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[一言]
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。
……秒速(病即!?)レスだな! 天使さん……。
よし! 今日から君の略称は[HMディスコ]だ!
……踊る阿呆的な感じで……。
\(^Д^\三{うっえ)
| |三
三/^Д^)/{うっえ)
三| |
(^Д^三{しった)
/| /|三
三^Д^){しった)
三|\ |\
(^Д^ ){みっぎ)
ー| ー|
(^Д^ ){みっぎ)
ー| ー|
( ^Д^){ひっだり~)
|ー |ー
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。
……秒速(病即!?)レスだな! 天使さん……。
よし! 今日から君の略称は[HMディスコ]だ!
……踊る阿呆的な感じで……。
\(^Д^\三{うっえ)
| |三
三/^Д^)/{うっえ)
三| |
(^Д^三{しった)
/| /|三
三^Д^){しった)
三|\ |\
(^Д^ ){みっぎ)
ー| ー|
(^Д^ ){みっぎ)
ー| ー|
( ^Д^){ひっだり~)
|ー |ー
エピソード332
感想ありがとうございます!
秒で笑ったし、絵文字かわいいし、更新前に感想拝見しにきてまた笑っちゃったwww
照れながらディスコして欲しいですwww
秒で笑ったし、絵文字かわいいし、更新前に感想拝見しにきてまた笑っちゃったwww
照れながらディスコして欲しいですwww
- 黒杉くろん
- 2020年 05月22日 07時43分
[一言]
とある記者の奮闘編おまけ
「…ふぅ」
思いっ切り背伸びし、体を預けた背もたれがギシッと悲鳴を上げる。
スカーレットリゾートの体験から数日が経ち、私は寝食を忘れて、自分の部屋に閉じこもり記事を書き上げる事に集中していた。
カーテンは閉め切っており、隙間から覗く光で今は昼頃かなとぼんやり見つめる。
「はぁ…」
疲れた頭と体を伸ばす為に立ち上がり、軽く運動する。体のあちこちからパキバキと音が鳴る。
そうこうしているとお腹が鳴り始める。
「…なにかあったかな…」
フラフラした足取りで棚を漁る。
「…ま、なんもないよね。そう考えると余計お腹が減ったなぁ…」
スカーレットリゾートから戻ったその日の内に、政府広報室へと足を運び詳細を報告した。
最初は話半分に聞いていた室長だったけど、私の熱意が届いたのか『分かった。お前に任せる。だけどな、いきなり飛び出して…』から始まったお説教を聞く羽目になった。
『…お前の無鉄砲ぶりは今に始まった事じゃないか。何かあればすぐ連絡するように』と話は締め括られ現在に至る。
棚漁りで特に収穫なく、またフラついた足取りで椅子にドカっと座る。
机の上には書きかけの記事、キラさんに渡された分厚い赤色の本と写真数枚が散らばっていた。
その写真の中から何度も何度も眺めた1枚を手に取り、自然と頬は緩む。
「うへへぇ…。レグルス様、かっこいいなぁ」
写真にはうっすらと微笑みを浮かべたレグルス様と、見上げる私の姿が。
自室に戻ってすぐ記事作成に取り掛かった私。しかし、直ぐにその筆は止まることになる。
あの濃密な時間と体験をどう纏めるべきか壁にぶち当たってしまったのだ。
書いては消し、書いては消し、どう書けばあの素敵な時間を記事としてまとめれるか四苦八苦していた。
帰り際に手渡された分厚い本、それは自叙伝というか英雄譚というか、ある意味聖書とも取れるような内容の本だった。
ぶっちゃけ、この本の内容を丸写しすれば…と邪な考えが頭を過ぎる。
「ダメダメ!私の言葉で伝えないと!」
頭を振りその考えを打ち消す。
「あー!甘い物が欲しいぃ〜!!」
「どうぞぉ」
カタッと机に湯気の立つコップが置かれる。
「ありがとぅ」
コップに口をつけると、甘くも少しだけほろ苦いチョコ味が口いっぱいに広がり、ほわ、と吐息が漏れる。
…ん?
「誰っ!?」
「チョココですぅ」
私しか居ないはずの部屋に誰かの声が聞こえる。
視線を落とせば…子供?
「え、えーっと…誰?」
「キラさんからリィリさんの応援と言伝を頼まれましたぁ」
その言葉でチョココと名乗ったチョコレート色の服に身を包んだ子供が、レナさんの従魔だと確信した。
どうやって入ったのか、さっきまで確かに誰もいなかったはずなのにと疑問は浮かんだが、色々と規格外なレナさんの従魔達なら…と考えると、そんな疑問は無くなっていた。
「言伝?」
「えーっとですねぇ。えーっとですねぇ」
「…?」
「忘れちゃいましたぁ。脳みそ生クリームなんで!」
「そ、そっかぁ。生クリームなら仕方ないかぁ…」
ヒョコっとチョココの後ろから、チョコレート色のスライム?が出てきて、身体から封筒を取り出す。
渡されたチョコ塗れの封筒を開けて中を見ると、キラさんからの手紙が入っていた。
チョココを助手として使って欲しい。
連絡などはチョココを通じて行う。
といった内容のものだった。
「ん?まだ何か……こ、これは!!?」
手紙と一緒に同封されていた写真に目を落とす。
そこにはレグルス様の御姿が!
