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[一言]
ヨヨ王女を見た気がする
敵の理想のため、国が滅びたのに・・・
まあおのれの立場と命、どっちも大切だね。

  • 投稿者: bune
  • 2014年 03月11日 14時44分
感想有難うございます!

>ヨヨ王女を見た気がする

ひょっとしてまだ途中までしか読まれてないのでしょうか?
確かに関西滅亡時のセルウィリアは褒められるところのない為政者でしたが、セルウィリアはその後、成長していき、重要な物語の一ピースになりますよ!

もっともどんなに成長しても、バアル君視点から見ると立派なヨヨ王女であることは否定しませんですけれども(´-ω-`)
  • 宗篤
  • 2014年 03月15日 22時04分
[良い点]
一気に読み切りました。とても面白く素晴らしい作品だったと思います。

まず一番良いと思ったのが、最初のセルノアの死、その後のアエティウス、アリアボネの死、そして幾多の敵味方の将兵が死んでいく中で、死んだ彼らのために平和な世界を、と考えつつ、その死んだ彼らの重荷に耐えきれなくなりそうになり、それでも天下統一した、というあたりのブレのない一本筋の通ったストーリーでした。

また、それに加えて感情表現の巧さがあったと思います。特にアリアボネの死の前後のシーン、アンテウォルトとディスケスが酒を酌み交わすシーンといった、アリスディアが去るシーンなど、登場人物が死んだり、別れたりする中で、喜怒哀楽の哀をしっかりかけていて、感情移入しやすいというか、いやでも引き込まれて感情移入してしまう表現は素晴らしかったです。

更に戦闘、政治のシリアスシーンを描きながら、時折混ざる軽妙なコミカルシーンが入ってくる使い分けは長い作品であるにも関わらず、飽きずに読めました。
[気になる点]
悪かった点も一応3点ほど(長々と書いてますけど、別にこれがあったとはいえ、素晴らしい作品であることには変わりないです!)。

1点目はバアルのキャラクターが勿体なかったなぁ、と思います。最初は関西の誇る若き名将、といった風情で出てきて、関西が滅んだ後も再興を目指す忠臣、みたいなポジションだったのに、次はカトレウスの下で借り物の兵隊で戦うようになり、諸侯を目指すでもなく、関西再興を目指すでもなく、ただ流され流され戦っているだけのように見えてしまいました。また、最後の方になると王の天敵、名将みたいな扱いを受けていますが、なんでそんな高い評価を受けているのだろう、と違和感を覚えました。自分の印象としては、韮山崩れこそ参戦していますが、長征のラストは鼓関、イスティエアは河北、エピダウロスと牧野が原は芳野、潜龍坡も雌雄を決した初日は後陣にいて不参戦で、雌雄を決する決戦にいない人イメージになってます。しかも大体ガニメデにやられるんで、王の天敵と言うよりはガニメデの引き立て役、という印象が強く、せっかく最初の方からいい感じで出てきたのでもっと華々しく活躍すればキャラクターも活きたのではないかと思います。

2点目はコミカルとシリアスの繋ぎ方です。コミカルの代表格、アエネアスの暴力シーンですけど、別に自分は暴力ヒロインは構わないと思っています。ただ、朝廷内で南部派等の派閥争いがある、と悩んでるシリアスシーンのすぐ後に、南部派のアエネアスが王様を殴ってるコミカルシーンが来ると、せっかくのシリアスシーンが台無しです。もしそういうシーンを表現するならば、例えば講談の大久保彦左衛門よろしく、有斗が王命の重さを実感していない時に騙くらかして我儘御免の王命を出させておく、というようなステップがあった方がよかったと思いました。

3点目は有斗がセルノアの捜索命令について何も聞かず、2年間放置していたことです。セルノアの死というのは物語の中で有斗が平和を目指す強い動機になっているのに、その肝心のセルノアがどうなったかということを聞かない、というのはいささか不自然で、あれ、セルノアのことそこまで消化しちゃってたの?と思いました。物語のストーリーとしてもルツィアナ登場まで知らないということに意味があるように見えずある程度死を覚悟はしていたように見えますので、有斗がアリスディアに問い質していた方がよかったと思いました。
[一言]
どうでもいいんですが、カヒ家を見ながら、四天王、二十四翼って武田氏の四天王、二十四将かなぁ、とか五色備えとかは北条氏の五色の備えか、とか、オーギューガのテイレシアは上杉謙信なんだろうな、とか、七ツ口は鎌倉七口で、じゃあ川を通って攻めたのは新田義貞の稲村ヶ崎の黄金の太刀のあたりがモチーフなのかな、とか、と色々考えたりするのが楽しかったです。サキノーフ=サキノウフ=前右府で織田信長ということでしょうか?

