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[良い点]
紙人形劇?

ドラゴンのイラストが見られて戦慄しましたw
かわいい!頑張ってレナ様!
  • 投稿者: uri
  • 2020年 08月07日 22時03分
[一言]
日本語って奥が深い!
つまりは漢字変換って最強ってことですよね?
[一言]
黒子に徹するなら前垂れ忘れとりますがな
  • 投稿者: 鳴鳳
  • 2020年 08月07日 21時51分
[一言]
スカーレットリゾート事件簿5



「…ていう事があってさ」
「なんか、大変だったんだね」

パトリシアから話を聞いたレナは苦笑いしつつ、ひとまずパトリシアの苦労を労った。

「まぁ、大変は大変だったけど、その分楽しかったし勉強にもなったからね」
「売り物になりそうなの?」
「咲くには咲くけど、まだコストとか採算が取れるほどじゃないってアリスがさ。売り出したとしても、富裕層とかじゃないと手が出せない額になるだろうって」
「そんな高価な物貰っていいの?」
「気にすんなって。言っただろ?我らが赤の女王様に献上する品でございますって」
「もう!また!」
「あはははは!」

パトリシアの茶化しにプリプリ怒るレナだったが、それが照れ隠しなのだろうと薄々気が付いていた。

「店長が最近ずっと何かしてるなとは思ってたんですけど…すみません。こんな物しか用意出来なくて…」

話を一緒に聞いていたリオは恐縮しつつ申し訳ない気持ちになっていた。
まさか、直径5センチ程の花の種がそんなに高価な物だとは誰も思わない。

「いやいや!寧ろ、私からは何もお返し用意してないから。リオ君が謝る事じゃないし」
「リオ。結果的に値段は高くなったけど、物が高いか安いかなんて関係ないだろ。レナが喜ぶと思って用意したんじゃないか。なら、その気持ちが大事なんだよ」
「それは分かりますけど」
「ありがとうね、リオ君。パトリシアと一緒に花の手入れをしてくれるから、スカーレットリゾートはこんなにも華やかになっていると思うし、私なんかじゃ出来ない事をしてくれてるから。困った事が何でも言ってね?赤の女王様として出来る限りの事はするから!」
「お?やっと認めたか」

リオを励まそうとして口から出た言葉は、そのままブーメランとなってレナに突き刺さった。
羞恥で頬を染めるレナをパトリシアはうりうりと攻める。

「て、店長!そろそろ戻らないと!」
「もうそんな時間か?まだ早くないか?」
「い、行きますよ!レナ様、失礼します!」
「あ、えっと頑張ってね〜!」

リオはパトリシアのエプロンをグイグイ引っ張って慌ただしく2人は部屋から出ていった。

「…なんか変な事言っちゃったのかな?」

1人残されたレナは首を傾げながら後片付けをするのであった。


その日の夕方ー

従魔達数人と一緒にレナは晩ご飯の用意をしていた。
ここ最近の定番はカレーである。バリエーションを持たせる為に、海鮮や野菜、数種の肉、グリーンカレー、ホワイトカレーなどなどを日替わりのように作っていた。
今日は、野菜と肉たっぷりのスープカレーだ。

「よし!用意出来たから、皆運んでね」
『はーい!』

鼻をくすぐるいい香りに満面の笑みを浮かべながら配膳していく。
席につくと、皆で手を合わせて

『いただきまーす!』

そこからはいつもの食事風景が広がり、口元を汚しながらバクバクと頬張り、幸せそうな顔でモグモグと噛み締める。

「そうそう。キラに聞きたい事あるんだけど」
「なんでしょうか?マスター・レナ」
「次の満月の夜っていつかな?」
「満月?ですか?少しお待ちくださいね」

問われたキラはウィンドウを操作して調べる。

「今夜がそうですね。とても綺麗な満月になるみたいですよ」
「こ、今夜!?ど、どうしよ…」
「何か?」

レナはキラにパトリシアから貰った花の種の話をした。

「なるほど。見せて頂いても?」
「うん。これだよ」

レナはポケットから包まれた種を取り出す。
受け取った種をまじまじと眺めながらウィンドウを再び操作する。

「土などは用意してあるのですよね?発芽に関しては数時間で可能みたいです。なので、今から植えても間に合うかとは思いますよ。念の為、エリクサーを配合した肥料だと完璧かと」
「それ、めちゃくちゃ豪華だよね…」
「おや?ギルティアに用意した数々の品は?」
「…そうだったね。んじゃ、肥料頼めるかな?」
「マスター・レナのお願いとあれば!お任せください♡」

