気がしますからサンドアートとも呼べそうな砂のお城でも作りそうですけどね。
 砂浜に出ている時点で完全防水ではなくとも生活防水はなされているでしょうし、砂漠用とまでの性能はなくともある程度の防塵対策もしているでしょうから砂に埋められるのも出来そうですね。まあ埋められるのは一煉寺君か、放置決定で茂氏なのでしょうけども。

 自分の境遇に納得し、自分のあり方を定義してしまった少女と言うと小説版絶対可憐チルドレンに出てきた女の子を思い出します。
 紙飛行機を飛ばすしか遊び方を知らなかった女の子が大切な相手を失いながらも新たな世界に踏み出したように、四郷嬢も踏み出す事が出来るのか楽しみにしています。その時には誰も失わず、差し出された手を掴める事を願ってしまいますね。

 今の時期は治ったと思っても風邪がぶり返してきかねませんので、体温調節や睡眠、休息の取り方にお気を付けて下さい。健康第一、体が資本ですからね。どうかご無理だけはなさらず、御自分のペースで頑張って下さい。

 話があちこちに飛ぶ支離滅裂な雑文にてのお目汚し、汗顔の極みです。どうか実害のない夜中の鴉の鳴き声位にでも思ってください。

 お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 09月27日 23時23分
いつも感想ありがとうございます!
返信遅れしまい、申し訳ありませんッ!(深謝

今回では、龍太の「後腐れがないように仲良くしたい」という前作から続く心情が現れています。四郷姉妹の問題も勘繰っていますし、古我知との関わりに苦しんでいた救芽井に近しいものを感じている……のかも?

しかし、勃起龍とはまた秀逸な……(笑
トラブる全開なドエロ展開が続いておりますが、そんな中である程度冷静でいられる四郷は、実はかなり貴重なのかも知れません。
もう完全に茂のキャラが壊れまくってますね……初登場時の(真面目な意味での)紳士さはどこへやら。しかし、ここから男ぶり、ヒーローぶりを見せる出番は用意していく予定ですので、そこも楽しみにしていただければ幸いです。

所長の用意した景品、確かに画像だけではありません。ノンスケールアクションフィギュアとは予想外でしたが(笑

泳げないからと砂浜で遊ぶ。
そのシーンはいずれ書くつもりだったのですが、話の流れでこういう展開になりました。
ですが、tagi様が考えられている通り、展開としては非常にオイシイので、遅かれ早かれ描写していくつもりですよ。

このコンペティションの果てに、四郷に待ち受けている結末はハッピーエンドかバッドエンドか。その分かれ目を決するであろう(?)龍太の行動に期待していただければ幸いです。

風邪の振り返しには、結構気を使ってますね。なにしろ、風邪なんて随分と久しぶりだったので(苦笑
最近、夜が冷え込んできておりますので、そちらもお体には気をつけてくださいね。

では、今回も素晴らしい感想、ありがとうございました!

[良い点]
・日常と隔絶したバカンスによるハイテンション。

 お嬢さん方のはしゃぎ様は普段の生活では表に出せない物なのでしょうね。このテンションの高さが一夏の経験とやらを生み出す原動力なのかも知れません。夜に寝室に戻り、ふと落ち着いた時に一煉寺君の裸の写真を求める自分の姿を思い出して悶えるお嬢さん方の姿が想像できてにやりとしてしまいました。

・光差す砂浜と影なす森の中の対比。

 お嬢さん方のはしゃぐバカンスな砂浜から薄暗い森の中に不審者を探しに行くのは、何かしらの暗喩を感じてしまいます。一般人だった一煉寺君が事件に巻き込まれ、そして再び日常に帰って行く。その時に迎えに来たのが救芽井嬢であり、森の出口付近でハプニングが起き、魔刃抜剣&お嬢さん方に見つかると言うのは一煉寺君のこれからがそうなる様でニヤニヤとしてしまいます。
[気になる点]
・本当に些細な事ですし、無粋ではあると思うのですが二つほど勿体無い、大丈夫?と感じた所がありました。

 ビーチバレーで決着後に、勝者である救芽井嬢達の発言や描写はあるのに負けた久水嬢の発言等がなかったのが勿体無く感じました。
 試合に負けて悔しそうにしていたのが一転、写真の修整が判ってから一気に復活して映像購入に意欲を燃やス久水嬢なんてありえる気がしまして。
 負けたから駄目と救芽井嬢達に言われて「賞品としての写真は諦めるが、映像は販売するとの事ですから私も購入するのは問題ない」なんて、契約事に詳しそうな久水嬢が言いそうですし。

 もう一つは森の中に救芽井嬢が一煉寺君を探しに来た時の格好なのですが、一煉寺君が森に入る時に「背丈までの草が」とあった為に草薮が想像され、水着姿の救芽井嬢がそのままで一煉寺君の居る所まで来るのは難しいのではないかと思えるのです。
 人の背丈まである草と言うと笹などに代表されるイネ科の植物が真っ先に思い出されますし、そこまで育った草薮はつた草なども絡みついています。イネ科の葉っぱは縁が鑢のようになっているので肌が露出していると傷だらけになってしまうので、救芽井嬢の珠のお肌が傷だらけになってしまうのではないかと心配してしまいます。
 非常時に息を切らせ、肌に切り傷を作りながら辿り着くのも一つの演出ですが、今回はそこまで切羽詰っていないようですし、人のいた痕跡が無いとの説明から一煉寺君が通ってきた後をパーカーでも羽織ってきたとしてみたり、草丈の低い所を通ってきたとの一文があれば気にならなかったのではないかと愚考致します。

 一煉寺君なら後で草によって出来た擦り傷がひりひりしている姿でおっちょこちょいさや、目標に向かって突き進む側面を表現できるでしょうからあまり気になりませんでした。

 無粋な物言いの上に分かりづらい文面で真に恐縮です。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 楽しい砂浜での一時に仇なす二つの不穏な出来事。まあ一つは一煉寺君のみにではありますが、それによって一煉寺君が振り回されるのがお約束ですね。せめてこの後に少しでも心安らぐ一時があればと願って止みません。

 ビーチバレーの四大スイカ。大きさならばスイカなのでしょうが、動きや触感は大きな水風船といった所でしょうか。下世話ではありますが女性の胸部装甲は個人差によって柔らかさ、揺れ方が違うので水風船は久水嬢だけだったかもしれませんがね。救芽井嬢の場合は少し芯があって揺れ方が少し違うイメージがあります。……矢村嬢は揺れるだけあるのでしょうかね?あっても皿の上の生卵の黄身といった感じかもしれません。四郷嬢も近くにいたならば、矢村嬢と二人で熱視線で穴が空くまで胸部装甲をねめつけていた事でしょう。

