感想一覧

▽感想を書く
感想絞り込み
全て表示
[1] << Back 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40  Next >> [55]
[一言]
サーザンエンドの財務状態がルイ16世統治下のフランス革命前の王国財政に見えてしまいます。
フランス王の場合デフォルトをしすぎたために保証人にパリ市長や抵当に徴税権をつけることで金を借りていたのでそこまでではないですが苦しい状況ですね。
徴税請負人といいますとフランス革命で処刑された教科書にかならず載っている某有名化学者さんがいますが、彼もかなり恨みを買っていたようなのでなんとも言えませんが彼らは保護を失った場合民衆に襲われてしまいそうです。

鉱業や資源系の人間なので金がないなら金有るところを巻き込んで鉱山や油田当てれば大丈夫みたいな脳ミソしてるので、弧状の半島かつ砂漠地帯の山脈なんてご褒美といいますか宝の山ではないか思えてしまいます。
産油国なりですと操業費用や投資額の回収費用などを除いた利益を多いと9割くらい持っていきますからrentで稼げる日々がレオポルドに来ることを期待したいですね。
 グラーバクさん、毎度感想ありがとうございます。
 中近世の国家・領邦はどこもかしこも大なり小なり財政難を抱えていたもので、本作の世界も似たようなものです。
 財政を安定化させる為には課税強化が最も基本的でありながら最も有効なのですが、当然のことながら国民各層に多くの負担を強いる為、反発も大きく容易ならざるものです。
 徴税請負人制度は古代から様々な国や地域で広く実施されてきたもので、まぁ、大抵どこでも評判は良くなく、請負人は民衆の恨みを買っていたようです。その点も統治者にとっては都合が宜しかったのでしょう。

 鉱山や資源が発見されれば財政に大きな恩恵を齎すことは言うまでもありませんが、文字通り一山当てるのは中々難しいものです。鉱脈を見つけられるかどうか、投資して十分にリターンが見込める程の埋蔵量があり、採掘が容易か否かなどはほとんど運次第というもので、比較的堅実なレオポルドにとってはあまり頼りなくない選択肢と言えるでしょう。

 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[一言]
三六 罪と愛まで読み進めました。

最初は紀行文のような作風でありながら、徐々に戦乱に導く描き方は非常に印象的でした。
恐らくはレコンキスタ真っ盛りの11世紀以降のスペインを想定された独自の世界観は、それだけで魅せますね。
僕も多少は中世ヨーロッパ関連の書籍を読んでいるのですが、雑草生産者様が相当に当時の歴史と風土を学んでおられ、それらを元にして独自の世界観を創り上げているのがよく分かります。
特に印象的だったのは、教会に関する記述。
各教会が画一的に描かれていない点や建築技法など。どこがか直ぐに思いだせないのですが、なんとなくゴシック建築を思わせる描写があったような。
もしそうだとしたら、世界観に合わせた選択をされているのだなと。
などと、色々考えながら読み進めています。

他にはキスカの行動が凄かった。
彼女の決意と行動というのもあります。
僕が見事だと思ったのは、あの地域に住む女性の覚悟といいますか、身を焦がすまでに愛に身を投じする姿を掴んでいる点。
やられたな、と正直思いましたね!


べた褒めしましたが、何か所か誤字かと思われる部分を発見しましたのでご報告します。


>帝国はじめ大陸では基本的に自由民であれば
⇒「帝国(を)はじめ大陸では基本的に自由民であれば」、ではないかと思います。

一八 パウロス卿の館
>「異民族が、異教徒が」、帝国に反抗的な行動に出るのは自然であり
⇒このままでも伝えたい内容は理解出来るのですが、個人的には、「異民族や異教徒が」の方が理解しやすいように思いました。

