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[良い点]
お待ちしています♪

>ボディスナッチ系の物語か、不法占拠と戸籍乗っ取りの悪を始末する現代の始末人的ストーリー
[一言]
『二度と帰らない』、読ませていただきましたあ。雪麻呂さんと同じく、思わず訴えちゃいましたよ。
「警察呼ん……ry」

『奇』は、以前もお伝えしたように、いままでに仕入れたいろんなオカルト話を想起するのですが、今回も超特大のものを思い出しました。
youtubeに上がっている『朗読動画』なので詳細は書けないのですが(url失念(汗))、だいたいこんなストーリー。

高速道路で大きな自損事故があり、乗っていた4人全員が死亡した。父母姉弟の4人家族だと思われる。特に不審なところはなく、ふつうのハンドル操作ミスであろうと警察は片付けた。
ところが後日、ある青年が該当の警察署を訪れてこう言うのだ。「以前に報道されていた死亡事故、あの弟って僕なんですけど」
慌てて入手した弟の歯形から照合すると、遺体の歯はたしかに弟のものとは違っていた。そこで警察は青年に心当たりを尋ねたが、青年はなぜか日増しに精神を破綻してしまい、まともに喋ることができなくなっていた。
仕方なく、警察は、念のため、青年の歯型も弟のものと照合した。
結果は、別人だった。

なんていうか……このむずむずした感じが、今作と同じく癖になりそうです(爆)。

最後の段落には、私も「おかしいのは【俺】のほうかも」と誘導されました。
だって、ふつうなら家族の異常にはもっと心を砕くと思うのに、【俺】、自分の一方的な世界から絶対に出ようとしないんだもん。

  • 投稿者: 小春日和
  • 女性
  • 2013年 09月30日 15時35分
 いつもながら感想ありがとうございます。

「二度と帰らない」。
 語り手は対決しない性格。「家族」と会った時にすぐ逃げてしまったのもそんなヤツだから。
 なので警察やご近所に訴えたり、再度対峙しに行ったりはしない。
 何故ならそうしたら、「自分が家族を見分けられなくなっている」か「自分の家族がどうにかされてしまっている」のが確定してしまうから。
 そのどちらも自分にとって嫌な事で、だから逃げ続けて「二度と帰らない」という感じで書いていました。
 でも「おかしいのは語り手」の方が印象が強かったという事は、もう一方のアピールが弱かったのかもしれません。
 まあ『奇』は真相結末その後については一切合切読者にお任せスタイルなので、読んだ方のイメージが全てです。「実は語り手が一番の異端だった」という結びも全然許容範囲なのです。
 そうやって話から想像空想を巡らせてもらう事自体が、俺にとっては嬉しいことでありますから。

 朗読動画。
 うわあ、めっさもやっとします。あらすじだけなのに物凄くもやもやします。お前はいったい誰だったんだ。お前の家族はどうなってたんだ。
 いいなあ、こういう話書きたい。

 それから先生、挙げられてる良い点、この話のじゃないと思います。ぶっちゃけそれただのプレッシャーや。
 書きたいものもやりたい事もたくさんあるのに、近頃推進力が足りなくて困ります。全部できるのはいつになる事やら。
[良い点]
なにこれ怖い((((;゜Д゜))))
本当の家族はどうなっちゃったの…
主人公の胸中を考えると、かなり怖い。
[気になる点]
警察呼んで!
[一言]
これは好きですね。オバケに襲われるとかよりよっぽど心理的にクる怖さ。不気味な余韻が、後味の悪さを演出しています。そしてこの短さ、お見事です!

…と、いつも羨ましい思いをしているので、たまには重箱の隅を突いてみる(笑)。
「家族が別人になっていた」ことを客観的に証明できる記述があれば良いですね。顔見知りのご近所さんを連れてきて確認してもらうとか。警察を呼んで、別人だと主張するとか。
そういった描写があれば、主人公の追い詰められた感が一層引き立つのでは、と思いました。某国の人間が家族を監禁して不法滞在している可能性もある…!



