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[一言]
完結ありがとうございます。
短めでしたが堪能しました。
  • 投稿者: 梶原
  • 男性
  • 2012年 01月11日 17時11分
梶原 様

感想をありがとうございます。
短かったですね。でもすんなり書けて、書いていて楽しかったです。
堪能していただけたなら、なによりです。
  • 素子
  • 2012年 01月12日 22時18分
[良い点]
深く傷付いているが故に、心にまで氷の仮面を装わなければならないクリスティーナ。
そこから自発的に歩んでいこうとする姿が良かったです。

また、クリスティーナとブレンダの間を絶えず揺れ動きながら、国王としての職務を全うしようとするランドルフの心理描写も読み応えがありました。

孤児に成りすましたランドルフをクリスティーナがそれと知らずに抱きしめる場面は白眉です。

ランドルフとその両親の関係は詳しく書かれていませんが、若くして王位に就いている設定からして、
クリスティーナと結婚した時点でも既に父王や母后は死去していたと考えられますし、
国王として暮らす彼の周囲は、魑魅魍魎だらけ。

ねじれた関係とはいえ父親はまだ存命であり、
肉親として互いに心を寄せ合うデレクとクリスティーナ兄妹より、
ランドルフの方がもっと過酷で孤独な境遇と言えます。

冒頭で我が子を失ったクリスティーナですが、彼女が本当に最初に抱きしめるべき「孤児」は、正にランドルフだったことをこの場面は如実に物語っています。

理性的ではあるが、どことなく冷徹さも感じさせるクリスティーナと
悪辣ではないが、その代わり思慮にも欠けたブレンダの浮薄さの対比が、履いた靴に象徴されている描写も秀逸です。

クリスティーナに肉親としての情を抱いてはいるものの、どことなく父親譲りの冷徹さも見えるデレクの造型や
慇懃無礼な調子でクリスティーナを追放する策を推し進めようとする宰相が、逆に彼女から手玉に取られてしまう展開も巧いです。

クリスティーナを「氷の王妃」たらしめた父王は最後まで直接には物語に姿を見せません。

しかし、クリスティーナの心に絶えず暗い陰を落とすこの父王像が、読者には次第に彼女を失った場合の未来のランドルフの姿に見えてくる点に一捻りした味わいがあります。
[気になる点]
全般に会話文はよく出来ていたと思いますが、
リアルな会話として考えると、やや説明的だったり生硬な印象を受けたりする箇所が何点かありました。

>「王妃様、おいたわしい。あの階段に油が塗ってあったのです。きっと側室の――」(『01空虚』)

側室というか側妃はブレンダ一人しかいないわけですから、ここは「ブレンダ様の――」とすべきでしょう。

>「使用人にも父の厳しい目があって、離れて暮らしていても泣いたり笑ったりすると使用人が罰せられました」(『07波紋』)

何はともあれクリスティーナは王女ですから、彼女に仕えている人々には「使用人」より、
「召し使い」「侍従」「従僕」といった表現が相応しいと思います。

>「宰相殿と、ブレンダ様の父君の侯爵は賛同なさいました」(『13通告』)

クリスティーナもランドルフも侯爵がブレンダの父であることを共通認識として知っているわけですから、
「ブレンダ様の父君の」という説明がここで入るのは会話として違和感があります。
そもそも、クリスティーナの兄である王太子が「デレク」と名前が与えられる様に、
ブレンダの父親にも「〇〇侯爵」と明確な名前を与えるべきでしょう
(未婚時代のブレンダも『〇〇侯爵令嬢』と呼ばれていたはずですしね)。

また、クリスティーナは一貫してブレンダを「様」付けで読んでいますが、
クリスティーナの方が先に嫁いだ正妃であり、嫁ぐ前の身分も格上、劇中の描写からして年長でもあると思われますから、
ここは「ブレンダ」と呼び捨てにする方が自然です。

また、劇中では、ブレンダが処刑や幽閉を免れ、修道女として暮らす処置を取られたことをランドルフの「温情」として描いています。

しかし、自業自得とはいえ、彼女の実父は恐らく刑死、一族は宮廷から追放され、没落。
それまでチヤホヤしていた取り巻きたちの態度も一変。
その上、まだうら若く、しかもクリスティーナと異なって享楽的な性質のブレンダにとって、
禁欲一辺倒の修道女生活など、生き地獄でしかないでしょう。
その辺りの彼女の悲哀が、ランドルフはともかくクリスティーナに考慮されている描写が全くないのはどうなのかと個人的に感じました。
ブレンダの悲運は、少し状況が違えば、クリスティーナ本人に降りかかったものであったはずです。

また、孤児院の少年ボブが主要な登場人物として出てきますが、彼に関する描写が全般に作為的でちょっとあざとく感じました。

いくら反抗的な年配の少年であっても王族に対してあからさまにぞんざいな口を利くことは感覚としてあり得ないと思いますし、
その後の言動の変化もいかにもテンプレート通りといった印象を受けました。

