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[良い点]
更新が前より早くなって良かったです。輝宗と義姫の関係が夫婦というより主君と家臣の用でした。これはこれで新鮮ですけど、信長と濃姫の方がよっぽど夫婦ぽかったですよ。
[気になる点]
ただ史実を知る自分としては晴宗の行動はダメだと思います。史実では北条攻めに(ぎりぎり)参加した伊達ですが、晴宗本人が来て謝罪に来ておらずそれどころか下手に言い訳しているようにしか聞こえません。
これが謙信ではなく信長相手なら丈領酌量の余地もなく物量で攻め滅ぼしそうですね。
前より更新が早かったのに内容があまり進んでなかったのが残念です。
[一言]
いつも楽しみに待って、よんでます。奥州編に入ってから独眼竜の登場人物が出てきて輝宗夫婦や義光を当時の役者で当てて楽しんだりしてます。これからも鬼庭左月とかの武将が出てきてくれると嬉しいです。
  • 投稿者: ジェイカー
  • 2018年 02月28日 12時35分
[良い点]
二話まとめますが、特に問題なく奥羽の仕置が進んでいる艦を受けました。とユ~より、この段階で荒れる要素が見当たらないというべきであり消化試合も良いところですが……この後の所領の設定がどうだか非常に気になるところです。前回でも言及しましたがいよいよ奥羽はモザイク目も良いところに至ったとみて間違いないですが、それについていくらか触れようと思います。
[気になる点]
 前回や良い点から続くところですが、大身もなく闕所の発生もさしてなく、小身の領主まで独立させ、流れで御料所もあちこち設定させるとなると、まともに奥羽は回るのか不安が過ります。そうそう有事にはならないとしても、あちこち御料所が点在するだけでも、伏見からの距離から見て難儀に思えます。新生室町幕府の方針はひとまず置くとして、現時点で考えられるのは何とかして庄内三郡か無理なら酒田湊を御料所に組み込むのと、大浦蜂起による家中不統制を理由に南部に移封を命じるられるなら大分事態は好転すると睨みます。前者は大宝寺に見合う所領を見繕わなくてはいかず、後者も後者で面倒ですがいくら室町幕府の秩序に登録された南部への叛乱であったとしても、その程度の鎮圧もできない家を庇い立てるより、使い物になる幕臣をにらみ役として陸奥に入れる利の方がでかいと判断いたします。

 もういっそ、大崎葛西一揆か九戸の乱クラスの大乱があれば何もかも楽だと思ったことは内緒でw 仕置そのものはすっきりするとしても、根切まがいのことが起きたら面倒ですし、遠路奥羽まで兵を出すしかなくなる諸侯や幕臣たちのケアも同等に面倒でしょう。
[一言]
 こんばんは、今回も楽しく読ませていただきました。消化試合でしかない(割と本気で誤字じゃない)奥羽出兵でしたが、これで大枠が決まったとみて良いでしょう。義輝としても委任した手前、あえて謙信の仕置を頭から否定する真似は(やった際の手間も鑑みて)ないと睨みます。もろもろ気づいた点はすでに言い切った格好ですが、個人的には今回の出兵分の恩賞として長尾上杉に庄内三郡を加増するか預地として任せるかするのが一興だと思います。元亀の謀反劇に始まり関東での北条との戦いから今回の出兵まで続いた戦いと、織田との兼ね合い柄どうしてもテコ入れが必要となる以上、その代価が庄内と武蔵一国なら充分といえるでしょう(もともと謙信が相続した山内上杉の守護任国も越後・上野・武蔵でしたし)。

 後はそれ以外の関八州の扱いですが、伊勢に改姓(復姓)した氏規以外誰かしら幕臣を入部させるプランはあるのでしょうか? 一連の謀反劇に端を発する戦役で京都扶持衆とカテゴライズされるかそれと近い連中(=北条以外の関東諸侯)が軒並み当てにならないと明らかになったのですから、取り潰すか家督改替して幕臣押し込むかして手入れをしても罰は当たらないと思ったりしています。今後含め、いろいろ追いかけたいところです。