 男の傷跡は勲章と言いますが、その原因が自分にあると思ってしまう女性にとっては過ちの証に見えるのでしょうね。今話での救芽井嬢の様子なら、傷物にした責任を取るなんて口にしそうでした。真面目な場面でしたから自分に出来る事はなんでもすると言いかねませんが、これが恋の鞘当中ならば責任を取って私が一煉寺君を貰うと宣言しそうですね。

 茂氏がエクスカリバーで一煉寺君がフルンティング。それぞれの剣の逸話と当人が微妙に重なりますね。
 エクスカリバーはいくつか説もありますが、抜けた者が王であると証明する選定の剣。王者たる資格を持ちながらも抜く・抜ける相手がいない茂氏。
 フルンティングは敵の血を浴びるほどに堅牢になる名剣ですが本番では役立たず。女性の肌を見るたびに強固になるが、本番では……一煉寺君らしい気がします。これがティルフィングだったならば、一度抜いたら相手の命を貫くまで鞘に戻らぬ暴れん棒(誤字に非ず)として18禁向けでしたでしょうに。

 森の中から覗いていた視線とは誰か?まあここまで情報があれば想像はつきますが、正解が出るまで楽しみにしていますね。所長の売り出す一煉寺君のディレクターズカット・無修正版が衆道を嗜む人に渡らぬように願いつつ、次回をお待ちしております。
 朝夕は大分涼しくなってきました。季節の変わり目に風邪等召されぬ様気をつけつつ、ご無理の無い範囲で頑張って下さい。

 長々と下らぬ戯言ではありましたが、これにて失礼させて頂きたく思います。お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 09月24日 00時17分
いつも感想ありがとうございます!
確かに、今回はいつにも増してハイテンションな描写が多かったですね(笑

ヒロイン勢は夏のバカンスというだけあって、かなりはっちゃけた部分が出てますね。夜になって落ち着けば、羞恥地獄は免れないでしょう(ぇ

確かに、林の中でのシーンを書いている時は「なんか頭の中の展開とデジャヴュを感じるなぁ」と思うときがありました。
後々、ここに通じる場面が出てくるかも知れないですね……。

それから、ご指摘していただいた点につきましては、こちらである程度加筆修正させていただきました。
確かに、久水側の描写が薄かったのは失敗でしたね。展開を急ぐ余り、完全に見落としていたようです。
あと、救芽井が龍太を追ってきた時の様子も、私の勉強不足で不自然なことになってしまっていたようです。
tagi様のおかげで、そうした改善点に気づくことができました。重ね重ね、ご指摘ありがとうございます。

今回は龍太にとってかなりの厄日となるイベントばかりでしたねぇ……。
特に最後のアレは、思春期にはなかなかツライでしょう(笑

ちなみに四大スイカとは、今回の話では救芽井と久水の二人を指しております。一人につき二つ、という計算で(ォィ
所長は当時は審判だったので、揺れることは余りないので除外。矢村は……もはや何も言う必要はないでしょう(殴
間近で揺れるスイカを見せ付けられる矢村の姿を見て、「ああはなりたくない」と願う。四郷が参加していなかったのは、そんな背景があった……のかも知れません。

龍太の傷痕は、救芽井にとってはかなりの重圧になっています。
自分が巻き込んだこと、これからも巻き込んでいくこと。それが彼女にとっての大きな悩みどころとなり、じきにそこに焦点が当てられる時も来るでしょう。
彼女が責任を取って龍太を貰う――と勇気を持って宣言できる時が、いずれ来る……と作者は思いたいです!(ぇ

エクスカリバーとフルンティング。言われてみれば、確かに繋がりそうな部分もありますね。
ティルフィングは、以前の暴走龍太が一番近いかも知れませんねぇ。その時は、「暴れん棒」になる前に沈められていましたが。

林に潜んでいた影の実態は、後の展開に大きく関わってきますので、そのあたりにも注目していただければ幸いです。
無修正版……万が一外部に漏れた時は、ヒロイン勢が全力で買い占めそうですけど(汗
確かに、ここ最近は夜が涼しいですよね……。病み上がりなので、気をつけておこうと思います。
tagi様もお体を大事にしてくださいね。

では、今回も素晴らしい感想とアドバイス、本当にありがとうございました!

[良い点]
・登場人物達の舞台の分け方。

 日当でビーチバレーに勤しむ救芽井嬢達と、日陰で話しこむ一煉寺君達の、日差しによって世界がくっきりと分かたれた様な描き方で夏の強い日差しの時の影が濃くなった様な不思議な感覚を味わいました。
 夏の強い日差しの下、木陰などの日陰って何処と無く異世界に通じている様に感じられる時があるのですが、今話で一煉寺君は時計兎に誘われたアリスの様に、四郷嬢と異世界に行っていたのかも知れませんね。最後の四郷嬢の一撃で普通の世界に戻ってきたといった所でしょうか。

・未だ全容がつかめない四郷姉妹の関係。

 一煉寺君の視点で進んでいるからこそ情報が揃わず、一煉寺君と共に推測を重ねていくのは、読んでいると共に共感・一体感を伴ってきますね。この一体感の積み重ねが物語の起伏をより大きく感じさせてくれると思えました。
[気になる点]
・些細な点で恐縮なのですが「マリオネットで操られた」との部分に違和感を感じてしまいました。
 マリオネットは糸繰り人形自体やその劇を指す言葉ですので、言葉のままでは四郷嬢が「糸繰り人形に操られた人形」と受け取れてしまうのではないかと思います。【マリオネットの糸で】や【見えない糸で】等の表現の方が判り易いと思うのですが、如何でしょうか。

 展開予想になってしまうと申し訳ないのですが、四郷所長自体が誰かの意図(糸)に操られ、その所長に操られていると言うダブルミーニングでしたならば伏して謝罪いたします。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 一煉寺君のシャワー画像に釣られるお嬢さん方を見てふと思ったのですが、一糸纏わぬ全裸画像と言って包み毎渡され、期待して見てみたらレントゲン写真だったなんていう事があれば救芽井嬢達は見えない血の涙を流すかも知れませんね。一煉寺君と茂氏がその立場なら確実にそうなるでしょうし。……悪趣味で本当に恐縮なのですが、四郷嬢ならば移植用に取り出された脳髄や内臓の画像でもそう言えそうです。自分で書いていて不愉快になっていれば世話が無いですね……申し訳ありませんでした。