キラはバチコーンとウィンクで答える。
レナはあまりに可愛くてキラの頭をワシワシと撫でた。
その様子を見ていた他の従魔達も寄ってきて、レナの頭ワシワシはエンドレスとなってしまった。


「わぁ…キレイ…」

満月の光を浴びて、窓辺に置かれた鉢植えから白い大きな花弁を持った花がキラキラと輝いていた。
粒子を放っているかのように、角度を変えれば七色にも見える。

「願い事かぁ…」

美しく咲き誇る花に見蕩れながら、レナは花にまつわる伝説を思い出していた。
確かに、願い事が叶いそうな神秘的なものではあるが、そんな伝説がなくてもこの花の価値は十分にあると思われた。

ふと、レナは夕方の食事風景を思い出す。

思い思いに食事をする従魔達の姿を思い出しては、にへらと笑顔になるのは仕方がない。
純心な姿はレナに取って掛け替えの無いものであった。

「私もあんな風に無邪気な時あったんだよね。主人と従魔って関係は良いんだけど、たまには皆と目線を一緒にしてワイワイ騒ぎたいなぁ」

レナは一人でいるからか、次々と独り言を繰り返す。

「…いっそ、子供になって皆に甘えたいな」

なんて事まで言ってしまった。


言ってしまったのである。


白い大きな花は時間が経つにつれ花弁を閉じてしまった。
それを見届けたレナはベッドへと入り、『また明日も忙しいから早く寝なきゃ』と眠る。

翌朝、とんでもない事になるとは露知らずに。
  • 投稿者: 鳴鳳
  • 2020年 08月06日 12時55分
熱い展開ですね!!!!(机ダァァァァン!!)
大変なこと(大変良いこと)にしか見えない… ごめんファン根性丸出しで… 本人たちは大変やのに… (ニコニコしてしまう)
[一言]
モンスターではない…神だ!
感想ありがとうございます!
神が来ちゃいましたね…! ごちゃごちゃしたところをできるだけわかりやすく書けるよう、推敲頑張りますー!
[一言]
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。

……うわぁ……いろんな意味で深刻((神極?/真酷?etc)<こんな言葉は無い)
な事態になりそうですね?
……進化を待たせたことによる影響も気になりますし?
  • 投稿者: yana
  • 40歳~49歳 男性
  • 2020年 08月01日 03時19分
感想ありがとうございます!

こんな言葉はないwww
しんこく=神濃く(Yanaさん以上のものが出てこないw)

進化を待たせたことへの影響どうなるんでしょうね?って運命さんに尋ねてみますね(また文字数増えそうな答えくるんだろうな!)
[一言]
スカーレットリゾート事件簿4



ドサドサッ!ドンドドン!

リオに口酸っぱく『片付け』コールを受け、何とかキレイにした作業台にこれでもかと文献やら資料やら材料やらが積まれていく。
パトリシアは涙目になった。

「せっかくキレイに片付けたのに…」
「?何か言いました?」
「何でもないです」

アリスはモスラと共に方方へ飛び回り、考えうる全てを揃えた。
中に、とある植物学者の元へ行き事情を説明すると、目を見開いて『是が非とも協力させてもらいたい!』とアリスから申し出る前に秘匿レベルの物まで取り出して、半ば強引に協力を買って出たという事を思い出してアリスは苦笑いをした。

「さて、始めましょう!」
「え?アリス、手伝ってくれるのか?」
「…パトリシアさん、これ読めます?」

アリスは資料をいくつか取り出しパトリシアへ手渡す。
資料に目を落として数秒後、パトリシアは無言でアリスへ返して頭を下げた。

「よろしくお願いします」
「はい、素直で結構。私は資料を当たるので、パトリシアさんは肥料と土の分析をお願いします」
「分かった」

それからは黙々と、時に意見交換したりして作業に没頭する2人だった。

数時間後ー

「休憩されてはいかがでしょうか?」
「…ん、はぁ。お腹が空いたな。なんか食べる物ある?」
「モスラ、ありがとう」
「サンドイッチをご用意しました。紅茶を淹れますね」