 追伸
 
 今までの考察からもろ外れて気になったのですが、義輝って「太平記」を案外座右に抱えているのではないでしょうか? 非常に有名な軍記であり知らないことはあり得ませんが……個人的には教養とか実益とは別の意味の自戒の意味を込め手元に置くぐらいはこれまでの描写的にしている気がします。何しろ、ご先祖にあたる面々が盛大に内ゲバしたおかげで争乱が泥沼となり、今自身が送りつつある乱世が太平記以上に制御不能な状態なわけですし。
  • 投稿者: ムギュウ
  • 23歳~29歳 男性
  • 2018年 02月28日 00時43分
[良い点]
幕府に忠節を誓う者は少ないんじゃないでしょうか?今まで自分達でやって来たのに将軍だからと言ってでしゃばってこられたらたまったもんじゃありませんし。(豊臣秀吉に全国の大名が従ったのは忠誠心ではなく、屈服したからでしょうし)しかも織田や徳川のように屈服していない大名がいるわけですから、よしんば全国統一したとしても決して安泰とは言えないでしょう。逆に言えばこういう我の強い大名がいるから面白いとも言えます。
[気になる点]
今思えば、史実で信長が恐れてたのは信玄でも謙信でもなく家康だったんじゃないでしょうか?それも無意識に。作中の信長の評価で1番高いのは彼でしたし(義輝は天下人なので除くとして、同じように天下人の器を持っていると思われてる光秀は年齢的理由)
だから「攻め滅ぼすより風下に置いといた方がいいな」と考えたんじゃないでしょうか?(同盟者を攻めるのは体裁が悪いのもあったでしょうけど)何れにしても武田家滅亡後、関東攻めを任されなかった時点で徳川家は詰んでた思いますし。
[一言]
作者さんの考えを否定するつもりはありませんが、以前「(史実で)家康が天下を目指すようになったのは本能寺の変から」と書いてましたが私が思うに「信康事件」がきっかけだったと思います。あの出来事があったからこそ信長にとって変わろうと思います。
  • 投稿者: ジェイカー
  • 2018年 02月08日 05時08分
[良い点]
うまく生き残りましたね最上の鮭様は。現時点で登場してなおかつ知っている数少ない東北出身者だったので自分にとってうれしい限りです。(ちなみに私の母は秋田です)
[気になる点]
最上義光がほぼメインの話なのに全く妹の義姫(お東の方)が登場はともかく名前もでませんでしたね。ネットでは鮭以外でもシスコンで有名な人物でしたし(実際に手紙とのやり取りで明らか)いくら自分の家がやばそうだからといって蔑ろにしますかね?もしかしたらうちにも妹がいるので違和感があるのかもしれません。
[一言]
身内を切り捨てなければならない非情を垣間見た気がします。ただ謀将でありながら、その原動力が父親とのいざこざ(お家騒動)でいささか短慮に見えました。
  • 投稿者: ジェイカー
  • 2018年 01月31日 07時55分
[良い点]
 こんにちは、初めまして。ここには検索して偶然たどり着きました。

 まだ読んでいる量は全体の一部に過ぎませんが、大変すばらしい作品なので、ぜひその思いをお伝えしたいと思い、感想を投稿させていただきました。

 この作品はほかの多くの作品と違い、未来からの逆行ではなく、あくまでも当時の人々のみを使い、シミュレーションに徹しておられ、武将たちへのリスペクトにあふれた素晴らしい作品だと思います。