それと誰よりも情熱的に告白したアリアボネが姫じゃなくて傑なのが可哀想です。

なんか書きすぎましたが、本当に素晴らしい作品をありがとうございました。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2014年 03月01日 18時31分
管理
感想有難うございます!

>それでも天下統一した、というあたりのブレのない一本筋の通ったストーリーでした。

私は物語においては一貫した主題が貫かれているべきだと考えていますので、そのお言葉は何よりもの褒詞となります。ありがとうございます!

>また、それに加えて感情表現の巧さがあったと思います。特にアリアボネの死の前後のシーン、アンテウォルトとディスケスが酒を酌み交わすシーンといった、アリスディアが去るシーンなど、登場人物が死んだり、別れたりする中で、喜怒哀楽の哀をしっかりかけていて、感情移入しやすいというか、いやでも引き込まれて感情移入してしまう表現は素晴らしかったです。

アリスディアとの別れのシーンは自分としては屈指の出来栄えだと思っていたのですが、あまり皆様からの反応が無くしょげていたところ、このように言って下さる方がいて大変ありがたく思いますし、自信が出てくるようで嬉しいです!

>1点目はバアルのキャラクターが勿体なかったなぁ、と思います

バアル君は私も描くのに失敗したかなぁと思わずにはいられないところがあり、自分のつたなさに情けない次第であります。
バアルを名将にしなければならない、バアルと有斗は決定的な勝敗が付いてはならない、ガニメデは不敗でなければならない、そこらへんを最終目的地として着地しそこなったかんじですね・・・

>2点目はコミカルとシリアスの繋ぎ方です。

そういった手法がありましたね! 参考になります!

>3点目は有斗がセルノアの捜索命令について何も聞かず、2年間放置していたことです。

これは・・・言われてみれば確かにそうですねぇ。書いている本人が微妙に忘れていたことと、ルツィアナを出すことで有斗と読者様にセルノアを思い出させてもらおうという工夫からああなったのですが・・・何かいい解決方法はないものか・・・ウムム

>どうでもいいんですが、カヒ家を見ながら、四天王、二十四翼って武田氏の四天王、二十四将かなぁ、とか五色備えとかは北条氏の五色の備えか、とか、オーギューガのテイレシアは上杉謙信なんだろうな、とか、七ツ口は鎌倉七口で、じゃあ川を通って攻めたのは新田義貞の稲村ヶ崎の黄金の太刀のあたりがモチーフなのかな、とか、と色々考えたりするのが楽しかったです。サキノーフ=サキノウフ=前右府で織田信長ということでしょうか?

書かれている事は全てその通りですね。そういった話の本筋には関係ない(サキノーフだけは関係ありますが)暗喩などを入れる手法が大好きなのでお遊び的に大量に入れております。

>それと誰よりも情熱的に告白したアリアボネが姫じゃなくて傑なのが可哀想です。

史書的には添えモノ的な姫よりは単独で伝記も立ててもらえている傑のほうが扱いはいいということで勘弁下さい・・・アリアボネだって本音は姫のほうに配置されたいと思っているはずですが・・・

>なんか書きすぎましたが、本当に素晴らしい作品をありがとうございました。

こちらこそ長い物語にお付き合いくださいましてありがとうございました!
  • 宗篤
  • 2014年 03月03日 22時01分
[良い点]
読みやすい。
[気になる点]
ちょっとセルノアの最期が辛すぎで、読むの断念しました。正直タグかあらすじに注意書きが欲しかったです。マジ無理でした。
  • 投稿者: Nanana
  • 2014年 02月25日 14時46分
感想有難うございます!

>ちょっとセルノアの最期が辛すぎで、読むの断念しました。正直タグかあらすじに注意書きが欲しかったです。マジ無理でした。

すみません・・・一時期あらすじに書いてあったんですけど、それが間口を狭めているんじゃないかとご指摘があって外していたんです。
タグかあらすじに入れたほうがいいのかなぁ・・・
  • 宗篤
  • 2014年 02月27日 20時51分
[一言]
おお!!

