感想一覧
▽感想を書く感想絞り込み
[良い点]
展開が気になって一気に読んでしまいました。
予想をどんどん裏切られ、ドキドキしながら読みました。
7話完結で、1話ごとも、あまり長文ではないので、とても読みやすかったです。
[一言]
ショートドラマみたいな実写映像化しそうなお話だなと思いました。
映像化した方が、はじめにエリの外見がはっきり分かるので、より怖さを楽しめそうだなぁと思いました。
ありがとうございました。
展開が気になって一気に読んでしまいました。
予想をどんどん裏切られ、ドキドキしながら読みました。
7話完結で、1話ごとも、あまり長文ではないので、とても読みやすかったです。
[一言]
ショートドラマみたいな実写映像化しそうなお話だなと思いました。
映像化した方が、はじめにエリの外見がはっきり分かるので、より怖さを楽しめそうだなぁと思いました。
ありがとうございました。
予想を裏切る展開と言っていただけるのは作者として嬉しいことであります。
一度、本作品を原作に舞台化して頂いたことがありますが、おっしゃる通り、この作品は展開的に映像化に向いた作品だと思います。(演じた役者さんは難しかったでしょうけども……)
感想ありがとうございます。
一度、本作品を原作に舞台化して頂いたことがありますが、おっしゃる通り、この作品は展開的に映像化に向いた作品だと思います。(演じた役者さんは難しかったでしょうけども……)
感想ありがとうございます。
- 牛髑髏タウン
- 2015年 04月14日 21時30分
[一言]
はじめまして、こんばんは。
この小説のジャンルはホラーで良いと思います……。
トラウマ必至、人間不信必至ですよ、これは。
まだ、恋人が霊でした。の方がマシに思えるw
展開に無理矢理感はありましたが、面白かったです。
失礼しました。
はじめまして、こんばんは。
この小説のジャンルはホラーで良いと思います……。
トラウマ必至、人間不信必至ですよ、これは。
まだ、恋人が霊でした。の方がマシに思えるw
展開に無理矢理感はありましたが、面白かったです。
失礼しました。
こんばんは。
どうも読んでいただいてありがとうございます。
> トラウマ必至、人間不信必至ですよ、これは。
ですね……。一種の思考実験的な発想で構想した話ですが、実際こんな思いをしたらもう人を愛せなくなってもおかしくない、などと無責任な作者(笑)。彼には悪いことをしました、本当に(笑)。
三宮さんと幸せになってほしいと切に願っています。
面白いと言っていただいて嬉しいです。どうもありがとうございました。
どうも読んでいただいてありがとうございます。
> トラウマ必至、人間不信必至ですよ、これは。
ですね……。一種の思考実験的な発想で構想した話ですが、実際こんな思いをしたらもう人を愛せなくなってもおかしくない、などと無責任な作者(笑)。彼には悪いことをしました、本当に(笑)。
三宮さんと幸せになってほしいと切に願っています。
面白いと言っていただいて嬉しいです。どうもありがとうございました。
- 牛髑髏タウン
- 2012年 01月17日 01時16分
[良い点]
すっごく面白かったです。「愛って何なんだろう?」ということに、改めて考えさせられました。
[気になる点]
ご都合主義的なところが多いのは題材からいって仕方のないことだと思いますが、過去の「人間」としてのエリコについて、よりネットリと表現したほうが……。
いやでも、これ以上生々しくされると怖くて先が読めなくなりそうなので、このくらい淡々としている方が読みやすいのかもしれません(笑)
すみません、悪い点はやっぱりナシで(爆)
[一言]
投稿されてから随分経ちますが、書かせて頂きます。
ロールプレイしながら考えてみたんですけど、多分、エリコがロボットだったら愛せたと思うんですよね。
でも、複数の人間の相対としてのエリコはどうやっても愛せる気がしません。
ロボットというのは「個」ですよね。でも、エリコという存在は、どちらかというと「群」だと思うんですよ。
蜂とか蟻のような昆虫は、群全体で一つの生命だという話を聞きます。同じように、人間の組織も一つの生命のようなものだと言います。
例えば、国や企業、プロジェクト・エリコもマクロ的に見ると一つの生き物のようなものだと考えることはできるわけです。
……けど、例えば、日本人が好きだという人がいて、日本人全体を一つの個として愛することができるのか? いやいや、人間にはレベルが高すぎでしょう^^;
あと、似たような話でもないですが、ヤオイの世界にも通じると思います。ヤオイといえば♂×♂ですが、聞く話によると、人間に限らずあらゆる存在や概念などを擬人化せずにタチとネコに分類するのだとか。例えば、鉛筆と消しゴム、月と太陽、一般相対性理論と特殊相対性理論などなど。
でも、人間が相対性理論のような「概念」を愛するのは、擬人化でもしない限り無理だと思うんですよね。
つまるところ、石澤くんの「いない人間は、愛せない」という台詞が全てを物語っているのだと思います。
あ、でも、そうでもないのかな……エリコの背後にいる人々は嫌いだけど、エリコという存在は好きだという選択はアリなのか?