 泳げない機械の体の女の子と言うと突撃パッパラ隊という漫画に出てきた桜花嬢を思い出しました。あちらは海底を歩いて海を渡るなんて荒業をかましましたが、防水と脳に供給する酸素をクリアできれば新人類の身体もできそうですね。
 桜花嬢は戦争用に作成された兵器でしたが、仲間に囲まれて楽しそうでした。四郷嬢もそんな未来が来れば良いですね。

 今話で四郷嬢の手を死んでしまった人の様なと例えていましたが、海での白い手というと心霊写真の定番ではありますね。ふと頭の中で思ってしまったのですが、一煉寺君がそう感じたのは肉の体を一時的とは言え失っている四郷嬢の魂を感じたから。その魂を救うであろう一煉寺君がその身に纏うのは死に掛けた人を助け、蘇生させえる着鎧甲冑と言う所に宿縁めいた物があるのでは?……考えすぎではあるのでしょうけどね。

 今話の日差しの中と日陰の中で区切りがついた様な感じを受け、下らぬ事を連想してしまいました。
 スニーカー文庫のアースリバースと言う小説の中で、主人公達が機械的に脳に処置をし、人には見えぬ電磁波等を感じ取る感覚を得ていました。作中ではその感覚に頼りすぎると、かえって技量の成長を阻害してしまっていたのですが、四郷嬢の場合はどうなのでしょうかね。もしかすれば一煉寺君が新人類の身体に打ち克つ要因の一つになりえるかも等と妄想してしまいました。

 生身の体を機械に換える。通常の義肢でも違和感が大きいでしょうに、全身義体では如何程の物でしょうね。TRPGの天羅万象に機械の体に魂を宿す金剛機や、戦う為に体を機械で補う機甲人というクラスがあるのですが、力を求め機械の部分を増やしていくと魂が影響を受け戦う為だけの修羅と化し易いと言う制限がありました。
 所長から貰った帽子を大切にしている姿に、道具である自分の体と帽子を重ねているのでは?それを大切にする事で自分も大切にして欲しい?姉との繋がりを帽子を通して感じている?等と考えてしまい、四郷嬢の魂に影響が無ければいいと、そんな流れで思ってしまいました。まあ、ハーレクイーンや恋愛小説を熱心に読んでいる時点で大丈夫なのでしょうけどね。腐に走らないだけ一煉寺君にとっても幸せな事でしょうし。

 運命の糸で操られているやも知れぬ四郷嬢。悪い龍に捕われたお姫様を勇者が助けるのが御伽噺ですが、この物語では龍と勇者が同じですからね。龍が運命の糸に捕われたお姫様を助け出す物語もありかも知れません。この物語がどの様に進むのかはわかりませんが、これからも楽しみにしています。
 日中と夜の気温の差が大きくなり、季節の変わり目を実感できる様になって来ました。体調に気をつけ、ご無理の無い範囲で頑張って下さい。

 長々と益体も無い雑文でのお目汚し、ご不快でなければ良いのですが。
 それではこれでお暇させて頂きます。お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 09月14日 00時15分
いつも感想ありがとうございます!
そして今回、更新及び返信が大幅に遅れてしまったことを深くお詫び申し上げます。
ここぞというところで風邪でダウンしてしまい、まるまる十日も更新が開いてしまいました……(汗

日なたと日陰、その両方に世界が分けられている、という考え方には非常に頷けますね。異世界と呼ぶほど極端に分けるつもりではありませんでしたが、龍太・四郷と、それ以外の面々を明確に切り離す線引きとして、日なたと日陰という二つの空間はかなり有効でした。
龍太と同様の視点で物語を進めて行く以上、描写範囲の限界もあったりするわけですが、そこも含めての一体感も楽しんで頂ければ幸いです。

それから、「マリオネットで〜」の部分に関してのご指摘、ありがとうございます。
確かにこれでは意味が二重になっていますね。
ネタバレになるかも知れませんが、そのダブルミーニングもあながち間違いではありません。が、これについては単なる表記ミスなので、加筆修正させて頂きます。
四郷姉妹に纏わる暗部については、tagi様の方である程度察しが付いておられるようですが、本編中で明らかになる時を楽しみにしていてください。

一糸纏わぬと書いてレントゲン……なるほど、確かにそれは血涙ものですね(笑
脳髄や内臓の画像というのも、彼女達姉妹の背景で考えると納得できそうな感じがします。

海底を歩いて渡る……なるほど、金づちならではの手法ですね。四郷に仲間が出来るとするなら、彼女を捕らえる呪いが全て解かれた後になるでしょう。
それがどのようなもので、どのように解かれるのかは、今後の展開次第になりますね。
そのためにはまず、四郷自身と触れ合い、彼女が魂を持った人間だということを、龍太自身がはっきりと意識するところから始めなければならないでしょう。着鎧甲冑の理念にも、通じる部分ではありますね。

「新人類の身体」は、脳髄だけを機械の身体に移植するため、確かに違和感は非常に大きいです。ただ、その違和感を縮めるために、機械ボディのサイズは基本的に生来の肉体をモデルにして造られるため、「十年近く」その身体での生活を続けていれば、そこそこ馴染むことも可能です。
それでも機械の身体には「温もり」という生身でしか味わえない感覚が欠落しているので、「物」を大切にすることで他者との繋がりを保とうとする心理もあったりなかったり。
まぁ、そのためであっても腐は勘弁してほしいところではありますね(笑

この物語がどのように傾き、流れていくのか。この先を楽しみにしていただければ幸いです。
季節の変わり目ですし、私も体調を崩した身ですので、tagi様の方も風邪には十分ご注意下さい。

では、素晴らしい感想をありがとうございました!

[良い点]
・若さを感じさせるノリ。

 こまけぇこたぁいいんだよ!!なノリのお話は、研究所での重いお話の合間での息抜きになりますね。ここで一旦軽くなってから一気に重いお話になだれ込めば、落差で更に印象が強くなると思え楽しみになってきます。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 一見幸せそうに見えても当の本人はそれを堪能できる状況ではない。そして被害を受けたお嬢さん方が実力行使に移るのは、まあ、仕方ないですね。これ以上過剰な実力行使になれば暴力になってしまいますが、これ位なら私としては許容範囲です。

 流石「龍」だけに水中での動きもかなりの物みたいですね。海難救助用に活躍する着鎧甲冑の姿を想像してしまいました。
 古くは映画のポセイドンアドベンチャーや最近の海猿、不謹慎かも知れませんがタイタニックの沈没や転覆や沈没した船からの救出、浮上できなくなった潜水艦などの事件が実際に起きていますからね。そんな場で人々の命を救う存在は正に希望となる事でしょう。