でも実は、おかしくなっているのは主人公の方? という解釈も出来るので、欠点、と言うことは出来ませんね。好みの問題かな?
  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2013年 09月28日 21時40分
 またしてもの感想、ありがとうございます。励みになっております。

「二度と帰らない」。
 プライベートスペースに入り込んでくる異質なものって怖いと思うのです。
 しかも異質なのは見た目だけで、声だけはよく知っている人間とそっくり同じという正体不明具合。おまけに目的は不明だけれど、未だに連絡を取ってくる。
 そんな相手の得体の知れなさ、何が起きたのか分からない不気味さが上手く出ていたなら喜ばしいところです。

 ご指摘部分。
 確かにそんなシーンがあってもよかったかもです。
 近所の小さい時から知っている人に訴えて、怪訝な顔で「いつも通りのあなたの家族に見えるけど……」なんて主人公の方が胡乱な目で見られたりとか、警察を呼んでもそんな感じで「息子はどうも疲れているみたいで」なんて通りのいい事をあちらに言われてしまったりとか、逆に「知らない男が息子を名乗ってやってきた」と通報されてしまうとか。
 自分の記憶がすっかり揺らいで疑わしくなる、世間からまったく信用も理解もしてもらえないというのは、非常に追い詰められる状況です。

 そして途方に暮れ、そして恐ろしくもなって逃げ出す主人公。その前に「あなたは彼らをちゃんと認識できているようですね」なんて言う人物が現れて……みたいな展開が。
 そこから始まるのはボディスナッチ系の物語か、不法占拠と戸籍乗っ取りの悪を始末する現代の始末人的ストーリーか。はたまたそれすらも主人公の妄想で、次第に現実と空想の境目がなくなって、全てがはっきりと判明しない灰色のままで終わる結末となるのか。
『奇』は思いついたワンシーンの切り取り、ネタの備忘録的側面もあるので、いつかこっそり流用してそんな話を書く事があるかもしれません。
[良い点]
なんだかワクワクする話ですね。
小難しい理屈なく、ロマンティックな雰囲気が良い感じです! たまにこーいうのが来るからチェックしちゃうんですよw
[一言]
ピエロって良いですよね~
あのビジュアル、スタンス、キャラ…美味しすぎるw
お茶目で陽気で、ちょっと不気味で、何処か寂しそうな。喜劇そのものですからね。

ドラクエⅣ「知られざる伝説」のパノンの逸話が好きでした。堅物の神官だったパノンが、苦しい時こそ笑わなければならない、と悟ってピエロになる話…。
ピエロの過去って、なーんか唆られるんだよなぁ~

全然関係ないですが、「知られざる伝説」には、ゲーム内の様々な裏話が載っていて面白かったです。ピサロナイトとピサロの友情話は切なかった。あんまり知ってる方いなくて残念(>_<)
  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2013年 09月22日 22時48分
 またまたの感想ありがとうございます。
 短い分、追求しなかったり解き明かさなかったり、余計な事を言わない雰囲気の妙味を出せればと思っています。

 ピエロ。
 いいですよねえ。何にでも活用できる、万能札めいた的空気がある存在です。チャップリン曰く「人生はマクロで見れば喜劇、ミクロで見れば悲劇」との事ですが、そんな悲喜両面の凝縮であるようにも思います。
 ちなみに昔は『IT』(映画版)の所為で、ピエロには心底ビビってました。怖いイメージしかありませんでした。道端でピエロに出会ったら、殺られる前に殺るしかないと思いつめるくらいに。それは怯え過ぎだろうと思う人は、『IT』で画像検索して半泣きになればいい。
 その後ピエロの素顔的なものを歌った、Royal Huntの「clown in the mirror」を聴いてちょっと視点が変わりました。

 ドラクエⅣ。
 あの「おはなしっ!」の人にそんな過去があったとは。『知られざる伝説』の系統は結構読んだ気がしてたのですが、知らない話でありました。結構抜けがありそうです。
 ピサロナイトとピサロの話って、どうしてナイトがロザリーの護衛についたか、どうして一言も話さないのか、みたいなヤツでしたっけか? それだったら朧げに記憶にあるような……。
[一言]
感想は初めてですが、愛読させていただいております。