>「ちびがいれば、大騒ぎだろうな」(『15氷解』)

「ちび」とは孤児院にいる年少の子供を指していると思われますが、
この時点のボブより年少の子供は孤児院にたくさんいるはずですから、ここは「ちびたち」と複数形にすべきでは。
[一言]
色々書きましたが、とても読み応えのある作品だと感じたことに変わりはありません。
吾妻栄子 様

感想とレビューをありがとうございました。
そして深い考察をありがとうございます。指摘していただけると本当にありがたいです。
悪い点としてあげられた点は次に生かせればと思います。

最初側妃の名前をあげなかったのは、侍女があげると不遜ではないかと思ったからです。
余談ですが作中の側室をすべて側妃に統一しました。

ブレンダを呼び捨てにしなかったことについては、小国の王女と大国の侯爵令嬢というパワーバランスが
微妙だったこと、ブレンダも男子を産めば国母になる可能性が高かったこと、呼び捨てはいかにも侮蔑の
ように感じられてなじまなかったことなどから様付けをしました。
侯爵や宰相などの名前に関しては国の名前も出しておらず、名前ありの人物もいずれも苗字なしでした
ので主要人物だけとしました。

ボブは一応許しを得ての発言です。今回のボブは一種の狂言回しであり、クリスティーナの投影としても
描写をしています。年長なので気をはって孤児院を守ろうとするのに、子供なので力がない。
悔しさを人一倍感じているが故に攻撃的になる。そんな人物として書きました。
その意味ではあざとくなったかもしれません。

ブレンダへの感情、はそれまで情報はつかめていなかったのが、国王の口から知らされたわけです。
運命の流転と状況の皮肉さは感じていたでしょうが、驚きが先にたったとして描写しています。
あの場でブレンダ様がかわいそう、とは王族として育った身としては言えるはずはないと思います。
父親がやったことは反逆、不敬でありその場合の処罰としては親族刑死でもおかしくないので、
国王の温情をブレンダへの想いとして肯定はしても、その後のことはブレンダ自身が立ち向かう問題
なのでクリスティーナの関与するところではないとしました。
また、15話の冒頭で侯爵が罪に問われたのを聞かされた際に、ブレンダに思いをはせているので
繰り返しは冗長とも考えます。

ボブの口から出たちび、確かにちび達でもいいですが。

深く読み込んでくださったことを感謝します。ありがとうございました。
  • 素子
  • 2012年 01月12日 22時17分
[良い点]
お疲れ様でした!
最後、本当によかったです。はじめのすれ違い・誤解から最後にいたるまで、萌えました(笑)本当にありがとうございました。
侍女からも(暗にですが)邪魔扱いされた王に、ニタニタしてしまいました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2012年 01月11日 13時56分
管理
3cucu 様

感想をありがとうございます。
おお、私にも萌える話が書けましたか、と感動しています。
すれ違いからの仲直りはいですよね。
侍女から邪魔者扱いされた王、不憫ですね。
  • 素子
  • 2012年 01月12日 21時54分
[良い点]
奇数日の朝は寝坊せずにすんでいましたw
[一言]
素子さん
おつかれさまでした。

完結をして、嬉しいような、寂しいような…な気分です。
クリスティーナ、母になれて良かったね。
2人分の愛を王子さまにあげるんでしょうね。
良き妻、良き母、良き王妃さまになるクリスティーナが目に浮かびます。

ランドルフがヤンデレにならなくて良かったー。w
クリスティーナの懐妊がわかってからの陛下の対応が気になります。過保護になって部屋から出してくれなそう!w

2人のその後のお話しも気になります。
番外編も希望しちゃうところですが、
まずは素敵な作品をありがとうございます。
これからの活躍に期待しています。
  • 投稿者: えり
  • 23歳~29歳 女性
  • 2012年 01月11日 12時28分
えり 様

感想をありがとうございます。
寝坊w 奇数日に目覚まし代わりになっていたなら、この話も役立ったということですね。
次の奇数日は13日の金曜日です。ご注意を。

クリスティーナは母になれました。また子供と一緒に成長していければいいと思います。
懐妊が分かってからの陛下の対応で作中には入れませんでしたが、階段を使わないように
警備をものすごーく厳重にして王妃の間を一階にもっていったり、あらゆる段差を解消させたり
というのは裏設定はありました。
あと、クリスティーナの食べられるものをたくさん取り寄せすぎて皆におすそ分けとか。

読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございました。
  • 素子
  • 2012年 01月12日 21時52分
[良い点]
素晴らしいハッピーエンドでした。
  • 投稿者: FCCCP
  • 18歳~22歳 男性
  • 2012年 01月11日 12時15分
BX2 様