三五 キスカの裏切り
>『それでも』、帝国に反抗的な部族が生きていられるのは帝国が南部を辺境と見做して放置しているからだ。
>『それでも』、南部で何か大きな事件が起きれば、反帝国勢力が大きな勢力を形成するようなことがあれば、帝国はその動きを許さないだろう。
⇒『それでも』が二度連続しているため、読んでいて少し違和感がありました
敢えて二度連続筆して使用しているのでなければ、「帝国に反抗的な部族」で始まる文章において「それでも」を使用しなくても充分に伝えたいことが通じるかと思います。

かなりツボに入っていますので、続きを読むのが楽しみです。
  • 投稿者: 大本営
  • 男性
  • 2015年 01月27日 22時14分
 大本営さん、感想ありがとうございます。
 冒頭が紀行文のようになっているのは、戦争に入る前に世界観や戦争に至るまでの経緯、主人公の置かれた立場などを一通り説明しておきたかった為であります。
 本作がモデルとした時代は17世紀初頭。帝国南部は東欧から西アジア・中央アジアをイメージしています。私は基本的に近世欧州史を好んでいるのです。
 教会という組織は当時の国や諸侯と比べれば国際的な組織を持っていましたが、言うまでも無く一枚岩というわけではなく、国や地域、教会ごとに大なり小なり違いがあったものです。建物についても建築された時代や地域によって特色があるものです。

 愛の為にとんでもない行動をしてしまうヒロインが私は大変好きです。
 半ば趣味でやらせたことですけれども、この凶行は、それまで状況に流されていた主人公が覚悟を決め、目的の為に手段を選ばず行動するようになるきっかけとも言えるでしょう。

 私はあまり推敲をしない性質ですので、誤字脱字や文章的におかしな部分等が多く発生してしまいます。申し訳ありません。
 本作の前半部分は現在修正中(もう半年くらい続いていますが)であり、修正時に直させて頂きます。

 過分のお褒めの言葉を頂き恐縮でございます。謹んで御礼申し上げます。
[一言]
ある方から御紹介をうけて作品を拝見していますが、率直に言って面白いです。
まだ読み始めなのですが、展開が急でないにもかかわらず――最初のイベントが戦闘や国の滅亡等の騒乱などないという意味で――作品を読ませるというのは、それだけで高い文章力があると思います。
そういった点は他の方も感想で書かれているかと思いますが、それでも書かずにはいられません。

僕は宮城谷 昌光先生や新田次郎先生、そして井上靖先生のような古典的時代小説が好きな人なので、雑草生産者様のような固い文章は大好きです。
雑草生産者様を読んでいて特に印象的なのは、文章の冒頭の多彩さでしょうか。
「それ」「そして」「このように」のような始まりは少なく、「ある者」「隠し事」「困ったのは」としている点です。
それにより描写が多いにもかかわらず、文章が短くなって読みやすいように感じました。
僕だったら「なにより困ったのは」と書いてしまい、文章を長くしてしまうのです。
冒頭が多彩なため読んでいて飽き難く、次の冒頭が予測出来ないため精神的に疲れてこないような。
あくまでも僕個人の想像と印象ですが、そんな気がします。

157話もある作品を読み終えるのは3,4ヶ月ほどかかりますが、それだけの労力を厭わないと思わせる作品でした。

雑草生産者様の、今後のさらなるご活躍を期待しております。
  • 投稿者: 大本営
  • 男性
  • 2015年 01月22日 22時00分
 大本営さん、感想ありがとうございます。
 過分のお褒めの言葉を頂き恐縮であります。
 小説では「最初に死体を転がせ」と云われることもあるように読者の注目を惹く何かを冒頭に置くことが肝要とされているかと思います。が、構成力に欠けた私には冒頭に戦闘や騒乱なんかを置くということができないのです。
 冒頭に戦闘や騒乱を置いておきながら、いつ誰が何処で何故戦っているのかを上手く説明することが難しい為、だらだらと主人公がどういう世界に生きていて、どこにいて、何の為に何をしようとしているのかを長々と説明せざるを得ないのです。
 たぶん、かなりの読者がこの長い序章のようなもので挫折することでしょう。