 四郷嬢の背部強化腕の展開の仕方、私の中では聖獣機サイガードで主人公が変身する時に肩から機械の骨格が飛び出してきた場面で再現されますね。流石にあそこまでグロテスクで痛々しい物ではないのでしょうが、体のサイズと合わない巨大な腕が出てくるものとして印象が強かったですから。……金属の腕部骨格がスク水の女の子の背部から出ている。シュールですね。いっその事その大きな掌で日陰を作るか、強化腕で大きな日傘でも持ってそこで本を読むぐらいだとお茶目な絵になりそうな気もしてきますね。

 本編の感想からずれてしまうので恐縮ですが、前に援竜の事を話題に出したと思います。あれは現場で活躍している重機なのですが、更に趣味に傾いた物があるそうで。
 数年前に鉄を加工して1/1スコープドッグを作った方が、企業と協力して人が乗って操縦するロボットを作られ、この間のワンダーフェスティバルに登場したらしいのです。「水道橋重工クラタス」で検索し、私も動く様を見たのですがあれは燃えますね。スマートフォンで操作できるそうですが、着鎧甲冑でも非常時用に遠隔操作ができれば死亡率が更に下がりそうです。四郷研究所と協力できればそんなシステムも開発できるかも知れませんね。その時に今話の様な出来事が起きれば、哀れ一煉寺君は自らの足で死地に向かう事となるのでしょうね……

 ドラッヘンパイヤー、大笑いさせて頂きました。これからシリアスに向かう前の息抜きと共に、このお馬鹿さとシリアスさが共存しているのが着鎧甲冑シリーズの魅力だと再認識でき、これから先への期待が更に高まりました。
 夏の疲れが出てくる時期です。どうかお体に気をつけつつ、ご無理の無い範囲で頑張って下さい。

 お邪魔致しました。
 
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 09月09日 23時34分
いつも感想ありがとうございます!
水着回もようやく本格始動し、書いてる私自身もテンションが荒ぶって参りましたよ(ぉぃ

tagi様のおっしゃる通り、この水着回は息抜き兼ターニングポイントとして、非常に大切なエピソードとなっております。
徐々に真相に近づきつつあるこの物語を、最後まで楽しんで頂ければ幸いかと。

また、今回では珍しく救芽井達が実力公使に出ました。まぁ、龍太は着鎧した状態で喰らっていたので、肉体的ダメージはあんまりないのですけれど。救芽井に関しましては前作「ヒルフェマン」以来になるでしょうか。決闘前の特訓も、似たようなものかも知れませんけど……。
褒められた描写ではなかったかも知れませんが、ラノベのネタや展開としては、ほぼ様式美のようなものでしょう。それに、彼女達だって怒る時はあるでしょうし。

着鎧甲冑はtagi様がおっしゃるように、海上保安官の補助機能として水中でも活動可能ですし、そのために人工呼吸用の酸素ボンベを自分に使うことも出来たりする設定です。これは、後々重要になる設定ですね。

四郷の巨大マニピュレーター。用途は様々ではありますが、その使い方はなかなか思いつきませんでしたね……。
いやはや、tagi様のアイデアにはいつも勉強させて頂いております。

クラタス、私も調べてみました。
作った人の執念というか、熱意そのものが機械という形を借りて現れているように感じられて、素直に感動してしまいましたよ。アニメの中だけかと思っていたロボットが、ここまで現実に近づいていようとは……。
既に実用化されている援竜だけでなく、ここまで未来的な開発が進んでいるのだという事実を知ると、テクノロジーの未来が明るく見えてきますね。
今の龍太達のいる世界観は2029年という設定ですが、それくらいの頃には援竜も小型化され、着鎧甲冑のようなレスキューシステムが実現しているかも知れませんねぇ。将来が楽しみで仕方ないですよ。

ドラッヘンパイヤー、以前のtagi様からのご感想にあった「救済の超巨龍(乳)」をきっかけに発案させて頂きました。
ちなみに、今回のタイトルは「おれはグレートマジンガー」から来ています。……今考えてみると、多方面にごめんなさいしないといけないサブタイですなぁ……。
茂なら、女子更衣室にでもスクランブルダッシュしてくれそうな気も(笑

世間的には夏休み終了後であるとはいえ、まだまだ暑い時期ですからね。
tagi様もお体に気をつけて下さい。

では、今回も感想ありがとうございました!

[良い点]
・前回ラストから続く不気味さとの対比。

 薬を飲んで無理矢理精神を高揚させているであろう所長のはしゃぎ具合が、そうでもしないと精神の平衡を維持できないのか?それとも薬の力を借りないと一煉寺君達と向き合えない程なのか?等と想像を掻き立ててくれました。

・人工の環境と自然環境の描写の差。

 機械と人工の光に占められたロビーから表に出た時の鮮烈な日の光を想像させる冒頭の一文に、夏である事とこれから海へ行く事への期待を強烈に印象付けられました。

 前話までが機械の冷たさと言うか、人工的に切り取られた空間でのお話でしたので、お話が切り替わったと読んでいて納得できる書き出しに感心しきりです。

・男のリビドーを感じさせる一煉寺君による水着の描写。

 直ぐ最近に女性の肌に触れる機会があり、どうしても意識してしまう状況で水着姿を目にしてしまえば本文でのあんな感じになりますよねぇ。男としての矜持の為にやせ我慢をする一煉寺君の姿が見られると、更に共感が強まる気がします。
 三大欲求、性欲・食欲・睡眠欲を上手く描かれている登場人物は魅力的に見えますね。そういう意味では機械の体となった四郷嬢の描写も、欲求が無い・薄いの表現の仕方で無機質な魅力が出るのでしょうね。
[気になる点]
・私の読解力が低いのが原因ですが「黒いハーフパンツ状の水着を岩場に掛けて」の部分で一瞬混乱してしまいました。
 所長の行動として書かれていた為に、所長の水着と勘違いしてしまったようです。冒頭でハイレグの水着との描写があったのに違うの?もしくは羽織っていた上着?等と思った次第です。直ぐに一煉寺君の海パンだと判ったのですが「何処からか取り出した男物の水着を」等の一文があれば勘違いしなかったのではないかと素人ながら思いました。

・良い点で書いた事と少し関ってくるのですが、空調の利いた人工の空間から表に出てきた時の鮮烈な光の印象が強かっただけに、エレベーターから降りた時に行く先が人工の砂浜なのではないかと勘違いしてしまいました。ロビーから出た時の光の描写が鮮烈に印象に残った為に降りた時の差し込んでくる光の描写が弱く感じられたのが原因なのではないかと思います。
 
 エレベーターから降りた時に差し込む光だけでなく焼け付くような空気の暑さや潮の匂い、肌に当たる風の感覚や音の描写等があれば、再び外に出た事と後の海の描写が引き立ち、それによって女性陣の水着の描写が更に魅力的に感じられたのではないかと愚考いたしました。

