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[気になる点]
史実だと関ヶ原の戦いの後くらいから家康に殺されるんじゃねってなってヒステリックになったようなきがします

  • 投稿者: jk
  • 2020年 06月29日 07時02分
jkさん感想ありがとうございます。

 すみません、当初淀様こんなに出演いただくつもりがなく調べが不足しております。
 まぁそれならそれで調べながら書けよって話ですがいろいろ生活の兼ね合いもあると優先度的に割く時間も無く申し訳ないです。ですので作中は割と世間一般の印象と表面なぞる程度に薄く調べた内容で淀様は構成されています。
 ヒステリックそのものに関して言えば生まれ持っての性質でもないでしょうし、ヒステリックになりやすいなりにくい体質や性格はあっても後天的特性かと思います。
 その上で言えば確かにjkさんのおっしゃる通り関ヶ原後が特に悪化したのではないかと言うのもそうだと思いますが、ヒステリックは必ず生命に拘わるもので発生する訳でもないので、関ヶ原以前から徳川権力拡大による主導権が奪われ掛けていたころから豊臣の行く末を案じて精神は不安定になり始めたかなと作者的には考えています。それ以前からしても根っから気難しい気質はあったかと思いますが。とある大茶会で別の奥方と席次争いして利家の奥さんのマツさんにたしなめられるエピソードがあったような。
 何にせよ淀様に関しては十分に史実の性格再現ができているわけではないので、是非とも人となりがわかるエピソードや参考文献があればご紹介いただけると幸いです。
[良い点]
やぁやぁ、クライマックスきてますねぇ。
近代にパラダイムシフトした感のある砲兵の集中運用描写素敵ですね。この辺りが初と聞きますが。
さて、砲撃されることを八幡が予見できていたか否か。
[気になる点]
当時の大砲って誘爆とか出来るのかしら。
  • 投稿者: 望博楽
  • 2020年 06月12日 23時04分
望博楽さん感想ありがとうございます!

 クライマックスになってきましたねぇ。ようやく終わりが見えてきました。なんか去年も今年中に終わるだなんだ言いながら全然続いてますが今年でどうにか完結しそうな気がします。いや長かった。流石に私もそろそろ書くのやめたい。
 まぁ、観測射撃くらいは使ってもいい範囲かとも思う一方で、当時の大砲の精度とか有効射程外を狙う状況などを鑑みるとあんまり意味ないんですけどね。まぁ、幾分マシになるだけです。
 八幡が砲撃を予測できたかどうかは今後先の話を見て頂けるとなんとなくわかるかと思います。

 この時代の大砲はまんま鉄球、あるいは石火矢の名の通り石を打ち出したりもしたくらいで炸裂弾は無かったり。爆破誘爆は無いですが、火薬庫に火矢や銃弾が当たって爆発はままありますし、砲丸を熱く熱して打ち出すとかって話もあるので延焼してからの爆発は普通にあったようです。
[良い点]
手塚さんとかが割りと主人公を評価してくれたりしますが、この作品には露骨な主人公ヨイショで周りの知能が主人公より作者の実力(自分がどうこういえるほどではないけど)で周りを低知能にしなくて、周りの知能水準が高い高すぎる(戦国時代とかいうキチゲェ時代に生き残った奴らだから妥当なはず多分なんかソビエトの崩壊前から粛清を生き残ったり中国の文革とか生き残って愛想笑いが顔に染み付いて取れないレベルの指導者みたいな奴みたいなイメージ)ところが好き。ヤベェ時代に生まれた奴は強いなぁ、環境が人を作るからかな?
こんなキチゲェ時代だからこそ氏治ちゃんの綺麗事は人気あるんやろなって納得しつつ周りが苦労するけど
よくも悪くも八幡君は現代人感覚やなって神社焼けとかこの時代の人にはハードルが高いし主人公はもう少しスペックや配慮が欲しかった
登場してくる武将の各々がその時代背景にそぐわない思想や思考をしていなくてリアリティーがあって良い。読んだり調べて分かる当時の命の軽さよ本当に地獄で草
主人公はちゃんと現代人って感じがよくして良いですね。主人公の育った現代日本の環境による教育で主義思想などか一般人って感じがします。人殺しに忌避感あったりちゃんとそこら辺を描写していたり、主人公にとっては民主主義に資本主義がベター(ベストではないけど多分主人公はベストと思っているような気がするけどどうだろ?)であんまり封建制度に慣りきっていないというか、主人公の行動や思考に矛盾が余り感じられないところとかいいですね。あと主人公が無能とまでは言いませんが少し能力不足なところとかありますね、日本有数の天才のキチゲェで戦国時代に常に行く妄想して準備万端で更に運が良くないとリアリティー求めるなら活躍とかキツそうですね。
敵が強い点
ちゃんと敵が殺しに掛かってくるのが素晴らしい敵が強くてそこそこ有能な主人公が無い知恵絞ってマイナーな面々と協力して戦うのが面白かったです。それでいて敵がよくいる噛ませ犬では無くて敵も戦国時代に必死に生きていて、死にもの狂いで襲ってくるキチゲェの強敵で相手もちゃんと考えてぶち殺しに来ている点も良い
相手側の視点も相手が主人公に蹂躙されてグワーして読者を喜ばせるために存在してるのではなくて逆に主人公が引き立て役に使われてるまである点
[気になる点]
大砲の弾で更に貧弱な補給が圧迫されそうやなって
淀殿とかいう不安要素で怖い地下塹壕に押し込むしかないんかな?
まだ精神が僕は未熟なのでバットエンドになったらオ辛ァァイ
戦記は執筆するのに知識がいるので敷居が高いというか、難易度が高いですから凄い。資料代にいくら掛かったんですかね?
暇すぎて資料買って読んだりするけど思いの外に高いし、図書館に行くのもあれだしなぁ
[一言]
戦国時代転生は人気あるけどどう考えても農民は地獄なんだよなぁ
現代みたいに格差が変動しずらく安定していなくて立身出世のチャンスがあるから人気なんかなぁ
八幡君は病気に全然掛からないですね
彼は運が良くて幸せなのだろうか
幸せというと素貧貧は幸せとは幸せと思いこむことが幸せといってるような解釈だと道徳で昔に習ったような気がするけど、主人公の幸せというか幸福度はどうなんだろ
急に戦国時代に飛ばされてきついのか普通じゃ体験出来ないとはしゃぐのか主人公は前者で辛そうだぁ
なんというか個人的な感想みたいなモノですが、物語として主人公にある程度の運や実力が無いと鬱アニメみたいなことになるといいますか、運が無いと物語にならないといいますかリアリティーもとめるなら一般人には活躍とか無理でバットエンドですし運や実力がないと無理ゲー
作者の殺意の高さはいいのですが最適解な行動ばかりしていて、この人物はこんなに優秀かなぁとか油断やおごりとかがなかったり、こんな最適解な思考や行動は統率力・経験則・思考力等が揃った戦国時代末期の徳川家康とかくらいではないでしょうか
でも過小評価されてるマイナーな人でも優秀な人が結構いるんやなって
次に作品を投稿するとしたらリアリティーのある強い主人公の活躍をみたいなぁ
  • 投稿者: technology
  • 2020年 06月10日 04時00分
technologyさん感想ありがとうございます!