 現在更新が止まっていらっしゃるようですので心配ですが、応援しております。
[気になる点]
 第三幕 高梁川合戦 -両者譲らず-より

>~その次の瞬間である。一条の矢が鋭く地面を薙ぎ払った。四本の矢は川辺の小石と共に吹き飛ばされた。

 ( ゜Д゜;)!?いやいやいや、おかしいでしょう!!!
 まだ一部しか読んでないとはいえこれってあり得ることなのでしょうか?どのようなお考えでで作者様がこの描写を入れたのか気になりました。(私が無知で現実にできる方がいらっしゃったのあれば、申し訳ありません)作品全体は、あくまでも考察を重視した、ありえないことは排除した作品だ、と作者様がおっしゃっていたので余計にここでの描写が浮いたように見えてしまいました。
 とはいえ、何度もこのくだりを読み直すうちに思い出しました。

 OMIKATAかっっっ(信長の野望 革新)

 この作者さんなら絶対見てる、それなら納得だ~。
 で、確認すると、”義輝が~矢を射る。両脇に控える武者からも矢が~”と書いているあたり、少なくともこの足利家、足利(今川)家固有の技能である”【与一の弓】(要弓技術A武将3名以上)”は習得しているっ

 と頭の中で勝手に衝撃を受け納得しましたが、実際のところ、作者様は何を思ってこの描写をしたのでしょうか?差支えなければお教えいただけるとうれしいです。(もしまだ私が読んでいない話の中に答えが書かれているのであれば、申し訳ありません)ちなみに、毛利家は(革新で)三矢訓という固有戦法を所有しているようですね、もし雨が降っていて火縄銃が使えなければ、と考えると、戦いがどうなっていたのか考えてしまいました。


 もう一つ、作者様が好きな武将として義輝の次に隆元を上げていらっしゃったのも気になりました。私も戦国無双のソシャゲで書き下ろされたことで初めて知り、デザインのインパクトで気になり、少し調べてみるだけで、とても好きな武将になりました。(残念ながらソシャゲのほうはできませんでしたが、かわいらしいキャラづけであることがわかり、キャラクターとしても好きになりました)作者さんが描く元就の隆元に対する愛情もとても愛がこもっておりとても好感が持てました。

 また、何度も隆元が生きていたらを繰り返しており、この作者さんの手で、すでにこの作品自体がifですが、義輝に加え、隆元も生きていたifを見てみたいなと思いました。

 まだ一部しか読んでおりませんが、作者様の描くこの作品の義輝とは(少なくとも第一印象では)対照的なキャラクターになるのではないかと考えられ、もし出会ったら、衝突したらどんな化学変化をもたらすのか、作者様はどのように考えていらっしゃるのかとても気になりました。(なお、先ほどあげさせてもらったソシャゲでは義輝も書き下ろされているのですが、ああ、剣豪将軍だな、と一目でわかるデザインでした。いや、それだけ最後のエピソードが有名だからでしょうが)

 最後に、作者様が
>隆元が生きていたら毛利はどうなったのでしょうか?年齢的に本能寺の変前後で寿命を迎えそうなので、それ以前に亡くなるか以後に亡くなるかでけっこう変わりそうですが…

 と言っておられましたが、そもそも隆元が生きていたら本能寺の変そのものが起きるだろうか?と私は思いました。
 似たようなことは起きるかもしれませんが、そもそも隆元が生きていた場合、毛利家の国力は史実より強くなっていただろう、とネット上では皆口をそろえて言いますし、元就自身もそのようなことを述べているのでそれは間違いないでしょう。さらに元就自身の負担も軽減され、寿命が史実より延長されるということは十分に考えられます。そうであれば、そもそも織田家の戦略方針にも何等かの影響が与えられる可能性があり、本能寺前後の寿命のみをを考察するだけでは足りない、と思いました。ただ、作者様に比べれば自分は無知であるので、これは頓珍漢な考えであるかもしれません。


以上、だらだらと元就のように書き連ねましたが、これからの更新を楽しみにしています。
  • 投稿者: 名無し(仮)
  • 2017年 12月25日 20時20分
 ご感想ありがとうございます。また返信が遅れて申し訳ありません。更新は以前のように週一ペースとかにしたいのですが、職務上の都合で時間が余り取れずに皆さんには申し訳なく思っています。

 拙作としてはなろうに多くある逆行ものや転生・憑依などの類は取り入れておりません。別に毛嫌いする気はないのですが、あれをやってしまうと本当に歴史上の人物が安く見えてしまって...