やっぱその3作品はそうでしたか~。

で、金儲けのためにが大半ってのは納得かもです。

しかしあれですね、別にアーティスト系だけじゃなくて
、普通のサラリーマンでもそうですわな。

ほんとはこんなような素晴らしいサービス扱ってる企業で働きたい、みたいに思っていても、現実は難しくて(雇ってもらえなくて)、仕方なく自分が納得いかないサービス扱っている企業で働かざるを得ない、みたいなね。

で、それが嫌で思い切って起業して、自分の思い描くサービスを販売するも、全く売れなくて倒産と。

なかなか切ないですなぁ・・・


  • 投稿者: 下杉家
  • 2014年 02月24日 00時19分
>ほんとはこんなような素晴らしいサービス扱ってる企業で働きたい、みたいに思っていても、現実は難しくて(雇ってもらえなくて)、仕方なく自分が納得いかないサービス扱っている企業で働かざるを得ない、みたいなね。
>で、それが嫌で思い切って起業して、自分の思い描くサービスを販売するも、全く売れなくて倒産と。
>なかなか切ないですなぁ・・・

生きるためにはお金が必要ですからね・・・仕方が無い側面がありますよ・・・
  • 宗篤
  • 2014年 02月27日 20時49分
[一言]
すごいねーしかし...

セルノア...セルノアルール欲しねー;w;
感想有難うございます!

>セルノア...セルノアルール欲しねー;w;

セルノアルートですか?
セルノアルートはまるまる書き直すような構成になるからちょっと難しいですね・・・
  • 宗篤
  • 2014年 02月23日 21時51分
[一言]
今日読み終わりました。すばらしい傑作だと思います。
残念なのがやっぱり暴力ヒロインの存在で、腐っても王に向かって殴る蹴る、目の前で武器を振り回したりと、他の護衛や臣下が注意すらしないので強烈な違和感を覚えました。
戦記ものの価値観や世界観ぶち壊し。
一つの作品としてある戦記ものに後から出来の悪いラブコメを融合したみたいで、まるで二次創作のオリジナル主人公の様な印象を受けました。
他がすばらしいのにこれだけが残念でならない。
他のみんなの評価が気になって感想を見ていたら、

>その点、アエネアスなら反論しても、その反論は例によって理不尽だから、正しいのは自分と思い込むことができる分だけ心理的に自分が上に立てるんだと思うんですよ。

これって暴力夫とそれを支える妻の共依存の構図じゃんw
  • 投稿者: かふ
  • 2014年 02月22日 18時20分
感想有難うございます!

>残念なのがやっぱり暴力ヒロインの存在で、腐っても王に向かって殴る蹴る、目の前で武器を振り回したりと、他の護衛や臣下が注意すらしないので強烈な違和感を覚えました。
>戦記ものの価値観や世界観ぶち壊し。
>一つの作品としてある戦記ものに後から出来の悪いラブコメを融合したみたいで、まるで二次創作のオリジナル主人公の様な印象を受けました。
>他がすばらしいのにこれだけが残念でならない。

本当にすみません・・・私の実力不足です。どちらかというとヒロインありきの作品に戦記と言う態をくっつけたというのが正確なところなのですが・・・

>これって暴力夫とそれを支える妻の共依存の構図じゃんw

アエネアスはアエティウスを失った心の傷を、有斗はセルノアを無くした心の傷を埋めているようなところもあるから言い返せないなぁ・・・(´・ω・`)
  • 宗篤
  • 2014年 02月23日 21時49分
[一言]
>最初の編集会議で通らない・・・いや、その前に編集を説得できないんじゃないですかね(苦笑)
後、多分、セルノアが死んだところで読者が離れるので、そこで続刊は出ずに打ち切りでしょうねぇ・・・

ふむ、わかってきた。
わかってきたぞぉぉ~~~~!!ww

★自分の理念・意思
★マーケティング補正

上記二つの要素があって、そのバランスをどうするかって事なのですかね?

つまり、★自分の理念・意思を前面に出して★マーケティング補正の要素をできるだけ少なくする。
結果、自分の思いは発信できるが共感者が少なくなるリスク有り(商売として立ちいかない)

逆だと商業的に成功するが、編集担当等の意のままになってしまい、自分の思いを発信できる割合が少なくなる。
しかし結果、売れる。

ちなみに

★自分の理念・意思
★マーケティング補正

の双方が完全に合致するケースってあるのでしょうか?
もちろん100%はさすがに無茶なので、90%以上くらいの合致で。
(80%でもかなり高いですけどね)
  • 投稿者: 下杉家
  • 2014年 02月20日 23時13分
>逆だと商業的に成功するが、編集担当等の意のままになってしまい、自分の思いを発信できる割合が少なくなる。
>しかし結果、売れる。

編集も万能神ではありませんので必ず売れるということはありませんが、少なくとも編集の意を汲めば出版することは出来ますよね。

>★自分の理念・意思
>★マーケティング補正
>の双方が完全に合致するケースってあるのでしょうか?
>もちろん100%はさすがに無茶なので、90%以上くらいの合致で。