 本作の文章が固めなのは、本作が歴史小説や歴史書に倣った感じで記述している為かと思います。
 また、本作は説明が多いので、同じ事柄に繰り返し触れなければなりません。同じ単語を繰り返すと、ただでさえ飽き飽きしてくる文章が余計につまらなく見えそうなので、できるだけ同じ事柄であっても単語や言い方を変えるように努めています。文章を短く区切っているのは、web小説なので携帯電話やスマートフォン等の画面でもできるだけ読み易くする為です。

 大変とても長い作品でまだまだ続きそうな感じなのですが、何卒宜しくお付き合い頂けますと幸いです。

 ご期待頂きましてありがとうございます。謹んで御礼申し上げます。
[一言]
開けてみれば金銀財宝ではなく、債務書類の山だったのだー。

レオちゃんの税制改正が再び始まる。漁っていればハヴィナ貴族どもの尻尾を掴めるかもしれないし、邪魔な奴らはお取り潰しの借金踏み倒しにできたらいいね!
やったところであの巨人(巨額)はビクともせんだろうが…。
  • 投稿者: のいえ
  • 2015年 01月21日 11時50分
 のいえさん、感想ありがとうございます。
 元よりサーザンエンド辺境伯の台所事情が火の車なのは既知の通りだったのですが、まぁ、予想よりも遥かに悪かったということです。
 税制改革や徴税方法の改善は必須なのですが、何事も法律や規則に則って行わなければなりません。ハヴィナ貴族や徴税請負人の不正は「社会的不正」ではありますが、法的な不正ではなく、違法行為を行っていない者を罰することは君主といえど不可能であり、昔ながらの慣習や特権を廃すこともこれまた極めて困難なのです。
 巨額の債務を何とかする為には効率的な税制を構築することも重要ですが、それ以上に経済政策・金融政策が重要になってくるでしょう。
 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[良い点]
うわーい、地位が上がると面倒ばかり増えるぞ?
[一言]
こんな期待外れてくれても良いのよ(読者は頭を抱えた

請負人の利権整理・首切り(場合によっては物理)ところから始める感じですかね…?
収入がないとまずはどうしようもない。

#しかしこの財務状況、継承権争ってる連中にぶっちゃけたら一発で継承争いに片が付きやしないか。無理か。
 ユーレカさん、感想ありがとうございます。
 一般的に地位が高くなれば厄介事は多くなるものです。それらの厄介事を放ったらかしにしたり、てきとうにやるのが暗君だとか阿呆な経営者とかであり、結果的に組織全体を駄目にしていまいます。
 読者の方々の期待に応えるべく山のような借金をご用意いたしました。満足頂ければ幸いです。

 財政再建策については後の話で詳述いたしますが、まず、第一に手を付けなければならないことは債務整理で、次に収支の改善となるでしょう。不必要な出費を削り、十分な収入を確保することです。
 徴税請負人の不正については、彼らは契約通りに仕事をしており(契約通りの金額を納付すれば後の徴収分は手数料として認められているのです)、法的な責任を問うことは難しいでしょう。問題はその契約であり、契約の更改を怠った歴代の財務当局者にあると言うべきでしょう。

 辺境伯の地位にはこれだけの債務が付いてきますということが分かっていても、諸侯や貴族というものは地位や名誉を渇望するものです。というか、実際、当主自ら細々と金計算をするレオポルドは貴族としては異質な存在であり、大抵の貴族は配下の者に「なんとかしろ」と命じるだけですから。