ラフな格好のレグルス様。軍服姿のレグルス様。額の汗を拭うレグルス様。肩口を覗かせたレグルス様。机に肘ついて微笑むレグルス様。
『リィリさん、またお会いできるのを楽しみにしています。レグルス』というメッセージカード。
「チョココさん」
「なんでしょー?」
「さっきの飲み物はチョコですよね?それはチョココさんが作った物ですか?」
「そうですよー。チョコであれば甘いのも苦いのも作れますよぉ」
「ストロングビター盛り盛りのこってりしたやつ出来ますか!?」
「できますよー」
「じゃんじゃん作ってください!レグルス様っ!必ず完成させるので、待っててくださいね!!」
「キラ…」
「うむうむ。やはり被写体がいいと映えますねぇ。どうしました?レグルス」
「その写真をどうするつもりだ?メッセージカードといい、もしかしてリィリさんに送るのか?」
「ええ。リィリさんはレグルスをとても気に入ってたようなので。ちょっとした差し入れですよ」
「そ…そうか」
キラはニコニコと微笑んだ。
とある記者の奮闘編おまけ
「…ふぅ」
思いっ切り背伸びし、体を預けた背もたれがギシッと悲鳴を上げる。
スカーレットリゾートの体験から数日が経ち、私は寝食を忘れて、自分の部屋に閉じこもり記事を書き上げる事に集中していた。
カーテンは閉め切っており、隙間から覗く光で今は昼頃かなとぼんやり見つめる。
「はぁ…」
疲れた頭と体を伸ばす為に立ち上がり、軽く運動する。体のあちこちからパキバキと音が鳴る。
そうこうしているとお腹が鳴り始める。
「…なにかあったかな…」
フラフラした足取りで棚を漁る。
「…ま、なんもないよね。そう考えると余計お腹が減ったなぁ…」
スカーレットリゾートから戻ったその日の内に、政府広報室へと足を運び詳細を報告した。
最初は話半分に聞いていた室長だったけど、私の熱意が届いたのか『分かった。お前に任せる。だけどな、いきなり飛び出して…』から始まったお説教を聞く羽目になった。
『…お前の無鉄砲ぶりは今に始まった事じゃないか。何かあればすぐ連絡するように』と話は締め括られ現在に至る。
棚漁りで特に収穫なく、またフラついた足取りで椅子にドカっと座る。
机の上には書きかけの記事、キラさんに渡された分厚い赤色の本と写真数枚が散らばっていた。
その写真の中から何度も何度も眺めた1枚を手に取り、自然と頬は緩む。
「うへへぇ…。レグルス様、かっこいいなぁ」
写真にはうっすらと微笑みを浮かべたレグルス様と、見上げる私の姿が。
自室に戻ってすぐ記事作成に取り掛かった私。しかし、直ぐにその筆は止まることになる。
あの濃密な時間と体験をどう纏めるべきか壁にぶち当たってしまったのだ。
書いては消し、書いては消し、どう書けばあの素敵な時間を記事としてまとめれるか四苦八苦していた。
帰り際に手渡された分厚い本、それは自叙伝というか英雄譚というか、ある意味聖書とも取れるような内容の本だった。
ぶっちゃけ、この本の内容を丸写しすれば…と邪な考えが頭を過ぎる。
「ダメダメ!私の言葉で伝えないと!」
頭を振りその考えを打ち消す。
「あー!甘い物が欲しいぃ〜!!」
「どうぞぉ」
カタッと机に湯気の立つコップが置かれる。
「ありがとぅ」
コップに口をつけると、甘くも少しだけほろ苦いチョコ味が口いっぱいに広がり、ほわ、と吐息が漏れる。
…ん?
「誰っ!?」
「チョココですぅ」
私しか居ないはずの部屋に誰かの声が聞こえる。
視線を落とせば…子供?
「え、えーっと…誰?」
「キラさんからリィリさんの応援と言伝を頼まれましたぁ」
その言葉でチョココと名乗ったチョコレート色の服に身を包んだ子供が、レナさんの従魔だと確信した。
どうやって入ったのか、さっきまで確かに誰もいなかったはずなのにと疑問は浮かんだが、色々と規格外なレナさんの従魔達なら…と考えると、そんな疑問は無くなっていた。
「言伝?」
「えーっとですねぇ。えーっとですねぇ」
「…?」
「忘れちゃいましたぁ。脳みそ生クリームなんで!」
「そ、そっかぁ。生クリームなら仕方ないかぁ…」
ヒョコっとチョココの後ろから、チョコレート色のスライム?が出てきて、身体から封筒を取り出す。
渡されたチョコ塗れの封筒を開けて中を見ると、キラさんからの手紙が入っていた。
チョココを助手として使って欲しい。
連絡などはチョココを通じて行う。
といった内容のものだった。
「ん?まだ何か……こ、これは!!?」
手紙と一緒に同封されていた写真に目を落とす。
そこにはレグルス様の御姿が!
ラフな格好のレグルス様。軍服姿のレグルス様。額の汗を拭うレグルス様。肩口を覗かせたレグルス様。机に肘ついて微笑むレグルス様。
『リィリさん、またお会いできるのを楽しみにしています。レグルス』というメッセージカード。
「チョココさん」
「なんでしょー?」
「さっきの飲み物はチョコですよね?それはチョココさんが作った物ですか?」
「そうですよー。チョコであれば甘いのも苦いのも作れますよぉ」
「ストロングビター盛り盛りのこってりしたやつ出来ますか!?」
「できますよー」
「じゃんじゃん作ってください!レグルス様っ!必ず完成させるので、待っててくださいね!!」
「キラ…」
「うむうむ。やはり被写体がいいと映えますねぇ。どうしました?レグルス」
「その写真をどうするつもりだ?メッセージカードといい、もしかしてリィリさんに送るのか?」
「ええ。リィリさんはレグルスをとても気に入ってたようなので。ちょっとした差し入れですよ」
「そ…そうか」
キラはニコニコと微笑んだ。
盛りだくさんだああ!
レグルス様かっこいいよね、えへ、えへへw それはわかるんだけど…ww
キラ!できる子!やっちゃいけないこともなんでもできる子!!(ッアーーーー!)
レグルス様かっこいいよね、えへ、えへへw それはわかるんだけど…ww
キラ!できる子!やっちゃいけないこともなんでもできる子!!(ッアーーーー!)
- 黒杉くろん
- 2020年 05月22日 07時44分
[一言]
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。
さぁ、新しい冒険へ!
……レナ”パーティー”だけど、書類上はソロである……。
みんな従魔(家族)だからね!
レアクラ小劇場
レナ「……こんばんわ、私隣で
スカーレットリゾートをしているレナって言います。
……あの……ですね……。
実は今日、オカズを作り過ぎてしまったんです……。
そこで、ですね……
・
・
・
・
・
・
皆で頑張って食べきる事が出来ました!
……あっ、もうこんな時間!?
じゃあ失礼しますね?」
隣人「……何の報告!?」
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。
さぁ、新しい冒険へ!
……レナ”パーティー”だけど、書類上はソロである……。
みんな従魔(家族)だからね!
レアクラ小劇場
レナ「……こんばんわ、私隣で
スカーレットリゾートをしているレナって言います。
……あの……ですね……。
実は今日、オカズを作り過ぎてしまったんです……。
そこで、ですね……
・
・
・
・
・
・
皆で頑張って食べきる事が出来ました!
……あっ、もうこんな時間!?
じゃあ失礼しますね?」
隣人「……何の報告!?」
エピソード331
感想ありがとうございます!
育児育児で乱れながら書いたのでちゃんと面白かったか不安で、、ご感想に救われましたあああ。゜゜(*´□`*。)°゜。 重ねて重ねて重ねまくって、ありがとうございます!
書類上はソロ、レナさんすげえ案件ですね。新人職員に「これはこーいう事情の特殊案件」って説明をする先輩が大変そうw
小話ww
隣人「……なんの報告!?」
レナ「うちの従魔が可愛い件を他者に聞いて欲しくてですね!!」
隣人「ユーレイだよ?」
レナ「それがなにか?」
隣人「怖く……ないの……?(キュン)」
レナ「ハッ!? またいらんフラグが立つ悪寒がする!」
育児育児で乱れながら書いたのでちゃんと面白かったか不安で、、ご感想に救われましたあああ。゜゜(*´□`*。)°゜。 重ねて重ねて重ねまくって、ありがとうございます!
