感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
[1] << Back 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  Next >> [55]
[一言]
165話読みました。
サーザンエンド軍には安心して実戦を任せられる名将知将がいませんねぇ。

レオポルドの補佐をするバレッドール将軍は慎重な防衛論者といえば危なげなく聞こえますが、奇手奇策や大胆な用兵が不得手で応変の才に欠けるともいえます。ラジア攻城戦でも敵に翻弄され甚大な被害を出しましたし、マルセラの戦でもレオポルドが一時生死不明になるほど敗北。
バレッドール将軍の指揮は硬直的で戦況の変化に適切に対応できてなかった、と評していたレッケンバルム卿の言は一面の真実であったと思います。
一方のケッセンシュタイン将軍は元々現役を引退していたロートルですし発言も強硬な攻勢一辺倒でいかにも危なっかしい。
そしてバランスが取れていたように見えたジルドレッド将軍も聖オットーに続き、独断で戦端を開いたこの戦でも敗北。
今のところ実戦指揮官として傷が付いておらず華々しい功績と武運を誇っているのはアルトゥールぐらいでしょうか。一度アルトゥールやレッケンバルム准将に司令官をやらせて見てもいい機がしますが、あのレッケンバルム卿に担がれたフェルゲンハイム家の末裔やレッケンバルム卿の息子には、政治的都合から武功を立てさせたくないでしょうし。なんともままならないものですね。

まあ軍部の中に武運と能力、功績を併せ持つ大将軍がおらず君主であるレオポルドの出馬を仰がなくてはならないというのは、このような外敵との戦争では困りますが、平時における軍部統制においては都合が良いので悪い面ばかりでもないんでしょうが。

 さてレオポルドは前線に赴くようですが、アーウェン槍騎兵に戦で雪辱を果たせるのか、それとも得意の政略や謀略、外交で事態を収束させるのか、次回以降の展開を楽しみにしています。
  • 投稿者: 埋木舎
  • 男性
  • 2015年 10月21日 00時03分
 埋木舎さん、毎度感想ありがとうございます。
 仰る通りサーザンエンド辺境伯軍の将軍たちは優れた名将知将といった感じではありませんね。
 もっとも、実際の歴史を見ても、常に勝ち続けられる指揮官などというものは殆ど皆無というものです。極稀に幾多の戦いで勝ちを拾い続けられる将軍もいますが、それは能力もさることながら、運にも恵まれなければならず、そんな幸運の持ち主は一世紀に一人いるかといったところでしょう。
 また、将軍たちの能力の問題もあれど、大陸最強と名高き槍騎兵が相手ということも敗北が相次いでいる要因でしょう。有効な対処方法、攻略法を見つけ出せない限り、勝利は難しいというものです。

 仰る通り軍を支配するような大将軍がいないことは、軍を統制するレオポルドにとっては安心できる要素でしょう。
 歴史を見れば、数多くの君主が自らの軍に叛乱を起こされて、その地位を追われています。軍を支配する将軍が君主を追い出すなんてことも少なくありません。
 サーザンエンド軍においては、軍の将兵から圧倒的に支持される将軍なんて人はおらず(アルトゥールは一部の将兵から人気ですが、ムールド兵からは不人気で、全軍の支持を受けているというわけでもありません)、レオポルドは自軍の叛乱を心配する必要はほとんどないでしょう。

 対アーウェン戦争はレオポルドの親征と相成ったわけですが、事は上手く収まるか、はたまた更に状況は悪化するのか、次回も楽しんで頂ければ幸いです。

 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[一言]
164話まで読みました。
163話のフィオリアはさすがの傍若無人っぷりですねー。
レオポルドが将軍たちを待たせることに憤っていたくせに、自分は感情のまま廷臣たちの前で辺境伯を怒鳴りつけ説教してレオポルドの時間を奪う。
異民族の孤児がよくここまで出世したものです。
そんな彼女にふりまわされた廷臣三名たちが心底かわいそうでした。

 一方164話。
アーウェン軍との衝突に慎重だった中央を半ば引きずる形で戦いを挑んだのですから、ジルドレッド将軍にはアーウェン相手でも確かな勝算と自信があるのかと思ってましたがまたしても敗れましたか。
ジルドレッド将軍もう少しできる将軍かと思ってましたががっかりですねえ。このままではせっかくの貴族社会や軍部での影響力や名声、レオポルドからの信頼も低下してフィオリアとの縁談も永遠にお蔵入りになるかもしれませんね。

さてコレステルケに逃げ込んだサーザンエンド軍はどうするのか。ジルドレッド将軍に挽回の機会はあるのか。レオポルドは敗戦の報を聞いてどう対処するのか。次回の展開を楽しみにしています。
  • 投稿者: 埋木舎
  • 男性
  • 2015年 10月08日 00時34分
 埋木舎さん、毎度感想ありがとうございます。
 フィオリアにとってレオポルドはどれだけ経っても、どんな地位になっても、弟分みたいなものなのでしょう。家族や身内というのはそういうものです。
 一方、廷臣たちにとって、レオポルドは出会った時から、君主(或いは君主になるかもしれない人)ですから、接し方や態度が大きく違うのは当然というものでしょう。
 フィオリアは廷臣たちが言えないこと、言い難いことをレオポルドに直言することができる貴重な立場にあるとも言えます。