 もう作者が自画自賛コメント乗せたのかと思うほど、私自身が主張したい部分を感想で拾っていただいてありがとうございます!
 小説において作者自身より高い知能のキャラを書くというのは難しい…凡人が唯一天才キャラを作るには時間をかけて練り込むしかないですからね。もっと練り込めばよかったと反省は尽きません。高校生の頃に勢いで書き始めた自分を呪います。
 氏治は猛き若人惹きつける剛腕の英雄ではないですが、善意と良心による高い理想で大部分の民草には好かれます。ただ、この手の物語は一部救いの手から漏れ出す人や陰でしわ寄せを受ける人々が描かれず綺麗ごとだけにスポット当てるのが納得いかないので、作者の思想を反映させる形で葵さんが出てきてます。
 なろうチート見てると大概金が飽和してたり軍事力が諸国と比較にならなかったり一個人の能力が高すぎて国家とタメ晴れるとかあるけど、絶対経済混乱の被害者や物価乱高下で飢え死ぬ貧民層、敵国だけど何の罪のない平和な市民に隣国の軍事力が拡大したからと重税が掛かったり、主人公個人で正義振りかざして人気取するせいで本当の政治ができなかったりする貴族とか、普通に描かないけど問題ありすぎると思うんですよね。
 敵は強くしているというか、強い人は強い、弱い人は弱いで描写してますね。史実の情報や性格戦歴を元に大まかな能力を定めつつ、兵種や地形や相性、率いる将兵と大将に友好的、あるいは仲たがいする逸話があるかどうかを調べてから対戦図を構築します。そのうえでどちらにも肩入れせずに模擬戦すると作中の結果がシュミレートされたという形ですね。作中で何度か、当初勝たせる予定の勢力が勝てなくて泣く泣く内容や筋立て変更したりしたこともあります。でも、多少は調整を入れることも…。
 まぁ、戦国武将噛ませ犬にするくらいなら主人公噛ませ犬にする作者ですからね。別に、噛ませ犬っぽい武将もいないわけではないですけど。

 大砲の弾で貧弱な補給が圧迫? 徳川家の大砲は基本国友製です。琵琶湖から川を下れば重量ある物資も然程輸送は苦ではないですし、それ故に家康は淀川に隣接する沢上江村や島野川沿いを走る京街道に大砲陣地をおいています。史実だと備前島ですね。
 それに、山城や近江国は略奪もあってそれほど食料運ぶのに船は使わないですから。強いて言えば、奥州方面から日本海側を通り敦賀陸揚げからの琵琶湖~淀川ルートの補給になりますが、基本は中部関東や四国九州からの太平洋、瀬戸内海ルートの補給がメインになっていると作者内での想定です。
 バッドエンドかハッピーエンドかは作者からは何とも。
 個人的に戦記と言うと近代戦をイメージしたり。確かに門外漢の分野でファンタジーの様にいくらでもごまかしのきくジャンルと違ってハードルは高いですよね…私も近代戦とか書きたいけどまぁ無理です。でも、基本的なところ抑えたり歴史勉強する気も無いのに偉人の名前だけ借りてるような作品にならないように気を付ければそれでいいと思います。私も書き始めた当初は無双ゲームとノブヤボ内だけの知識でしたし(数年後に恥ずかしくてほとんど百万文字近く改訂する羽目にはなりましたが)勉強なんて後からいくらでもできて、知識も後からついてきます。私は歴史の時代考証とかやるうちになぜか農学や経済学や貨幣の価値観価値創造機能他多数の元は興味も無かった分野まで楽しく知識付けられましたし、今は氏治と言う存在の布教半分と単純に様々な方面への勉強意欲のモチベーション維持に小説書いてます。
 資料に関しては大部分が大学で読み漁ったんでそれほどかかっては無いですが、大学で読んでいた資料を買い揃えるなら20万くらいで、手元にある資料もまぁ十万くらいです。歴史以外の鉱物やら医学書やら哲学書やらその他雑学本は含めてないですが。あと、私は大学時代潤沢な部費があったのでこういう物が経費で落とせる部活に入るとかがコツですかね。
 あと、資料は必ず目次をみて作中に必要な情報があるか当りを付けて選ぶことと、小説に仕えそうな解説型の研究書を選んで必要な情報を効率的に集めましょう。欲しい情報ひとつで買ってしまうと、後々読み直した時ほかの大部分が発掘調査の写真や放射性炭素年代測定表、みたいなグラフと延々研究者(つまりは同業者)向けのものが出てきたりして、勉強になっても作中に応用や展開できないものがあります。読み慣れれば立ち読みして選り分けられるので一通り本棚に目を通しましょう。池袋ジュンク堂のカフェエリア奥から二番目の棚が御勧めで学生時代は通いつめました。
 あと、図書館で言えば都内で一定規模の大きさの図書館はその他の県と比べ物にならないほど参考になる資料がそろってることありますよ。分館でも地味に数冊は参考になる者ありますし。神奈川の鶴見だったか町田だったかの図書館もほしかった資料がシリーズごと置いてあって嫉妬した記憶があります。なぜ我が地元はまともな資料の一冊も無いのか…ただ、地方史とか地元の歴史なんかは現地に行かないと手に入らない情報もあります。現地の昔話や地元歴史クラブ発行のちょっとしたフリーペーパーも意外に参考になります。