優雅な手付きでモスラはサンドイッチと紅茶を用意し2人へと手渡す。
渡されたサンドイッチにすかさずパクついたパトリシアは目を見開く。

「美味いな、これ!どこで買ってきたんだ?」
「手持ち以外の材料は近くの店で買ってきた物ですよ。鮮度が良い物ばかりでしたので、それが理由かと」
「いつも食べている物よりも美味しく感じるわ。さすがね、モスラ」
「ありがとうございます、アリス様、パトリシア様」

2人はサンドイッチと紅茶に舌鼓を打つ。

「パトリシアさん、そっちの状況はどうですか?こちらはヒントとなりそうな物があまりなくて」
「んー…、こっちも何とも言えないなぁ。色々試してはいるんだけど、イマイチ、ピンと来なくてさぁ」

互いに報告し合うが、作業は難航していた。
2人の会話を控えて聞いていたモスラが口を開く。

「根本的に原点に戻ってはどうでしょうか?」
「どういう意味?」
「はい。現存する植物とはいえ、全く新しい植物と言っても過言ではない希少性があります。例えば、元々はただの花が突然変異したとは考えられないでしょうか?」
「突然変異…。無くもない、のかな?」
「おや?私は魔物ですが、突然変異(レアクラスチェンジ)しておりますよ」
「いや、魔物と植物は違うだろ?」
「超速マッチョマンフラワーは?」
「あ、あれは…」

パトリシアは言われて、超速マッチョマンフラワー爆誕を思い出して苦笑いであった。
色々と試しては掛け合わせ、掛け合わせる時に暴走して、植物でも魔物でもある美しき裸体を持つ存在を生み出してしまった。
あんなハズじゃなかったのに、と頭を抱えても今更の話である。

「やるだけやってみましょうか」
「え?いいのか?」
「このままでは成功の糸口さえ見つからない状態です。ならば、考えうる事は全てやりましょう」
「うう…。一応、スカーレットリゾートの花壇の土とかあるけどさぁ。また謎存在生み出したらと思うと…」
「大丈夫です。最初から私が居ますから!」
「…もしかして、地味に根に持ってる?」
「なんの事でしょう?私がちょっと目を離した隙に、勝手にたのしそ…ゴホン、進めたとか思ってませんよ?」
「思ってたのか…」

その事を追求しようとしたパトリシアだったが、アリスの目が少し怖かったのでやめた。

「そうだな。やるだけやってみようか。ありがとな、モスラ」
「いえいえ、主人とそのご友人のお役に立てれば何よりでございます」

優雅な一礼で答えるモスラ。

それから作業は再開され、伝説とも言われた白い大きな花の開花が成功した。
その事に喜びあった2人だったが、バンバン使われた素材その物が、今まで様々なレアクラスチェンジを引き起こした物だった事を失念していた。

  • 投稿者: 鳴鳳
  • 2020年 07月30日 08時00分
失念がうっかりすぎるwww
きっとみんな頑張って疲れちゃっていたんだね… もしくは運命やトラブルがなんかしたのかしら(胸ぐら)

パティちゃんの素直な反応可愛いな〜!(*´ω`*)
みんなの個性が堪能できてホクホクです♡
[一言]
「凍土の調整」を「凍土の魔改造」と読んだオレは悪くない
感想ありがとうございます!正解!!www
[一言]
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。

……今日も絶好調ですなぁ……。
精霊(聖霊)を従える……もぅ半分してるようなモノだと……。
(某・キャプテン『聖霊は友達、コワクない!』)
  • 投稿者: yana
  • 40歳~49歳 男性
  • 2020年 07月25日 05時35分
感想ありがとうございます!

システム的に従えてないしな〜(言い訳)どうなっちゃうかな〜(まじでこわい)運命に任せてみるか(KAKUGO)って感じでした><


従魔契約は「自分の力でもって魔物に強さを認めさせる=魔物を従えるだけの地力がある」前提なので、自分の力を超える契約をしてしまうとレナさんにも負担があるんですよね。
現状もわりとギリギリですし。

魔物と「交渉」を選んだことと、幸運で「人由来のスライム」と出会えたこと、レアクラスチェンジ体質で急速な進化をさせたことで、レナさんはもう従来の魔物使いに収まっていないなーと感じています。