 ご指摘のあった場面ですが、拙作にはたまに「えっ?」という場面が義輝関連であります。世の中には科学の発展した今ですら説明のつかない出来事が多く、この場面も実はたまたまそうなったという現象に過ぎません。義輝は永禄の変を生き延び、何度も九死に一生を得ています。もはや天に愛されているとしか言いようがなく、神の御業かと心服してしまうようなことをやってしまうのです。(他にも種子島で狙われたものを勘で避けるとか、矢を刀で切り落とすとかあります)

 義輝には天が味方している。だからこそ人の手では考えられない事も出来てしまう。それを描きました。

 あとOMIKATAには随分とお世話になりました。笑

 そんな義輝のいる馬廻衆がとんでもない武芸集団と化しています。昔の剣豪の話とか今では信じられないくらいのものが伝わっていますので、戦国時代真っ只中の義輝にもこれくらい出来るかもしれないと描いたわけであります。だから拙作のタイトルは剣豪将軍記ではなく、剣聖将軍記なのです。

 隆元は好きですね~!個人的に優秀なのに跡目を継げなかった武将に好意を持っています。(隆元は家督を継いでいますが、元就が存命だったので実質の主導権を持っていないという意味で)

 その隆元存命の場合、皆さんのご指摘は理解しますが、両川の体制に変化があるものと考えています。元春も隆景も隆元の手腕には疑問を抱いており、その死後に隆元の業績が明るみになったことで見る目を変えています。つまり史実の場合は本家の毛利家の力が余り大きくなく、両川が機能する状態だった訳です。もし本家の力が大きければ、両川がどのように機能したかが分かりません。実際の隆元存命時の両川は「自分たちの家の事ばかりで困る」と隆元に嘆かれています。そんな毛利家に織田の侵食を押し留められるとは思えません。

 ただ大内という大勢力に従い、その中で成長した隆元ならば史実にはなかった選択肢が生まれたかと思います。

  • やま次郎
  • 2018年 01月30日 18時43分
[良い点]
はじめまして
夜遅くにすみません!
一話から読みましたが、素晴らしいの一言ですね!
是非映像化してほしいくらいです。次回も期待してます。
[一言]
もし実写化するならこんなキャストで考えてみました。

足利義輝〜岡田准一

織田信長〜真田広之
上杉謙信〜松本幸四郎
細川藤孝〜三浦友和
近衛前久〜野村萬斎

松永久秀〜中井貴一

毛利元就〜山崎努

柳生宗巌〜役所広司

武田信玄〜渡辺謙

一部ですが、こんな感じで考えてみました(笑)
  • 投稿者: 堅あげ
  • 2017年 12月20日 00時02分
 ご感想ありがとうございます。また返信が遅れ申し訳ありません。

 足利義輝の人生をドラマに...は私も考えた事があります。宮本昌孝先生の「義輝異見・将軍の星」は愛読しており、義輝自身の魅力が光る作品だと思います。

 実際に義輝は織田信長や毛利元就、武田信玄や上杉謙信など戦国の英傑に強い影響を及ぼした人物であり、壮絶な最期を遂げたことからドラマ性のある人生だと思っています。故にこそ拙作を描くきっかけとなった訳でありますし、映像化して頂けるならしてほしいくらいです。今では戦国のIFを取り扱った作品が数多く映像化(実写・アニメ)していますが、その大半が転生や召還ものだったりすることから歴史上の人物にスポットを当てる機会が少なく、残念に思っています。