もう一つ。プロジェクト・エリコでは、石澤くんの趣味に完全に合致した人間をあてがいましたが、人間って不思議なもので、必ずしも自分のタイプにそった人間を好きになるとは限らないんですよね。ケンカするほど仲がいいという言葉もありますし。
石澤くんが沙耶香ちゃんと結ばれたのは、多分、エリコとそのままつきあい続けるよりも幸せな結果だったのだと思います。理想の彼女ってのは、あくまでも理想なんですよ、うん。
っていうか、沙耶香ちゃんが石澤くんに惚れなかったら、相当酷いエンディングになったと思うんですけど……。国民の同情を背後に裁判を起こしたりとか。
いや、怖くて読めないですよ、そんな話(笑)。
すっごく面白かったです。「愛って何なんだろう?」ということに、改めて考えさせられました。
[気になる点]
ご都合主義的なところが多いのは題材からいって仕方のないことだと思いますが、過去の「人間」としてのエリコについて、よりネットリと表現したほうが……。
いやでも、これ以上生々しくされると怖くて先が読めなくなりそうなので、このくらい淡々としている方が読みやすいのかもしれません(笑)
すみません、悪い点はやっぱりナシで(爆)
[一言]
投稿されてから随分経ちますが、書かせて頂きます。
ロールプレイしながら考えてみたんですけど、多分、エリコがロボットだったら愛せたと思うんですよね。
でも、複数の人間の相対としてのエリコはどうやっても愛せる気がしません。
ロボットというのは「個」ですよね。でも、エリコという存在は、どちらかというと「群」だと思うんですよ。
蜂とか蟻のような昆虫は、群全体で一つの生命だという話を聞きます。同じように、人間の組織も一つの生命のようなものだと言います。
例えば、国や企業、プロジェクト・エリコもマクロ的に見ると一つの生き物のようなものだと考えることはできるわけです。
……けど、例えば、日本人が好きだという人がいて、日本人全体を一つの個として愛することができるのか? いやいや、人間にはレベルが高すぎでしょう^^;
あと、似たような話でもないですが、ヤオイの世界にも通じると思います。ヤオイといえば♂×♂ですが、聞く話によると、人間に限らずあらゆる存在や概念などを擬人化せずにタチとネコに分類するのだとか。例えば、鉛筆と消しゴム、月と太陽、一般相対性理論と特殊相対性理論などなど。
でも、人間が相対性理論のような「概念」を愛するのは、擬人化でもしない限り無理だと思うんですよね。
つまるところ、石澤くんの「いない人間は、愛せない」という台詞が全てを物語っているのだと思います。
あ、でも、そうでもないのかな……エリコの背後にいる人々は嫌いだけど、エリコという存在は好きだという選択はアリなのか?
もう一つ。プロジェクト・エリコでは、石澤くんの趣味に完全に合致した人間をあてがいましたが、人間って不思議なもので、必ずしも自分のタイプにそった人間を好きになるとは限らないんですよね。ケンカするほど仲がいいという言葉もありますし。
石澤くんが沙耶香ちゃんと結ばれたのは、多分、エリコとそのままつきあい続けるよりも幸せな結果だったのだと思います。理想の彼女ってのは、あくまでも理想なんですよ、うん。
っていうか、沙耶香ちゃんが石澤くんに惚れなかったら、相当酷いエンディングになったと思うんですけど……。国民の同情を背後に裁判を起こしたりとか。
いや、怖くて読めないですよ、そんな話(笑)。
くろたんさん、感想ありがとうございます。
この作品は哲学的彼女企画の時にぼんやり考えてた話で、「テセウスの船」にヒントを得ています。
そうですね、仰るとおり、人間としてのエリコをもっとちゃんと描いておくべきだったというのは反省点ですね。淡々としているのは私の癖です。ゆっくりと場面を進めるような話もいつか書いてみたいとも思うのですが……。
この作品は、例の困った質問「私のどこが好き?」をつきつめてみたものです。この質問を「全部だよ」なんて言ってはぐらかされないためには、パーツを一つずつ取り外していってどこで嫌いになるかを見ればいい……という。
仰るとおり、ロボットで、しかもその知能が完全にブラックボックスで誰か設計した他人の意志が少しも見えないものだったら、愛せたのかもしれません。くろたんさんの仰るとおり、そこに人としての「個」を見るからですね。