 重箱の隅を突くような事ばかりで煩わしく感じられましたならば謝罪いたします。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 遊びの時間だけに一煉寺君達も箍が外れかけているみたいですね。お陰で読んでいるこちらもお馬鹿な事ばかりが頭に浮んでしょうがありませんでした。
 エレベーターの「空間を揺らし」との表現に、それならば一緒に所長の胸も揺れていたのだろうなぁ。下着を着けている訳でもないし。とか、所長の「取って食おうなんて」との台詞に、別の意味で喰われるのでは?とか、茂氏の「魂を救済する」との台詞に【救済の超機龍】ならぬ【救済の超巨龍(乳)】なんて事ばかりが頭を過りました。……残暑で良い感じに頭が腐っているのでしょうねぇ……

 大平原の小さな○○となだらかな丘陵。そして峻険なる巨峰が三対。多頭龍ならぬ多頭乳、数さえ合えば九頭竜・八岐大蛇の化身が一煉寺君の眼前に降臨したのでしょうね。

 お馬鹿な事ばかりで恐縮です。次回も恐らくは今回の続きでしょうから、どんな騒動が起こるのか楽しみにしています。どうかご無理の無い範囲で頑張って下さい。

 戯言ばかりにて失礼致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 09月06日 20時34分
いつも感想ありがとうございます!
貴重なアドバイスとご指摘には、本当にいつもお世話になっています。

ようやくあらすじでもほのめかしていた水着回に突入ですよ、えぇ。今までが何かと暗い雰囲気を漂わせてた感がありましたので、ここらでほのぼのしていてほしいところですよ、龍太達には。
実はヒロイン勢の水着のチョイスが、今回での一番の悩みどころだったり(笑
ハイレグ要因が所長か久水かで大分悩みましたなぁ……(ぉぃ

また、龍太の分の海パンについてのくだりや、エレベーターからの移動先についての描写についてのご指摘、ありがとうございます。完全に私の説明不足でした……。
推敲は幾度かやってるつもりではあるのですが、「自分ではちゃんと伝えてるつもりでも、実際は……」というのがここ最近頻繁しておりますな……気をつけなくては。
――というわけで、可能な限り加筆修正させて頂きました。貴重なアドバイス、本当にありがとうございました!

明日になればコンペティション本番となる以上、楽しみは今しかありません。ゆえにバカンス! ゆえに水着回!(ぇ
そんな一心で開始したこのエピソード。楽しんで頂ければ幸いです。夏祭りとかもやりたかったなぁ……。

多頭乳。実に素晴らしい響きです……が、四郷と矢村の二人を数に入れるには、少しばかり戦力が――おや、誰か来たようだ(殺

これから巻き起こっていく騒動、その全てを楽しんで頂ければ幸いです。
感想ありがとうございました!

[良い点]
・新人類の身体と四郷嬢への一煉寺君の考察と立ち位置。

 危険だから肉体自体を無くしてしまうと言う、何処か本末転倒な技術が併せ持つ有効性とそれに対する懸念。誰もが持ち得る物ですが、普通の人は一煉寺君と同じくらいの所まで出考えを止めてしまいますよね。一高校生が考えて直ぐに答えが出せる事ではないですし、答えが出てしまってはおかしいとすら思えます。
 四郷嬢への接し方についての悩みも久水嬢という親しい相手が前例で居るが為に普通よりも一歩踏み込んだ物となっていると思え、読んでいて悩みの共有をしていると感じられました。登場人物と感情を共有できるのは物語における大きな楽しみの一つですからね。

・所長の精神の以上、不安定さの描写。

 「新人類の身体」のスペック説明時の言動や一煉寺君の部屋に突入した時の様子。そして薬を飲んでまで精神を盛り上げていると思しき状態に、そこまでしなくては精神の平衡を保てないのでは?と言う不安を感じました。
 まだまだ四郷研究所に潜んでいるナニモノカの影は深いのでしょうかねぇ。

 読みづらい文面、申し訳御座いません。
[気になる点]
・「記憶の糸から掘り返した」との表現なのですが「糸」と「掘り返す」の間に関りを持たせる事は難しいのではないかと感じてしまいました。
 「記憶の糸を手繰り寄せる(手繰る)」「記憶の淵から掘り返す」等の表現がわかり易いのではないかと愚考いたします。

 卑小な小者の戯言ではありますが御気に掛けて頂けたならば幸いです。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 部活の合宿本当にご苦労様でした。大変お疲れであろう中での更新、心から感謝いたします。

 今話前半での一煉寺君の考えている事を読んでいると、「人」としての本質は何処にあるのかなんて考えてしまいますね。
 「新人類の身体」は肉体を危険から遠ざけるとの建前?に脳髄のみを機械の体に移した物ですが、これって見方を変えれば傷つく前に肉体を捨ててしまったともとれるんですよね。そうなるとその人としての本質は精神・肉体・意識のどれか一つに宿るのか、全て纏めて「人」なのか。「新人類の身体」は意識さえあればいいとの考えに基づいているようにも感じられました。そうなれば最終形態は、もしかすれば脳髄すらも必要とせず意識のみを義肢体に宿せば良いとなり、電子媒体に人格を再構成する物になりかねない等と考えてしまいました。
 角川スニーカー文庫のAddと言うシリーズの4巻で二つの人格を持つヒロインが、止むを得ない事情の為に電子頭脳と機械の体に片方の人格を移植していました。記憶の連続性もあり確かに当人である事に間違いは無いのに、肉体にある元の人格を消去しなくてはならず、その時の消去、いえ、死に行く時の彼女の心の描写が印象深かったです。彼女が死んだのは間違いなく、それでいて彼女は確かに生きて存在している。今話での四郷嬢の状態への一煉寺君の考察を読んでいてつらつらとこんな事柄が渦巻いていました。

 救助者の安全の確保は救命時の命題の一つですが、技術が進みすぎると何を持って安全とするのでしょうかね?
 「新人類の身体」は傷つく肉体を捨て去り遠ざける事で安全としていると今回の説明会では受け取りました。古い小説で恐縮ですがサイバーナイトと言う作品の中で傭兵達にある保険がかけられており、それによって「死」という物が形状・人数的にはなくなっているのですが、その方法と言うのが機械に記憶を記録しておき、本人が戦死した時に保存していた細胞から肉体を再生、記録していた記憶をダウンロードして再生するという物でした。そこで問題になるのが、記憶の保存が滅多にできず、再生された人物が本人であるのに昨日まで一緒に居た記憶が無く、恋人同士が次の日には見覚えも無い赤の他人なんて事も起きていました。
 肉体だけでも記憶だけでも「人」としては不安定なのかも知れません。そう考えれば四郷嬢の状態は危うい物を感じてしまいますね。