 個人的には鎌倉や南北朝もなかなか乙だと思うんですが人気無いですよね。まぁ、余計に資料収集めんどくさいしなぁ…。
 農民は立場や土地柄で結構違うみたいです。割と豊かな農民もいたんじゃないですかね。まぁその辺はまさに百姓と言うか、農民だけど車借やら商店経営してるとか水運利権関係者や海賊兼任だとかあって、豊かな奴はそもそも農民の括りではないのではとか言い始めるとややこしいですが。
 八幡の病気はまぁ特に需要ないかなって…鈍斎で風邪イベントやったし、氏治が看病もう~ん…個人的には鈍斎が看病してるシーンとか書きたかったけど無駄な話ばかり書いてると作品いつまでも完結しないので…。
 あと、実は作者自身人生の七割八割皆勤賞で、正直病気で寝込むというのがよく解らないというのもあります。インフルとかノロもかかったことないし…。
 幸せに関しては物理的豊かさが幸せに繋がらないのはアメリカやらまぁ各国の研究機関で証明されてますしね。幸福度って基準もあいまいなもんですけど、ブータンとかが幸せ云々とか語るとまぁ長くなる。
 戦国で言えば生活水準が落ちることで不幸せと感じるかもしれませんが、人間案外なれるもので、セレブ生活に慣れた人は水準落とせず借金まみれやら犯罪に手を染めるやら自殺やらありますけど、庶民は大人になるまで大概は家族で幸せに母の手料理食べたりしてたのに、ブラック企業努めて毎日残業カップめん生活とか最悪の生活でもなんだかんだ慣れて生きていきますから似たようなものでしょう。その意味で言えばブラック社畜が過労死で転生とかって文明レベル低いところに移動する主人公としては適切と言うか、理に敵ってるのかも知れないですね。
 まぁ、物語になる以上運やら実力やらなんか知らあるという逆説的に特別であることの証明みたいなところはありますね。多少は仕方ないです。極限までその辺抑えた結果が八幡です。まぁそんなわけでスペックはしょうがないかと。
 最適解に関しては、どのキャラがと言う話かは分かりませんが言うほど最適解は選ばせてなかったりします。描写や文量の都合で作中では最適解に見えることも、その外縁部まで手を伸ばして調べると別の最適解があったりもしますが、作者はどうしても俯瞰的に物事が見えるので現場目線ではそこまで発想できないだろうとか差し引いて描いてます。一部の人はあえてその辺解禁して最適解を掴ませることもありはしますが…。

 次に作品投稿するとしたら、歴史物なら最上さんとこですかねぇ…。作者も反省して強い戦える主人公で考えて方向性練ったりするんですけど、そうすると現代では犯罪ガンガンしてる半グレ集団の一員とかそういう人が候補に出てきちゃうんですよね…。
 さすがにそういう背景ある主人公とか読者的に応援したいと思わないし作品としてどうなのよと…。難しいですねぇ。
[一言]
長かったが、ようやく反撃か。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2020年 06月09日 21時11分
管理
oksさん、いつも感想ありがとうございます!

 ようやく終焉が見えてきましたかね。
 最初は概ね八幡の逆兵糧攻め作戦でうまくいきそうだと思っていた将兵も、なかなか徳川が粘るので反撃しなければまずいという焦りが内心湧き出していますね。籠城側なのに段々攻撃的になっている気がします。
 問題はその反撃が吉と出るか凶と出るか…。
[良い点]
  マイナー武将が多くて面白い。
チーレム要素なくて感情移入しやすい
細かいところまで入念に書かれているのがいい
[気になる点]
 チーレムじゃないのが凄くいいが主人公が不幸すぎる,徳川につこうとして氏治に無理やり変えられて、鈍斎に死なれて,博打打ったはいいが失敗して味方は四散,挙げ句の果てには策がことごとく外れ味方もギスギスもう絶対負けるやろって状況下でリアリティとか以前に小説としてどうよ,リアリティとうか主人公のえこひいきと色眼鏡があれど,家宰まで上り詰める能力があったら現実でももっとうまく物事行くはずと思ってしまう。
主人公の幸福と不幸の対比が3:7ぐらいでかわいそうになってくる。
 これで最後勝たへんかったら流石にやるせなさすぎる。
[一言]
 主人公に幸福を!
  • 投稿者: 六花
  • 2020年 06月05日 21時31分
六花さん感想ありがとうございます!

 マイナー武将に面白い人がたくさんいるのだという布教したいのと、単純にいつもスポットを当ててもらえなくて可哀そうと言うのもあって書いております。
 チーレムはあんまり好きでないです故やりません。と言うより安易なチーレムが嫌。でも、女の子いっぱい出る物語書くには需要からしてそういう方向にしなきゃなと言うのが次回作とか考えるうえでの悩みです。
 細かいところ、作者的にやり過ぎでテンポ悪いかなって気もしてたので好みに合ってよかったです。でも、より短く無駄を省きつつ中身ある文章や表現が作れるよう精進します。

 主人公不幸のご指摘、すごく多くて悩みますね…。
 いろんな時代の偉人伝を見てると、古代の名将ハンニバル・バルカ、永久凍土の変態アレクサンドル・スヴォーロフ、そしてソ連を軍事的にも国際外交的にも国力的にも圧倒的不利で最善の勝利を挙げたフィンランドの英雄マンネルハイムなど名指揮官の活躍に目を向けられますが、対峙する敵指揮官も決して無能ばかりではなかったはずです。それでもスヴォーロフさんの様に敵の何分の一の兵で味方の戦死を一人も出さず敵を壊滅させる戦いがあるように、英雄を相手に回した凡人の目線で言えば敗北が多くても然程不思議ではないと思うんですよね。
 八幡自身の策が悪いというより、相手が悪い。戦国の蠱毒に凡人が放り込まれた割に善戦してるというのが作者的印象なんですよね…。むしろ転生転移者に軽くやり込められる戦国武将って情けない…。ただ、主人公の日常での楽しげな幸せシーンとか内政で喜ばれるシーンを増やして釣り合いをとったほうが良かったかもしれないですね。
 あと、よくよく読み返すと八幡の家宰に成り上がる経緯って能力じゃなく小田家家中の勢力均衡とか周りの勝手なやり取りの中で飯塚さんが引き上げた棚ぼただったり。まぁ、内政能力はある程度高いレベルではありますが。
 最期どうなるかはその目でお確かめいただければ幸いです。それに関するどんな意見も受け入れる所存です故。

 降伏を! したいくらいの気分です。彼はきっと。
 しかしまぁ、幸福ってなんでしょうねぇ…最近よく思います。
[一言]
返信ありがとうございます(感想へレスできないのつらい)
出典等を付け加え、以下に追加的な返信を記させていただきます

>帆曳舟に関して
了解しました.
内容もreasonableで納得できました、ありがとうございます.
需要がないと根付かないは歴史的に散見されることで、例えば水車は平安時代に伝来してたっぽいが広域的に用いられるのは江戸時代、みたいな例もあり、木綿もそうというのは会得のいくところです.
(ただ「コスト故に高級品」という点に関しては、若干の違和感もあります)
(詳細は下部、田糞にて)