書類上はソロ、レナさんすげえ案件ですね。新人職員に「これはこーいう事情の特殊案件」って説明をする先輩が大変そうw
小話ww
隣人「……なんの報告!?」
レナ「うちの従魔が可愛い件を他者に聞いて欲しくてですね!!」
隣人「ユーレイだよ?」
レナ「それがなにか?」
隣人「怖く……ないの……?(キュン)」
レナ「ハッ!? またいらんフラグが立つ悪寒がする!」
- 黒杉くろん
- 2020年 05月12日 18時50分
[一言]
とある記者の奮闘編12(今回で完結です)(はちゃめちゃにやっちった)(楽しんでもらえたらなにより)(創作と妄想にその身を委ねるのだぁ)(誰だよっ!)
正に至福。正に至高。
蕩けるような時間を私はただ楽しんだ。
レグルス様と手を取り合い、お互いの顔が密着するような距離で華麗にステップを踏む。
…大嘘つきました。完全にレグルス様のリードに身を任せてるだけです。
躓きそうになっても、踏み外しても、よろけそうになっても、それら全てをレグルス様がカバーしてくれる。
惚れてるけど、惚れてしまうでしょー!
長いような短いような、私にとっては濃密な時間はあっという間に過ぎて、曲が終わり優雅な一礼を一つして、レグルス様は下がる。
「あっ…」
「とても素晴らしかったですわ」
レグルス様と入れ替わりレナさんが拍手と共に現れた。
「いや、あはは…。レグルス様がいらしたので、なんとか踊れたようなものです」
「ご謙遜を。次は私と踊って下さるかしら?」
「え?レナさんとですか?」
「キラから聞きましたよ?貴方にはこちらの方が合ってるかしら?」
指をパチンと擦り合わせると、静かに流れていた曲がガラッと変わり、どこかで聞いたような曲へと。
「あ、この曲は…」
「ついでに衣装も変えてしまいましょう」
「へ?」
迎えの馬車の中で聞いたあの曲が流れると、いつの間にか近付いていた桃色髪の女の子が、『押忍ッ!』の掛け声と共に私の手を取り、ブレスレットを付けるようにと差し出す。
それを見たレナさんはまたしても指をパチンと打ち鳴らす。音が若干遅れて聞こえた気がするけど…気のせいだろう。
すると、レナさんと私の全身が虹色を帯びて輝き出し、レナさんは私両手を取りクルクルと回り始める。
『スカーレットパワー!メーイク!アーップ!』
どこからかそんな声が聞こえ、私達の足元から順に光がピカ、ピカッと瞬き、全身を飾り立てていく。
要所要所に大小様々なリボン、少し低めのヒール、スカートにはフリルが付いて肩口が大きく出たワンピース、白地にレナさんは赤で私は青色を差し色にして。
レナさんはまとめ上げた髪を括るように大きなリボンを、私はリボンが付いたカチューシャが。
『レッツ、ダンス、パーリィ〜!!』
『『イェーーーーイ!!!』』
レナさんと私を囲むように、それぞれ着飾った従魔達が立ち並ぶ。
流れていた曲は次第に曲調を強め、皆でダンスを踊った。
めちゃくちゃ楽しかった。
『ダンスと聞いて!我々がっ!来たぁーー!』
最高潮に盛り上がったその時、眩しい光と共に神々しいオーラを纏った、燃えるような深紅の髪をたなびかせ、ポーズを決めた女の人が現れた。
「カルメン!」
『我々も踊るぞ!それぇいっ!』
カルメンと呼ばれた人は腕を一振り。
すると、会場に無数の炎が出現する。ただの炎ではないのは一目で分かった。色が白いから。
白い炎はユラユラとまるでリズムを取っているかのように揺れ動く。
『ラスト!いっくよーー!!』
「はぁ…はぁ…はぁ…」
肩で息をし身体は疲労困憊、立っているのもやっとという感じ。
だけど、今まで感じた事もないぐらいの爽快感と達成感に私は包まれていた。
額を汗を拭い、キラキラと輝く光を見つめる。
その光はレナさんだった。
従魔達に囲まれ、手を取られ抱き着かれたりしてもみくちゃにされてる。
こちらの視線に気付いたレナさんは従魔達と一緒に近付いてくる。
「楽しんで頂けました?」
「はいっ!ものすっっっっごく!楽しかったです!!」
「それは良かったです!色々と迷惑をかけてしまっかもしれないですけど」
「迷惑だなんて!皆、一生懸命頑張ってましたし」
「ありがとうございます」
どちらからともなく笑い合う私達だった。
「…はぁ、楽しかったぁ…」
レナさん達と別れた私は、帰りの馬車の中でスカーレットリゾートで過ごした時間を思い出していた。
まるで、何日も過ごしたかのような濃密な時間だった。最初はどんなところに連れて行かれるのかと怖かったけど、とても素晴らしい経験をさせてもらえた事に感謝している。
それに、今まで経験した事が無いものばかりで、記者としての本能というか何か心をくすぐられるようなモノに私は興奮を覚えていた。
「リィリさん」
「あ、はい。なんでしょうか、キラさん」
「依頼内容は覚えていますか?」
「依頼…?……………あ」
『スカーレットリゾートを大々的に広告する為の記事作成。但し、掲載に関しての校閲、添削は藤堂レナ及びキラで行うものとする。報酬は…』
内容は簡潔だったけど、そうだった。
楽しむだけじゃなく、スカーレットリゾートの魅力を十二分に伝えれる記事を書かないといけないんだった。むしろ、そっちがメインだ。
「が、頑張ります!」
「記事作成に関してマスター・レナから協力を惜しまないようにと言われております。まずは参考資料としてこちらを貸し出します。紛失、欠損しませんように」
キラさんから手渡されたのは、とても分厚い、煌びやかな赤の装丁が施された本と、手の平サイズの四角いこれは……絵?絵にしてはとてもリアルな…。
「それは『写真』という物です。是非とも活用してください」
「は、はぁ…」
手渡された写真なるものは複数枚あり、スカーレットリゾートの大きな門や建造物などが鮮明に描かれてあった。次々と見ていくと
「!!あ、あの!こ、これ!!」
「ああ、レグルスとのダンスシーンですね。そちらが何か?」
「これ!譲って貰えませんか!?お、お金なら払います!」
「なるほど、なるほど。では、こうしましょう。記事の完成度如何ではお譲りしますよ?」
「やりますっ!この命に掛けて!!」
馬車の中で立ち上がり、拳を振り上げて私は宣言する。この身滅びようと、魂を賭して私はやり遂げてみせる!!