 茂氏、「新人類の身体」の説明を聞いて救芽井嬢の身体を作る事を考え付いたりするかもしれませんね。それを口に出して救芽井嬢と久水嬢から鉄拳と軽蔑のまなざしを受ける姿を想像してしまいました。
 救芽井嬢の身体に四郷嬢の脳髄なんてなれば体との間で不具合が起きかねませんが、上手くいけば胸部の増量を望む四郷嬢の姿が見られるかもしれないですね。

 一煉寺君は「新人類の身体」を持つ四郷嬢との接し方に悩んでいるみたいですが、四郷嬢と接する時間が増えれば気にならなくなるかもしれませんね。
 互いの事をよく知り合えば恐れる事も極限まで減らす事が出来るでしょう。相手の人格に信を置ければどの様な力を持っていようとも恐れる必要は無いですからね。一煉寺君と四郷嬢。そして救芽井嬢と矢村嬢もこれからのぶつかりあい等で分かり合えればと願って止みません。

 どうやら次回は水着回になりそうですが、裏では不穏な空気が漂う物になりそうですね。それを覆い隠すだけの明るいお話を楽しみにしています。
 まだまだ残暑の厳しい日が続きそうですが、ご無理の無い範囲で頑張って下さい。

 連想された物とは言え作品自体から大幅に逸れてしまった雑文、本当に失礼致しました。出来る限り押さえようとはしているのですが、出来ない自分が情けない限りです。ご迷惑にならないように自粛しなければいけませんね。

 お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 09月02日 23時57分
いつも感想ありがとうございます!
合宿帰りにようやく一更新です(笑

「新人類の身体」関連はこの物語の大きな肝なので、それに対する龍太の悩みにもクローズアップがなされております。できうる限りはリアルな心境を描いてみたかった部分もありましたので、共感していただけて何よりです。

所長の怪しげな薬、そして盛り上がるテンション。これらの謎も、そう遠くないうちに明かされるでしょう。四郷研究所のどこかに潜む「影」の実態を、楽しみにしていただければ幸いです。

それから、表現についてのご指摘、ありがとうございます。
むむ、確かに「糸から掘り返した」だと表現がごっちゃになって読み取りにくかったですね……申し訳ありません。
こちらの方で、改めさせていただきました。丁寧なご指摘とアドバイス、本当にありがとうございます。

部活についての応援、ありがとうございます。後輩がめちゃくちゃ頑張り屋ばっかりだったおかげで、私の仕事は大分楽でしたけどね(笑
合宿後に引退していく先輩から、現在放送中の「特命戦隊ゴーバスターズ」に登場している、ビートバスターとスタッグバスターのレンジャーキーを貰ったのはいい思い出です(ぇ

「新人類の身体」は「人」らしさを捨ててまで利便性を追求した、ある意味で着鎧甲冑の目的をより完璧に達成できる代物でしょう。
ただ、このやり方はtagi様が危惧されているように、「人の定義」を揺るがしかねない。後々にじっくり語られる予定の話ではありますが、そうなりうる未来を見越した上での、「新人類」という語句を含めたネーミングなのです。脳髄だけでも「人」が「人」でいられるくらいにこの技術が浸透すれば、それはもう今までの人類とは一線を画した存在になるでしょうからね。まさに「新人類の身体」となるわけです。

「新人類の身体」の説明を受け、いつになくマジメに聞いていた茂が何を考えていたかは後々に明らかになるでしょう。救芽井の肉体を造る……意図にはありませんでしたが、普通にネタとしてアリな気がしてきました(笑
四郷の豊胸にも、確かに使えそうですし……tagi様の知識とアイデアには、いつも恐縮しております(汗

次回以降は、tagi様の予測されている通りの「水着回」となるわけですが、これには四郷と救芽井エレクトロニクス側との交流を描く目的もあったりするので、これからの彼らの関係の変化も、楽しみにしていただければ幸いかと。

では、今回も素晴らしい感想ありがとうございました!
迷惑だなんてとんでもないっ! とても勉強になりましたし、いろいろと考えさせられるお話だったと思います。

私のところの合宿中に熱中症患者が出たくらいですし、tagi様も残暑の暑さには十分気を付けて下さいね!

[良い点]
・鮎子所長と瀧上氏の垣間見える狂気。

 新人類の身体を紹介する時の所長の口ぶりは何処か熱狂が滲み出ている様で、妹である事が二の次になっている感じを受け、ムカつきと狂気、そして対象的な機械的に徹した四郷嬢のあり方に怖気ともいえそうな応えを覚えました。
 最後の瀧上氏の一言で歪な狂気が集約されている気がして本当の相対すべき存在ではないかと感じられる所と共に、明言されぬ情報が多いお話にも思え、相手の強大さの表現と情報の盛り込み方や読み手の感情の揺さぶり方に、これから先への期待が掻き立てられました。

・矢村嬢の普通さと久水嬢の反応。

 一煉寺君への気遣いや姿が見えなくなった四郷嬢を心配する矢村嬢の普通のあり方に、踏み止まるべき最後の足場を感じました。
 一煉寺君や救芽井嬢、久水嬢は最早当事者として境界を踏み越えている気がします。その中で関係者ではあっても普通と言う領域にいる矢村嬢の存在に最後の救いを感じてしまいました。人を救うのは特別な英雄・存在ではなく、普通の人が一歩踏み込み差し伸べる手なのでしょうね。
 久水嬢の反応は今の四郷嬢を受け入れ、その心を守ろうとしているようにも思えました。そのあり方は自ら傷ついた振りをして卵や雛から敵の注意をそらす親鳥の姿を髣髴とさせる物があった気がします。四郷嬢があれほど久水嬢に懐いていたのも納得できる、強烈な説得力を感じました。
[気になる点]
・紙面の都合、お話の流れもあるので仕方ない面もあると分かっているのですが、一煉寺君がお嬢さん方と再合流した時に互いの反応の描写がなかった事に多少の唐突さ、連続していた感情の断絶を感じてしまいました。
 
 前話にてあれほど感情の昂ぶったお嬢さん方と、逃走するほどだった一煉寺君が、食事、着替えの間を置いたとは言えすぐに普通に接する事が出来るのは少し唐突さを覚えてしまいました。
 私見ではありますが一煉寺君なら様子を窺いながら大丈夫と思えるまでぎこちなさが残ったでしょうし、救芽井嬢ならば仕事を理由に恥ずかしがりながらも無理矢理平気な振りをし、矢村嬢は素直に謝るか照れ隠しにツンとし、久水嬢はいつでもドンと来いといった感じで余裕が存在するイメージがあったものでして。
 再合流時に多少のぎこちなさがあり、地下へ向かう最中に空気が変ってゆく場面か、意識を切り替えようと誰かが言い出す等の描写があれば前話からの繋がりが強まり、空気の落差がより魅力的に表現できたのではないかと愚考致します。

