感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
[1] << Back 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40  Next >> [47]
[良い点]
面白いです!
ホラー物の、オイシイとこだけツマミ上げたかのような濃密な短編集。尾をひくシメかたがまた怖いですね。

私見ですが…この短編集は、これまでにたくさんの小説、怪談を読み込んだ濫読家、活字中毒の重篤患者向けだと思います。
もしかしたら、そうでなければ楽しめないかもしれません。
「すべてを語らず、読者に行間や顛末、真相を読み込ませる」ところが、この短編集の最も面白いところだからです。

これまでインプットしたあらゆる大長編の、自分がいちばん怖かった展開、「こうだったら、イヤだなぁ」という期待(?)を、語られなかった部分に補完してしまうのですね。
そのためこの短さでも、長編を読んだような満足感があります。
まだたった三百字しか読んでない、嘘だろ?と、狐に化かされたような気分。この感覚が、なにより恐怖体験でした(笑)

[一言]
本来、長編は完結まで読んでから評価をいれる派ですが、上記理由から一気読みはとてもできず(笑)20話目まで読んだ感想、を書かせていただきました。
適度に休憩をいれながら、最新話まで追いかけたいと思います。

あと五百話以上あるとか、怖すぎる…!
 感想ありがとうございます。
 短編の醍醐味は行間や結びの後を読者に想像してもらう事と考えています。人の特徴はやはり想像力であると思いますから、それぞれに異なる怖さの形、恐れの形を伴って、十人十色の物語が出来上がると思うのです。
 そうしたスタンスでありますから、「濃密」や「尾をひく」というお言葉が、そして何より「『すべてを語らず、読者に行間や顛末、真相を読み込ませる』ところが、この短編集の最も面白いところだからです」と評してくださった一文は大変にありがたいものでありました。まさに「そこを突いてくださいましたか!」という感じです。

 また、非常に短い話を束ねた話数の多い小説ですから、ある程度の斜め読み、流し読みを覚悟しているところがあります。
 にも関わらず各話を長編の如くに堪能してくださったご様子で、こちらもまた、この上なく嬉しい限りにございます。
 一応どこからでも読めてどこでもやめられる形態のつもりでありますが、前述通り話数が滅法に多いものでありますから、どうぞお暇な折にご高覧願えれば幸いです。
 とはいえ話に粗製濫造はないつもりです。楽しんでいただけましたら、なお幸いに存じます。
[良い点]
短いのにこのおもしろさ。暇な時間に、休憩時間に気軽に読めます!!
[一言]
ホラー小説を書いている者として、見習いたいところです!!
  • 投稿者: 夢春
  • 2016年 08月15日 22時59分
 感想ありがとうございます。
 短編の面白みは、行間と結末の後を想像する事にあると考えまています。そういう山椒めいた刺激のある味を、今後とも保てたらなと思います。
[一言]

今回、モティーフにした飯食わぬ女房の正体に〈山姥〉でなくて「鯉」説もあるので、きっとその鯉は二口女房ですよ! きっと! キット!(デビッド・ハッセルハフっぽく)


 仮に鯉の正体が二口女であったとしても、ふたつの頭蓋骨のサイズの謎は一向に解けないんですよ、マイケル。
 あとデビッド氏はデビッド・ホフに改姓したとか聞いたんですが、本当かしらん。そしてハッセルハフとハッフルパフはとても似ている気がする。
[一言]
改めて一話目から読んでおります。二十五話まで拝読。
日常と狂気の境目が曖昧な世界観が好みです。
「ささやくもの」の、ざわざわと肌が粟立つような不気味さが実に良い。とても惹かれるものを感じます。
 重ねての感想ありがとうございます。
 日常と非日常の汽水域めいた混じり合いを描いておりますから、そうした世界を好いていただけて何よりでした。
 また「ささやくもの」の「これから嫌な事が起こるぞ、ものすごぉく嫌な事が起きるぞ」という不気味具合は自分でも気に入りでして、お褒めに与れて喜ばしい限りです。
[一言]
はじめまして。
「漁れる」読みました。大変ぞくぞくするお話しでした。海からひきあげられたはずの鼠が泳げないっていうのも良い。最後の一文も良い。なんとも好みのお話しでした。
これから他のお話しも読んでみます。素敵な物語りをありがとうございました。
 はじめまして。そして感想ありがとうございます。
 文章を発端に空想を巡らせてもらうのが短編の醍醐味と思っておりますので、作中には不条理だったり説明なしだったりな不可解や嘘とも誠ともつかないような描写を多く入れ込んでおります。
 その辺りを好みと評していただけて、大変嬉しくありました。
 滅法に話数の多い本作でありますけれど他の話も楽しんでいただけたら、またこの蒸し暑い時期に一服の涼を提供できましたら、幸甚に存じます。
[一言]
今回のお話は徒然草みたいで良かったです。
古文に訳して、中学生の授業にだしてもきっと彼らは気がつかないw

