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[一言]
オズくんは語りたい6
(2/3ぐらいは進んだ気がする)(気がするだけでまだ続くかもしれない)(かもしれないけど、じゃないかもしれない)(そんな気持ちで書き届ける二次創作です)



「えへへ。ど、どうかな?似合うかな?」

建物の陰に隠れて着替えを終わらせたシルネは、トコトコとオズワルドに近付き、くるっと回転しつつオズワルドに問う。

「ん?ああ、おかしい所はないと思う。早速、訓練を始めるぞ。時間がないんだからな」
「ぶぅ…。わかったよ」

口を尖らせつつオズワルドの指示に従うシルネ。

まずは、とオズワルドは柔軟運動の指示を出す。
シルネは戸惑いながらも、うんしょ、うんしょと体をほぐしていく。

「結構、体硬いんだな。咄嗟の時に動けれないとケガをしやすい。ほら、もっとこう」

オズワルドは前屈しているシルネの後ろに回り、背中をグッグッと押し込む。
オズワルドの手が触れ、一瞬ビクッと震えたシルネだったが、オズワルドにされるがまま柔軟運動を行った。

それから30分ほど掛けて柔軟運動を終わらせて小休止を取った。
柔軟運動だけでシルネの息が上がったからである。

「はぁ…はぁ…。オズっち、意外とスパルタだよね…」
「これぐらいは普通だろ?」
「え…いや、ここまではしないんじゃないかなぁ…」
「そうなのか?」

オズワルド基準の鍛錬からすれば、この程度は準備運動にも入らない。目指す先にある人物は、どれだけ鍛錬しても全く追いつける気がしない。しかし、必ず超えると鍛錬に気合いが入るのもまた事実。
基本1人で鍛錬してきたから、同年代がどれだけ動けるのかというのが頭から抜けていたというのが一番大きく、シルネの困憊振りを見て、ちょっとやりすぎたかな、とオズワルドは頬を掻く。

「あ。そういえばね、昨日、団長に変な事言われたんだけど」
「変な事?」

ふと思い出しようにシルネは喋り出す。
オズワルドに送ってもらい、いつもより遅く戻った為団長から事情を聞かれ、オズワルドと過ごした話をした。すると、団長が食い気味に『オズワルド!?オズワルドってあのオズワルドかっ!?』と聞かれたが、肯定すると団長は『なんて事だ』と頭を抱えたらしい。

「それからどうなったの?」
「えっとね。後で団長も来るって言ってた。挨拶しないと!て」
「そうか…」

話の流れからして、オズワルドは自分の正体に気付かれたらしいと結論付けた。…という事は、シルネも知ったという訳で。

「それでね!オズっちの正体が分かったんだよ!」

ああ、やはりか。

「オズっちは…、大店の息子さんなんだね!」

…は?

「団長は立ち寄った町とかで珍しい物を仕入れて売ったりしてるんだよ。団運営にお金かかるからね。で、この街にも色んなお店があるし、なんだかんだで団長は顔が広いから、そこのお店の人達も知ってるんだよ」

人差し指をフリフリ、シルネは自分の推理を説明する。
そして、ビシッとオズワルドを指差し、

「こんな上等な服をすぐに用意出来るオズっちは、この街のかなり大きな商家の息子さん!どう?合ってる?」

フフンと得意気な顔で言い切ったシルネ。
対してオズワルドは微妙な、だけど少し嬉しそうな顔だった。

「俺の正体なんてどうでもいいだろ?ほら、休憩終わり」
「えーっ」

ブーブー言い、不満な顔をしつつもシルネは立ち上がる。
オズワルドの正体が魔王の息子、つまるところの王子だと知った時、シルネはどんな反応をするのかと頭を過ぎったオズワルド。

(ま、いっか。この練習の間だけの話だし)

頭を振りかぶるオズワルドの様子をシルネは不思議そうな顔をしたが相手にせず、練習を再開した2人だった。



「シルネ!」
「あ、団長だ!」

それからしばらくして、額の汗を拭うシルネに声を掛ける人物。恰幅のいい姿格好で、羽根付き帽子を被り、くすんだ色のジャケット、白いパンツで身を包んでいる。

「お、お初にお目にかかりますす!オズワルド様でございましょうか!?」
「そ、そうだけど」
「シルネがお世話になっております!末永くよろしくお願いいたしますです、はい!」
「末永くは、ちょっと…」

汗をブワッと盛大に流しながら、団長はオズワルドに挨拶をする。
あまりの勢いに、オズワルドは若干顔を引き攣らせながら応対する。挨拶としては、一部間違っているような気がしたが、団長は気付かないまま美辞麗句を並べ立てる。
蚊帳の外になったシルネだったが、団長の落ち着きのなさに次第に困惑した顔になる。