 紙面の幅、分量の配分を気にせぬ物言い、真に申し訳御座いませんでした。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 部活の練習などで忙しくお疲れの中での更新、本当にありがとう御座いました。今回は前話から空気が変り、重苦しさを感じるほどの展開になりましたね。

 久水嬢は難しい心境でしょうね。友人である四郷嬢を誇りに思い、自分が支援している技術が一煉寺君に相対している現状はいかばかりの物でしょうか。更に研究所の大人勢は全幅の信頼を置くには少しばかり難がありそうですし。四郷嬢本人の想いと共にこの二人の板挟みな状況もこれからの見所になりそうです。

 新人類の身体の能力を開放した四郷嬢の姿は、私の中ではライブマンのコロンかプラレス三四郎の桜姫、武装神姫の姿で再生されますね。背部の強化腕部はモーターヘッド・アシュラテンプルのドラゴン・トゥースみたいな感じでしょうかね。もしくは漫画ユンボルのテツグンテかもしれませんが。
 何度か話題に出した重機甲兵ゼノンの続編XENON-199x・Rに、体の大部分を義肢で補い、その義肢を接続端末として外部装備を制御する女の子が居ますが、四郷嬢も外部拡張装備があるのかもしれませんね。

 地下深くの無機質で広大な空間に現れた機械の体の少女。それを取り巻くのは家族であるはず存在の熱狂を帯びた空気と、真摯に気遣う友人の想い。機械であるが故に人の領域を越え、強大な相手に立ち向かわなくてはいけないとは、一煉寺君にとって重圧が掛かるでしょうね。
 四郷嬢に思う所は無くとも所長を問いただす為には戦わなくてはいけない。しかも幼馴染の友人ですからやりづらいでしょうねぇ。一煉寺君の魂に火をつけるほどの強烈な原動力は見つかるのでしょうかね。

 着鎧甲冑と相対する新人類の身体が姿を現し、その性能の片鱗を見せ付けてきましたね。一煉寺君が動気持ちを立て直し、お嬢さん方がどう支えるのか。そして過去の因縁がありそうな大人達の思惑が何を齎すのか楽しみにしています。
 まだまだ暑い日が続きますが、どうかお体を大事にしてください。

 お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 08月22日 15時54分
感想ありがとうございます!
いつも的確なアドバイスを下さり、恐縮です。

家族でありながら妹を商品のように扱っている所長や、怪しい笑みを浮かべている瀧上の実態については、やがて明らかにされていくでしょう。その中心に立つ四郷がどうなってしまうのか。そして、彼女がもし何らかの危機に陥ったとしたら、龍太はどうするのか。その辺りの今後も、楽しみにしていただければ幸いです。

本作では、矢村も十分大切な役割を受け持つ……ことになる予定です(弱っ
救芽井側の人間として定着しつつある龍太を見て、彼女は何を思うのか。その辺も、タイミングさえあれば触れておきたいな、というのが正直な心境ですね。普通ならではの視点として。
久水と四郷の間にある、友人としての接点については、まだあまりちゃんと書けてないような気がしますので、追い追い掘り下げていくことになるかも知れません。

それから、展開の唐突さについてのご指摘、本当にありがとうございます!
前回までの話はギャグとして片付け、場面を切り替えてシリアスパート……という流れにしたいがために、無理矢理な方向転換をやらかしていたようです。
確かに改めて読み返してみると、矢村と龍太が何気なく会話してるシーンで私自身も「ありゃ」となってしまいました。これは確かに断絶状態ですね。
なので、こちらの方で短めではありますが、和解と場面の移り変わりを兼ねたワンシーンを加筆させていただきました。「すきっ腹」を突いたオチで、一旦コメディパートを終わらせる形にさせていただいております。
貴重なアドバイス、本当にありがとうございました!

今回の話は「休日なんだからキャッキャウフフ!」 ――と行く前に刺す釘のような役割がありました。四郷研究所という存在の片鱗を垣間見る機会でもあります。

そう、久水は四郷を友人として大事に思っていたから、四郷研究所との提携の話に乗り気だったし、龍太が救芽井エレクトロニクスにいると知らなければ、そのまま四郷研究所に流れていたかも知れません。
今の彼女は、友情と愛情に挟まれてる状態なわけですね。そこをどう書いていこうかなぁ、というのも悩みの一つだったり(ぉぃ

四郷の「新人類の身体」形態は、「RATMAN」の安藤ロイ子を参考にしてる部分が多いです。ライブマンのコロンも、イメージ元の一つですね。
外部拡張装備――というにはいささか語弊があるかも知れませんが、「新人類の身体」にもそれに近しい何かがあるかも知れません。楽しみに待っていただければ幸いです。

手加減できるような相手ではない上に、久水の友人でもある四郷は、単に勝てばいいだけの話だった古我知の時とは違うプレッシャーになるでしょう。
その時、龍太はどう向き合っていくことになるのか。その辺りも楽しみにしていただければ幸いです。

では、感想ありがとうございました!
そちらも暑い日々が続いているでしょうし、気をつけてくださいね!

[良い点]
・女性陣が羞恥を持った事とその現れ方。

 羞恥のあまりに理不尽な暴力が振るわれる事がなく、一煉寺君から見て距離を取られる行動がよかった気がします。
 おかしな例えですが初夜明けの新妻が如く恥ずかしがる事無くそのままアタックを続けてしまえば単なる痴女と変りがなく、血の通った魅力ある女性に見えなくなる気がしますし、そんな女性を好ましいと思える自分にもなりたくありませんから……

・距離を取られてからの一煉寺君の反応。

 昨夜の行動が記憶から抜けて危惧している姿や、距離を取られて凹んでいる姿、そして謝るべきと思ったら行動に移す一煉寺君の姿は好ましく思えました。やはりきちんとする所をきちんとできる人物は読んでいて気持ちが良いですね。
[気になる点]
・大変恐縮なのですが、お嬢さん方の羞恥の表現が殆ど同じ様に感じられました。

 紙面の都合があるのも承知しておりますがやはり一人一人の違いがあると読んだ後に印象が残り易いと思うのです。その為か、私の中では頬を染めながら無関係を装っている四郷嬢が今話で一番印象に残っている状態です。