でも、岸本のような研究者はたぶん、ロボット、というか人工知能には「個」を見いだせないのだと思います。これは私も少しわかるのですが、人工知能は結局はプログラムなので、誰かが動作原理を把握している訳です。人工知能相手に一喜一憂するのはつまりその誰かの手の平の上、ということだとも言えるわけで、しかも設計者が一人とは限らない。岸本はそうだとわかっていても愛せることが重要だと考えて、だからエリコを分解していく過程で知能の分解まで踏み込む必要がありました。
ちなみに沙耶香ちゃんでなく坂野アナと結ばれるというルートも当初考えたりもしました(笑)。
ではでは。呼んでいただいてありがとうございました。
この作品は哲学的彼女企画の時にぼんやり考えてた話で、「テセウスの船」にヒントを得ています。
そうですね、仰るとおり、人間としてのエリコをもっとちゃんと描いておくべきだったというのは反省点ですね。淡々としているのは私の癖です。ゆっくりと場面を進めるような話もいつか書いてみたいとも思うのですが……。
この作品は、例の困った質問「私のどこが好き?」をつきつめてみたものです。この質問を「全部だよ」なんて言ってはぐらかされないためには、パーツを一つずつ取り外していってどこで嫌いになるかを見ればいい……という。
仰るとおり、ロボットで、しかもその知能が完全にブラックボックスで誰か設計した他人の意志が少しも見えないものだったら、愛せたのかもしれません。くろたんさんの仰るとおり、そこに人としての「個」を見るからですね。
でも、岸本のような研究者はたぶん、ロボット、というか人工知能には「個」を見いだせないのだと思います。これは私も少しわかるのですが、人工知能は結局はプログラムなので、誰かが動作原理を把握している訳です。人工知能相手に一喜一憂するのはつまりその誰かの手の平の上、ということだとも言えるわけで、しかも設計者が一人とは限らない。岸本はそうだとわかっていても愛せることが重要だと考えて、だからエリコを分解していく過程で知能の分解まで踏み込む必要がありました。
ちなみに沙耶香ちゃんでなく坂野アナと結ばれるというルートも当初考えたりもしました(笑)。
ではでは。呼んでいただいてありがとうございました。
- 牛髑髏タウン
- 2011年 11月11日 02時50分
[一言]
初めまして。投稿日時を見るにすごく今更な感が否めないのですが、ふらりと幸運にも立ち寄ることができた良作に感想を残したいと思いましたので、一言を書こうと思います。
さて、作中では最後、エリコの声が好きらしいといって岸本をがっかりさせる主人公ですが、実際にはある意味で岸本は成功しているし、であるからこそ失敗したのだと思います。
理想的な異性を再現し、それを愛せるかと言う試みに挑戦した岸本ですが、そんなものは二次元的な、昨今の日本文化を代表するものを見れば一目瞭然なのです。そこに愛があるのかと聞かれればあると答える人を、私は何人も知っています。無論、岸本が目指した理想的な異性の機械は二次元的な誓約を受けない存在ではありますが。
そもそもとして、愛というのは異性のみに向けられるものかと言えば、首を傾げざるを得ません。
例えば、私は読書を愛しています。それはただの好きな趣味の一つである、と言われればぐうの音もでませんが、好きだの愛だのといった抽象的な概念はそもそもとして個人が解釈を与えるものです。私たちが共通の認識として持っているものは、ひどく表層的なものに限られると思います。そういった意味では間違いなく岸本の構想は成功していましたが、同時に最初から破綻していたのではと思います。
主人公が〝解体〟されていくエリコを愛していると言って歓声を上げた岸本は、そこに〝真実としての愛〟を見ることをしなかったのではないかと。
なんのかんのとまとまりのない感想になってしまった……orz
さてこの一文を最初に入れるべきだとも思ったのですが、面白かったです。少なくとも、上の駄文を書かせるくらいには心奪われる作品でした。〝哲学的な〟という命題に相応しい作品であったと思います。
しかし、岸本も大概ロマンチストな野郎ですよね。人類の発展のためには労働と同様に恋愛も……とは言いますが、結果として作中で最も愛の形を求めていたのは他ならぬ彼なのですから