「はい。期待しております」
そう言ってキラさんはニコニコと微笑んだ。
「……っ、はぁ」
「レグルス、お疲れ様」
「レナ様。お見苦しい所を」
「ごめんね。急に男役をお願いして」
「いえ、従魔の中では役をこなせるのは俺しかいないのは分かってましたから」
「ルーカさんは初対面の女性はまだ無理そうだし、オズ君は向いてなさそうだったし、モスラは執事でロベルトさん達は無闇に顔を出す訳にもいかなかったからね。ダメ元でサディス宰相に頼んだけど、やっぱり無理だったから」
「今後、似たような事があるかもしれませんし、訓練と考えればなんとかやれました」
「あ、やっぱりイヤだった?」
「いえ、その。サラシが…キツくて…」
「…巨乳あるある…」
「何か?」
「なんでもないよ!よしっ!打ち上げやるよ!みんな集合っ!!」
『『わぁーーい!!』』
とある記者の奮闘編12(今回で完結です)(はちゃめちゃにやっちった)(楽しんでもらえたらなにより)(創作と妄想にその身を委ねるのだぁ)(誰だよっ!)
正に至福。正に至高。
蕩けるような時間を私はただ楽しんだ。
レグルス様と手を取り合い、お互いの顔が密着するような距離で華麗にステップを踏む。
…大嘘つきました。完全にレグルス様のリードに身を任せてるだけです。
躓きそうになっても、踏み外しても、よろけそうになっても、それら全てをレグルス様がカバーしてくれる。
惚れてるけど、惚れてしまうでしょー!
長いような短いような、私にとっては濃密な時間はあっという間に過ぎて、曲が終わり優雅な一礼を一つして、レグルス様は下がる。
「あっ…」
「とても素晴らしかったですわ」
レグルス様と入れ替わりレナさんが拍手と共に現れた。
「いや、あはは…。レグルス様がいらしたので、なんとか踊れたようなものです」
「ご謙遜を。次は私と踊って下さるかしら?」
「え?レナさんとですか?」
「キラから聞きましたよ?貴方にはこちらの方が合ってるかしら?」
指をパチンと擦り合わせると、静かに流れていた曲がガラッと変わり、どこかで聞いたような曲へと。
「あ、この曲は…」
「ついでに衣装も変えてしまいましょう」
「へ?」
迎えの馬車の中で聞いたあの曲が流れると、いつの間にか近付いていた桃色髪の女の子が、『押忍ッ!』の掛け声と共に私の手を取り、ブレスレットを付けるようにと差し出す。
それを見たレナさんはまたしても指をパチンと打ち鳴らす。音が若干遅れて聞こえた気がするけど…気のせいだろう。
すると、レナさんと私の全身が虹色を帯びて輝き出し、レナさんは私両手を取りクルクルと回り始める。
『スカーレットパワー!メーイク!アーップ!』
どこからかそんな声が聞こえ、私達の足元から順に光がピカ、ピカッと瞬き、全身を飾り立てていく。
要所要所に大小様々なリボン、少し低めのヒール、スカートにはフリルが付いて肩口が大きく出たワンピース、白地にレナさんは赤で私は青色を差し色にして。
レナさんはまとめ上げた髪を括るように大きなリボンを、私はリボンが付いたカチューシャが。
『レッツ、ダンス、パーリィ〜!!』
『『イェーーーーイ!!!』』
レナさんと私を囲むように、それぞれ着飾った従魔達が立ち並ぶ。
流れていた曲は次第に曲調を強め、皆でダンスを踊った。
めちゃくちゃ楽しかった。
『ダンスと聞いて!我々がっ!来たぁーー!』
最高潮に盛り上がったその時、眩しい光と共に神々しいオーラを纏った、燃えるような深紅の髪をたなびかせ、ポーズを決めた女の人が現れた。
「カルメン!」
『我々も踊るぞ!それぇいっ!』
カルメンと呼ばれた人は腕を一振り。
すると、会場に無数の炎が出現する。ただの炎ではないのは一目で分かった。色が白いから。
白い炎はユラユラとまるでリズムを取っているかのように揺れ動く。
『ラスト!いっくよーー!!』
「はぁ…はぁ…はぁ…」
肩で息をし身体は疲労困憊、立っているのもやっとという感じ。
だけど、今まで感じた事もないぐらいの爽快感と達成感に私は包まれていた。
額を汗を拭い、キラキラと輝く光を見つめる。
その光はレナさんだった。
従魔達に囲まれ、手を取られ抱き着かれたりしてもみくちゃにされてる。
こちらの視線に気付いたレナさんは従魔達と一緒に近付いてくる。
「楽しんで頂けました?」
「はいっ!ものすっっっっごく!楽しかったです!!」
「それは良かったです!色々と迷惑をかけてしまっかもしれないですけど」
「迷惑だなんて!皆、一生懸命頑張ってましたし」
「ありがとうございます」
どちらからともなく笑い合う私達だった。
「…はぁ、楽しかったぁ…」
レナさん達と別れた私は、帰りの馬車の中でスカーレットリゾートで過ごした時間を思い出していた。
まるで、何日も過ごしたかのような濃密な時間だった。最初はどんなところに連れて行かれるのかと怖かったけど、とても素晴らしい経験をさせてもらえた事に感謝している。
それに、今まで経験した事が無いものばかりで、記者としての本能というか何か心をくすぐられるようなモノに私は興奮を覚えていた。
「リィリさん」
「あ、はい。なんでしょうか、キラさん」
「依頼内容は覚えていますか?」
「依頼…?……………あ」
『スカーレットリゾートを大々的に広告する為の記事作成。但し、掲載に関しての校閲、添削は藤堂レナ及びキラで行うものとする。報酬は…』
内容は簡潔だったけど、そうだった。
楽しむだけじゃなく、スカーレットリゾートの魅力を十二分に伝えれる記事を書かないといけないんだった。むしろ、そっちがメインだ。
「が、頑張ります!」
「記事作成に関してマスター・レナから協力を惜しまないようにと言われております。まずは参考資料としてこちらを貸し出します。紛失、欠損しませんように」
キラさんから手渡されたのは、とても分厚い、煌びやかな赤の装丁が施された本と、手の平サイズの四角いこれは……絵?絵にしてはとてもリアルな…。
「それは『写真』という物です。是非とも活用してください」
「は、はぁ…」
手渡された写真なるものは複数枚あり、スカーレットリゾートの大きな門や建造物などが鮮明に描かれてあった。次々と見ていくと
「!!あ、あの!こ、これ!!」
「ああ、レグルスとのダンスシーンですね。そちらが何か?」
「これ!譲って貰えませんか!?お、お金なら払います!」
「なるほど、なるほど。では、こうしましょう。記事の完成度如何ではお譲りしますよ?」
「やりますっ!この命に掛けて!!」
馬車の中で立ち上がり、拳を振り上げて私は宣言する。この身滅びようと、魂を賭して私はやり遂げてみせる!!