>秀吉の朱印状
言及は複数の二次資料から、例えば以下で確認でき、
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbrewsocjapan1915/25/11/25_11_43/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jasj/47/2/47_KJ00001456159/_pdf
全文は恐らく以下にあるものだと思われます
https://gururinkansai.com/kaidoaruki16-5.html

>酒に灰、鴻池
蛇足ですが一応、酒として醸造される以前の段階であれば灰の活用はあることはあります.
具体的には、種麹に灰を入れてアルカリにすることで、雑菌を減らす等の効果を期待するものです
これは麹菌はアルカリ性でも生育できることによるらしいです.
https://www.hiyokutsuru.co.jp/23136.html
(出典が論文でなくてあれですが、信頼できそうな所からも類似の情報を確認できる)

しかしこれは日本酒を仕込む前にやることであり、得られたものに加えるのは炭の方がという形でコメントさせて頂きました
炭の効果は、これも「日本酒 活性炭」でググれば出るかと思います
https://www.torihama.jp/?mode=f12
(上記はどう脱色されるかを写真で示す事例)

>田糞の件
調べて下さりありがとうございます.
先の話に関係してしまうとあれですが、尋ねた理由は魚肥に関係するものです.
どうにも巷には「木綿は肥料が沢山かかるので魚肥が効果的」なる話があるのですが、
調べる限り木綿は植物としては、むしろ肥料を与えすぎるとダメな存在のようです.
恐らく魚肥の話は、窒素循環が限界だった江戸時代に形成されたもので、
米など他の作物にも魚肥をぶち込んでいたのが、木綿だけ現代にも伝えられてる気配がします.
少なくとも個人的な調査の限りでは、魚肥を木綿と結びつける必要性を見つけれていません
(細かいことを言えば、そもそも海が遠い中国で木綿ってどうなのみたいな疑問から派生しており、アメリカやインドでも聞かないし、どうにも魚肥を木綿にぶち込むのは日本独特の方法ぽく、であれば魚肥のルーツを探せば木綿の時期が分かるのでは、みたいな感じで調べてた経緯です)
(もし何か分かりましたら、何かしらの形でお教えいただけるととても嬉しいです)

総じて、恐らく木綿は育成コストは高いものではないと思われます.
また製造に関しても、紡績さえしてしまえばあとは絹や麻の流れに乗っかることができます.
染色に関しては麻よりしやすいとの話もあります.
なので、需要が高いゆえに木綿は値が高いであれば理解できますが、コストが高いは少し議論のあるところなような気はします
(紡績の技術確立まで投資コスト等がかかるはyesでもあるのであくまで議論程度)
(また、この世界ではこうなのだ的なあれを否定するものではなく、まぁ適当な話までに1つ)

----
諸々書きましたが、調べることを調べられた上で空白に物語を編むこと、例えば
>戦国後期に生産と需要が急拡大したのだと作者は睨んでおります(この部分は特に文献に記載はないですので、史実を参考にした独自見解です)
などは歴史小説の醍醐味の1つでもあると思いますし、今後も楽しみにしております
ともあれ、ともすれば野暮になってしまう話に付き合って頂きありがとうございました
  • 投稿者: 匿名
  • 2020年 06月04日 04時25分
匿名さん、追記ありがとうございます!

 帆曳舟に関して納得いただけて何よりです。合理的と言っていただけるのが作者としては何よりもうれしいです。作中には蛇足故仕込まないまでもいろんな部分の背景や裏設定として合理的で現実味が増すように設定や資料を基にして書くなどしていたもので。
 ところで、リーズナブルって安いって意味じゃないんですね…外国語は苦手なものでわざわざググりましたw

 お酒に関しては、わざわざ情報をお寄せいただいてありがとうございます! とても助かります。後程読ませていただきますね。

 田糞については、まず木綿についてですが、木綿が何と比較するかにもよりますが特段多くの肥料を必要するものでは確かにないと思います。ただ、植物に関して言えば別に木綿に限らずどの植物も肥料の与えすぎ、土中に特定の微量成分が過剰や不足状態になれば生育や病害虫被害は大きくなります。
 以下は特定の文献を参考ではなく各種資料(ネット情報や大学で齧る程度に学んだ農学や環境学)を参考にした作者成りの結論を端的にまとめます。

・「木綿は肥料が沢山かかるので魚肥が効果的」に関して
 これは私も見かけ、多少考えの参考にした記憶はあります。ただ、少数の個人ブログやウィキペディア情報なのであくまでも頭の片隅に置く程度でしょう。ウィキ出典でものを書くなんて普通の大学卒業していれば冷笑ものですしね。
 窒素環境の限界もあって干鰯が利用されたとのことも解るんですが、個人的には窒素よりリン酸に着目しています。植物育成に大きくかかわる三要素として、窒素、リン酸、カリウムがありますが、窒素は主に葉や茎の生育に関わりますが、窒素肥料を与えすぎれば却って病気に弱くなるほか、実ができにくくなったり品質低下に関わります。葉や茎そのものを食べるものには有効です。
 リン酸は根や実に有効とされ、綿花に関してもそういった必要性分の兼ね合いで有効とされる面が強く、肥料全般と言うよりは干鰯が良いとされたのではないかと思います。魚肥は地域による若干の差異に加え、何を原料とするかで成分は大きく変わりますが干鰯に限って言えばリン酸が豊富に含まれるものと考えております。確か、骨が多いとリン酸が多くなるということで、鰯は比較的そういう傾向にあると…でも、この辺りは深く考えず見たままの主観的考えですが。リン酸実は少ないとかだったらすみません。
 カリウムは植物の健康状態に寄与しますが割愛で。