初めまして。投稿日時を見るにすごく今更な感が否めないのですが、ふらりと幸運にも立ち寄ることができた良作に感想を残したいと思いましたので、一言を書こうと思います。
さて、作中では最後、エリコの声が好きらしいといって岸本をがっかりさせる主人公ですが、実際にはある意味で岸本は成功しているし、であるからこそ失敗したのだと思います。
理想的な異性を再現し、それを愛せるかと言う試みに挑戦した岸本ですが、そんなものは二次元的な、昨今の日本文化を代表するものを見れば一目瞭然なのです。そこに愛があるのかと聞かれればあると答える人を、私は何人も知っています。無論、岸本が目指した理想的な異性の機械は二次元的な誓約を受けない存在ではありますが。
そもそもとして、愛というのは異性のみに向けられるものかと言えば、首を傾げざるを得ません。
例えば、私は読書を愛しています。それはただの好きな趣味の一つである、と言われればぐうの音もでませんが、好きだの愛だのといった抽象的な概念はそもそもとして個人が解釈を与えるものです。私たちが共通の認識として持っているものは、ひどく表層的なものに限られると思います。そういった意味では間違いなく岸本の構想は成功していましたが、同時に最初から破綻していたのではと思います。
主人公が〝解体〟されていくエリコを愛していると言って歓声を上げた岸本は、そこに〝真実としての愛〟を見ることをしなかったのではないかと。
なんのかんのとまとまりのない感想になってしまった……orz
さてこの一文を最初に入れるべきだとも思ったのですが、面白かったです。少なくとも、上の駄文を書かせるくらいには心奪われる作品でした。〝哲学的な〟という命題に相応しい作品であったと思います。
しかし、岸本も大概ロマンチストな野郎ですよね。人類の発展のためには労働と同様に恋愛も……とは言いますが、結果として作中で最も愛の形を求めていたのは他ならぬ彼なのですから
はじめまして。つきしろつきさん。
感想いただきありがとうございます。良作とは勿体無いお言葉です。
駄文などとはとんでもない。こうして熱心な考察の加わった感想をいただくのは何と言うか、作者冥利につきます。
岸本に着目していただいたのは嬉しいですね。私は彼が案外お気に入りで、彼が何を考えているのか理解したいなと思ったりしながら書いていたりしました。ご慧眼には恐れ入ります。岸本は、愛の形を求めていたのですね。
愛の定義は仰るとおり人それぞれだと思います。岸本には何かしら、彼が認める「真の愛」があったのか、あるいはその正体こそを求めていたのか……。
> しかし、岸本も大概ロマンチストな野郎ですよね。
イエス。彼はロマンチストだと思います。あまり人とそれを共有できないかもしれませんけどね。
なんかこちらこそ、酷いまとまりのない返信になってしまい申し訳ありません(笑)。
面白いと言っていただき、嬉しいです。感想ありがとうございました。
感想いただきありがとうございます。良作とは勿体無いお言葉です。
駄文などとはとんでもない。こうして熱心な考察の加わった感想をいただくのは何と言うか、作者冥利につきます。
岸本に着目していただいたのは嬉しいですね。私は彼が案外お気に入りで、彼が何を考えているのか理解したいなと思ったりしながら書いていたりしました。ご慧眼には恐れ入ります。岸本は、愛の形を求めていたのですね。
愛の定義は仰るとおり人それぞれだと思います。岸本には何かしら、彼が認める「真の愛」があったのか、あるいはその正体こそを求めていたのか……。
> しかし、岸本も大概ロマンチストな野郎ですよね。
イエス。彼はロマンチストだと思います。あまり人とそれを共有できないかもしれませんけどね。
なんかこちらこそ、酷いまとまりのない返信になってしまい申し訳ありません(笑)。
面白いと言っていただき、嬉しいです。感想ありがとうございました。
- 牛髑髏タウン
- 2011年 03月29日 00時40分
[良い点]
読者に感情移入させる書き方に、とても惹きつけられました。
[気になる点]
少し、主人公のエリに対する思いの強さと言うのが、伝わりにくかったかもしれません。感情移入はできましたが、工夫すればもっと良くなったのでは?
