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[一言]
怪異よりも強力な冬場の眠気&布団パワーに納得しか有りませんでした。
きちんと目覚めてから事の大きさに気が付くんですよね。
 朝の布団と冬のこたつの包容力は最強なのです。誰であろうと、何が起ころうと逃れられぬのです。
 そしてきちんと覚醒してから事の重大さに気づくのはお約束ですが、今回ばかりは語り手は布団に感謝すべきかもしれません。
 場合によっては、戸口の外のものとの邂逅があり得たわけですから。
[一言]
思い込みとは恐ろしいもので非人間視点と合点するまでに3度冒頭を読み返しました。
ああ、そういえば今年は辰年だったのだなあ。明けましておめでとうございます。
  • 投稿者: k
  • 2024年 01月04日 09時10分
 時折やる人外視点+毎年やっている干支を絡めたお話でした。
 そしてあけましておめでとうございます。本年もどうぞ、よろしくお付き合いのほどをお願いいたします。
[一言]
鳴き砂はあっても泣き砂はないということですけど、これもなかなか怖い話。
救われなかったコインロッカーベイビーかもしれませんね。
 大方の予想通り、赤ん坊が埋められてしまった、辺りが真相だとは思われます。
 ただ砂から聞こえる声ですし、そもそも人間の赤子かどうか不明ですし。
 可哀想だなんて同情心は抱かず、目を背けておくのが吉なのかもです。
[良い点]
埋め立ててしまうのは、単にうるさいなんて理由じゃなくて、そうして誰にも真偽がわからなくなるようにする意味もあるのかも。
案外、住人の誰かが強硬に言い募った結果かもしれませんね。
 そういう隠蔽のやり口の可能性も、あるかもしれません。
 何より追加される刺激がなければ、人って意外と忘れてしまうものですしね。

 ちなみにこんな具合に、「もう埋めてしまったよ。調べようもないよ」としておいて、肝心の砂は実は別の場所に移送されてる……なんてのが私的に好みだったりいたします。
[良い点]
弔いか、それともそもそもの死の理由から呪いなのか……
猫にはどうもミステリアスな一面がありますね。
一斉にこっちを向いてる姿、普段ならちょっとかわいいんですが!
 猫に跨がれた死体は起き上がるだとか、亡骸を攫う火車の正体は猫だとか、霊長を気取る人類を裏から支配するのが猫だとか、猫にまつわる得体の知れない話が多々ありますので、本話はそんなイメージから構築してみました。
 つまり老婆の死の理由とかはぶん投げたままなのですが、猫と合わせて得体の知れないミステリアスが醸せていたら何よりなのです。
 そして状況さえ違えば、一斉にこちらを振り向く猫どもは、なかなかに可愛らしいと俺も思うのです。
[一言]
怪奇現象も怖いが、さっさと埋めてしまう判断もなかなか…逆に心当たりあるだろこれ。
泣いてるだけで済んでたのに、ってことにならなきゃいいねぇ。道理のわからぬ輩は、泣いて駄目なら暴れるんだぞ。
  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2023年 12月24日 22時04分
 あまりに迅速な対応なだけに、仰る通り管理組合の心当たりが疑われますね。
 そしてこれまた仰る通り、臭いものに蓋をしただけで大元が断たれていない状況です。溜まりに溜まったものが、いつかドカンと爆裂しないとよいのですけれど。
[一言]
猫って素で呪ってきそうなイメージだ(と思われている節がある)けど、これは本格的な…なんというか、復讐を連想させる状態になってるなぁ。猫でも虐待したのか猫族の裏切り者なのか、老婆の過去が不穏だ。いや、猫使いの恨みでも買ったか…?
ツンは猫だから許されるにゃん(ΦωΦ) 人間のツンは無駄に敵を作るからやめた方がいいにゃん!