 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[一言]
読み手も頭を抱えた
  • 投稿者: marjo
  • 2015年 01月20日 13時19分
 marjoさん、感想ありがとうございます。
 主人公と読者の頭を抱えさせることが、本作の目的の一つと言っても過言ではございません。
 軍事にも人間関係にも経済でも財政でも悩ましい問題が山積し、主人公は大変ですね。
 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[一言]
宗教改革は、国王や諸侯にとっては、教会資産の接収という財政政策の側面があったと言う話しや、第一次世界大戦後のイギリスが対米債務のあまりの巨大さに本気で対米戦を考えたと言う話しを思いだしました。
  • 投稿者: 漉緒
  • 2015年 01月20日 03時10分
 漉緒さん、感想ありがとうございます。
 宗教改革には勿論、既存の教会組織の弱体化や財産を目的とした面もあったかと思われますが、宗教改革と言っても、国や地域、時代によってその要因は様々であり、その方向性もまた違っていたでしょう。
 また、戦争は基本的に借金を産み出す最大の要因であり、借金を帳消しにする為の戦争というのは非現実的というものでしょう。
 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[一言]
少し遅いですが新年明けましておめでとうございます。
今年も物語の行方楽しみにしています。

前回登場の竜騎兵隊ですが日本では馴染みがないですが、先程のフランスでのテロ事件ではフランス国家憲兵隊が出動していましたがその源流となったものがモデルかと思います。サーザンエンドにおける近代的警察機構の走りとなり軍ではない君主直轄の戦力として整備し軍への対抗する安全弁となる物とすべきと彼は考えているのでしょうか。
しかし、借金がとてつもない金額になりそうな気がします、いつものパターンですと想定外の事が起きるもので。
 グラーバクさん、感想ありがとうございます。
 遅ればせながらあけましておめでとうございます。本年も宜しくお付き合い頂けますと幸いこの上ございません。

 仰る通り、竜騎兵隊のモデルはフランス国家憲兵隊、或いはイタリアのカラビニエリですが、前身のマレショーセ、サルデーニャ竜騎兵隊の方が時代に合っている気がします。
 いずれにせよ君主による治安維持機構であり、色々と便利で使い勝手のよい組織と言えるでしょう。
 借金については御期待に沿える金額になるかと思います。
 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[良い点]
定期更新有り難うございます。
[気になる点]
誤字報告一覧です。

>「今日はちょうどレガンス司教付司祭が着ていたはずだ。
 レガンス司教付司祭が【来】ていたはずだ。

>デリエム卿が声をかけると非常にふくよかな体系の
 非常にふくよかな体【形】の


>遥か南の辺教へと
 遥か南の辺【境】へと

一四
>神は人殺しを者を許さないが、
 神は人殺しを【した】者を許さないが、

注釈
>東海岸に聳えるプログテン山脈によって湿潤な西風が遮られている為、
 【西】海岸


一六
>多くが旅人や行商人のようで、帝国人もいればアーウェン人もテルバイ人もいるようだ。
 【テイバリ】人もいるようだ。

二五
>遠目からの観察と事前に得た情報などから推察から見て
 遠目からの観察と事前に得た情報など【の】推察から見て

二八
>二騎だけで戦場に戻っても戦況に影響を与えるこ
とはできそうにない。
 【不自然な改行】

三二
>よく隊商が訪れるの客人の来訪に慣れいるのと、
 よく隊商が訪れるの【で】客人の来訪に慣れ【て】いるのと、

三六
誤字?
>兄弟を殺され、復讐の念に駆られ、今にも走り出しそうだった兄弟を押し止める。
 今にも走り出しそうだった【息子】を押し止める。

>裏切り者たちの、私の一族のっ、血をもって、
二心無きことの証左としますっ」
 【不自然な改行】

>クロス卿派の幹部の面々はお熱い二人を見て、飽きれたり、困ったり、苦笑いしたりながら、
 苦笑いしたり【し】ながら、

四一
>レオポルドはハヴィナから来ている軍装に身を包んでいた。
 【着】ている

六〇
>ただ今、北側陣地に伝令を派遣し、状況を調査させています」
 【南側】陣地

>ファディを迂回して北側陣地へと直行した。
 【南側】陣地

>ブレド男爵軍南側陣地に陣取っていた歩兵部隊は
 【北側】陣地

>ブレド男爵軍の三個騎兵中隊は南側陣地を進発した後、
 【南側】陣地

>燃え上がる北側陣地の明かりを頼りに進軍を続け、ちょうど北側陣地を飛び抜けたばかりのクロス卿派脱出部隊の姿を認めた。
 燃え上がる【南側】陣地の明かりを頼りに進軍を続け、ちょうど【南側】陣地を飛び抜けたばかりの