「はい。期待しております」
そう言ってキラさんはニコニコと微笑んだ。
「……っ、はぁ」
「レグルス、お疲れ様」
「レナ様。お見苦しい所を」
「ごめんね。急に男役をお願いして」
「いえ、従魔の中では役をこなせるのは俺しかいないのは分かってましたから」
「ルーカさんは初対面の女性はまだ無理そうだし、オズ君は向いてなさそうだったし、モスラは執事でロベルトさん達は無闇に顔を出す訳にもいかなかったからね。ダメ元でサディス宰相に頼んだけど、やっぱり無理だったから」
「今後、似たような事があるかもしれませんし、訓練と考えればなんとかやれました」
「あ、やっぱりイヤだった?」
「いえ、その。サラシが…キツくて…」
「…巨乳あるある…」
「何か?」
「なんでもないよ!よしっ!打ち上げやるよ!みんな集合っ!!」
『『わぁーーい!!』』
読み返しにきたら新作うう。゜゜(*´□`*。)°゜。
ありがとうございます……!
楽しさを思い出し、レアクラの続きをかけます。(*´ω`*)リアル育児に疲労が溜まっているので……ありがとう……!
ありがとうございます……!
楽しさを思い出し、レアクラの続きをかけます。(*´ω`*)リアル育児に疲労が溜まっているので……ありがとう……!
- 黒杉くろん
- 2020年 05月08日 15時59分
[一言]
とある記者の奮闘編11(めげない)(自重しない)(創作と妄想のリビドー)(ふおおおおっ!)
「これが…私?」
大きな姿見に映る自分を見て、ついそんな一言が出た。
薄紅色の所々に金の刺繍が入ったドレス。
肘まで覆う白いイブニング・グローブ。
透明感のあるシルバーのハイヒール。
髪はまとめ上げられ、小さめだけど存在感のあるティアラが。
薄くだけどメイクも施されていて、格好だけを見れば社交界デビューするどこぞの貴族令嬢に見える。
「いやいやいや!」
鏡に映る自分に向かって『あんた誰よ』と言いたい。
「とてもお似合いです」
「へゃ!?あ、ありがとうございます…」
すぐ近くで控えるように立っていたモスラさんからお褒めの言葉を頂きました。思わず変な声が出たけどそれには触れず、ただニコリと微笑んでいる。
「リィリさん、すごくキレイです」「すっごい似合ってます」「キレイ〜」
3人の子供達も口々に褒めてくれる。
「…」
「レグルス?」
モスラさんにレグルスと呼ばれた長身のイケメンは口元を引き結んでいる。
な、何か気に触る事でもしてしまった?
「…リィリさん」
「は、はい」
「う、初々しさがありつつも、淑女の雰囲気があり且つ少女の儚さもあり、とてもお綺麗です」
「…」
…多分、褒め言葉を言ってくれているんだろう。ちぐはぐだけど。
ハァ…とモスラさんからため息が聞こえた。『要訓練ですね』とも聞こえた。
「リィリさん、パーティーホールへとご案内致します。レグルス、エスコートを」
「かしこまりました」
レグルスさんは自身の腰に手を当て肘を突き出す。私は三角に空いた場所に手を通して横に並び立つ。
すぐ側に立って初めて分かったけど、レグルスさんすごくいい匂いがする。
下から見上げる私と目線が合ったレグルスさんは、咳払い一つして『ご案内致します』と告げた。
パーティーホールに向かうまでの短い時間だったけど、私にとってはここ10年の中で最上の幸福時間となった。…ええ、もうメロメロですわ。
レグルスさんは口数少なくても、受け答えはしっかり返してくれるし、好きな食べ物や好きなタイプも聞けたから、後は情報を持ち帰ってプランを立てるだけだ。
「俺との会話、楽しいですか?」
「もっちろん!あ、また会ったりとか出来ます?」
「…レナ様と相談してみます」
よっしゃあぁー!
グッとバレないように握り拳を作る。
「着きました。こちらでございます」
腕組みをスルリと解除したレグルスさん…否、レグルス様は、一礼と共に扉の横へと移動する。
後ろ髪を引かれる思いで空いた扉を抜けると、今まで一番と太鼓判が押せる、広いパーティーホールが。大きなシャンデリアが複数室内を照らし、一際大きなシャンデリアの真下に、全身を煌びやかに飾り立てたレナさんが立っていた。
距離が離れていても尚、覇気と圧倒的な存在感を感じる。
「本日最後のイベントとしまして、ダンスパーティーを行いますわ。リィリさん、今宵の相手をお選びになって?」
離れた壁際に一列に並んだレナさんの従魔一同。
中には見かけた事がない人もいたけど、多分関係者なんだろうと納得する事にした。あと…赤仮面を付けた人もいた。
全員、片膝を付いて跪き、手の平を上にして挙げている。
その様は正に壮観。美少年から凛々しい顔立ちの人まで、全員がこちらの誘いを待っているのだ。
なんとも言えない優越感を感じながら視線を走らせる。
しかし、私のお目当てはいなかった。
「あの、レナさん」
「あら?お気に召した殿方はいなくて?」
「その、ですね…」
「…なるほど?では、貴方のお眼鏡に叶った人の名前を告げてごらんなさい」
「レ、レグルス様でっす!」
「レグ…ルス?えーっと、ホントに?」
「レグルス様をお願いします!」
腰を直角に曲げて、レグルス様の名前を連呼する。
口調が素に戻ったレナさんは、混乱しつつも『わかったわ』と一言。
「レグルス。リィリさんのお相手を」
「………分かりました、レナ様」
おっしゃあああああっ!!
腹の底から出てきそうな雄叫びをどうにか抑え込んだ。
「よろしくお願いしまっす!!」
「お、お手柔らかに」
とある記者の奮闘編11(めげない)(自重しない)(創作と妄想のリビドー)(ふおおおおっ!)
「これが…私?」
大きな姿見に映る自分を見て、ついそんな一言が出た。
薄紅色の所々に金の刺繍が入ったドレス。
肘まで覆う白いイブニング・グローブ。
透明感のあるシルバーのハイヒール。
髪はまとめ上げられ、小さめだけど存在感のあるティアラが。
薄くだけどメイクも施されていて、格好だけを見れば社交界デビューするどこぞの貴族令嬢に見える。
「いやいやいや!」
鏡に映る自分に向かって『あんた誰よ』と言いたい。
「とてもお似合いです」
「へゃ!?あ、ありがとうございます…」
すぐ近くで控えるように立っていたモスラさんからお褒めの言葉を頂きました。思わず変な声が出たけどそれには触れず、ただニコリと微笑んでいる。
「リィリさん、すごくキレイです」「すっごい似合ってます」「キレイ〜」
3人の子供達も口々に褒めてくれる。
「…」
「レグルス?」
モスラさんにレグルスと呼ばれた長身のイケメンは口元を引き結んでいる。
な、何か気に触る事でもしてしまった?