あるじゃないですか! しかも現在進行形で三つも!
ワンピース、ナルト、進撃の巨人、どれも作家が書きたいと主題で始めて、それで結果も出したという稀有な例です。
もっとも前二つはいつまでも次の看板が育たずに延々と引き伸ばしをさせられたりしている今の姿が作家がやりたいことであるかどうかは本人に聞いてみないとわからないことですけれども。
それに漫画家や小説家と言ってもそう気高い精神の持ち主はそうそういるわけでなく、大半が金持ちになりたいから、よくて自分の好きなことで飯を食べて生きたいからといった志の人がほとんどです。
そういう意味では編集に従うことで売れる=自分の理念・意思を叶えたという人は一杯いると思いますよ。
  • 宗篤
  • 2014年 02月23日 21時43分
[良い点]
○戦記モノを戦記モノとして終わらせた所

○チートなし、ご都合なし、あくまで普通(?)少年有斗の物語であるところ

◎なんといっても読みやすい文章であること、場面場面がきっちり書き分けられており、長編であるにも関わらず、思い返しても内容に齟齬が出にくかった
[気になる点]
命名法則上仕方ないとはいえ、見分けのつけにくい名前があること
エテオクロス、エレクシス、エレクトライあたりとか

味方の主要人物はもうちょい死んでも良かったんじゃないかなぁ(ゲス顔)

セレノアのくだりはちょっとキツかったです
とはいえセレノアの話がなけれれば、有斗の内面やら行動に対しての動機が薄っぺらくなってしまうので痛し痒しでしょうか
[一言]
僕は十一神将の中でガニメデが一番好きです!
後世伝わる不敗のガニメデの容姿はどうなっているのでしょうか…、できればそのままの姿で伝わっていてほしいのですが…

地球にアエネアスが付いてきてくれて嬉しかったです
ただお母さんは驚くでしょうね、二人してコスプレしてるんですから(笑)


完結後ランキングに載っていたのをたまたまクリックしただけでしたが、一気に引き込まれてしまいました
とても素晴らしい作品でとても楽しく読ませて頂きました、そして完結ありがとうございます!
感想有難うございます!

>命名法則上仕方ないとはいえ、見分けのつけにくい名前があること
エテオクロス、エレクシス、エレクトライあたりとか

すみません・・・ (´・ω・`)

>味方の主要人物はもうちょい死んでも良かったんじゃないかなぁ(ゲス顔)

韮山か疾駆の辺りで殺す計画はあったんですが、当初の予定より話が延び延びになっていたため、とにかく話を短くまとめようとした結果、殺す機会を逃してしまったというのが実情です。

>セレノアのくだりはちょっとキツかったです
>とはいえセレノアの話がなけれれば、有斗の内面やら行動に対しての動機が薄っぺらくなってしまうので痛し痒しでしょうか

そうなんですよねぇ・・・あそこが耐えられずに離れていく人が多いんですよね。私は忠臣蔵とか韓信の股くぐりだとか海音寺先生の平将門とか大好きなんでどん底にまで落とした方が後々有斗の立派さが際立つだろうと思ったんですが、ちょっと描き方を失敗してしまったようで・・・

>僕は十一神将の中でガニメデが一番好きです!
>後世伝わる不敗のガニメデの容姿はどうなっているのでしょうか…、できればそのままの姿で伝わっていてほしいのですが…

史書編纂を命じたセルウィリアにはガニメデさんを美化する理由がありませんから、外見に関してはそのまま手ひどく書かれていることと思いますよw
戦国記の世家(王族以外の列伝)にて単巻にて列伝を立てられている六人のうちの一人なので扱いは相当いいです。

>完結後ランキングに載っていたのをたまたまクリックしただけでしたが、一気に引き込まれてしまいました
>とても素晴らしい作品でとても楽しく読ませて頂きました、そして完結ありがとうございます!

やっぱりランキングに乗ると人が来てくれるんですねぇ。ポイントを入れてくださった方々に対して有難い限りです。
そして長い物語にお付き合いくださいまして本当に有難うございます!
  • 宗篤
  • 2014年 02月19日 21時45分
[一言]
>小説でも漫画でも今や相当大御所の作家にならないと自分の意思で終えられることはほとんど無理です。人気があるからといって編集に続けさせられます。結果として作家のモチベーションがだだ下がりになってぐだぐだになってしまうこともあるので、作家を一概には責められなかったりします。<

みたいですよね~(^_^;)
誰もが知ってる国民的なあのアニメも、後半インフレの連続で大変な事になってましたしね(汗)

しかし恐ろしい仮定ですが、ものもこの「紅旭の虹」が、商業出版されてたら、色んな修正とかが入り、もう「跡形も」なくなってる感じでしょうか?