  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2023年 12月18日 22時27分
 仰る通り猫は呪ってきそう、かつ恨みを忘れないイメージがありますので、こんな感じに仕立ててみました。
 婆様がどんな仕打ちをしたのかは不明ですが、でも「ねこかん!」ってひらがなで書くと日常系四コマでいけそうな気がします。
 そして人間のツンはね、神様視点でもないと許しがたいよね……。
[一言]
まだ繁盛してるってのが不気味やね。店主は何をやらかしたのやら。狸の性質上、逆恨みってあんまりなさそうなんだよね(狐はありそう)。
こういう、本来ユーモラスなキャラがガチ切れしてるのって怖い。ピエロフォビアの原因も、そんな心理に根付くものじゃないだろうか。
でも信楽焼の狸さん、ガタイいいからねぇ。暴れたら凄く厄介なのでは。
関係ないけど、こないだバイト中に猿見ました。どっかの家の庭へ入っていってしまった…鹿はよく見るけど、猿は久し振りよ。
  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2023年 12月11日 20時36分
 実は店主の正体は狸のライバルたる狐であったのです。
 お稲荷さんの財運ですから、信楽焼の嚇怒など歯牙にもかけません。(適当)

 冗談口はさておき、狸はどこか惚けた、悪く言えば抜けたところがある印象ですからね。『耳袋』の根岸鎮衛さんも、「狐は賢いが狸は間抜け」(意訳)と仰っておられる。
 そんなユーモラスなのが本気で怒っていたならな、やはり余程のことと思わずにいられません。
 そして確かに体格に恵まれているので、単純暴力に訴えられたらヤバそうです。

 猿。
 なんかそんな感じで気軽に庭にお邪魔してくるんっすね……。目が合ったらかなりびっくりしそう。
 以前何かのニュースで、敷地に象が入ってきたという中国の話を耳にしました。
 里山的なものがなくなって、生活環境被りまくりなのですな。
[良い点]
狸と居酒屋の間になにがあったのやら……。
案外、居酒屋自体じゃなくて、来ていたお客さんの中に仇でもいるのかしらん。
 居酒屋との因縁は特に決めていなかったのですが、お客さんの中に怒りの対象がいた、というのも面白いですね。
 その場合語り手の父のように見える人が、怒気を孕んで酔っ払いの後を追跡する狸を目撃していたのかも。
[一言]
再開してたー! いつも出遅れる…申し訳ござらん(;´Д`)


『夢は終わらない』
とてもすっきりした綺麗な構成。嫌な無限ループだけど、これどこまでが夢なんだろう? 考え始めると頭がおかしくなりそうよ。
夢と現実の境目がわからない恐怖は、体験した人にしかわからないと思う。こういう夢はいちばん悪夢だ。
爽やかな景色と鉈の組み合わせがミスマッチでいいな。

『チーン』
何を訴えているのか、非常に気になる! いや、むしろ何が入ってるのか…たぶん知らない方が良い物なんだろうけど。
電子レンジって原理が普通に怖いよね。要はダイナミック押しくらまんじゅうなわけで。人間が入ったらどうなるんだろう…と思ったことある人は多いはず。電子レンジ的には凄く嫌がるだろうけど…。
…ということは…( ゜д゜)ハッ!

『依存する』
これはよい皮肉w 教義じゃなく、縋ることが救いになってしまっているのか。自覚がないのがなんとも…本当に救われるべき人を救わない神は怠慢だぜ。
完全に個人の偏見だけど、カルトにハマる人はそういう傾向があると思う。妙に他罰的というか。
よくある逸話かと思わせてのもう一押し。お見事です!

『慣らされる』
最後まで読んでタイトルが生きる。あっ(察し)。
元旦に現れる山伏の話は、朱雀門出が話してるのを聞いたことがあるなぁ。有名なのかな?
笑ってたっていうのが不気味でいい。この長者筋、山伏に何かして祟られていたのでは…。

『口を封じる』
因果関係が見えないのがミソですね。
猫は史上初めて人類を家畜化した生き物とも言われているので、その辺の機密文書だったのかしらん。彼ら、たまに上位存在的なムーブかましてくることあるから…普段は腹出して転がってるくせに…。
ラストの猫がにやりと笑うシーンでゾッとした。油断してた! いや可愛いかもとも思うけど!