 感想ありがとうございます。
 今回の「腹芸」は『西鶴諸国ばなし』みたいなノリの、どこか間抜けでとぼけた怪異を目論んで書いてみました。好きなんですよね、「怨敵の座敷めがけて階段を駆け上がろうとしたら足を滑らせて腰を強打して立てなくなった幽霊」みたいなの。
 古典文学っぽいと評していただけて何よりです。
[良い点]
腹芸
これ好き~~~!
面白かった!!!
  • 投稿者: 猫又
  • 2016年 07月10日 13時05分
 感想ありがとうございます。
 やはり楽しんでもらおうと書いているわけですから、面白いと言っていただけるのが一番励みになります。
 今後とも猫又さんにそう仰っていただけるよう、精進でありますな。
[一言]
バイト客多いし革靴だしで自分へのお疲れ御褒美にお寿司でも買おうかと思ってた頃新作を読ませてもらいその考えをやめました。……怖かったのです(´。・д人)シクシク…

後、美味しそうでした。海の藻屑にはなりたくないですが食べてみたいなと思いました。

「針の筵」うわぁ、主人公は何の恨みを?しかしこれ、恨みなしの悪意でも怖いですね。どうやって脱出するんでしょうね。


  • 投稿者: 雛菊 みぃ
  • 女性
  • 2016年 04月02日 23時44分
 感想ありがとうございます。
 決して狙ったわけではないのですけれど、「海恋し」は狙い澄ましたタイミングになってしまったようで、どうも申し訳ない事です。
 ちなみに刺身のイメージは、黄泉戸喫とか人魚の肉とかそんな感じにございます。食べちゃいけないものほど、美味しかったりするのでしょう。

「針の筵」。
 状況だけ見ると、とんでもない怨念の為せる技っぽいですよね。携帯で助けを呼んで、板でも渡してもらう他になさげです。
 でも実は犯人的には「ちょっと構って欲しかっただけなのに寝直されてしまってイラっとして、つい意地になってしまった」みたいな心情だったのかもしれません。
[良い点]
ぞくりとする話、切ない話、ほのぼのする話、S(少し)F(不思議)な話など、バラエティ豊かな作品を一度に読めて、大満足です。
[一言]
最新話まで拝読しました。切ない話も、ぞくりとする話も好きですが、やっぱりほのぼの動物系がたまらなく可愛いです。

「棚に棲む」
正月と言わず、ぜひ我が家の棚にも遊びに来てください。

「バカな子ほど」
飼い主さんのところに行くのを急ぎすぎて、ちょっと慌てたんですよね。大丈夫、よくあります(笑)

「犬が騒ぐ」
アイス、好きなだけ食べたかったんですよね。飼い主さんの言うこと聞いて我慢してたなんて可愛いなあ。うちで飼っていたリスも晩年はアイスばかり食べていました。

「神託」
蛇さん、言ってみただけとか(笑)こんなお茶目な蛇さんに会えるなら、用もなくお参りに行きたくなります。

「札を切る」
今使っちゃうんかい!って突っ込んでしまいました。大丈夫、この子はまだまだ隠し玉持ってますよ。

「言葉の先生」
クロ様、ぜひうちにも見廻りにお越しください。海外なので、領地が飛び地になってしまいますが……。上納金もご用意してお待ちしておりますので、よろしくお願い申し上げます。

「pull me push you」
鈍臭っ。でもそこが可愛いですねえ。困り顔なのを見たら、やっぱりどうにかしてあげたいです。

作者様の動物の描き方が本当に好きなのですが、ドリトル先生的視点なのであれば納得です。怖いのは趣味で狐狩りとかする人間ですもんね。私もワシ語とか喋れるようになりたい。作者様は、結構いろいろお話になれそうですね。