「…リィリさん」
「は、はい」
「う、初々しさがありつつも、淑女の雰囲気があり且つ少女の儚さもあり、とてもお綺麗です」
「…」
…多分、褒め言葉を言ってくれているんだろう。ちぐはぐだけど。
ハァ…とモスラさんからため息が聞こえた。『要訓練ですね』とも聞こえた。
「リィリさん、パーティーホールへとご案内致します。レグルス、エスコートを」
「かしこまりました」
レグルスさんは自身の腰に手を当て肘を突き出す。私は三角に空いた場所に手を通して横に並び立つ。
すぐ側に立って初めて分かったけど、レグルスさんすごくいい匂いがする。
下から見上げる私と目線が合ったレグルスさんは、咳払い一つして『ご案内致します』と告げた。
パーティーホールに向かうまでの短い時間だったけど、私にとってはここ10年の中で最上の幸福時間となった。…ええ、もうメロメロですわ。
レグルスさんは口数少なくても、受け答えはしっかり返してくれるし、好きな食べ物や好きなタイプも聞けたから、後は情報を持ち帰ってプランを立てるだけだ。
「俺との会話、楽しいですか?」
「もっちろん!あ、また会ったりとか出来ます?」
「…レナ様と相談してみます」
よっしゃあぁー!
グッとバレないように握り拳を作る。
「着きました。こちらでございます」
腕組みをスルリと解除したレグルスさん…否、レグルス様は、一礼と共に扉の横へと移動する。
後ろ髪を引かれる思いで空いた扉を抜けると、今まで一番と太鼓判が押せる、広いパーティーホールが。大きなシャンデリアが複数室内を照らし、一際大きなシャンデリアの真下に、全身を煌びやかに飾り立てたレナさんが立っていた。
距離が離れていても尚、覇気と圧倒的な存在感を感じる。
「本日最後のイベントとしまして、ダンスパーティーを行いますわ。リィリさん、今宵の相手をお選びになって?」
離れた壁際に一列に並んだレナさんの従魔一同。
中には見かけた事がない人もいたけど、多分関係者なんだろうと納得する事にした。あと…赤仮面を付けた人もいた。
全員、片膝を付いて跪き、手の平を上にして挙げている。
その様は正に壮観。美少年から凛々しい顔立ちの人まで、全員がこちらの誘いを待っているのだ。
なんとも言えない優越感を感じながら視線を走らせる。
しかし、私のお目当てはいなかった。
「あの、レナさん」
「あら?お気に召した殿方はいなくて?」
「その、ですね…」
「…なるほど?では、貴方のお眼鏡に叶った人の名前を告げてごらんなさい」
「レ、レグルス様でっす!」
「レグ…ルス?えーっと、ホントに?」
「レグルス様をお願いします!」
腰を直角に曲げて、レグルス様の名前を連呼する。
口調が素に戻ったレナさんは、混乱しつつも『わかったわ』と一言。
「レグルス。リィリさんのお相手を」
「………分かりました、レナ様」
おっしゃあああああっ!!
腹の底から出てきそうな雄叫びをどうにか抑え込んだ。
「よろしくお願いしまっす!!」
「お、お手柔らかに」
っあーーーっ!レグルス様ぁー!
やばいニヤニヤが止まりませんww(*´艸`)
最後のひきがやばい 期待感が高まりまくりですw
いつも楽しませてくださりありがとうございます( *´꒳`*)੭⁾⁾
やばいニヤニヤが止まりませんww(*´艸`)
最後のひきがやばい 期待感が高まりまくりですw
いつも楽しませてくださりありがとうございます( *´꒳`*)੭⁾⁾
- 黒杉くろん
- 2020年 05月12日 18時52分
[一言]
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
って、何処に行った! カルメン様の大人の余裕!?
……えっ? 元からこんなの? ……そっか……。
……なんと言うか[北風と太陽]の逆(ギャグ?)バージョンみたいな?
あぁ、そう言えば女性のボディーラインに
[砂時計型]ってありましたね?
[トランジスター(グラマー)]や[寸胴]も……。
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。
・
・
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・
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・
・
って、何処に行った! カルメン様の大人の余裕!?
……えっ? 元からこんなの? ……そっか……。
……なんと言うか[北風と太陽]の逆(ギャグ?)バージョンみたいな?
あぁ、そう言えば女性のボディーラインに
[砂時計型]ってありましたね?
[トランジスター(グラマー)]や[寸胴]も……。
エピソード330
[一言]
とある記者の奮闘編10(創作&妄想yeah)(まだ終わらないZE☆)
『いただきまーす!!』
レナさんの合図で食事が始まった。
朝から遊び倒した(開き直った)私のお腹は食糧を要求していた。
流石に、食事の席で水着姿と言う訳にはいかないので、今は赤のワンピースに白い薄手のケープを羽織っている。
私やレナさん、従魔達が一斉に席に着いても余る程の大きなテーブルの上には、所狭しと様々な料理が並んでいる。全く見た事もない料理があったり、家庭料理や豪快に盛り付けられた大皿、中には繊細な盛り付けをされた料理まで種類が豊富だ。
どれを選ぼうかと目移りしていると、隣に座るレナさんがオススメとしていくつか選んでくれた。
みんなワイワイと騒ぎながら楽しく食事している。
「いいですね。こういうの」
「あ、騒がしいですか?」
「楽しいのは好きです。あ、そういえば…」
レナさんと食事しながら気になる質問をぶつけてみた。
スカーレットリゾートは娯楽施設というのは分かったけど、それにしては従業員の姿を見ていない。受付や対応は今のところ全て従魔達が行っている。
「ああ、それはですね。キッ〇ニアの動画を見せたらみんながやってみたいって言い出しまして。従魔の成長にもなるかなと思って、試験的にやらせてみてるんです」
「キッザ〇ア?ドウガ?」
聞いた事もない単語が出てきた。キ〇ザニアとは様々な職業を体験できるテーマパークなるものだそうだ。
「スカーレットリゾートを運営する為にはもちろん従業員は用意しますけど、従魔達それぞれに適した事があると思うんです。…まぁ、加減は必要ですけどね」
「あはは…そう、ですね…」
確かに、加減は必要だと思う。
その後も世間話を挟みつつ食事を終えた私は眠気を感じていた。
久しぶりに全力で遊んだし、お腹いっぱいになったせいもあって、ついウトウトとしてしまったのだ。
「ふふふ。少し午睡を取りますか?」
「す、すみません…」