 ジルドレッド将軍は基本的に現場の人なので、現地の戦況や情勢に応じた行動を取ろうとします。今回の場合で言えば、アーウェン軍と合流する前にガナトス男爵軍を攻撃し、より強大な敵との衝突を避けたいという意識が働いた結果です。
 仮にジルドレッド将軍がガナトス男爵軍を攻撃していなければ、アーウェン軍が来援しなかったという保証もなく、アーウェン+ガナトス軍を相手にするよりはマシだったと言えるかもしれません。
 また、レオポルドや辺境伯政府の方針が明確に定まっていなかったことも要因と言えましょう。

 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[良い点]
いつも楽しみに拝読しております。
アーウェン騎兵強すぎですね。
まさに、ポーランドの有翼重騎兵並の強さです。
さて、レオポルドはどうするのか楽しみです。
  • 投稿者: 猛牛
  • 2015年 10月01日 22時24分
 猛牛さん、感想ありがとうございます。
 言うまでも無くアーウェン槍騎兵のモデルはフサリアでありまして、そのモデルに負けないように精強な兵として描いております。その強さがいくらかでも伝われば幸いです。
 ジルドレッド軍を完膚なきまでに粉砕されたレオポルドの対応については次回までお待ちください。
 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[良い点]
見るべし!無敵アーウェン騎兵!

  • 投稿者: 漉緒
  • 2015年 09月30日 17時04分
 漉緒さん、感想ありがとうございます。
 本作においてアーウェン槍騎兵は最強の兵と言って宜しいでしょう。その強さを感じて頂ければ幸いです。
[一言]
アーウェン側にとっては一銭にもならない戦争なのによくやるなぁ(それはこちら側もですが)
義侠心だけで戦争をすることが許されるほどアーウェン側の財政も余裕はないでしょうし、内部事情も一枚岩ではなかったりするんでしょうね。その辺りの描写が今後なされたりした嬉しいなーなんて。

  • 投稿者: kiyosi
  • 2015年 09月30日 16時52分
 kiyosiさん、感想ありがとうございます。
 確かにアーウェン人にとってあまり得にならない戦争であると言えましょう。まぁ、基本的に戦争というのは金にならないものであります。歴史上の王侯諸侯の財政難の要因は基本的に戦費・軍事費です。
 アーウェンは歴史の古い騎士道精神の息づく国ですから「同胞を救え!」という掛け声に反応しやすい気質を持っています。それ以外にも理由についても近いうちに書きたいと思っております。
 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[一言]
この問題につぐ問題な感じはリアルに仕事に通じるというかすごいリアリティがあると思いました。面白いです。頑張ってください。応援してます。
  • 投稿者: もっち
  • 2015年 09月10日 08時53分
 もっちさん、感想ありがとうございます。
 領地の統治・経営は多くの問題の連続というものです。
 また、本作において登場する諸問題の多くは、実際に多くの統治者が経験したものを基にし、その解決策についても歴史をモデルにしたものが少なくありません。その辺りにいくらかのリアリティを感じて頂ければ幸いです。
 応援ありがとうございます。謹んで御礼申し上げます。
[気になる点]
ざっと感想欄を検索した限りでは
絵心がないので地図はない、とのことらしいのですが、
この種の話で地図がないのは致命的に読者に不便を強いるものではないでしょうか。

地図、略図的なメモもなしに書き進められているとは思えません。
作者が地図と認められないような落書きで十分役立つと思いますので、それを上げてくださるようお願いします。
  • 投稿者: Hammer
  • 40歳~49歳 男性
  • 2015年 09月09日 21時07分
 Hammerさん、感想ありがとうございます。
 仰る通り戦記などの地名が多く出る作品においては地図・略図があると大変読み易く便利なのは理解できます。それなしでどんどん書き進めるのは読者にとって不便であり、不親切ですらあることも十分承知の上しております。
 また、自分用の地図につきましては、到底他人様に見せられるものではなく、それをデータとしてPCに取り込む機器もない上、いつの間にか地図自体を紛失してしまっている為(記憶の中にはあるので書くのに支障はないのです)、可能ではございません。
 ご希望に叶えず心苦しい限りですが、御理解頂けますようお願い致します。
 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[良い点]
ガナトス男爵の心境が描かれ、対決姿勢を取る理由が分かった。
これを考えれば、レッケンバルム卿がルーテンブルグ卿を遣わしたのは人選ミスだったのでは?
[気になる点]
レオポルドがケッセンシュタイン老害将軍に押されて、出兵してしまった。
160話の感想返しで南洋貿易会社の交易船難破フラグが出ていたのに、北部戦線に話が移ってしまった。アーウェン編の次に海洋編を期待して良いのでしょうか?西方大陸以外の大陸・諸島はどのようになっているのですか。世界地図が欲しいです。
[一言]
やはり戦端が開かれてしまいましたか。ジルドレッド将軍がアーウェン槍騎兵にどう対処するか、興味深いです。
質問ですが、アーウェン地方はサーザンエンド辺境伯領に含まれるのでしょうか?含まれないとすれば、アーウェン諸侯を統治(?)するのは誰なのでしょう?帝国内で半独立状態ですか。
また、同じ北部のドルベルン男爵の動向はどうなのでしょう?一応、レオポルドに従っているようですが、ガナトス男爵同様これまで接点が余り無かったと思いますので、その心情が気になります。
 黒木仙六郎さん、毎度感想ありがとうございます。
 戦争が起きる大きな要因の一つは相互不信と相手への理解不足であり、外交の役割はこれを解消することにあります。仰る通りルーデンブルク卿はその役には不適で、レッケンバルム卿の任命責任とも言えるでしょう。
 ケッセンシュタイン将軍は生粋の軍人であり、古い時代の軍事的な見識だけで物事を考える傾向にあり、レオポルドも面倒くさい人を引っ張り出してしまったものです。
 海洋貿易には大変長い時間がかかり、出港して取引をして帰港するまでには数ヶ月を要します。現段階では交易船団の無事にも知れていないところです。