・アメリカや中国ではどうなのか
 この点に関しては手元及び大学の資料でも見たことがないので解りかねるところです、すみません。ネットで調べても現代の綿花栽培は出ても、各国の中世の綿花栽培となると資料捜索難易度が急上昇です故…。
 ただ、上記の成分関係からして鉱物由来か自然のものかは地域によるでしょうがリン酸をある程度多く含む別肥料があったのではないかと推測され、リン系肥料そのものは決して珍しいものでもないと思われます。手近なところで言うと鶏糞などはリン多めです。でも、吸収されにくいリン成分とか(文系なので科学的詳しいところは解りませんが)らしく、かえって畑の害になることもあって与えすぎは毒です。ただ、田んぼの作物、稲作などには有効らしく、干鰯が肥料として活用されるに当たり(当時の人が細かい理解はできたかはさておき運用的に適するか否かは感覚的に理解できると思われる)鶏糞と干鰯の使い分けなどが進んだとすれば日本の綿栽培に干鰯が多く利用されたというのもうなづけるかと思います。
 また、綿栽培の生産拡大地域は需要地である都市部近隣であることに加え、多くの場合が海の近くと言う立地条件(古くから栽培して作中でも出てる武蔵国の忍や、戦国末期から江戸辺りで生産地になる甲斐など内陸もあるけれど)の共通性があり、当時の人が干鰯を効果的と考え産地が育まれたこと、実際に利用されたことは事実です。
 匿名さんのおっしゃる通り魚肥を木綿にぶち込むのは日本独特と思われますが、世界の農業もそうですが、それに限らず生活全般で身近なものが活用されるというのは木が豊富だから木造建築の日中しかり、資源に乏しく乾燥してるから日干し煉瓦の中東やらメソポタミア、石が多いから石造りの西欧、掘りやすい崖があったから活用した中央アジア(トルコのカッパドキアでしたか)や移動生活が主で牧畜も盛ん故のモンゴルのゲル等、住むだけでも何が身近にあるかで多様なように、干鰯についても理由としては
・ただそこにあったから。身近だから。安く豊富にとれる。
・リン比率が多ければ何でもよく、鶏糞でもいいがそれは田んぼに使えるし生産量に限りがある。
・木綿自体一定量の肥料があれば作れるが、単位面積の収量を最大化するために多くの干鰯(逆に鶏糞だと根が傷む)が必要だった。別に大量になくても一定量は収穫できる。
 と言うだけではないでしょうか?
逆に言えば、アメリカや中国、インドに関しては
・干鰯ではない適したリン酸系肥料が身近にあった。
・畑の面積が元々広いため必死に面積当たりの収量を最大化させる研究努力や必要肥料を買い集める必要がなかった。世話に必要な一定量の肥料があればよかった。
・別にリン系肥料がベストなだけでマストではなく、成分供給が極端に不適な肥料でなければ気にしなかった。
 などの理由が挙げられるかと思います。

 木綿の育成コストは高くない、に関して。
 染色、流通経路に関しては仰る通りですが、大体となる新素材と売り込んで簡単に買ってくれる訳でもないのが商売かと思います。経路そのものは同じでも販売先開拓としていろいろ営業努力にコスト(良さを理解してもらうために製品無料提供や賄賂等)が一定量掛かると見込んでおります。
 木綿育成そのものに関しては当時どの程度かかるかは試算も難しく作者としても難しいところですが、干鰯や輸送費に関しては当時の物価水準から概ねこんなものだろうと見当をつける程度はしています。
 ただ、育成が安価で容易くできるなら早々に日本では広まり、わざわざ中国や朝鮮から木綿を高値で買い上げないと思います。日本の木綿購買意欲はすさまじく、大金積んでも朝鮮は国内に流通する木綿がなくなるからと禁輸措置や制限を行ったほどです。作中でも少し触れた気もします。
 とすれば、日本では木綿がどういう地域での栽培が適し、どんな手入れが必要で、どういった肥料が良いのか、畑の土質はどうなのか等知識面での情報不足が著しいものであったと推察できます。現代人チートが現代製法に頼らないオーガニックなコットン農家で知識を完璧に保持してれば問題は解決ですが、さすがにそうもいきません。
 紡績への投資コストもそうですが、育成の研究開発している間の畠は使えない上に人でもとられるし、実験でいろんな資源を投入しても収穫ができない等もあり、初期段階は大量のコストが必要になるものと作者は考えております。
 数年前の執筆内容で知識に欠損どころか、自分でどんな内容を書いたかもうろ覚えですが、生育コストと言うより生育環境の調査や整備に関するコスト、と言うのが適切であったかと思います。それらすべてが終わって量産体制に入れば安価で多くの供給ができる=生育コストは安価となりますが、八幡の状況だと成田家の技術提供を受けてもまだ研究段階かなと。

某宇宙大戦争映画の監督曰く「俺の宇宙では空気が無くても音があるんだよ!」はロマンとして非常に良いと思います(と言ってもあのシリーズは見て無く、ヤ○トやガンダ○に関しての感想)
 ただ、ロマンは大事ですが、概ねこの小説で身に着けた知識を他所で話しても読者が恥を掻かないようにリアルさを追求してるので、政治経済や産業関係では「この世界ではこうなのだ」というのは使うつもりが無いのでご指摘はどしどし募集中です。
 ただ、歴史の流れだ江で無く経済や産業分野でも空白の部分を考察する必要性があり、そこでのズレや、資料無く空白と思って考察で埋めた部分が実は資料があるなんてこともあるかとは思うので完璧とは言い難いものですが…。

 こういった話は好きなのでいつでもお寄せ下さいませ。野暮とは全く思いません。
 ただ、今この返信も超長文で、資料読み返し含め二時間近く費やしております…もしかすると返信が遅れたりすることもあるかと思いますが、その辺ご容赦いただければこの手の感想は作者も喜ぶところではございます。
 強いて言うと、解説を伴う質問は小分けだとうれしいかもです…。

追伸:木綿関係で資料を漁る中酒について見かけたので読んでみると、確かに清酒も一般に広く飲まれたと思われるというような記述がありましたね…。
『戦国の風景』 西ヶ谷恭弘(著) 東京堂出版より 153p全般で。
[良い点]
面白く読めた(読んでる最中)
特に色々お調べられてるっぽい箇所が散見でき、勉強になる所も多くあった
以下、細かい話を幾つか
普段は書かない野暮な内容なので、あれなら適当にスルーか返答でもしておいて下さい
[気になる点]
気になる点として
>第四十三話 霞ヶ浦帆曳舟
帆曳舟に関して.これは知識がない事なので単純な疑問.
帆曳舟は文字通り帆を活用する.物語の前後で木綿が高価なことが描写されており、であればその帆は麻製になる.一般に麻製の帆は性能が木綿製に劣り、明治期には木綿製の帆が一般と考えられる.これら背景で、明治期に成立した帆曳舟が実現できるのか?
>第二百八十四話 戦国の醸造と食習慣
灰持酒のことに言及されてるが、
[1] 酒に灰を入れる技法は古くから知られている(例えば延喜式)
[2] 戦国時代には恐らく広く灰を入れることはなされていた
(例えば秀吉の金剛寺文書への朱印状に「世上の酒にはあくを入れるが天野酒には入れないので」という記述がある)
ので、新しい技法にはならない.
ただし上記は上方の話なので、それ以外ではどうかは不明.
また何より、灰をいれることと色が澄むことは基本的に別であり、
透明度の向上を考えるのであれば、沈殿の工程の後、炭(理想的には活性炭)を入れる方が効果がまだある.
[一言]
>第四十八話 勘定方の苦しみ

>特異な例では『節用集』に安房国で魚貝を「田糞」
との記述がありますが、調べても見つけられませんでした.
どこで該当の記述を確認できるか、お教えいただけるとありがたいです.
  • 投稿者: 匿名
  • 2020年 06月04日 00時13分
匿名さん感想ありがとうございます!