最近、切ない系のお話回が多いですね。

最新話『遊歩道にて』は江國香織さんの短編を思い出しました。それよりもずっと短い分量でまとめられていますが、余韻が感じられて面白かったです。

ついでに書きますと、私は(最近の話での中では)『喜ばせたい』が好きです。不思議系かホラー系かと思いきや切なくて、その切なさがとても良いです。彼(?)がいつかどこかで報われるとイイなと思います。
  • 投稿者: 千代華
  • 2013年 09月16日 23時23分
 感想ありがとうございます。
 愛読と仰っていただいて、嬉しいやら面映ゆいやらです。

 秋なのでセンチメンタルっぽく、というわけではないのですが、確かにこのところ切ない系が続いております。
 この頃はその日の帰り道で作った話を即投稿、というパターンが多いので、結構話の傾向が偏る事があるかもしれません。

 江國さんはいいですよね。『つめたいよるに』とか大好きです。
 好きな作家の方に近しいような雰囲気、余韻を醸せたならば幸いです。

「喜ばせたい」。
 お気に入りいただきありがとうございます。
 こういう、愛嬌があるというか間抜けというか一生懸命というか、どうにも分類し難いモノというのが大好きであったりします。
 ちなみに俺の話だとその役どころは、大抵小坊主か大入道かになります。何故だろう。
 とまれこの話の大入道は拙くも言葉を話せる努力家ですし、贈り物の方向性が間違っている事にさえ気がつけば、いつかきっと誰かに喜んでもらえるんじゃないかと思います。
[良い点]
ゾッと短い!
この短さでこれだけの内容を書けるとは、流石です!
いつまでの鳥、いい感じで気味悪いなぁ~。
余計な描写が一切ないので、良い意味での含みがありますね。もしかしてお前が殺してへんか? と思ってしまいましたが、これも計算のうち…なのでしょう?w
[一言]
毎日楽しみにしております! 安心の更新頻度です(´∀`)

全部読んでいるのですが、今回特に面白かった(私の好み)お話なので、感想を書かせて頂きました。

「いつまで」の鳥。凄く興味があります。こういった奇妙な現象、奇妙な妖怪の話は大好きなのですが、どんな本に載っているのかわからず、やや欲求不満気味。
「いつまで」の鳥は、なんという本に載っていたのですか?

あ! あと、こんなところで何ですが、鵜狩様のオススメ書物などありましたら教えて頂けませんでしょうか?
  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2013年 09月16日 09時16分
 またしてもの感想、ありがとうございます。
「鳴く」は気に入った出来の話だったので、「特に面白かった」とのお言葉大変嬉しく頂戴しております。
 想像の余地も話のうちと描写はかなり省いて、骨子のみのを提示する方向性なので、何があってどうしてどうなったかの細かな言明は致しません。
 語り手は自ら手を下しているかもですし、重篤なのを億劫だと放置して結果死なせているのかもしれません。そもそも妻と息子なんて言っていますが、本当は家族ですらないのかも。
 確かなのはそこに死体が二つ転がっていて、語り手はそれを片付けもしないという事だけです。

 俺が以津真天について読んだのは、多分水木しげるさんの妖怪事典か何かだったと思います。出典は妖怪画で有名な鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』だとか。でも正直鳥には見えません。
 今の時代便利なもので、wikipediaさんに「日本の妖怪」と打ち込んで検索かけてやると、ごそっと出てきて大変に楽しい。
 