[一言]
はじめまして、マタタビと申します。
何かの縁で、たまたまこの作品を目にしたのですが、こういったシューリアリズム的なお話は大好物なので、一気に読んでしまいました。
さて、『一言』の欄に書くことではないかもしれませんが、少し思ったことを書かせていただきます。中傷にはなってないと思います。
まず、始まり方には問題はなかったと思うし、脱帽させられました。一ヶ月の付き合いだと言っても、その一ヶ月間は、あえて書かれていない。かつ、読者を置いていくこともなく、丁寧な書き方で、感心しました。
そして、一見すると面白おかしいようなテレビ番組で、あのような、少し恐ろしい展開を繰り広げていく。そこで感覚的な矛盾が生じ、ますます恐怖心を煽られました。エンディングは、個人的にハッピーエンドが好きなだけですが、あれでよかったと思います。ですが、ぼかして終わる、という手法は、嫌いな方も多いと思いますので、その方々用に、別のところに『その後』を置いておき、読みたい方だけ読ませる、などの工夫をしてみるといいかもしれません。あくまで個人的な考えなんですけどね(汗 牛髑髏タウン様が思う終わらせ方で良いと思いますが、あくまで参考に、とういうことで。
また、『悪い点』の欄に書かせていただいた、主人公の、エリに対する思いの強さですが、何もそれを言葉で語る必要はなく、例えば、随所随所に、二人が付き合っていた頃の、ほんの数行の回想を入れるとか、各話の頭に、付き合っていた頃の会話を一節だけ入れてからストーリーに戻るとか、そういったような、二人の付き合っていた頃の情景を、断片的に読者に提供する表現があると、プラスの感情とマイナスの感情の差を大きく見せられたのではないでしょうか。そういった手があると、この話のうまさなら、涙する人も多そうです。
しかしまぁ、こうやって長いこと書きましたが
全体的にはとても楽しませていただきました。どうかこの文章は、ふ~ん、くらいに思っておいてください。
では、長文失礼しました。
読者に感情移入させる書き方に、とても惹きつけられました。
[気になる点]
少し、主人公のエリに対する思いの強さと言うのが、伝わりにくかったかもしれません。感情移入はできましたが、工夫すればもっと良くなったのでは?
[一言]
はじめまして、マタタビと申します。
何かの縁で、たまたまこの作品を目にしたのですが、こういったシューリアリズム的なお話は大好物なので、一気に読んでしまいました。
さて、『一言』の欄に書くことではないかもしれませんが、少し思ったことを書かせていただきます。中傷にはなってないと思います。
まず、始まり方には問題はなかったと思うし、脱帽させられました。一ヶ月の付き合いだと言っても、その一ヶ月間は、あえて書かれていない。かつ、読者を置いていくこともなく、丁寧な書き方で、感心しました。
そして、一見すると面白おかしいようなテレビ番組で、あのような、少し恐ろしい展開を繰り広げていく。そこで感覚的な矛盾が生じ、ますます恐怖心を煽られました。エンディングは、個人的にハッピーエンドが好きなだけですが、あれでよかったと思います。ですが、ぼかして終わる、という手法は、嫌いな方も多いと思いますので、その方々用に、別のところに『その後』を置いておき、読みたい方だけ読ませる、などの工夫をしてみるといいかもしれません。あくまで個人的な考えなんですけどね(汗 牛髑髏タウン様が思う終わらせ方で良いと思いますが、あくまで参考に、とういうことで。
また、『悪い点』の欄に書かせていただいた、主人公の、エリに対する思いの強さですが、何もそれを言葉で語る必要はなく、例えば、随所随所に、二人が付き合っていた頃の、ほんの数行の回想を入れるとか、各話の頭に、付き合っていた頃の会話を一節だけ入れてからストーリーに戻るとか、そういったような、二人の付き合っていた頃の情景を、断片的に読者に提供する表現があると、プラスの感情とマイナスの感情の差を大きく見せられたのではないでしょうか。そういった手があると、この話のうまさなら、涙する人も多そうです。
しかしまぁ、こうやって長いこと書きましたが
全体的にはとても楽しませていただきました。どうかこの文章は、ふ~ん、くらいに思っておいてください。
では、長文失礼しました。
- 投稿者: 退会済み
- 2011年 01月23日 01時55分
管理
マタタビさま
感想ありがとうございます。
たしかに石澤くんがエリをどれだけ好きだったかということが伝わりにくいですね。仰るとおりです。なんとなく作者は石澤君と一緒に「嘘の中の本当」を探すことに意識が行ってしまっていたせいです。嘘そのものも(もちろんそうと知るまでは本当なわけですから)丁寧に書くべきだったなと反省しています。
仰っていただいたようなエンディングの扱い方は、ちょっと面白いかもですね。他の作品でも、終わり方はいつも悩むところです。ある意味、マルチエンディングということになりますか。
とてもありがたいご指摘、どうもありがとうございました。
感想ありがとうございます。
たしかに石澤くんがエリをどれだけ好きだったかということが伝わりにくいですね。仰るとおりです。なんとなく作者は石澤君と一緒に「嘘の中の本当」を探すことに意識が行ってしまっていたせいです。嘘そのものも(もちろんそうと知るまでは本当なわけですから)丁寧に書くべきだったなと反省しています。
仰っていただいたようなエンディングの扱い方は、ちょっと面白いかもですね。他の作品でも、終わり方はいつも悩むところです。ある意味、マルチエンディングということになりますか。
とてもありがたいご指摘、どうもありがとうございました。
- 牛髑髏タウン
- 2011年 01月23日 17時58分
[良い点]
独特な展開と次々と核心に迫り重大な秘密を明かしていく過程の緊張感。
[気になる点]
三話ラストでエリの正体が読めたこと。
その予感の空恐ろしさを実際に読んで確かめるのは個人的に面白かったのですが、おっさんが何かどうでもいい企画をべらべら喋ったのはしらけてしまいました。エリの正体っていう衝撃に対して、プロジェクトの内容が小さいように思えてしまうのかもしれません。
ただそのお粗末なプロジェクトが正体なのです、という意味では、先の衝撃を際立たせていたかも……?