 世界の地理についてですが、西方大陸の東に東方大陸があり、両大陸間には古くより交流があります。西方大陸の遥か西には新大陸があり、作品時代より二〇〇年程度前になって「発見」され、西方諸国列強の植民地が形成されています。西方大陸の南には南洋諸島という大小千以上の島々が散らばり、一時期は東方諸国の影響下にありましたが、近年になって西方諸国も影響力を及ぼすようになりつつあります。更に南には南方大陸がありますが、この大陸の存在は東西大陸では知られているものの、交流は全くありません。
 世界地図については私に絵心が全くないので残念ながら諦めざるを得ません。私だって欲しいのです。

 アーウェン地方はサーザンエンド辺境伯領には含まれておりません。
 また、法的には神聖帝国領でもありません。形式上アーウェン地方は独立したアーウェン王国となっており、その国王は神聖帝国皇帝が兼ねています(しかし、当代の皇帝は女性なので、アーウェンの法では国王になれず、国王代理という地位にあります)。
 よって、アーウェン諸侯や士族たちは独自の法や国会を持ち、かなり高度な自治権を有しています。

 ドルベルン男爵は帝国人貴族ですし、元より敵対的な行動を取っていなかったので、レオポルドに従属することへの抵抗感はハヴィナ貴族と同程度です。
 心から忠誠を誓っているわけではありませんが、まぁ、仕方ない。敵対するにしても軍事的な手段を取るつもりはない。といったところでしょう。

 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[一言]
ジルドレッド将軍やらかしたなぁ。
戦術レベルでしか情報が伝達され無かったのが原因ですかね。
情報を処理出来る優秀な副官(参謀)が居れば違ったのかな?
  • 投稿者: もろく
  • 2015年 08月30日 10時41分
 もろくさん、感想ありがとうございます。
 ハヴィナのレオポルドと現場のジルドレッド将軍の間には早馬を飛ばしても一週間以上を要する距離があり、完全に意思疎通をすることは極めて難しいのです。
 作中では基本的にレオポルドからの視点で描かれていますが、現場のジルドレッド将軍からすれば、ハヴィナの連中は前線を何も分かってないという心情でしょう。
 目の前で敵の合流を許し、後で増強された敵と衝突するよりは、今の段階で弱体な敵を撃破した方が良いというのは戦術的には常道であり、将軍は前線の指揮官としては正しい判断をしたとも言えます。
 この辺りの中央と現場で得る情報の差や、限られた情報、時間、環境の中で決断を迫られる現場指揮官の判断というのは、いつの時代でも多くの組織が抱える問題であり、常に最良の選択ができるということはないでしょう。
 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[良い点]
貿易会社設立及び株による莫大な資金の入手、そして借用書の刷り直しと会社資金へのすげ替え。
鮮やかの一言、立案者の学者さんは実践的ですな。
[一言]
金は天下のめぐりもの、金を右から左に受け流せば
あら不思議払った以上の金がやってくる。
資金繰りは好調なようですが、お金のサイクルが蹴つまずいたらなどと考えてしまい冷や冷やしてます。

会計学が広まって帳簿などが一般的になってくると、会計学をかじった良からぬ輩なども出てくる訳で。粉飾やらなんやら新たなトラブルが生じるのも時間の問題でしょう。

貿易船団に幸あれ


  • 投稿者: のいえ
  • 2015年 08月18日 18時17分
 のいえさん、感想ありがとうございます。
 一連の金融工作を画策したスターバロー博士は学者よりも商人か或いは詐欺師の方が向いているのでしょう。
 南洋貿易会社を利用した金策は、会社への市場の期待を利用したものです。つまり、この期待が萎んでしまえば、株価は急落し、事態は一転して危機へと陥るに違いありません。例えば、貿易船団が難破したとか……。
 会計や帳簿は既に商人の間では広く使われており、サーザンエンドの宮廷や役所では会計というものが軽んじられており、博士はこれを改革せんと意気込んでいます。この辺りは先生らしい考え方ですね。
 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[1] << Back 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  Next >> [55]
↑ページトップへ