そういやスターウォーズもレイア姫を水着のセクシー姉ちゃんにされそうになって、ルーカスブチ切れたらしいですからね。
  • 投稿者: 下杉家
  • 2014年 02月17日 00時27分
>しかし恐ろしい仮定ですが、ものもこの「紅旭の虹」が、商業出版されてたら、色んな修正とかが入り、もう「跡形も」なくなってる感じでしょうか?

最初の編集会議で通らない・・・いや、その前に編集を説得できないんじゃないですかね(苦笑)
後、多分、セルノアが死んだところで読者が離れるので、そこで続刊は出ずに打ち切りでしょうねぇ・・・
  • 宗篤
  • 2014年 02月19日 21時29分
[良い点]
ストーリー構成。政治的な話があったのにも関わらず、とても分かりやすかったです。
描写力。メリハリが利いていました。必要ない描写はズバッと削ったような内容。必要有る部分もパッとイメージを与えて、冗長さを感じさせませんでした。とても読みやすかったです。
ドラマ性。始めに起きるヒロインの悲劇を最後まで大事に広げた所は、読者に優しい作家だと本当に思います。人間模様と主人公の成長、所々に現れる追憶、そして勇気と決断、戦記ものに相応しい内容だと思いました。
キャラクター。わかりやすい役割配置。嫌味のあるキャラとないキャラの使い分け、読んでいてイラっとする事がありませんでした。こういうのは作家の性格によるものが大きいと思います。とても筋の通った人なんだと思いました。安心して読んでいられました。

ユウトが普通の男の子でありつづけた所、そしてセルノアの死を最後まで大きなものとして描いた所、最高です。
傑作。
[気になる点]
悪い点というより、一時期そう感じた所です。
一時期、テイレシアの所で引っかかったのですが、時間を置いて読み直した所、素直に読めました。
テイレシアはとても良キャラで、とても感情移入していました。それ故の反応だったりします。
しかし、その後の流れを読み進める内に、作者の狙い、この世界における問題点を、テイレシアを通して描かれた所で、自然と受け入れる事ができました。
とても悲しいエピソードに昇華されており、素晴らしかったです。
[一言]
完結おめでとうございます。
とても素晴らしかったです。
こういった異世界転移モノは、どこかで無双をしたくなったり、特殊能力を与えたくなったりするものですが、最後までそれに頼ることなく、完結させたのはとてもとても素敵な事だと思います。

そして、なにより主人公を現実に帰らせる結末は、かなり凄いと思う。
というのは、異世界モノはどこかに逃避願望があり、そこにおいて活躍しつづけるテーマが内在しているからです。
だから、現実に戻るという選択をする場合、それは過酷な世界からの再逃避となるか、単に、目的も果たしたし地球が恋しいから帰るかみたいな感じになりやすい。
それは結果的に、異世界での出来事を軽薄に感じさせたりする。
とはいえ、安易に異世界にい続ける選択も、どこか現実逃避が否めない。
結局の所、異世界とはなんなんだ?という所が根っこにある。旅であれ冒険であれ、その終わりが始まりを肯定しているかどうか。それは成長するという事。
この作品にはそれがありました。
「別れの杯」とても良かったです。

主人公が現実に戻ると同時に、物語を旅する読者も現実に戻る。
それ故に、この現実のどこかに、物語の主人公がいる気がして、どこかで、あの異世界と繋がっているのかもしれないと思える。
そんな余韻に包まれていました。

アエネアスが現実へ押しかけ女房の形で追いかけてくるという流れに作者の優しさを感じた。
異世界はもう遠い。でも、隣にはアエネアスがいる。
愛を失うことで始まり、愛を得て終わるなら、これを完全といわずになんと言うだろうか。
異世界への冒険は、現実へ愛を連れて終わる。
素敵な終わり方でした。
とてもとても、面白かったです。
お疲れ様でした。
  • 投稿者: 退会済み
  • 2014年 02月16日 21時36分
管理
感想有難うございます!

そこまで褒めてもらうと照れくさいものですね。
無双をしなかったりとか主人公に特殊能力を与えなかったのは『小説家になろう』であまり見かけず、なおかつ自分が面白いと思う物語を書いたら隙間産業的に需要があるんじゃないかと思って書いたんですが、結果、書かれないのは単に需要が無かっただけだったという・・・

みもりさんも長い物語にお付き合いくださいまして本当に有難うございました!
  • 宗篤
  • 2014年 02月19日 21時27分
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