オチがややご都合主義的な「実はこんなことがあったのだよ」展開だったことも残念です。
[一言]
ちょっと感動したので長くなります。
人間というものの核心、という命題はよく見ますが、ここまで来ると恐怖小説ですね。怖いのが面白かったです。
生身の人間でも、正体を突き詰めることなんてできなくて、一面や記憶といった記号によって認識していると私は思っています。記号が離散しないから個人として認識して接することができる、と。
秘密を明かして関係が壊れるのは、その人が「自分の中のその人」ではない、という統合性が失われることが原因なのでしょう。
思い込むことで生きていると言いましょうか。
もともとどう頑張っても、人は自分の思考しか分からないのですからね。いや、それも怪しいかもしれません。
その意味では、この集合的な「記号」の崩壊は一種の殺人であったと思います。個人の人間性の破壊という形ですが。
エリの正体が明かされていく過程は、まるでマグロの解体ショーのように「エリ」がむごたらしく殺されていく感覚が近かったです。
なんというか、おぞましい。
ただ、いわゆる「最初に惹かれたところ」を手がかりに、石澤くんが恋を取り戻したのは個人的に嬉しかったですね。
あのまま終わったらやるせなさすぎます。
まあ、やるせなさすぎるくらいのほうが印象に残るのかもしれませんが……。
とても面白く、考えさせられる作品でした。ありがとうございます。
独特な展開と次々と核心に迫り重大な秘密を明かしていく過程の緊張感。
[気になる点]
三話ラストでエリの正体が読めたこと。
その予感の空恐ろしさを実際に読んで確かめるのは個人的に面白かったのですが、おっさんが何かどうでもいい企画をべらべら喋ったのはしらけてしまいました。エリの正体っていう衝撃に対して、プロジェクトの内容が小さいように思えてしまうのかもしれません。
ただそのお粗末なプロジェクトが正体なのです、という意味では、先の衝撃を際立たせていたかも……?
オチがややご都合主義的な「実はこんなことがあったのだよ」展開だったことも残念です。
[一言]
ちょっと感動したので長くなります。
人間というものの核心、という命題はよく見ますが、ここまで来ると恐怖小説ですね。怖いのが面白かったです。
生身の人間でも、正体を突き詰めることなんてできなくて、一面や記憶といった記号によって認識していると私は思っています。記号が離散しないから個人として認識して接することができる、と。
秘密を明かして関係が壊れるのは、その人が「自分の中のその人」ではない、という統合性が失われることが原因なのでしょう。
思い込むことで生きていると言いましょうか。
もともとどう頑張っても、人は自分の思考しか分からないのですからね。いや、それも怪しいかもしれません。
その意味では、この集合的な「記号」の崩壊は一種の殺人であったと思います。個人の人間性の破壊という形ですが。
エリの正体が明かされていく過程は、まるでマグロの解体ショーのように「エリ」がむごたらしく殺されていく感覚が近かったです。
なんというか、おぞましい。
ただ、いわゆる「最初に惹かれたところ」を手がかりに、石澤くんが恋を取り戻したのは個人的に嬉しかったですね。
あのまま終わったらやるせなさすぎます。
まあ、やるせなさすぎるくらいのほうが印象に残るのかもしれませんが……。
とても面白く、考えさせられる作品でした。ありがとうございます。
感想ありがとうございます。
岸本のおっさんはいきなり聞いてもいないことを喋りまくる、見ての通り自己中心的な人物で、プロジェクトもかなり彼の自己満足的なところがあるのはおそらく感じて頂いたとおりです。もうちょっとスッキリさせても良かったですね。反省です。
> オチがややご都合主義的な「実はこんなことがあったのだよ」展開だったことも残念です。