 面白いと感じて頂けて良かったです! 余りネタバレしないよう気を付けながらお答えしていきたいと思います。
 調べる量や漁る資料の質はまあまあ比較的いい方かなとは思います。資料代に云十万掛かってますし…まぁ、大学でただ読みしてたのも多いですが。とはいえ、隅から隅まで読みこんだとは言えないのもまた…。必要な項目やページだけ買えたらいいんですけどね…。

 ――帆曳舟に関して
 仰る通り初期は木綿は高価ですし、初期は麻製になります。麻は当然木綿よりも性能に劣ります(でないと麻から木綿に材質が移り変わりませんしね)
 この点は八幡も重々承知です。ただ、別に八幡も作者としても、100%明治のころの帆曳舟を再現する必要はないと考えていて、現状の漁のやり方を少しでもよりよくできればいいだけなのです。それゆえ、仮に木綿がなかったとしても麻だけでやるだけやってみるという流れになっていたでしょう。
 また、その時点では小田家の財政は逼迫しており、いきなり量産体制は作れません。当時の大木は上流工程から船舶、建材、その他材木、薪や炭、灰に姿を変えて利用され、上流ほど希少性があって高価です。船舶の新造も修築もお金がかかる中改良試験型の船を作るとなるとまず一隻試すだけでしょう。試験段階なので麻で作り、性能が全く変化みられなければ計画は凍結、麻で効果が見られれば木綿ならさらに見通しが立つので漁場の元締めや商人からの投資が期待できるようになります。
 では木綿はどうするのかについてですが、丁度その次の章辺りで木綿について解説する部分がある程度あったかと思います。日本には木綿自体は古くから伝来してはいましたが、どういう訳か根付かず戦国期に一気に広まりました。
 西暦千年前後の初伝来と五百年ほど後の戦国期での木綿に関わりそうな周辺部分に着目すると特に激しく消費する衣類や陣具、武具などの軍需品、貨幣経済の混乱から銭の忌諱が起こりその代替としての価値尺度への期待などで需要増大があったと推察されます。
 ただ、それでも木綿の生産難易度や技術伝播できる人間の少なさも相まって生産に本腰を入れる人が少なかった故緩やかに広まり、戦国後期に生産と需要が急拡大したのだと作者は睨んでおります(この部分は特に文献に記載はないですので、史実を参考にした独自見解です)
 なので、八幡は生産だけしても関東ではまだ木綿の正しい価値などが理解されておらず、割高なコストをかけて生産しても市場に生産物が吸収できる需要が無いと考えたために、帆曳舟はその木綿需要の吸収先として丁度良い官民共同事業だったのです。そして、木綿の生産そのものが成功してもいきなり高品質なものが作れうる訳も無く、身につける衣類、しかもコスト故に高級品として扱われる嗜好性の高さも相まって下手に粗悪な木綿はその最大の需要先である衣類原材料市場に参入できません(ここも、木綿が初伝来時根付かなかった理由かと)
 しかし、帆曳舟なら多少割高でも「権力側もお金出すから」と言う理由もあって、最低限麻よりそこそこ性能に勝る帆ができれば供給を吸収できます。
 最期のひとつ前の段落で「この後」と言う書き方が悪かったのかなとは思いますが、後々長期スパンでと言う意味です。そのあとの文章に周囲に真似されるとか敵でも気前よく売り渡すという記述は、見ればある程度真似できるものの情報秘匿が極めて難しい事と、時間経過で上位互換になる品質のものが出来上がることが分かっているために旧式のものを払い下げる意味で行われています。

 ――酒について
 なるほど、そうだったのですね…これはお恥ずかしい。その酒の部分については各種資料に断片的に出てくる話と、酒造会社の歴史関連ページやら他方からかき集めた部分なのでそのお話は知らなかったですね…時間を見て修正させていただきます。
 世間一般によく知られ、小説のご都合チート鉄板ネタってイメージだった山中鹿之助さんの孫の鴻池さんとこの話が清酒の発祥とやらは何だったんでしょうね…鵜呑みにはしてませんでしたが。戦国で世情に、少なくとも上方で一般化したのに確か大坂で創業した鴻池さんは知らないはずもなさそうなのに…。
 すみません、勉強になりました。ご教授頂きありがとうございます。修正したら活動報告で変更したこととその内容について記述すると思うので、もしお手すきの時がありましたら見て頂き、より厳しい意見がいただければ幸いです。