感想をありがとうございます。
ハッピーエンド万歳です。
と書きつつ、次の投稿予定短編はアンハッピーだったりする矛盾。
  • 素子
  • 2012年 01月12日 21時47分
[一言]
昨日、この新作に気付いて一気読みして、今日完結。

気付くのが遅かったのが悔しいですが、
最終話はリアルタイムで間に合いました(笑)

王妃の涙(雪解け)は春の訪れ。
凄く素敵なラストで感動しました。
王妃が密かに想いを込めた刺繍のハンカチを渡していたというのが、また素敵です*^^*
  • 投稿者: こぶ
  • 2012年 01月11日 12時06分
こぶ 様

感想をありがとうございます。
あっさり完結しました。
エピソードを絞った分、すんなり話が進んだ気がします。
ようやく雪も氷もとけて素直になることができました。
刺繍のハンカチは王妃の精一杯のデレだったりします*^^*
  • 素子
  • 2012年 01月12日 21時46分
[一言]
連載お疲れ様でした。

よかったです~!!
王妃様も自分に素直になることができて、国王様との仲も上手くいって。

ちゃんと王子にも恵まれて、これからの幸せが見えるようです。

もし、可能ならば、二人で戻ってきてからのデレデレぶりを読みたいです。

最初からものすごくお話に惹きつけられて、夢中になってしましました。

またぜひ次の作品も読ませていただきたいです!
楽しみにお待ちしていますね♪
  • 投稿者: ちびこ
  • 2012年 01月11日 11時55分
ちびこ 様

感想をありがとうございます。
王妃が素直になりました。無愛想だと色々ありますから、まずは素直に、感じよくですね。
二人が戻ってからのデレデレ。側妃はいらんと蹴散らしたり、あんまり回りに笑うなとすねたり、
新しいハンカチを贈られるたびににやついたりでしょうか……。
なぜか国王のデレばかりが思い浮かびます。

読んでくださってありがとうございました!
  • 素子
  • 2012年 01月12日 21時44分
[一言]
前作も含めて、物語の雰囲気が何とも言えず、
更新が楽しみで仕方ありませんでした。

完結まで読み終えて、不思議な満足感があります。
王妃も王もどうぞお幸せに。

素子様の次回作を楽しみに待ちたいと思います。
  • 投稿者: Des_tiny
  • 2012年 01月11日 11時17分
Des_tiny 様

感想をありがとうございます。
雰囲気ありましたか? いつものように主人公考えすぎとか自己完結しているな~とか
思いながら書いていたので、読了後になんらかの余韻が残せたなら嬉しいです。
国王も王妃もきっと幸せだと思います。(お約束?)

次回作もがんばります。ありがとうございました。
  • 素子
  • 2012年 01月12日 21時40分
[一言]
とても面白かったです。次の作品を楽しみにしております。

  • 投稿者: 清水澄
  • 女性
  • 2012年 01月11日 10時27分
清水澄 様

感想をありがとうございます。
面白かったのなら何よりです。
読んでくださってありがとうございます。
次回作……がんばります。
  • 素子
  • 2012年 01月12日 21時38分
[良い点]
完結、お疲れ様でございました!!
[一言]
こちらの作品が投稿された当初からずっと拝読させていただいておりました。

更新される度に嬉しく、好物を食べる時のように味わって読み、たくさん込み上げるものがありました。

毎回感想を送りたいと思っては、自分のこの気持ちを表す言葉が見つからず送れずにおりました。
筆舌に尽くしがたいとはこのことかと思いました。
己の語彙の乏しさが悔やまれてなりません。

何をどう伝えようかと悩んでいるうちに完結の日が来てしまいました…。
最終話を読み終えた後の満足感と寂しさはまさしく好物を食べ終えてしまった時のそれだと思いました。

クリスティーナの氷が溶けてよかった。

私は作者様の作品が、文章が、ストーリーが、キャラクターが大好きです。

自分も物書きであるくせに拙い感想で申し訳ありません。

ただ、「氷の王妃」の更新を心待ちにして楽しかった日々をいただけたことに、素敵な小説と出会わせて下さったことに心からの感謝を申し上げたく存じます。

この度は完結おめでとうございます。
寒さが続くこの頃です。どうかお風邪等ひかれませんよう、ご自愛下さいませ。
  • 投稿者: 紫音
  • 18歳~22歳 女性
  • 2012年 01月11日 10時23分
紫音 様

感想をありがとうございます。
紫音様の一言がどれをとっても嬉しく、何度も読み返しました。
本当に、本当にありがとうございます。
妄想を書き綴ったものに、こんなに素敵な言葉を返してもらえて本当に幸せだと思います。

読んでもらえて、こうして感想をいただけて胸がいっぱいです。
私のほうこそ感謝申し上げます。
紫音様もどうぞご自愛ください。
  • 素子
  • 2012年 01月12日 21時37分
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