「あ、そうだ。これ」

オズワルドは思い出し、サディス宰相から受け取った羊皮紙を団長へと手渡す。
傅く勢いで恭しく受け取った団長は、羊皮紙を丁寧に開いて中を改める。

「こ、これは!…なるほど。畏まりましてにございます」

また丁寧に畳みオズワルドへ羊皮紙を返す。

「これ以上はお邪魔になりますな。シルネ、頑張るのだぞ!決して粗相のないようになっ!」
「え?あ、うん」

両肩をガシッと団長に掴まれたシルネは目を白黒させながらコクコクと頷く。

「それではこれにて失礼させて頂きます!何卒、よろしくお願いいたしますです!」
「ああ、わかった」

一礼を取り、団長は去って行った。

「な、なんだったの?オズっち、一体何者なの?」
「そんな事どうでもいいだろ。ほら、続きやるぞ」
「絶対に教えてもらうんだからね!約束だよ!」
「はいはい」

---

「その羊皮紙って何が書いてあったの?」
「見てないから知らない」
「え?」

当然知ってるものとレナはオズワルドに問い掛けるが、まさかの中身を知らない物を平然と他人へと開示した事に驚きを隠せない。

「知らないけど、多分変な事は書いてなかったと思う。実際、その後面倒事は起きなかったし」
「え〜、それでもさぁ」

サディス宰相の事を信用してるから、と最初は思ったレナだったが

(いや。たぶん面倒くさかったんだろうな)

その答えは概ね合っていた。

(どんな内容か気になるし、もしかしたら教えてくれるかもしれないから、後でキラに頼んでみよ)

ウンウンと1人で頷くレナの様子を不思議そうに見るオズワルドだった。

  • 投稿者: 鳴鳳
  • 2021年 06月16日 12時59分
すごいしっかりしてるオズの価値観、好きすぎる……!
宰相の後押しが骨太の大人の理解で、好きすぎる……(頭を抱えつつ)
えー!見たかった可能性!やったあ(グッ)

シルネの様子が可愛くて初々しくてニヤついてしまいましたよ!これは!キュン!進展がワクワクですわ!!!ヾ(*´∀`*)ノ
[一言]
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。

何時もながらカオス!
さぁ、これからチョコでチョコを洗う(血で血を洗う)
激しいバトルが!?
  • 投稿者: yana
  • 40歳~49歳 男性
  • 2021年 06月12日 01時38分
感想ありがとうございます!

チョコでチョコをコーティングして巨大化する!とか!色々やります特別区域!Σd(°∀°d)(*´ω`*)

[一言]
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。

……不審者”風(?)”ルーカさん(久々のフルネーム)が壊れた!?
……と思ったけど、割りと何時も通りだな?

……メソメソしながらオムライスを食べていたのが懐かしい?


記録と記憶ですか……そう言えばレナちゃんの記憶喪失(?)
の時に[(エピソード)記憶]と[知識]について
書いた様な……。
  • 投稿者: yana
  • 40歳~49歳 男性
  • 2021年 06月05日 08時27分
感想ありがとうございます!
わりといつも通りwww まあ……元気なネガティブでしたからね彼は(レアクラ補正!₍˄·͈༝·͈˄₎◞ ̑̑)

そう、yanaさんに教えてもらって、それから意識してかき分けるようにしています!ありがとうございます〜!
[一言]
オズくんは語りたい5
(かなりマイペースで更新)(見返してぇ、直してぇ)(よくなったら載せる二次創作です)



シルネを送り届けたその日の夜、オズワルドはサディス宰相を捕まえて話し込んでいた。
関わりが全くない訳ではなかったが、サディス宰相からではなく、オズワルドから話を持ち掛けられた事に、サディス宰相は片眉をピクリとさせながらもオズワルドの話を聞く。

「それで、運動に適した服を用意しろと?」
「うん。あと衝撃に強いやつなら」
「戦闘訓練でもされるので?」
「いや、そうじゃないけど…。危なっかしいと言えば危なっかしいけど、ケガしないように…」

言葉を濁しつつ話すオズワルドの様子はおかしかったが、サディス宰相は黙って最後まで話を聞く事にした。

「それと、この区画に人が本当にいないか調べてほしい」

オズワルドは持っていた地図を広げ、シルネと会った場所の区画を指す。シルネ本人は人はいないと言っていたが、本当にそうなのか調べる必要があった。

「分かりました。お任せ下さい」
「ああ、よろしく」

話は終わったとサディス宰相は去っていった。
オズワルドもその場を後にし、翌日のカリキュラム(学習と訓練)を早めにこなそうと早々に床についた。



「頼まれていた物が用意出来ました」
「分かった」

翌日の昼にサディス宰相はオズワルドの元を訪ねていた。手には茶色のジャージっぽい服と羊皮紙が。

「伸縮性に優れ、防刃と耐衝撃を備えた服です。魔法道具ですので、装着者に合わせてサイズは自動で行われます。試作品ですが性能に問題はありません」
「随分早かったね」
「あと、該当区域に関してですが、現在住人は確認取れていません。念の為、こちらの書類をお持ちください」
「これは?」
「安牌です」
「え?」