 ぜひ足利義輝を史実でよいので大河ドラマ化または正月ドラマ化してほしいと思います。テレビ東京さんやってくれないですかね?
  • やま次郎
  • 2018年 01月30日 18時21分
[良い点]
信長と比べたらまだ家康の方が可愛いげがありますね。そういう点では好意を持てますよ。
[気になる点]
以前の感想の返信で「信長は偉そう」と書かれていましたがちょっと違うんですよね。私から言わせれば「信長は言い過ぎ、やり過ぎ」という気持ちが強いです。自分の家臣でも無いのに何かにつけて周辺諸将を従属、改易させて土地を切り取ったり、総大将だからといってため口や呼び捨てで関東や奥州諸将にかいつまんでいえば「俺は将軍の代理なんだから従うのが当然」と言ってるのも同然です。もう少し相手の事も考慮したほうが良いんじゃないでしょうか?いくら戦国時代とは言え天下人は義輝で、信長は(大大名とはいえ)家臣にすぎないんですから
[一言]
家康の場合はお家安泰を重視していますから。たとえ関東を改易になったとしても「それなら我が領土はそのままにしてもらい、駿河と相模を恩賞に頂くだけで構いません。」と強かな家康なら言いそうです。(史実とは違い信長が天下人でもないし)
  • 投稿者: ジェイカー
  • 2017年 12月01日 07時00分
 家康の方が人質生活をしていた分だけ人当たりは良いですね。史実でもギリギリまで律義者で通ってますし。笑

 そうですね。信長の場合、史実と違って天下人ではありません。管領などの職に就いていればそういうことも許されるかもしれませんが、今の幕府は重要な役職は廃止されて守護が将軍の下に並び立っている状態であり、信長は大身で他の者より位階が上という立場です。とはいえ信長の場合は、その立場すら目的の為に利用しているにすぎない面もあります。

 家康は特に御家存続の思いが強いと私も感じますね。実際、天下人を夢見たのは本能寺で信長が横死したからであり、それまでは一大名で構わないと考えていたと筆者は推測しています。よって拙作の家康も本能寺の変を経験していないため、我々が知っている家康とは少し違うように描いています。
  • やま次郎
  • 2018年 01月30日 18時14分
[良い点]
 久々に読んでやはり良いものといえる作品であると改めて思いました。しばらくは東国の平定と仕置が続くものと思いますが……どんな決着に落ち着くのか色々な意味で興味がつきません。国割も、そのやり方も、実施後の動き諸々。単純な物語のとどまらない、組織論に及ぶ考察を史学科上がりが真面目にできる時点で、剣聖将軍記という作品が相当な域に達したと思わずにはいられませんでした。
[気になる点]
 間をあいて感想を書いたもので把握が不完全なところあるかもしれませんが……とりあえず直近の奥州の動きだけ言及しようと思います。

 要が不在の奥羽を、新生室町幕府はどう処理するつもりなのか?

 史実の豊臣政権は、大崎葛西一揆や九戸の乱がありながらもこれを鎮め伊達なり会津の蒲生なり(後上杉)最上なりを抑えて統制を行いました。未開始でしたが織田もおそらく混乱がありながらもこれを制し、伊達と佐竹を要に滝川一益が上位に立ちながら指導にあたったこととなりましょう。しかしこの物語の時点ではそこまでの大身が奥羽にいるわけでもなく、大身が作れるだけの闕所が出るわけでもなく(幕府に特に敵対したわけでもない)、十中八九気質が史実の奥州仕置と似たような具合ですから、下手に仕置をやって九戸の乱まがいのことが起きたらそれこそ核がなく収拾に至るまで相当な混乱が起きるのではないかと思うばかりです。元々の室町幕府が陸奥と出羽を別枠で扱っており、史実の豊臣政権とは異なり関東の徳川のような大勢力もいないわけですから(おそらく比較的細分されるはず)、雪深い日ノ本奥地の重要性は軍事的にも政治的にも(馬と金山が多いことは除く)経済的にも薄いものとにらみます。そうであるなら奥州藤原氏並みの巨大な存在までとはいかずとも、難治な辺境は親幕的な地生えの者たちをある程度拵えた方が効率が良く、陸奥を伊達と蘆名と南部、出羽を最上と安東ぐらいに乱暴ですがまとめても無駄はないものかと考えます。何やら義輝含めた新生室町幕は100万石あれば挙兵できると睨む節がありますが、その程度で揺らぐほど畿内近国から西国全てと北陸の過半(浅井がつけば全て)と交易の全て(絡む大名がいたとしてもおそらく朱印船貿易に近い積極的な統制の形になると睨む)と銀山の大半(石見と生野)と名だたる都市を抑えた幕府であるはずもなく、どの地域であってもケンカを売る諸侯はいないでしょう。そもそも100万石にしたってそれが雪深い奥地のそれと、西国のいずれかでは脅威度が違いますし(四国とか豊築であったら特に危険)、防波堤の長尾上杉もいるのですから、面倒と織田へのつっかえ棒の代価がそれなら状況によりそれも妥当性を帯びてくるでしょう。