ところで「画猫」の雰囲気も大好きです。京極夏彦の登場人物みたいな、雰囲気がドツボなのです。

そして、自分の人生の中で忘れていた出来事が、実は怖いことだったのではということに気づいてしまいました。
「ミュート」と同じ体験を大学生の時に、兵庫で経験しました。自分としては今まで、まあ鈴だってたまには鳴らないこともあるだろうと思っていたのですが、案内してくれた友達のご両親がすごい顔でガラガラなるまで振りまくったのを急に思い出しました。やっぱりちょっとイケナイ出来事だったのかな。



 重ねての感想、誠にありがとうございます。
 タグ通りのごった煮を楽しんでいただけた事、そして話数が馬鹿げて多い本作の最新話までお付き合い下さった事が大変に嬉しいです。こちらも重ね重ねながらでありますが、新たな感謝を捧げたく!
 以下、動物話に関する徒然なアレコレなど。

「棚に棲む」
 棚ネズミは何やらとても人気でした。
 信仰されるというよりもこっそり一緒に暮らす感じで、家の守り神というのはこういう感じかな、という風情で書いております。

「バカな子ほど」
 着替えてくる、という言説を取り扱った話だったので、どうにか説明臭さを消そうと四苦八苦した話です。
 嬉しくって飼い主に向かってダッシュしてきて、そのまま止まれずに行き過ぎちゃう子とかいますし、そんな感じでやらかしてしまったのででしょう。
 まあ語り手も立派な親バカであると思います。

「犬が騒ぐ」
 友人の犬がやたらとアイスの蓋に執着する子で、その子を思い出して書いた話でした。体に悪いけど、あんなに好きなら一回ぐらい全部食わせてやってもよかったなあ。
 というかリスって、アイス食べるんですね!

「神託」
 わりと真剣な悩みっぽかったので、つい口を出してしまったのでしょう。で、いい加減を言ってしまったとつい詫びたのです。
 うっかり普通に喋っちゃったとかそういうのは、この蛇の頭からは抜けている模様です。

「札を切る」
 頂戴したお題から作ったお話でした。なんかこう、ダメな子を愛でたくなる時があるのです。
 そして確かにこの猫は、まだ隠し玉を持ってそう。最終的に昔話の「猫檀家」みたいな恩返しを遂行しそうな気配があります。

「言葉の先生」
『奇』には珍しい三人称まで使って読み手を騙しにいったのですが、主犯が犯人ならぬ犯猫だったので許された感じの話です。そう確信するくらい、頂戴した反応はクロへ好意的でした。
 猫奴隷志願者って多いのでしょうか。

「pull me push you」
 非常に鈍臭いヤツなんですけども、まあ正体的にハマっちゃったり慌てちゃったりすると二進も三進もいかなくなりそう、という印象で書いております。でもきっと、気のいい子であるとは思います。

「画猫」
 そういえばなんとなく、大正期の和装と洋装が入り混じったようなイメージで書いておりました。こうした掌編でありますから登場人物について細かな設定はしていないのですが、確かに京極堂シリーズの舞台やその人々っぽい。
 京極夏彦さんの作品は俺もとても好きなので、どうも憧憬が滲んでしまう模様です。

 そして実体験。
 俺はその手の経験をあまりした事がないので、当事者の石川さんには失礼な言いかもですけれど、ひっそり羨ましいような気持ちです。
 ちなみに「ミュート」は『吉備津の釜』にある吉備津の御釜祓いをイメージして書いた話でした。釜に湯を沸かして、それがごうごうと鳴れば吉、こそりとも音を立てなければ凶、というアレですね。
 なので作中では「お父さんが咄嗟に厄を除けてくれた」という形にしたのですけれども、鳴るまで鳴らして力技でなんとかするというのは、実際にある作法だったりするものなのでしょうか。
 拙作がお友達のご両親の反応という現実と重なる形になっていて、かなり気になってしまいました。今度調べてみようかと思います。
[良い点]
push…怖~(;゜∀゜)
ゾゾってなった~(;゜∀゜)
ダッシュで逃げる~(;゜∀゜)
  • 投稿者: 猫又
  • 2016年 03月27日 10時16分
 感想ありがとうございます。
 くっ、俺としては奇妙だけど可愛らしいヤツのつもりだったのに……!
 ちなみにpush me pull youはヒュー・ロフティングの『ドリトル先生』シリーズに登場する架空の動物で、尻尾の側にも頭を持つ、双頭の恥ずかしがり屋な四足獣だったりします。
 作中の犬も、大体そんな感じです。
[1] << Back 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40  Next >> [47]
↑ページトップへ