 オススメ書物。
 奇妙な現象、奇妙な妖怪の話のオススメ、という事で解釈しまして、とりあえずメジャーどころをふたつ。
 まずは『耳袋』。根岸鎮衛という江戸期の奉行職なんかも務めた人が、庶民や武家、市井のあれこれを記した短い物語。当時の民俗風俗、おまじないや狐狸を始めとした妖怪話、不思議話が満載です。
 この根岸さんという人物自体が相当面白い人で、その御仁が面白いと思って記した聞き書きなので、これが面白くないわけはない。
 手前味噌ではありますが、うち一編「未熟の狸斬らるる事」をうちのブログでちょろっと訳した事がありますので、ご参考になれば。こんな感じの愉快話が多いです。
ttp://bokorin.blog109.fc2.com/blog-entry-1722.html

 もうひとつは『聊斎志異』。中国の聊斎さんが記した、これまた各地各国様々な伝承の覚書。
 中国ものにありがちな、「細かい事を気にしてはいけない」話や、「おいそれどういう事だよ」とツッコみたくなる投げっぱなしストーリーが多いです。でも何れも魅力的。

『奇』のスタイルは上の二書の影響を大変強く受けています。
 どちらもものによっては現代語訳ついてなかったり、逆に原文載っていなかったりしますので、ご購入を見当されるならばお確かめの上でどうぞ。
 お値段それなりなので、図書館で借りてしまうのが一番お手軽かとは思います。

 あと書物ではないのですが、オススメサイト。

「座敷牢人の壺蔵」様
ttp://home.att.ne.jp/red/sronin/index.htm

 こちらの「あやしい古典文学の壺」のコーナーにて、古典にある不思議な話を現代語訳して掲載してくださっております。
 読まないどころか知らないようなものからピックアップされている物語もあってとても面白いので、これまたお薦めであります。

 好きな事についてなので無、駄に長い語りとなりました。
 お役に立てば、そして引かれていないといいのですけれども。
[良い点]
本格ホラー、きた━━━。゜+.ヽ(´∀`*)ノ ゜+.゜━━━!!
[一言]
連続感想すみません(汗)。『鳴く』を読ませてもらって、思わず感想をつけにきてしまいました。

『以津真天』。戦時中の話として記憶していたのですが、元は鎌倉時代の書物だったんですね。
遺体が粗末に扱われていた時代と、作中の主人公の愛情の薄さが見事にマッチしてて、『不可思議譚』のはずの『奇』だというのにぞくぞくしてしまいました(笑)。
ラストもお見事です。

『飢餓で死んだ人間の死体に群がる妖怪』と『退治する弓の名手』って逸話が、『羅城門の鬼』を彷彿とさせて、2度美味しかった♪
羅城門に棲み着いた茨木童子(鬼)を退治した渡辺綱(弓の名手)は、子孫が私の地元にいたということから、特別視しているヒーローなのです。
鬼を退治したのはいいんだけど、その後に祟りを恐れて、屋敷のすべての空気穴に詰め物をし、空気穴から鬼が入り込むのを防いだ渡辺綱。強いんだか気弱なんだかよくわからない人物なんだな(爆)。

鵜狩さんは知識が豊富なので発想が豊かですね。
多方面に触手を伸ばせる作者さんって希少だと思います。こなれた文章ともども、いつまでも注目させていただきます♪

……最近信用がないけど、真面目に褒めてますからねっ!
  • 投稿者: 小春日和
  • 女性
  • 2013年 09月16日 02時16分
 いえいえ、重ねての感想感謝です。励みになります。
「つままれる」「教本」と二編続けて、実に俺らしい心温まる話を書いてしまったので、ちょっとホラー色の強いものを仕立ててみました。
 ラストは自分でもかなり気に入っています。

 綱ちゃん(親しげ)と茨木さんの逸話は一条戻り橋で記憶していたので、あれと思って調べたら、謡曲だと場所が変わってるんですなあ。知らなかったので勉強になりました。
 しかし頼光四天王のみならず、日本の英雄というのはどこか抜けてていい感じです。警戒してても警戒しきれてないというか。
 そして鬼は何故美女に化けるのが好きなのか。そんな昔から萌えとかそういうものに対して理解があったのだろうか。