 ともあれそれをやってしまった場合、義輝として念頭に置くべきある点を実利により後退させるという事態を意味しますがそれは次に。
[一言]
 お久しぶりです、長めに書かせていただきました。相も変わらずよく書き込まれたとユーべき作品ですが、気になる点でもふれた新生室町幕府≒義輝が睨んでいる点を言及しようと思います(従来明らかなこと以外に)。

 征夷大将軍として、奥羽坂東へ主体的に携わる。

 最新話に至るまで畿内から西国一帯を基盤に据え現にしつつある新生室町幕府が、場合により東国方面を切るの(=大身の諸侯に委託する)も手だとかつてムギュウは言及しました。しかしそれは幕府の戦力優位という面で問題なくとも、かねてよりの義輝の理念のほかに、右大将源頼朝以来武家の棟梁の意味が主であるにせよ、本来東北平定の官職である征夷大将軍が東国への関与を放棄するに等しい行為ではないかという懸念があるのではとにらみます。それこそ名分ではないかと考えがちですが、史実で信長が征夷大将軍を打診されたのも武田を倒し北条と他関東奥羽の諸侯が服属(!?)しつつある形であったことがあり、秀吉が征夷大将軍に就けなかった(どうも最近は就かなかった説が有力)理由の一つが、小牧長久手で徳川を倒せず東国に関与できないということがあげられる程度には根拠があるといえます。知行宛行初め仕置の主体性と、信長と謙信に委任した仕置との兼ね合いも無論ありますが、それより上位で『東国を司る征夷大将軍』とユ~意識は義輝以下主要な幕臣に共有されていると睨んでいます。その意味では乱の根を断つ意味のほかで(広義的にはこちらとも重なるけど)、義輝以下新生室町幕府は本来の意味たる征夷大将軍として東国の仕置を是が非でも行う意志があるとにらむ次第です。

 いずれにせよ、一連の仕置がどんな落着を迎えるか気になるところです。
  • 投稿者: ムギュウ
  • 23歳~29歳 男性
  • 2017年 11月11日 17時28分
 ご無沙汰しています。返事が遅れてしまって申し訳ありません。

 元々私も史学科上がりですが、この小説を書くようになって調べ物をよくしたなという印象です。拙作についても様々なご意見はあるでしょうが、歴史考証一つ間違えれば大河ドラマなども見る気が失せたりするものですので、可能な限り読みやすく且つ歴史感を出せるようしています。

 奥羽戦略は武力を背景にしながらも基本的には現状の勢力を追認していく形になります。仰るとおり少しずつですが統合は進みます。私が以前に書いた拙作の原案となるものでは、蘆名と伊達、最上と南部が要となって奥羽を治めるものとなっています。(但し、拙作と原案は既に大きくかけ離れている場面が多くあります)