耳が痛い限りです。伏線不足ですね。
> 生身の人間でも、正体を突き詰めることなんてできなくて、一面や記憶といった記号によって認識していると私は思っています。記号が離散しないから個人として認識して接することができる、と。
> 秘密を明かして関係が壊れるのは、その人が「自分の中のその人」ではない、という統合性が失われることが原因なのでしょう。
まさに、仰るとおりです。最後に三宮さんが言っているように、本質的にはこれはエリコに限った話ではない。秘密を明かすという行為はそもそも、少なからず相手にとって「別の人間」になる、というこかもしれないです。
> その意味では、この集合的な「記号」の崩壊は一種の殺人であったと思います。
的確な表現だと思います。これはまさに人間性の解体で、石澤くんにとってのエリコは死んでしまう。岸本だけが、それに気付いていませんが……。
> あのまま終わったらやるせなさすぎます。
> まあ、やるせなさすぎるくらいのほうが印象に残るのかもしれませんが……。
正直言うと、最初、六話目相当のところで終わるかどうか迷いました。もちろん必ずしもハッピーエンドでなくてはいけないとは思わないのですが、この話はそれで終わるべきではないと思いました。出会った時のエピソードは伏線としてはほとんど張っていなかったので、ちょっと取ってつけた感がありますね。
完全に余談ですが、坂野アナといい感じになるという案もありました(笑)。
拙い小説ですが、作者の意図に近いことを感じていただけたようにも思いますし、感動したとまで言っていただき、とても嬉しいです。どうもありがとうございました。
岸本のおっさんはいきなり聞いてもいないことを喋りまくる、見ての通り自己中心的な人物で、プロジェクトもかなり彼の自己満足的なところがあるのはおそらく感じて頂いたとおりです。もうちょっとスッキリさせても良かったですね。反省です。
> オチがややご都合主義的な「実はこんなことがあったのだよ」展開だったことも残念です。
耳が痛い限りです。伏線不足ですね。
> 生身の人間でも、正体を突き詰めることなんてできなくて、一面や記憶といった記号によって認識していると私は思っています。記号が離散しないから個人として認識して接することができる、と。
> 秘密を明かして関係が壊れるのは、その人が「自分の中のその人」ではない、という統合性が失われることが原因なのでしょう。
まさに、仰るとおりです。最後に三宮さんが言っているように、本質的にはこれはエリコに限った話ではない。秘密を明かすという行為はそもそも、少なからず相手にとって「別の人間」になる、というこかもしれないです。
> その意味では、この集合的な「記号」の崩壊は一種の殺人であったと思います。
的確な表現だと思います。これはまさに人間性の解体で、石澤くんにとってのエリコは死んでしまう。岸本だけが、それに気付いていませんが……。
> あのまま終わったらやるせなさすぎます。
> まあ、やるせなさすぎるくらいのほうが印象に残るのかもしれませんが……。
正直言うと、最初、六話目相当のところで終わるかどうか迷いました。もちろん必ずしもハッピーエンドでなくてはいけないとは思わないのですが、この話はそれで終わるべきではないと思いました。出会った時のエピソードは伏線としてはほとんど張っていなかったので、ちょっと取ってつけた感がありますね。
完全に余談ですが、坂野アナといい感じになるという案もありました(笑)。
拙い小説ですが、作者の意図に近いことを感じていただけたようにも思いますし、感動したとまで言っていただき、とても嬉しいです。どうもありがとうございました。
- 牛髑髏タウン
- 2011年 01月18日 09時15分
[一言]
最後の秘密ってなんなんですか?
よければ教えて欲しいです
最後の秘密ってなんなんですか?