「いえいえ、お客様ですから。ハーくん」
「はぁい。お姉さん、こっちにどうぞー」
手を引かれ案内されたのは大きな寝室だった。中央に1人で寝るには大き過ぎるベッドがデデンと鎮座しており、室内の装飾は華美ではなく落ち着いた雰囲気のものだった。
ハーくんと呼ばれた子はベッドによじ登り、金色フワッフワの毛の羊へと姿を変える。
私はそのフワッフワの魔力に逆らえず、その身をフワッフワへとダイブさせた。
〈スキル『快眠』〜。眠れ、よい子よぉ〜〉
1時間後ー
「うーん…!」
スッキリした目覚めで背伸びをしつつ身を起こす。
コンコン
ドアをノックする音が聞こえた。と同時に、ハーくんは人の姿へと変身して、トテトテとドアへと歩いてドアを開く。
「リィリさん。お目覚めになったようですね。着替えの支度が出来ております」
入室してきたのは執事服のイケメンさんだった。名前はモスラと言うらしい。その後に4人、
3人はまだ幼さの残る子供で最後の1人は長身のイケメンだった。
3人の子供はいくつかの服が掛けられたハンガーラック、長身のイケメンさんはリネンカートを押していた。
「目覚めのハーブティーは如何ですか?」
「あ、はい、いただきます」
綺麗な所作で、高級感溢れるカップに温かい湯気を立てるお茶が注がれ手渡される。
「…あ、美味しい」
「それは何よりです。ジレ、マイラ、お召し物を。アグリスタ、レグルスと一緒に洋服を選んでください」
「え?いや、1人で着替えれますから!」
「お任せください。先程のような二の轍は踏みませんので」
ニッコリと微笑んで、胸に手を当てるモスラさん。なので
「お任せしますぅ…」
口から出たのはデレた声だった。
とある記者の奮闘編10(創作&妄想yeah)(まだ終わらないZE☆)
『いただきまーす!!』
レナさんの合図で食事が始まった。
朝から遊び倒した(開き直った)私のお腹は食糧を要求していた。
流石に、食事の席で水着姿と言う訳にはいかないので、今は赤のワンピースに白い薄手のケープを羽織っている。
私やレナさん、従魔達が一斉に席に着いても余る程の大きなテーブルの上には、所狭しと様々な料理が並んでいる。全く見た事もない料理があったり、家庭料理や豪快に盛り付けられた大皿、中には繊細な盛り付けをされた料理まで種類が豊富だ。
どれを選ぼうかと目移りしていると、隣に座るレナさんがオススメとしていくつか選んでくれた。
みんなワイワイと騒ぎながら楽しく食事している。
「いいですね。こういうの」
「あ、騒がしいですか?」
「楽しいのは好きです。あ、そういえば…」
レナさんと食事しながら気になる質問をぶつけてみた。
スカーレットリゾートは娯楽施設というのは分かったけど、それにしては従業員の姿を見ていない。受付や対応は今のところ全て従魔達が行っている。
「ああ、それはですね。キッ〇ニアの動画を見せたらみんながやってみたいって言い出しまして。従魔の成長にもなるかなと思って、試験的にやらせてみてるんです」
「キッザ〇ア?ドウガ?」
聞いた事もない単語が出てきた。キ〇ザニアとは様々な職業を体験できるテーマパークなるものだそうだ。
「スカーレットリゾートを運営する為にはもちろん従業員は用意しますけど、従魔達それぞれに適した事があると思うんです。…まぁ、加減は必要ですけどね」
「あはは…そう、ですね…」
確かに、加減は必要だと思う。
その後も世間話を挟みつつ食事を終えた私は眠気を感じていた。
久しぶりに全力で遊んだし、お腹いっぱいになったせいもあって、ついウトウトとしてしまったのだ。
「ふふふ。少し午睡を取りますか?」
「す、すみません…」
「いえいえ、お客様ですから。ハーくん」
「はぁい。お姉さん、こっちにどうぞー」
手を引かれ案内されたのは大きな寝室だった。中央に1人で寝るには大き過ぎるベッドがデデンと鎮座しており、室内の装飾は華美ではなく落ち着いた雰囲気のものだった。
ハーくんと呼ばれた子はベッドによじ登り、金色フワッフワの毛の羊へと姿を変える。
私はそのフワッフワの魔力に逆らえず、その身をフワッフワへとダイブさせた。
〈スキル『快眠』〜。眠れ、よい子よぉ〜〉
1時間後ー
「うーん…!」
スッキリした目覚めで背伸びをしつつ身を起こす。
コンコン
ドアをノックする音が聞こえた。と同時に、ハーくんは人の姿へと変身して、トテトテとドアへと歩いてドアを開く。
「リィリさん。お目覚めになったようですね。着替えの支度が出来ております」
入室してきたのは執事服のイケメンさんだった。名前はモスラと言うらしい。その後に4人、
3人はまだ幼さの残る子供で最後の1人は長身のイケメンだった。
3人の子供はいくつかの服が掛けられたハンガーラック、長身のイケメンさんはリネンカートを押していた。
「目覚めのハーブティーは如何ですか?」
「あ、はい、いただきます」
綺麗な所作で、高級感溢れるカップに温かい湯気を立てるお茶が注がれ手渡される。
「…あ、美味しい」
「それは何よりです。ジレ、マイラ、お召し物を。アグリスタ、レグルスと一緒に洋服を選んでください」
「え?いや、1人で着替えれますから!」
「お任せください。先程のような二の轍は踏みませんので」
ニッコリと微笑んで、胸に手を当てるモスラさん。なので
「お任せしますぅ…」
口から出たのはデレた声だった。
[一言]
かかる時はかかる・・・ってスタンスで毎日過ごしてるけど、レナの幸運付与ギブミーw
外出自粛等でストレスもたまっちゃうかもだけど無理せず執筆ガンバです。毎週楽しいレナ達を読めるのが読者達のストレス軽減やコロナ予防になってるのですw
かかる時はかかる・・・ってスタンスで毎日過ごしてるけど、レナの幸運付与ギブミーw
外出自粛等でストレスもたまっちゃうかもだけど無理せず執筆ガンバです。毎週楽しいレナ達を読めるのが読者達のストレス軽減やコロナ予防になってるのですw
エピソード329
[一言]
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。
目を合わせて、呼吸を止めて一秒で……岩崎良美?
……あとは何時も通りの大騒ぎですね!
さて、これでドワーフの誑し……勧誘も成功……かな?
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。
目を合わせて、呼吸を止めて一秒で……岩崎良美?
……あとは何時も通りの大騒ぎですね!
さて、これでドワーフの誑し……勧誘も成功……かな?
エピソード329
[一言]
とある記者の奮闘編9(創作と妄想に終わりはない)(前回で終わる雰囲気じゃなかった?)(そげなこつは何も言っとらんばい、チミィ)(誰だよ!)