>未だに燃え続けている北側陣地を目印として、
 【南側】陣地

>しかし、このとき、北側陣地には
 【南側】陣地

>北側陣地にいる自軍歩兵を
 【南側】陣地

六一
>モニスの姿を見て、
 【アイラ】

六三
> 大司教を任命するのは教会のトップである総司教であるが、その選任の経過は中々複雑である。総司教の意向もあるが、
 トップである総【大】司教であるが、その選任の経過は中々複雑である。総【大】司教の意向もあるが

間 第四章での主要な登場人物
>・アルトゥール・フェルゲンハイム
 短めの赤い髪に短めの顎鬚。彫りが深く精悍な顔立ちの背の高い若者。
 フェルゲンハイム家の非嫡出子ロバート卿の子息。
 ブレド男爵に臣従する父に反発して、ハヴィナを脱出。クロス卿派に加わる。
フェルゲンハイム家の非嫡出子ロバート卿の【令孫】。
ブレド男爵に臣従する【祖】父に反発して、
【これ以降の人物紹介も同様】

六七
>【六五ではスラク伯となっているが、今話以降キンケル子爵になっている。】

七〇
>キスカが鋭い視線で兵たちを人睨みすると
 【一睨み】

七六
>レオポルドはカルマン族や他の北東六部族を通して、
 【サルザン族】?

七八
>なんとか翡翠の里があるムールド南東部隅を捜索されないように努めた。
 翡翠の【谷】

八三
>ムラト族はクラトゥン族に次ぐ規模を持つ有力な部族で、族長の母はレイナルの姉である。
 族長の【妻】はレイナルの姉である。(七七より)

八四
>ファディを切り取ってレオポルドの所有に残すという強引が手法が取られた。
 強引【な】

八七
>船腹に穴の空いたジーベックは放棄し、
 【一〇三及び一〇七ではジーベックが持ち船に入っている】

八八
>軍船であるガレー船がぴったりと護衛に付いている船を襲うほど海賊も間抜けはないだろう。
 間抜け【で】は

九〇
>レイクフューラー辺境伯の屋敷に仕えていた間も衣装係として働いでいたので、
 働い【て】いたので、

>そういえば、旅の合間合間で彼は熱心に本を読んでいた。そういえば、旅の合間合間で彼は熱心に本を読んでいたことをキスカは思い出した。
 重複

>商人組合連合会五〇〇〇セリンの寄付をした。
 商人組合連合会【に】五〇〇〇セリンの寄付をした。

九一
>レオポルドの伯母の夫であるベルゲン伯は、現在は式部長官として帝都にいるが、半年ほど前まで大使として北方の島国グリフィニア王国に五年間駐箚していた。
 八八及び九四では【西方諸国の一国オリビア】大使

>西方教会の総司教から皇帝の位を授かったのである。
 総【大】司教

九四
>そして、同盟というものは口約束や書面で交わしたくらいでは確固したものに
 確固【と】したものに

>レオポルドの為に、遥々ムルドから帝都まで来て大変だったね。
 【ムールド】誤字?、ベルゲン伯の誤解?

九七
>「君の意見に同意だ。同じ神を信ずる帝国人として我々は強調して事に当たらなければならない」
 【協調】

一〇三
>マルトリッツ卿の応えに満足したレオポルドは別の騎士に仕事を新たな与えた。
 【新たな仕事を与えた。】

一〇四
>代のマドラス公ヨハン・カールは西方教会のトップである総司教ローベルト五世とも
 総【大】司教

>「総司教猊下も同じお考えのようだ。
 総【大】司教

一〇五
>とにかく、自分の統治の妨害になりかねない存在の確率は断固阻まなければならない。
 【確立】

一〇七
>帝国本土の港湾都市アルヴィナを出港したレオポルド艦隊は七隻で成っていた。
 帝都に向かうときに借りたダウとガレー、途中で手に入れた元海賊船のジーベック、帝国海軍から払い下げられた五〇門戦列艦と二八門フリゲート、それに二隻のブリッグ・スループという小型の軍艦である。
 【一〇五では >卿は更にもう一隻、軍艦以外にフリュートと呼ばれる大型の輸送船を手に入れており、これにも多くの物資を積み込ませていた。との記載あり】