それ(魔物使い)をキラがうまいこと定義変更できるといいのですが。
作ったばかりのルールは脆いですから、モレックのような者の干渉を受けるとまずいですね。


とネガティブな未来もありえるレアクラですが、
yanaさんたちに推してもらっているので「楽しい☆レアクラスチェンジ!!」の方向性で書いていこうと思いますw


これからもお楽しみいただけますように₍˄·͈༝·͈˄₎◞ ̑̑

[一言]
スカーレットリゾート事件簿3


直径5センチ程の黒い種。
発芽して数日で白い大きな花弁を持つ大輪の花が咲く。
とても綺麗な花で、主に大切な人や特別な日の贈り物として人気があった。

『満月の夜に咲いた白い花には願いを叶える力がある』

そんな逸話がある。
それは、満月の夜に咲くその花は薄らと光を放って神秘的な存在となり、見る者全てを魅了する花となる。
それが周り回って『願いが叶う』という話になったそうだ。

しかし、人工的に生育・繁殖させるのはとても難しく且つ、人が立ち入れる場所ではない高所や環境にある為入手自体が困難であり、市場から次第に姿を消していった。

そんな希少な花の種をどうやってパトリシアが入手出来たのか。それは、やり手のバイヤーとして手腕を振るうアリス・スチュアートの存在があった。

たまたま買い付けで立ち寄った村で、とても珍しい花の話を聞いた。

「それは是非見てみたいです!どこに行けば手に入りますか?」
「もう、ここ10年は見てないのぅ。そもそも、あそこは魔物やらなんやらで容易に立ち寄れん。腕利きの冒険者でも雇わんと無理じゃろ」
「場所はご存知なのですね?教えて頂けますか?もちろん、お礼はします」
「無駄じゃと思うが…。まぁ、よかろう」

アリスは地図で場所を教えてもらい、お返しとして在庫に余っていた酒を提供した。『酒じゃ、酒じゃー!ひゃっほい!』と騒ぎ出した老人達を見送り、控える執事を連れ立ってその場所へと向かった。

「まぁ、モスラが居れば大抵の場所に行くのは大丈夫だよね」

アリスは移動用の籠の中で独り言ちる。

教えてもらった場所は、高山の一角にある切り立った崖の上だった。
特徴的な三角に尖った4つに連なる岩を目指して大空を飛翔するのはレア種族であるギガントバタフライのモスラだ。

高山の周囲は気流が乱れ、鳥などの飛行生物は近寄る事が出来ない。しかし、スキル『大空の愛子』を持つモスラが飛行を遮られる事は無い。むしろ、風が止んだ事で近寄ってくる鳥型の魔物やら野生動物の相手をしなくてはならなかった。
だが、並の魔物程度、数がいたとしてもモスラの敵ではなかった。

「アリス様。道中の多少の揺れ、申し訳ございません」
「いきなり囲まれた時は焦ったけど、さすがモスラだね!」

快適な空の旅を常に心掛けているモスラとしては、トラブルは完璧に熟す事を信条としている。
あまりにもな完璧主義者を部下に持つアリスは、追い込まないようにモスラを気遣う。

「さてと…。あ、あれかな?わぁ!すっごく綺麗!」
「これは…、とても素晴らしいですね」

崖の上に到着して程なく群生地を見つけると、白く陽の光を浴びて輝く花を発見した。

「数はそんなに多くないんだね。うーん、さすがに全部は取っちゃダメだよね」

アリスとモスラは花を詰んでいった。根ごと掘り、それら全てを保存用の魔道具へと収納する。

「こんなものかな。よし」

アリスはスカーレットリゾートの会員カードを取り出す。
ピピッと操作してテレフォン機能を使って相手を呼び出す。

『お?アリスか?どうした?』
「パトリシアさん、実はご相談がありまして…」

アリスはパトリシアに事の経緯を話す。

『なんだそれ。めっちゃ面白そうじゃん。しかも、人工的に増殖に成功してないとか言われたら、花職人としての腕が鳴るよ!』
「では、後日お伺いしますので、よろしくお願いします」
『ああ!準備して待ってるよ』

アリスは会員カードを仕舞い、笑みを浮かべる。

「私も出来るだけの準備しないとね」
「植物に詳しい人物の元へ向かうのですね?」
「さっすがモスラ!優秀な部下を持って私は幸せだわ!」

そして、アリスは籠へと乗り込み大事そうに抱えたギガントバタフライと共に大空へと飛び立った。
  • 投稿者: 鳴鳳
  • 2020年 07月24日 09時51分
仕事が早すぎなのでは????(ごちそうさまです!!!!)

二人の会話のスムーズさが可愛いすぎる…
ナイス主従……!

アリスの「独り言ちる」がなんだかツボりました♪

それにしても万全のアネース王国の人間関係、WIN-WINで安心しちゃいます(*´ω`*)
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