「うひゃあーー!いやっほぉーーー!!」
縦に横にと視界が目まぐるしく回る中で、私はトンネルの中を潜っていた。
かなりの速さで水が流れ、その水の上を私はゴム製の大きな浮き輪に乗って水の流れに身を任せていた。
うねり、返り、視界は前後左右へとグルグル回る。
トンネルは所々で切れていて、赤の聖地(通称は執事服のイケメンに教わった)の景観を高所から楽しむ事も出来る。
最後に長い長い直線を急降下で滑り落ち、待ち受けていたプールに『ドバシャアアン!!』と盛大な水飛沫を上げた。
「おっとと…、次はあっちね」
複雑に入り組み、人がやっと1人通れる程の隙間を潜って私は上を目指す。道中には様々な障害が立ち塞がる。
ロープ1本でデコボコの壁を登ったり、両手両足を広げて届く壁の間を伝い歩いたり、ロープに次々飛び移って向こう側へ渡ったり、いくつもの障害を乗り越え、私は頂上へと辿り着いた。
「ふわぁ…、すっごい綺麗ぃ〜…」
眼下には荘厳な雰囲気を醸し出した赤の聖地が広がっていた。この範囲に見えるのでもごく1部らしい。なんて、恐ろしいとこ!
「さぁさぁ、これに乗ってください」
「固定は任せてね」
目の前に広がる果てのない海と浜辺(施設内に何故あるのかはスルー)へと案内された私は促され、黄色い変わった形の大型の浮き輪?のような物に乗せられた(『バナナボート』と言うらしい)。乗ってみれば以外に高さがある。持ち手はあるけど、それ以外に体を固定できるような物は無かった。
すると、2人組の赤髪と青髪の子供に挟まれ、手足がニュルっと触手に変化した。
「ッ!!?」
「ミディ!準備はいい!?」
〈オッケーなのヨー!〉
ザッパァーン!!
突如、海面を大きな水柱を立てて姿を現したのは巨大なイカ…クラーケンだった。
「え?えええええ!?」
クラーケンの無数の足の先に1本のロープが括り付けられてあった。その先を目で辿るとバナナボートの先端へと。
まさか…
「覚悟はいいかい?お姉さん」
「飛ばしていくぜっ」
〈ハイヨー!シルバー!なのヨー!!〉
ドババババッ!!
目も開けられない速度でバナナボートは海面を走り出す。水飛沫を上げ更に速度は増していく。
「ぎぃやああああああ!!」
私の悲鳴を置き去りにして、バナナボートは走るよどこまでも。
何とか無事に浜辺へと戻ってきた。
自分でも分かる。これはヤバいやつだ。
確かに、高速で海面を走り回るのは爽快感はあったけど、それ以上に曲芸じみた回転や急カーブに恐怖を抱いた。
青い顔してへたりこんでいる私の目の前で、レナさんは腰に手を当て、人差し指をピッと立て頬をプクッと膨らませて3人の従魔(正座)を叱っていた。
「めっ!!いつもの感じでやったらダメって言ったでしょう?」
アレがいつものなの…。
「ちゃんと、みんな出来るよね?」
「「お姉さん」」「リィリさん」
『ごめんなさい!』
「た、楽しかったですよ?で、でも、もうちょっとスピードを抑えれたら良かったかもです。あはは…」
楽しかったのは事実だし、こんな小さな子供達が泣きそうな顔で謝りに来たら大人として許さない訳にはいかない。むしろ、許さない大人は悪だろう。
とある記者の奮闘編9(創作と妄想に終わりはない)(前回で終わる雰囲気じゃなかった?)(そげなこつは何も言っとらんばい、チミィ)(誰だよ!)
「うひゃあーー!いやっほぉーーー!!」
縦に横にと視界が目まぐるしく回る中で、私はトンネルの中を潜っていた。
かなりの速さで水が流れ、その水の上を私はゴム製の大きな浮き輪に乗って水の流れに身を任せていた。
うねり、返り、視界は前後左右へとグルグル回る。
トンネルは所々で切れていて、赤の聖地(通称は執事服のイケメンに教わった)の景観を高所から楽しむ事も出来る。
最後に長い長い直線を急降下で滑り落ち、待ち受けていたプールに『ドバシャアアン!!』と盛大な水飛沫を上げた。
「おっとと…、次はあっちね」
複雑に入り組み、人がやっと1人通れる程の隙間を潜って私は上を目指す。道中には様々な障害が立ち塞がる。
ロープ1本でデコボコの壁を登ったり、両手両足を広げて届く壁の間を伝い歩いたり、ロープに次々飛び移って向こう側へ渡ったり、いくつもの障害を乗り越え、私は頂上へと辿り着いた。
「ふわぁ…、すっごい綺麗ぃ〜…」
眼下には荘厳な雰囲気を醸し出した赤の聖地が広がっていた。この範囲に見えるのでもごく1部らしい。なんて、恐ろしいとこ!
「さぁさぁ、これに乗ってください」
「固定は任せてね」
目の前に広がる果てのない海と浜辺(施設内に何故あるのかはスルー)へと案内された私は促され、黄色い変わった形の大型の浮き輪?のような物に乗せられた(『バナナボート』と言うらしい)。乗ってみれば以外に高さがある。持ち手はあるけど、それ以外に体を固定できるような物は無かった。
すると、2人組の赤髪と青髪の子供に挟まれ、手足がニュルっと触手に変化した。
「ッ!!?」
「ミディ!準備はいい!?」
〈オッケーなのヨー!〉
ザッパァーン!!
突如、海面を大きな水柱を立てて姿を現したのは巨大なイカ…クラーケンだった。
「え?えええええ!?」
クラーケンの無数の足の先に1本のロープが括り付けられてあった。その先を目で辿るとバナナボートの先端へと。
まさか…
「覚悟はいいかい?お姉さん」
「飛ばしていくぜっ」
〈ハイヨー!シルバー!なのヨー!!〉
ドババババッ!!
目も開けられない速度でバナナボートは海面を走り出す。水飛沫を上げ更に速度は増していく。
「ぎぃやああああああ!!」
私の悲鳴を置き去りにして、バナナボートは走るよどこまでも。
何とか無事に浜辺へと戻ってきた。
自分でも分かる。これはヤバいやつだ。
確かに、高速で海面を走り回るのは爽快感はあったけど、それ以上に曲芸じみた回転や急カーブに恐怖を抱いた。
青い顔してへたりこんでいる私の目の前で、レナさんは腰に手を当て、人差し指をピッと立て頬をプクッと膨らませて3人の従魔(正座)を叱っていた。
「めっ!!いつもの感じでやったらダメって言ったでしょう?」
アレがいつものなの…。
「ちゃんと、みんな出来るよね?」
「「お姉さん」」「リィリさん」
『ごめんなさい!』
「た、楽しかったですよ?で、でも、もうちょっとスピードを抑えれたら良かったかもです。あはは…」
楽しかったのは事実だし、こんな小さな子供達が泣きそうな顔で謝りに来たら大人として許さない訳にはいかない。むしろ、許さない大人は悪だろう。
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