よければ教えて欲しいです
はじめまして。読んでいただいてありがとうございます。
三宮さんの秘密ですか? すいません、あえてぼかしました。け、けして考えてないわけじゃなくて……(笑)。ただどんなものであれ、石澤くんなら「そんなの大したことじゃない」って言ってくれるようなものだと思います。
三宮さんのことを石澤くんはまだほとんど知りません。この先彼が彼女のことを知っていくことによってエリコに対してと同じように「今抱いている三宮さんへの想い」を失うかも、ということを彼女は言っています。
三宮さんの秘密ですか? すいません、あえてぼかしました。け、けして考えてないわけじゃなくて……(笑)。ただどんなものであれ、石澤くんなら「そんなの大したことじゃない」って言ってくれるようなものだと思います。
三宮さんのことを石澤くんはまだほとんど知りません。この先彼が彼女のことを知っていくことによってエリコに対してと同じように「今抱いている三宮さんへの想い」を失うかも、ということを彼女は言っています。
- 牛髑髏タウン
- 2011年 01月16日 21時07分
[一言]
エリコの敗因はつまり、群体である彼女に彼女固有の愛が無かった事。そしてそれを分解されたことによって彼に知られた事でしょう。
「あなたが愛しているのもは何か」と問われ、彼は「自分を愛してくれていたものは何か」を探します。そして三宮さんの元に辿りつきました。
愛はギブアンドテイク。愛無きものを愛することは出来ない、といったところでしょうか。例外はありそうですが。
それにしても、普通の人だったら二問三問で撃沈しそうだなと。石澤くん超人過ぎる(-w-)
文句無く面白かったです。ありがとうございました^^
エリコの敗因はつまり、群体である彼女に彼女固有の愛が無かった事。そしてそれを分解されたことによって彼に知られた事でしょう。
「あなたが愛しているのもは何か」と問われ、彼は「自分を愛してくれていたものは何か」を探します。そして三宮さんの元に辿りつきました。
愛はギブアンドテイク。愛無きものを愛することは出来ない、といったところでしょうか。例外はありそうですが。
それにしても、普通の人だったら二問三問で撃沈しそうだなと。石澤くん超人過ぎる(-w-)
文句無く面白かったです。ありがとうございました^^
- 投稿者: 退会済み
- 2011年 01月11日 20時40分
管理
ありがとうございます。
なるほど、と思いました。エリコに固有の愛が無い……。岸本たちの大きな反省点ですね(笑)。
もっとも、ああした形で分解できてしまう存在に、その総体に対して固有の愛を見出せるものなのか……? それはそれで難しいかもしれませんが。
それにしても、そうなんですよ、石澤君すごいですよね。もうぞっこんだったんでしょうね……。作者としても、彼には申し訳ないことをしたと思わずにはいられません。
なるほど、と思いました。エリコに固有の愛が無い……。岸本たちの大きな反省点ですね(笑)。
もっとも、ああした形で分解できてしまう存在に、その総体に対して固有の愛を見出せるものなのか……? それはそれで難しいかもしれませんが。
それにしても、そうなんですよ、石澤君すごいですよね。もうぞっこんだったんでしょうね……。作者としても、彼には申し訳ないことをしたと思わずにはいられません。
- 牛髑髏タウン
- 2011年 01月11日 23時49分
[一言]
展開がいきなりでびっくりした。
キャラ達の口調も魅力的で、少し読んだだけで愛着が持てました。
すっごい先が気になります!
まだ、ってなんでしょう!?
もうむっちゃ気になります!
執筆等、大変でしょうが、頑張ってください。
でわ。
展開がいきなりでびっくりした。
キャラ達の口調も魅力的で、少し読んだだけで愛着が持てました。
すっごい先が気になります!
まだ、ってなんでしょう!?
もうむっちゃ気になります!
執筆等、大変でしょうが、頑張ってください。
でわ。
六角一色さん、はじめまして。
感想ありがとうございます。
だいたい私の作品は飛ばし気味なのですが、今作は特にその傾向が強いので、自分でもちょっとハイブローすぎかと心配でした。愛着をもっていただいたことはとても幸せです。
ご期待に答えられるかどうかわかりませんが、頑張って続きを仕上げたいと思います!
感想ありがとうございます。
だいたい私の作品は飛ばし気味なのですが、今作は特にその傾向が強いので、自分でもちょっとハイブローすぎかと心配でした。愛着をもっていただいたことはとても幸せです。
ご期待に答えられるかどうかわかりませんが、頑張って続きを仕上げたいと思います!
- 牛髑髏タウン
- 2011年 01月05日 23時26分
[一言]
ども、ルークです
初めて、感想を書きました
でたぁ!一番、答えにくい質問、『私のどこが好き?』!!!
うわぁ、慎吾さん、なんて答えるのでしょうか!?
気になるぅぅう!!
続き、頑張ってください!!
ども、ルークです
初めて、感想を書きました
でたぁ!一番、答えにくい質問、『私のどこが好き?』!!!
うわぁ、慎吾さん、なんて答えるのでしょうか!?
気になるぅぅう!!
続き、頑張ってください!!
はじめましてルークさん
感想ありがとうございます。
そうなんですよね。答えにくい質問なんですよね、これ……。
はてさて石澤慎吾くんはどんな答えにたどりつくのか、乞うご期待、です。
感想ありがとうございます。
そうなんですよね。答えにくい質問なんですよね、これ……。
はてさて石澤慎吾くんはどんな答えにたどりつくのか、乞うご期待、です。
- 牛髑髏タウン
- 2011年 01月04日 02時46分
― 感想を書く ―