 また義輝はともかく幕臣たちは大勢力に脅かされつづけた連中なので、そう慣れることはないです。義輝も織田は已む得ないと考えていますが、大大名は生まれないにこしたことはないと考えています。とはいえこれも仰るとおり奥羽で百万石の大名が誕生したところで、かつての蒲生氏郷が言ったように天下は狙えないと考えます。

 東国の完全な仕置きに関しては、正直に九州が収まってからとなります。それまでは義輝が足を踏む入れることが出来ず、当座の処置だけに留まります。また東国は鎌倉府の廃止は決定しており、謙信からも坂東武者は将軍家と直接に主従関係を持つようになっていきます。最新話でも京都扶持衆について少し言及がありますが、この京都扶持衆というのも次第になくなっていく予定です。足利家の本貫も本来は東国ですので、この辺りに義輝の思惑は存在します。その話については描くのはもう少し先になりそうです。
  • やま次郎
  • 2018年 01月30日 18時07分
[一言]
更新お疲れ様です。お待ちしておりました。m(__)m

さて、前回〜最新話ですが伊達晴宗に不穏な動きありですね。
ただ、このまま行くと蘆名の心配どおり幕府軍に踏み潰されてペンペン草も生えないぐらいにされてしまいそう(-_-;)
どこぞのレッツパーリーは時代的に登場しませんが、下手したら生まれもしないなんて事になりませんよね!?

信長のある意味親切な?忠告を聞けた蘆名はある意味幸運だったかもしれませんね。野心を抑える利口な決断が出来たのだから。
それでも若干損しそうな微妙な未来が待ってそうな雰囲気がありますが(-_-;)

  • 投稿者: 緋色
  • 2017年 11月10日 23時32分
 ご感想ありがとうございます。また返事が遅れて申し訳ありません。

 伊達は中途半端に大きくなった分だけ割を食う可能性が高いです。レッツパーリー殿も大身にならなければ秀吉の下に即座に駆けつけて所領安堵で終わったでしょうし。

 蘆名は地理的に助かっている部分がありますね。ただ史実を知っている以上は盛氏が亡くなった後の蘆名はどうなることやら...って書いていながら思う次第であります。
  • やま次郎
  • 2018年 01月30日 17時28分
[良い点]
今回は意見が一致すればいいですけど、相も変わらずずばずば言いますね信長は。全く遠慮が無さすぎますもん。まあ私のイメージ通りではあるんですけどね。
[気になる点]
もう少し遠慮した方がいいとは思いますけどね彼は。
それとここまで来て、羽州の鬼姫が出てきませんでしたね。そろそろでばってくると思ったんですけどね。氏真や隆信の母親みたい。まああの人たちと比べたら経験が浅いから無理ですかね?
[一言]
お久しぶりです。最上はもう終わりですかね。史実では徳川のつてで本領安堵してもらいましたけどこの話では滅亡しそうですね。戦国時代はどの武将も我の強い者ばかりでしたからね。
  • 投稿者: ジェイカー
  • 2017年 11月10日 12時06分
 ご感想ありがとうございます。そして返信が送れて申し訳ありません。

 信長に関しては、特に相手が遠国の武将たちで後々中央政権に影響を与えてくるわけでもないので、遠慮なしですね。まあ国力も段違いですし、北条を倒したという箔もついて武名は高まりまくっていますし。

 鬼姫に関しては既に伊達家に嫁いでいますので、ちらっと出そうとは思っています。先に羽州平定の方を描かせてもらいました。こちらも大した影響もなくスラッと終わってしまっています。史実でも秀吉の奥羽平定は対して時間がかからず終わってますしね。(その後に叛乱が起きてますが...)

 最上は生き延びました。それも義光に都合よく。幕府としても地盤がない奥州で有力大名を改易にしまくるということは出来ないのが実情だったりします。

 仰るとおり我の強い連中ばかりで、本当に幕府に忠誠を誓った人たちってどれくらいいるのか分かった者ではありません。ほぼ全員が体育会系の会社だと思うと恐ろしいですね。笑
  • やま次郎
  • 2018年 01月30日 17時25分
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