 折角個性的なお嬢さん方がいるのですから個性を表現した方が身悶えするような展開になるのではなかったかと愚考する次第です。
 一煉寺君がそれぞれの性癖を軽蔑していないと断言した後、これまで物語を読んできた感じでは救芽井嬢が叱られた子犬が飼い主が怒っていないと判った途端にじゃれついてくる感じで恥ずかしがりながらも距離をつめ、となりの席で腕が触れそうになりながら頬を染めつつ食事の面倒を見ようとし、矢村嬢は微妙に距離を保ちながら一煉寺君の背中や足に軽く触れ、昨日自分を揉んだ分を返してもらうと口にして顔を背けつつ、触りすぎたらまた揉んでもいいと小さな声で言いそうです。久水嬢は力を込めずに一煉寺君を平手打ちし、昨夜の分はこれで帳消し、そして今の無礼の罰を与えて欲しいと言った所でしょうか。段々とエスカレートし、居た堪れなくなった一煉寺君が逃走、なんてね。

 私の勝手な印象ですので押し付けになってしまいましたならば申し訳御座いません。
[一言]
 お邪魔させて頂きます。

 今の時期は部活なども一番力が入っている時期らしいですからね。暑さに負けずに乗り切ってください。その準備などにお忙しい中での更新にお礼申し上げます。物語の続きを読む事が出来るのはやはり楽しいですし、嬉しい事ですから。

 昨夜の熱く火照った体と記憶に無機質な部屋の空気が心地良い感じを受ける始まりでしたね。自分が何をしたか思い出せない状況で身悶えと共に不安が押し寄せる落ち着かなさと、部屋の冷たい空気、そして顔を洗う冷たい水が対比を感じさせて前話から続く気だるさを軽くしてくれた気がしました。……同じ寝床に半裸のお嬢さんがいなかった事を一煉寺君は感謝するべきなのでしょうかね。

 一煉寺君が顔を洗っている時の後ろで蠢く無数のマニュピレーターの描写に、鍋島の化け猫騒動を映像化した古い映画を連想しました。今ではコントでも使われますが壁や障子から無数の腕が突き出し、此方を掴もうと蠢く様が近しいからでしょうか。最近ではリング/ゼロでテレビの画面から腕が突き出していましたね。
 科学技術の結晶である四郷研究所でオカルトを想起させる物があるのは何処か皮肉を感じさせる物がありますね。無機物である機械と人の心(脳)を一つにするという点では変わりはないのかもしれませんが……

 今話での鮎子所長は言動からラットマンの水島姉妹のお姉さんが連想されますね。ならば夕べの一煉寺君達の姿を映像に残していかねませんね。一連の騒動や問題が片付いた時に記念品かお土産としてディスクにでも焼いて渡してきそうです。もしくは全員の前で上映会とか。

 二食続けてまともに食事にありつけなかった一煉寺君。コンペに影響が出なければいいのですがね。もしくはこのまま研究所では食事にありつけないのかもしれません。
 久水邸での力比べでははち切れんばかりに詰め込まれ、研究所でのコンペでは空きっ腹を抱える事になりそうな一煉寺君は着鎧者の極限状況に挑戦させられるのでしょうかね。そんな一煉寺君に幸あらん事を願わずにはいられません。

 これからお忙しいそうですが、続きを楽しみにしております。半年や一年位ならば余裕で待っていられますし、どうか部活に力を傾けて下さい。
 お盆は過ぎたとは言えまだまだ暑い日が続きますのでお体に気をつけつつ、ご無理の無い範囲で頑張って下さい。

 押し付けがましい内容になっていないかとびくびくしております。ご不快に思われましたならばどうかそう言って頂ければ幸いです。
 それではこれにてお暇させて頂きます。お邪魔致しました。
  • 投稿者: tagi
  • 2012年 08月17日 23時24分
いつも感想ありがとうございます!
部活もとうとう始まってしまい、なかなか更新に掛かれずにいました……申し訳ありません。

ヒロイン勢の反応や龍太の凹む様を書くのは、個人的には結構楽しかったですね。キャラの表現上、必要な部分でもありましたが。
いつもとは違う積極的な龍太を見たら、女性陣はどんな反応をするか? という部分をイメージしながら書くのはなかなか面白かったですよ。その辺りの描写を楽しんでいただけたようで、何よりです。

それから、羞恥の表現についてのご指摘、誠にありがとうございます。
この場面については、元々「三人の問題をまとめて解決する」という表現をするつもりでしたので、三人の羞恥の表現が均一化してしまうという弊害が確かにありました。また、三人が座っていた位置が、夕食の時と同じように龍太と向かいになっているイメージで書いていたため、「行動」で個々の差異を見せるのが少々難しかった、というのもあります。
ある種のギャグというか、コメディタッチのようなオチの一つとしてまとめる、という目的もあるにはありました。
なので、本当に申し訳ありませんが、この部分に関しましては大幅な改変は出来そうにありません……。
ですが、今の状態を原形にしつつ、少しでも違いを見せられるように、身振り手振りの表現を交えた加筆修正を行わさせていただきました。
せっかくのご指摘だというのに、まともに活かせなくて申し訳ありません……。せめて、貴重なご意見という形で大切に受け取らせて頂こうかと思っております。

私の部活の方は今、夏合宿の準備やら強化練習やらで超てんてこ舞いなので、なかなかパソコンに迎えない日々が続いております(汗
せいぜい熱中症にだけはならないように気をつけたいな、とは思います(笑

起きたら半裸のヒロインが! ……というのもラブコメの定番の一つですよね。一度やってみたいとは思っていたのですが、ここでそれをやると後々の恥じらいムードに繋がらない、という悲しい障壁が(ぉぃ

確かにあちこちの壁からマニピュレーターがうごめいてる状況は、もはやホラーの領域ですね。
ある種、四郷研究所の不気味さを表現するいい材料にもなったかも知れません(ぇ

確かに、四郷姉妹のキャラクター性については水島姉妹の影響が強いですね。彼女達に限らず、本作や前作のキャラを書く際には「RATMAN」の影響を受けることがままあります。
同作に登場する「安藤ロイ子」も、本作に大きな影響を与えたキャラクターの一人です。……って、影響されまくりですね私(汗
しかし、全員の前で上映会なんてされたら、龍太は一週間くらい部屋に閉じこもって自分の黒歴史に震えてそうですねぇ……。

すきっ腹になったり必要以上に満腹になったりと忙しい主人公ですが、今後とも生暖かく見守っていただければ何よりかと。

押し付けなんてとんでもない! 本当に勉強になりましたし、いろいろと気付かされることもありました。
こちらこそ、いつも素晴らしい感想の数々、本当にありがとうございます。

そちらも暑い毎日が続いておりますので、十分に気をつけてくださいね。

それでは、感想ありがとうございましたッ!

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