『口火』
おっとこれは…(・∀・)ニヤニヤ
オカルトな解釈もできるけど、私は文学的に受け取りたいね。青春だ!
実は相手の男の子も何か見える子だったりしてね。

『下へ参ります』
なんて漫画チックな絵面w いや、幽霊ならもっとこう、ふっと消えるとか闇に溶けるとかさぁ…情緒ェ…。
死んでからまで鈍臭い奴はいるのかと、しみじみ。私には他人事じゃないんだよなぁ。泳げないし。
ちなみに漫画でよくある、人が落ちた痕の人型ですが、スカイダイビングで失敗すると、本当にああいう痕が残るそうです。さすがに何メートルも埋まったりはしないようですが…リアル怖い話。

『大文字』
塗られた方の状況を考えるとジワるw なんだって君はおとなしく塗られているのだね。好きなのかね。そういう癖があるのかね。
しかしせっかくの仕事が台無しで、迷惑この上ない輩だな。緑のパンダみたいに塗ってやろうか!
どうでもよいですが、この手のまるで動じない系の主人公、結構好きですw 味があるよねぇ。



  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2023年 12月04日 17時48分
 こっそり再開してました。むしろ不定期更新で申し訳ない。
 そしてそんな拙作へ、いつもご感想ありがとうございます。


「夢は終わらない」。
 何の変哲もない空間に異物、という組み合わせで考えて、鉈をセッティングしてみました。
 拳銃なんかの方が殺傷力は高いけれど、逆転的そうかつ手応えが直に伝わって来るもの、ということで。
 一応ループに終わりが設定されてるのが救いのようではありますが、被殺害後、語り手はちゃんと現実で目覚められるのかどうか。


「チーン」。
 中身は多分、開けたら悔いるようなものなのでしょうねぇ。そんなのが入ってたレンジで、食品調理してたってのもホラーです。
 人間が入ったらどうなるかの予想図を、お手軽に実現できるといえば生卵でしょう。完全にホラーです。 


「依存する」。
 信心は自由だけれど、それを信じている自分が好き、ってタイプ、いると思うのです。
 そういう人に限って、「神は正しい。だからそれを信じる私も正しい」的三段論法をかましてくるという。
 信仰される神様にも、選ぶ権利があるんじゃあないかなとも思うのです。


「慣らされる」。
 元旦の異人という構図には、何か出典があった気がします。いや俺も何で読んだかぱっと思い出せなのですけども。
 長者と言えば六部殺しで財を得るもの、というのが根幹にあるので、長者の家はそういう感じで恨まれていたというのが俺の脳内設定であったり。


「口を封じる」。
 中国の話に、「狐を操る術が記された本を手に入れた男が実際にその術を用いると、果たして期待通りに多数の狐が現れた。だが狐どもは男の言うことなど一切聞かず、家屋から術の本からぼろぼろにされてしまった」みたいなのがあったような気がします。(記憶が朧)
 本話はこれをベースにしましたが、「見かけない狐よりそこらで見る猫の方が見張ってる感じが出るよね」とうことで、にやり笑いに繋げるべく猫に変更しています。
 そいつが上手いこと機能したようで何よりなのです。


「口火」。
 見えないものが見える人は、だからこそ真っ直ぐなものを見てしまうと弱い、みたいな青春譚でした。
 相手にも何か見えてた、だからこそ語り手の視力とは無関係な語り手のいいところが見えていた、みたいな展開もいいですなあ。


「下へ参ります」。
 これはもう絵面からスタートした話でした。どう足掻いても間が抜けている。
 語り手の友達が一目で見抜いている辺り、一度ならずで目撃もされているのでしょう。
 スカイダイビング失敗譚は、マジかってなりました。ええ、本当にああなるの? そんな熱烈なハグを地面とした人体はどうなっちゃうの……?
 

「大文字」。
 我慢してたんですよ。
 いきなり動いたらびっくりさせちゃうかなー、って、遠慮してくすぐったいのに耐えてたんですよ!
 本話の語り手のように、「まあそういうこともあだろうさ」と寛容に受け入れるタイプ、俺も気に入りであったりします。どこか惚けた仕上がりに出来るので、話の結びに便利なのです。
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