 ――田糞の件
 おそらく、これの記述は改訂版以降のもので、時期的に大学時代中ごろ、まだそれほど資料を蓄えてない頃なので大学図書館の資料だと思うんですよね…。私は古い文献の原本に当れるほどの能力は無いので、黒田先生を始めとする歴史研究者の方々の本より引用していますので、その文章は引用した部分だったかと思います。『節用集』原本のどこにあるか? というご質問だと申し訳ありませんが存じ上げません。
 手持ちは戦国の銭やら経済やら市場やらの話と、戦国権力構造と法令、戦国山野資源管理のものなんですよね。一応漁業関連や田畑開発の乗っている手元資料『中近世の山野河海と資源管理』や『中世後期の開発・環境と地域社会』には無い事を確認したので、参考資料ページにあるどれかかと思うんですが、そういえばこれ更新めんどくさくなって乗っけてないものも多いんですよね…。
 あるとすれば『地方史辞典』か『室町時代 : その社会と文化』が可能性ありそうなんですが、うっすら記憶にあるのが「開発」の文字なので、これでそれらしいワード検索して出てきたのが『日本中世開発史の研究』ですね。大学の書棚を見れば可能性のある候補は一発で出てくるんですが…。
 時間はかかりますが(コロナのせいで尚更)大学が再開されたら後輩に頼んでどうにか資料を見れるように持ち出してもらうなり、図書館受付と相談するなりして探してみます。
[良い点]
時系列や登場人物の年齢とかがおかしいけどテンポがいい
史実通りだとジジイになるし、おかけで秀頼とか甲斐姫とか若いけどしゃーない
戦国時代に連行されてウキウキじゃない所とか、殺して動揺したり、まともに血が通っている所とかいいですね。
[気になる点]
豊臣の兵士弱すぎませんかね、大多数が民兵みたいなもんなんですかね
豊かで命の値段の高い大阪の兵士と、貧しい山岳地等の兵士とじゃ身体能力や士気がやはり違いますかね
この平民宰相は治世の能臣・乱世の卑怯ものくらいかな、戦いに弱い弱すぎる。もう戦後統治や基盤作り以外で期待するのは止めました。まあ、戦国時代に連行されてよく頑張っているけれど、もう少し主人公の八幡が歳をとった有能にしてないと、活躍するにしても違和感が拭いきれないです。
家康は前半そうでもないですが、後半になるにつれて信長などの人物に関わった経験が生きて来て、個人的に後半の戦国時代の末期なら最強だと思います。幼少期も忍耐力が半端ないし
[一言]
氏治が少し苦手です。何故かと問われれば、小田氏治は当時の人なら敬意を抱かれると思うのですが、現代人というか少なくとも私から見れば為政者としてどうなんだろうかと、思ってしまっていまいち感情移入できない。ネタ的にはいいのですが、仕えたりするとストレスたまる理想家タイプで、程よい距離で近くに居て恩恵に預かる分にはいいけど、部下になるのはちょっと苦しい。
  • 投稿者: 軍隊蟻
  • 2020年 05月23日 22時29分
軍隊蟻さん感想ありがとうございます!

 時系列ばかりは…すみません、どうしようもなく…ただ、親子関係は描写上ぎりぎり親子関係であり得る年齢差の描写(実際に若い時運だか恥かきっ子かはさておき)や年の上下が逆転することは無いように調節してますのでお目こぼしいただければ…。
 ありがとうございます! リアリスト且つメタ思考で、歴史物ファンタジーSF問わず、創作上最低限の基礎部分以外でご都合展開には(好きで楽しんで鑑賞するけれど)疑問がある性質だったので、作品ではその辺の作者的に納得できない要素を極力排除しているので生々しくなっていれば嬉しいです。

 豊臣兵が弱いというのは、作中でも触れてますが部隊の強さは単純な兵だけでなく下仕官層が重要だと考えます。作中に無名下仕官は殆ど描写がないですが、少なくとも歴戦大名の元で死線を潜った兵が多い徳川軍と、関ヶ原でも大坂城に居残り歴戦の戦でも前線にほとんど出てない大坂官僚組家臣団家中の下仕官がまっとうに指揮できるかという問題があります。
 また、歩兵面でも尾張兵が弱かったように豊かな都市部の兵は弱い傾向はあるかなと。とはいえ、摂州兵は強いイメージもありますが…だとしても、世界各国問わず末端兵士なんて勢い良ければ強いし戦で主導権握られれば弱体化するのはよくある話です。今回の場合は天下が徳川に傾き、豊臣は援軍も味方も無く絶望的状況、兵士が生き残るには鉄壁の大坂城に心寄せて必死に守り徳川が撤退するか講和を大坂上層部がしてくれるかしかない。そんな兵士視点で見ると大坂城の難攻不落の風評が心の拠り所。それが敗れれば恐慌状態になる部隊も現れるのは不思議からぬことかなと思います。
 平民宰相の戦闘能力に関してはマイナー武将や地方リーグなら一部名のある将にも勝てる、全国クラスの将には準備と相性と天運次第で勝てる程度の設定ですので、現代人にしては強い、が限界です。戦国オールスターの戦いに参加するには格が全く足りないのもさもありなん。年をとっても人の成長にも限界がありますので、メジャーリーグに並んで不足無い人間には成れないで終わったかなと思います。
 家康評に関しては同意です。表現できてるかは自信ないですが…。

 氏治さんは私も大好きですし敬意を抱いてます。ただ、軍隊蟻さんの感性が正しいです。本人や周囲は良いけど、客観的にどうなの? っていうキャラです。よくある理想的英雄にもし力が伴わなければこうなる、と言うだけで多くの物語で語られる英雄像も理想やロマンとして好きではあっても現実ではどうも認めがたい。フェイトの性格ひん曲がった嫌な方の主人公の考えに作者はすごく共感抱くタイプです。
 作者も絶対部下になりたくない。他の作者様方同様に主人公に感情移入してれば氏治のキャラクター組み替えるかチート連発して環境ごとまるまる変えるレベル。
 その辺、普通の感性に近い葵さんに頑張っていただきましょう。良くも悪くも彼女がブレーキで作品の良心です。他のやつらは染まってしまった…。
 
[良い点]
リアルで面白い
[気になる点]
アイドルとはどういうことですかね
主人公は不運過ぎませんかね?戦国時代に飛ばされたり、特にこれといった能力もなく、適応力皆無でなんかサイコパスだとか県で一位の学力とかチート能力など無いと、リアルな話にするにしても面白さというよりかは、娯楽要素の爽快感などが無くて、ただ地味で味方守れず死とかで憂鬱だと思います。
[一言]
リアルだから娯楽作品にしては地味
  • 投稿者: エウドーロス
  • 2020年 05月16日 22時13分
エウドーロスさん感想ありがとうございます。

 ありがとうございます! リアルを売りに頑張り続けます!
 現在50話ですか…まだ当面憂鬱な展開ですね、すみません。スカッとする展開も少量ながらあるのでそこまで読み進んでいただければ幸いですが…趣味に合わなければ無理はなさらないでください。少しでも読んでいただけたことが作者には何よりの喜びです! もちろんさらに読み進んでいただければもっと嬉しいですが!