一一〇
>それ以上の兵の数が優劣を決する大きな要因となる。
 それ以上【に】兵の

>その相手をしながらでは、どうしても指揮は執るのは難しい。
 どうしても指揮【を】執るのは難しい。

>赤い上着は一瞬ガクリと揺れたが、馬上から振り下ろされることはなく、
 馬上から馬上から振り【落と】されることはなく、

一二〇
>また、この頃、帝都出身の統計調査官ゲルトラウト・ラインベルカのその部下たちがファディを出発した。
 ゲルトラウト・ラインベルカ【と】その部下たちが

一二二
>「敵は何艘かの小舟に分乗し、闇夜の乗じて戦列艦に乗り込んで、火を放ちました。
 闇夜【に】

>このところ、レンターケット卿やアルトゥールは大人しく、
 【レッケンバルム卿】

一二八
>「何もこんな日に戦いに出ないでも」などとふつくさ言いながら武器を携え、
 【ぶつくさ】

>とはいえ、ドレイク連隊のこれまでの戦いや疫病の蔓延により定員を大きく割り込んでいる。
 ドレイク連隊【も】

一二九
>船による逃走を阻むようにレオポルド軍に唯一残された軍艦であるフリゲートがラジア沖に現れ、
 【一二二ではフリゲートの他にブリッグ・スループ1隻あり】

一三〇
>捕虜と虐待した者を特定するように命じた。
 捕虜【を】

一三一
> いレイクフューラー辺境伯としては、
  衍字【】レイクフューラー辺境伯としては、

一三二
>この他、キスカ、レンターケット、ジルドレッド将軍といったレオポルドの側近たちや
 【バレッドール将軍】

>レウォントでも東岸部エサシア地方東西貿易は非常に重要な産業であり、
 東岸部エサシア地方【でも】東西貿易は

>ヨハンの子エーエベンハルトがその後を継いだものの、
>当主のエーゼンハルトも成人しており、男爵の影響下から逃れることを虎視眈々と狙っていた。
 【衍字及び表記乱れ】

>「ウォーゼンフィールド男爵家と保守派とカウラント家は如何程の勢力なのですかな」
 ウォーゼンフィールド男爵家【の】保守派と

一三三
>統治者が交代よりもパンの価格が倍に上がる方が
 統治者【の】交代よりも

一三四
>「キスカ。シャグラハン族とダルアンニ族は仲が悪いのか」
 【ジャト族】とダルアンニ族

>まず、身体をオリーブ油と海藻灰を原料とした石鹸で体や頭髪を清め、
 まず、【】オリーブ油と海藻灰を原料とした石鹸で体や頭髪を清め、

>とりあえず、石鹸で体を頭髪を洗う。
 石鹸で体【や】頭髪を洗う。

一三五
>ハルガニ人であるカウラント家にとっては自らを支援してくれるのは
 【テイバリ】人

>「俺に騎兵隊を指揮を任せてくれれば、
 騎兵隊【の】指揮を

>ベイザリ族は北東六部族の中でもレオポルド様にも協力に積極的な部族です。
 レオポルド様【への】協力に積極的な部族です。

一三六
>辺境伯家の庶子であるロバート・フェルゲンハイムの子息アルトゥールは
 ロバート・フェルゲンハイムの【令孫】アルトゥールは

>レオポルドはそのエリーザベト嬢を使ってムールド諸部族を説得する為に使うこととした。
 【エリーザベト嬢を使ってムールド諸部族を説得することとした】or【エリーザベト嬢をムールド諸部族を説得する為に使うこととした】