 あとお褒めに預かりながらあれですが、知識が豊富というよりも、ネタが切れると古典に逃げる傾向があります。反省。
 また茶化し半分になっておりますが、お言葉は常にありがたく受け取らせていただいて、バネにも燃料にもさせていただいています。ご心配なく。そしてありがとうございます。

 触手。
 そんな名状しがたき外宇宙的生物めいた器官は備えておりません。残念。あったらスカイツリーに絡みつきに行くのに。
[一言]
最新話『盛り上がる』を読ませていただきました。面白かったあ♪
で、ですね。これで思い出したことがあるんですよ。

何年も前のことなんですが、当時勤めていた仕事で残業が続き、その夜も帰りが21時を回っていたんですね。

会社から自宅までは車で15分ほどと近いのですが、途中はずっと田園の一本道という寂しい通勤路だったのです。中でも高速の高架の下は、圧迫感のある狭いコンクリート造りのトンネルを潜り抜けなければならないという、ちょっと嫌なスポットだったんですね。

その夜、街灯もない問題の高架下を通ったとき、少雨と疲れで視界が悪くなっていたこともあって、路上の様子が私にはよくわからなかったのです。
もちろん、人間が歩いたり、対向車があれば即座に気づくのですが、低い位置への注意は思いの外散漫になっていたみたいでした。
気づいたときには『それ』を轢いてしまっていたんです。硬い棒を踏みつけたような感触がタイヤからハンドルに伝わりました。「ごづん」という鈍い音も実際に聞きました。

慌てて車を停め、ドアを開け……ようとして、かなりの時間、逡巡してしまいました。だって『それ』は……。

茶色の薄汚れた毛布。雨に濡れてますます惨めになった古布。中に何かを包んでいるのは間違いがなく、縦に2メートル、横に50センチほどの膨らみを持っていました。
ちょうど人間を直立の姿勢にして毛布でくるんだような物体……。

肌寒さを感じる季節だったというのに、私は背中に冷や汗をびっしょりとかいていました。『確実に人を轢いた』。そんな考えに確信を持ってしまっていたからです。
車を降りて、轢いたものの正体を確かめなければなりません。けれど、『毛布からじわじわと滲み出る赤い液体』『隙間からはみ出す髪の毛』、そして『断末魔の表情下で私を睨みつける中年男性の顔』をリアルに想像できるだけに、指はドアロックを外しもせず、また足はアクセルとブレーキを交互に行き来していました。

でも。

意を決して雨の中に降り立ち、10メートルほど後方を振り返りました。もしまだ生きているのならすぐに処置をしなければなりません。他の車の通る気配はないのです。私が動かなければおじさんは死んでしまうかもしれないのです。

……でも。

……後ろには何もありませんでした。
10メートル、20メートル、高架を越えるまで歩いてみましたが、ゴミ一つ落ちてはいませんでした。
あの毛布は何だったんでしょうね……?

ところで、鵜狩さんに一つ質問していいですか?
私は、なぜ、見えるはずのない毛布の中の人物を『中年男性』とはっきり認識できたのでしょうか……。


鵜狩さんは以前「『奇』は本編の予告分になりえる」というようなことを活報で書いてみえましたが、まさに今章は私の『恐怖の記憶』を引き出すきっかけになってくれました(笑)。
思い出してちょっと寒くなったので、責任を取って、一緒にゾクゾクしてください(爆)。
  • 投稿者: 小春日和
  • 女性
  • 2013年 09月08日 00時08分
 感想ありがとうございます、というよりも、怪談ありがとうございます。
 もうしっかり一つの小説を読んだような気分です。感触も音もあって、錯覚と呼ぶにはあまりに生々しくて、なのに何一つない。けれど血の染みだす様もはみ出す毛髪も、想像だけはまるで見たもののようにはっきりと鮮明で、オチまで含めて怖い体験でしたね。
 いや体験談だからオチとかじゃないのだけれど、どうして中年男性だと分かったのか、の一言にはゾクリとしました。
 俺だったらその後全速力で家を目指して車を飛ばして、別の事故を起こしてたかもしれません。