 アイドルは、ネット上のスラングといいますか、マイナー武将好きの間では有名な呼称や位置づけとしてアイドルと認識されてるんです。マイナー界のメジャーキャラと言うか、小物界の大物と言うか…まぁ、愛嬌あって愛されてるキャラでして。そんな訳で、直接的にアイドルは作中に関係してこないので当初より作者もタイトル詐欺では? と言うのがあり迷走気味です。
 しいて言えば、氏治の魅力がアイドル的と言えるのと、アイドルの語源というか、本来の意味が偶像ですから善良な人柄と仁徳から多くの人に崇拝される意味では間違いではないかなと作者的には考えている…くらいですかね。作中では地の文でもあんまり横文字(カタカナ)使わないようにしてるんで、ましてアイドルなんて単語は後にも先にも出ては来ないですけれど。
 主人公の不運……めっちゃご指摘多くてビビります。作者的には世の中のキャラが幸運すぎるのではとか考えるくらいなんですが、リアリティを求めすぎてるんですかね…それか、私自身の主人公への殺意が強すぎる説。好きでも嫌いでもないですが。
 ところで、サイコパスやらチート能力やらが無くて云々の感想が最近多いですが、どこかにサイコパスで天才キャラ主人公の戦国小説があるんですかね…? 何かと比較されてるような気が…。チートはまぁ腐るほどあるんでしょうけど。
 娯楽要素の欠落は作者も悩むところですが、作風のせいもあってギャグとか入れようとすると中途半端でいつも不発と言うか、諦めてます。爽快感に関しては、そういう作品、王道作品も好きなんですが、どうしてもメタな部分ばかり気にする性分で王道外れて幸運やご都合皆無のリアルな作品があってもええやんか! という作者の世間の物語に対する反骨心の現れみたいなところがあるので…。作者の性格性分が悪いね!
 地味で、味方守れずの死……いやぁ、意味ある死も当然美しいんですが、夢と理想に命燃やして散るのに成すべき事もなせず無念を噛み締めて死ぬ…も、なんか苦味が味わい深くありませんか? 善人にも悪人にも、英雄にも兵卒にも守りたい家族や志がある。本当は一つ一つの死も詳細に描きたいんですけど、そこばかり描写しても物語になりませんし、あえて描写にもならずあっさり死ぬのも一つの死にざまの在り方かなって思うと泣く泣くあっさり描写で流す討ち死にシーンもあったり…いやまぁ、憂鬱ではありますね。確かに。でも、作者的には死に際描くのが一番楽しい。

 リアルはこだわりですが、確かに地味ですよねぇ…定期的に作品読み直すんですけど、なんか地味すぎて読者目線で読んでてこの作品は何が面白くてどこ楽しめばいいんだっけ? とか度々思います。執筆しててもこれ面白いの? と疑問が湧くこともあります。でもまぁ、どこかで面白いと思うから書いてるんでしょうね…。
 リアルででも爽快感もあり面白い物語としては、軍靴のバルツァ―やアンゴルモアみたいなのが描ければ最高なんですけどね…。バルツァーとかなんでアニメ化しないんだろう。ダントツの傑作になるだろうに…。
[良い点]
最近更新が速い
着眼点・時代に人物考察・まあ、いろいろ省いてはいるけども概ね史実であまりご都合ない展開「多少不運だけど」で、かなり早い更新ペース等の要素が高水準で凄いと思います。
味方だけではなくて、敵もしっかり考えて行動したりしっかりキャラ立ちしてるのが凄い
余り主人公に肩入れせずに違和感無く他を引き立たせることが出来ている

[気になる点]
氏治ちゃんがなかなかに、ストレス要素。
これで禿げ散らかしたふくよかなおっさんだったら、佐竹に勝つまで耐えられずに、きっと投げてたハズ
氏治ちゃんがおっさんやと甲斐姫や淀のお話相手になりずらそうだし。
主人公の頭の良さは、いか程の物なのか
[一言]
私が全く知らないマイナー?武将などが沢山出ていて面白いです。多田さんは、なんか不遇と言いますか、優秀なのになんか評価微妙
凄い面白くて1ヶ月くらいで読み終わってしまった。
小田家の言うこと聞かなくて負ける氏治ちゃんの元で、成り上がるカタルシスがあって、主人公に優し過ぎないリアルな世界観に引き込まれました。負けすぎて勝ったときに、気が狂う程に気持ちいいんじゃンホォォ゜+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゜ヤッター
城の地図とか欲しかった。
  • 投稿者: 退会済み
  • 18歳~22歳 男性
  • 2020年 05月10日 15時10分
管理
シチリアさん、感想ありがとうございます!

 更新は作者に時間的猶予ができたのと、コロナ関係で娯楽求める方も多かろうとストックを早めに出荷してる次第です。基本五話~十話ストックして一ヶ月二か月執筆放棄とかしたときのつなぎよう。なので、後で私がサボれなくなる…。
 なんか、最近不運と言うご指摘多く若干主人公に同情してきた作者です。読者さんから多少不運指摘はあるかなとは思ってたものの、作者目線だと棚ぼた展開も多いからトントンだし、生きてるだけ運ええからええやろと、主人公適当に扱ってたのはもしや私はサイコパスの気でもあるのか…。
 小田家や味方も大好きですけど、敵が主人公の策や思い通りに動いてたらリアルじゃないし、主人公有能と言うより敵が無能なだけって作品の典型になりそうなのでそこはこだわりました。自分で名案と思った戦略も一月寝かせて敵側の戦力や人脈やら調べ上げて、敵側視点に作者が立って主人公と氏治殺しに行こうとするとこうなったというシュミレーションですね。執筆中何度か主人公達詰んでしまって困ります。チートの一つや二つ付加してもよかった…。
 これで結果として敵の魅力が退き出せていたら幸いです。

 氏治ストレス要素、よく解ります。あと、氏治善人ムーブかましといてなんですが、作者的には氏治が良き隣人であってもよき指導者や良き政治家であると必ずしも思ってほしくなかったり。理想であり浪漫であるとともに、現実に居れば唾棄すべき存在です。作中の氏治は。
 ハゲ散らかしたふくよかなおっさんだったら、うん、ラノベと言うか、小説としてはあれですけど記録見てるだけで作者的には面白いんですけどね…氏治さん。
 主人公はチバラキ農家で高卒~大学一年レベルの知識と知能。戦国にもまれること数年での成長が加味されるだけで、そんなに賢くは無いかなと。アイデアマン的素質はあるかもしれないですね。

 マイナー武将もできる限り史実の人間関係や境遇調べて性格作ったりしてますので楽しんでいただけて幸いです。
 氏治さんは本当になぜ人の言うことを聞かないのか不思議ですね。史実ではそんなおっさんにみんな命かけるんだから現実は小説より奇なり、奇奇怪怪…。
 勝利のカタルシスも提供できていたようでよかったです。作者がそもそも末期戦スキー要素があるので、ついついそこばかり緻密に描きがちだなと反省します。厳しい負け戦と、様々な思いを抱いて散る人の散り際の一瞬の輝きが好きで…討ち死にとか廃墟とか、哀愁漂うものが好き。
 城の地図、関東なら初めのページに乗っけてませんか?
 あと、こちらの作者様が素晴らしい地図や合戦図を掲載しているのでオスすめです。
https://sengokumap.net/category/castle-map/
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