随分馴染みのない言葉が出てきて訝しるオズワルドに咳払いを挟みサディス宰相は言葉を繋げる。

「該当区域に近寄ってきた者に見せてください。それで済みますので」

圧力を感じたオズワルドは素直に頷く。
では、と用事が済んだサディス宰相は去っていった。



「シルネ」
「ん?なぁに、オズっち」

シルネと正確に時間を合わせた訳ではなかったが、オズワルドが場所につくとシルネは既に準備運動をしていた。
早速、オズワルドはシルネにジャージっぽい服を手渡す。

「練習するならこれに着替えた方がいい。その、見てて危なっかしいし、ケガとかしたら、大変だろ?」
「え?これ?ボクの為に…?」
「適当に見繕っただけ。早く着替えて」

目を白黒させながらもオズワルドの言葉を聞いたシルネは、次第に満面の笑みへと表情を変えた。
そして、そそくさとその場を去ろうとするシルネを呼び止めるオズワルド。

「ここで着替えたら?」
「へっ!?い、いや、ここじゃ、ちょっと…」
「なんで?」

小首を傾げながら問うオズワルドにシルネはあたふたと『あ、う…なんでとか…』言葉にならない事を口にする。

「…えっと!あの!…そ、そう!ボク、裸を見られるのがイヤなんだ!だからっ、着替えてくるね!」

言い終わるか否かでシルネは建物の中へと消えていった。
余りの行動の早さに、

「なんであれぐらいは動けるのに、訓練はポンコツなんだろ?」

と愚痴めいた言葉は誰の耳にも届かなかった。


---

「え?オズくん、マジで言ってる?」
「ど、どうしたの、主さん。なんか目が…」

じとっとした目でレナはオズワルドを見やる。
何か気に触る事でも言ったのかとオズワルドは焦る。

「はぁ…。オズくんはダメだね。ダメダメだね」
「な、なに?」

両手の人差し指をクロスにしてレナはため息を吐く。
なぜそんな事をされなくてはいけないのか分からないオズワルド。

「え?ホントに気付いてなかったの?話聞いてるこっちがすぐに分かったのに?」
「だから、何が!?」

ヤレヤレと両手を上にしてレナは首を振る。
イラッとしたオズワルドだったが、落ち着きを取り戻し話を再開した。
  • 投稿者: 鳴鳳
  • 2021年 06月01日 23時18分
改稿まで考えてもらえるのありがてえありがてえですわ。゜゜(*´□`*。)°゜。

メチャメチャテンポよくて、いつのまにか読み切ってました。周回します(してます)

んんんーー!ジト目好きなんですよね……!ツボを押さえてくださるイエスッ……!これは、当の場面が楽しみすぎて次のページへを連打する奴や!!!!ありがとうございます待てる。゜゜(*´□`*。)°゜。無限に妄想しますね……!!!!♡
[一言]
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。

……スマホなのに中折れ式!?
と、言うかいつの間にか[○○モン図鑑]に……?
(そう言えば結構前からな気も……)

そして始まる大レース!
犇めき合って嘶くは~♪
(脳内BGMは[走れKタロウ]感が)
  • 投稿者: yana
  • 40歳~49歳 男性
  • 2021年 05月29日 08時38分
感想ありがとうございます!
スマホなのにww 確かにww ケータイ時代のようですね、懐かしい〜!(*´ω`*)

ねこねこアイズと合わせて、目指せ、モンスターの図鑑!(網羅)
[一言]
まぁ『レアクラスチェンジ』じゃなく普通のクラスアップ的な感じでしたしねー
このメンバーがレナに触れられる距離に不審者近づけるわけないですね、悪運雷猫(仮)以外ww
  • 投稿者: 眠り猫
  • 2021年 05月29日 05時16分
感想ありがとうございます!
お察しがさすがでにっこりですにゃ₍˄·͈༝·͈˄₎◞ ̑̑!
[一言]
更新有り難うございます。
今回も楽しく読ませて頂きました。

赤の聖地で朝食を。(映画のタイトル感)

レナの笑顔で[1564(イチコロよ)]のダメージ!
キラ(……読み方を変えると[ヒトゴロシ]ですね?)
(過去に防犯キャンペーンで貰ったチェーンロックの
番号がコレでした)
レナに重篤なダメージ!?

そして、血小板ちゃんは至高!
  • 投稿者: yana
  • 40歳~49歳 男性
  • 2021年 05月22日 13時15分
[一言]
更新有り難う御座います。
今回も楽しく読ませて頂きました。

……相変わらずカオス(賑やか)ですねぇ……。
そして、血の一滴まで逃さない、ご主人様愛!
  • 投稿者: yana
  • 40歳~49歳 男性
  • 2021年 05月08日 01時10分
[一言]
超個人的に

レグルスっ…!

妄想が捗る捗る
  • 投稿者: 鳴鳳
  • 2021年 05月07日 23時21分
[一言]
なんだろう2、3話のがして一気に読んだらなんかすごいことになってた(語彙力の喪失)
レアクラはやっぱり安らぎを与えてくれて良きです
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