一三七
>住民の大半は同じサーザンエンドの多数派民族であるテイバリ人だった。
 住民の大半は【ブレド男爵と】同じサーザンエンドの多数派民族であるテイバリ人だった。

一三九
>その肉片や舞い上がった土砂が周辺の兵達も負傷する。
 その肉片や舞い上がった土砂【で】周辺の兵達も負傷する。

一四一
>そのことはレオポルドも帝都からムールドまで歩いて旅した二年目の経験から知っている。
 二年【前】の経験から

>その気持ちを御理解頂きたいのですか」
 その気持ちを御理解頂きたいのです【が】」

一四二
>彼には二つの部族を虐殺した前科があるのですから」
 【四つ】

一四五
>持ち込んで梯子を掛けて二階に侵入しようとしたが、
 持ち込ん【だ】梯子を掛けて

一四七
>「私はてっきりお嬢様が三通に一通の割合でしか返事を書かかないので、
 衍字 書か【】ないので

> 整いているせいで怜悧にも見えるリーゼロッテと比べて
  整【っ】ているせいで

一四八
>人口は一〇万人を超え、サーザンエンドでは最も大きな都市で、
 【一〇、一九では五万人】

> フェルゲンハイム家の象徴である赤い獅子の紋章を
 【一一三では >黄色い獅子はフェルゲンハイム家の紋章であり との記載あり】

一四九
>新しい関税制度が発表されると赤獅子館に集う八家門だけでなく、
 【七家門】
[一言]
恐ろしい財政状況が明らかになりましたが、辺境伯位を継承した際には更にフェルゲンハイム家の債務まで追加され、嘗ての辺境伯家所では無くなりそうですね。

もっとも、成果の乏しい対処療法的な軍事費に多くを費やした嘗ての辺境伯とは違い、産業・経済の発展に資する事業に投資しているので、中・長期的には増収が期待できそうですね。
  • 投稿者: 枝毛
  • 2014年 12月22日 23時35分
 枝毛さん、感想ありがとうございます。
 膨大な量の誤字・脱字・間違い等々を見つけ出して頂き大変恐縮です。我ながら大量のミスに呆れるばかりです。真に申し訳ない気持ちであります。
 あんまりにも多いので時間を見つけてちまちまと直していきたいと思います。

 さて、今話ではレオポルドの多額の債務が明らかになったところで、辺境伯位を継承した際にはフェルゲンハイム家の債務も追加されます。その金額は後の話で書きますが、レオポルドの債務の十倍くらいです。
 後の話でフェルゲンハイム家の収入や支出の大まかな内訳、金の使い方、累積債務の状況などなども書いていきたいと思っております。なんだか、最近、本作は金の話ばかりしているような気がしております。

 大量のミスのご指摘を頂き、謹んで御礼申し上げます。
[一言]
鎌倉幕府の守護地頭設置を思い出しました
辺境伯領を逃亡する義経役が待たれる状況ですね
ムールドではレイナルがいましたが、サーザンエンドではどう強権を維持するのか
今しか振るえない強権であるのはわかりますが少々強引過ぎる気がしてなりません
欲望に忠実な、というか風呂は後回しでいいだろ!な主人公にしびれる憧れるw

  • 投稿者: gure
  • 2014年 12月20日 17時29分
 gureさん、感想ありがとうございます。
 レオポルドは中世から続く封建性を打破し、集権的政府を構築しようと志向しており、サーザンエンド竜騎兵隊と地区裁判所の設置、徴税権の確立は、その重要な第一歩と言えるでしょう。確かに強引ではありますが、それでも押し通さなければならないというのが彼の認識なのです。
 大浴場は公衆衛生と市民の不満の除去という大事な意義もありますが、レオポルドの個人的な趣味と言っても過言ではなく、まぁ、貴族というものは大なり小なり我儘なものですから。
 感想ありがとうございました。謹んで御礼申し上げます。
[1] << Back 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40  Next >> [55]
↑ページトップへ