 でもけれどこの場合、どうして中年男性を確信できたかは簡単です。
 田舎の一本道、雨、トンネルがキーワード。
 疲労されていた小春日和さんには、通い慣れた一本道の運転という単純作業と雨音のホワイトノイズ、そしてトンネルによる視界狭窄という条件が重なって、一種の高速道路催眠現象めいたものが発生したのです。
 事故を起こさないように、という気持ちと不安が、逆に事故の夢を見せたのです。被害者が中年男性だったのは、おそらく当時、そのくらいの年頃の男性との意識、無意識を問わないトラブル(コンビニでぶつかった、危険な横断をされた、等々)があったからでしょう。

 とまあ、こんな具合に決まっています。霊とか心霊現象とかないのです。だからこんな具合であったのに決まっているのです。
 なので俺の背後の布団が、どうも少しばかり膨らんでいるようなのも。
 そこに蹲ってじっと背中を見ている誰かが、今にも顔を出しそうに思うのも。
 全部が全部、何から何まで、きっと俺の気の所為なのに違いないのです。
[良い点]
短さと、話数の多さに感心致しました。
どれも奇妙な味のある作品ばかりで、読み始めると次話が気になります。後を引く美味しさw
塀の向こうの腕とキャッチボールをする話が好きです(´∀`) 怖くはないけど、なんだか懐かしいような気分になりました。
[一言]
追いつきました!(笑)
全体を通して「怖い」ではなく「不思議」なお話ですね。
なんとなく杉浦日向子の「百物語」を連想しました。
これだけネタがあるのが凄いです!
  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2013年 09月04日 10時27分
 感想、ありがとうございます。
 これだけの話数に目を通していただいた事に、まず感謝を。それだけでも光栄です。
 こちらは怖いよりも奇妙、どうなったのか、どうなっているのかの不思議を主眼に据えた、ある意味投げっぱなしばかりの掌編集ですので、「後を引く」とのお言葉はとても嬉しいものでした。
 今後もちょろちょろと更新続けていくつもりですので、時折お運びいただければ何よりです。


 実は「塀の裏の友人」は、自分でも気に入りの作であったりします。こういう不思議な隣人系の話が私的にとても好きなのです。
 そんな次第で奇遇ながらこの話の結びを、ちょっと『泥丸様』の2話目の〆に持ってきたりしておりました。
[一言]
こんにちは。

ちょくちょく読ませていただいております。想像するとおっかない話ばかりですね。あとから怖さがやってきます。でも読まずにいられないです。

更新頻度が高いのも尊敬いたします。よくこんなにひらめきますね。

まだ全部は読んでおりませんので、引き続き楽しませて(怖くならさせて)いただこうと思います。
 感想ありがとうございます。
 短編は想像の余地と余韻とが、一番大事な要素かなと思っています。
 行間の四泊を想像で思い描きながら読んでいただけたなら、尚且つ楽しんでいただけているなら、書き手としては何よりの喜びです。
 某菓子のように、やめられない止まらないになれたら尚更に。

 話自体は電車の中や歩いている間の景色の中から、ふっと目に止まったものを拾って組み上げています。世の中変な光景は意外とあったりするものです。けれど流石に話数が多くなってきて、そろそろ、自分でも気づかずにタイトル被りネタ被りをやらかすかもしれません。

 ちょこちょこと更新を続けていくつもりの作であります。
 急くものでも急かすものでもありませんので、余暇の折気が向いた折に、ちょこりと楽しんでいただけましたら幸いです。
[一言]
更新のたびに読ませていもらっています。
最初にこの作品を見かけたときは話数の多さに驚いたのですが、読んでみると一話一話の質の高さにまた驚いたのを覚えています。
次話も楽しみです。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2013年 06月23日 13時01分
管理
 更新のたびに、とのお言葉、書き手としてはなんとも嬉しい限りです。
 質が高いともお褒めいただき、その期待を裏切った粗製濫造にはならぬよう、今後の更新も励みたいと思います。
 感想、ありがとうございました。
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