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[一言]
その男貸してくれ! 推しとイチャイチャするんじゃ~!
正体が気になるね。妖怪なのか、生きてるタイプじゃないのか、認識阻害の能力持ちなのか…友人このまま別ジャンルの主人公になりそうw たぶん中身も「理想像」なんだろうね。なんとなくだが、友人は堕落していくような予感がする。そう考えると、ちょっと寓意的かも?

  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2023年 07月29日 20時53分
 落ち着くんだ。この彼氏、中身が変わるかどうかは不明なんだ。
 推しにそっくりの見た目のヤツの中身がクソ野郎うとか、きっと一番がっかりするパターンなんだ。

 この彼氏の正体の設定はしておりませんが、多分上手く現代社会に適応したタイプなのではないかと思われます。
 能力的に複数の人に対面するのはよくなさげだから、目指すところは主夫でしょう。
 すると語り手の友人は、堕落ではなく貢がされる形に落着するのかも? 
[良い点]
むむむむむ……見た人にとっての理想の顔、に見えるタイプとか?
まあ、現段階でうまくいってるなら……今はとりあえず、ねえ。
でも、しばらく彼氏の話が出る度に気になってしまいそう!
 ご想像通り彼氏の顔は、見た人の理想像をオート投影する感じです。
 なので機器越しかつ遠隔地にいる語り手に対してはエラーが起きてしまいました。お化けと精密機器は相性が悪いのだ。
 そしてご本人同士が幸せげなら、無理に指摘しなくても、ねえ?
 でも彼氏の話が出るたびに気になるのは確実そうです。いつか地元に帰った折に、語り手はどんな反応を示すのやら。
[一言]
車をぺしゃんこにした何かには脅威に思っても怖さはあまり感じない。それよりも慣れきって、人の死を適当に処理しようとする人間の方に恐怖を感じるお話でした。
  • 投稿者: k
  • 2023年 07月24日 09時52分
 ご指摘の通り、本当にアレなのは通り過ぎて行った大きなものではなく、同類の死を慣れ切った形で処理する語り手側の方かと思います。
 けれどそれは逆に、人の話を聞かない人間がどれだけ多いかの証左でもあるのでしょう。
[一言]
人間様は忘れがちだけど、此の世には、人間ではどうにもならない相手がいるのよね。深海とか宇宙とか自然現象とかね。妖怪話や怪談の類いは、そのメタファだと思ってるよ。運良く生かされとるんやで、っていう。
だからまぁ、このお話は、ご愁傷様というよりはザマァである。いっそ清々しいくらいの無慈悲w 身長が一センチになってしまっては、掘り出したところで…ねぇ。
昔からよくある「あそこに近付いちゃなんねぇ」系は、ちゃんと理由があると思うのよ。変なガスが出てるとか、地形が入り組んでて危険とか。
少し前だけど、有名な肝試しスポットが実は基準値ガン超えのアスベストまみれだったという話もあって、あれはリアルに怖い話だったなー。だから近付いてはいかんとあれほど。
  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2023年 07月23日 11時10分
 どうにもならない自然現象に神性を見てきた結果がアニミズムに繋がるのでしょうしね。
 人にどうにもならないことなどありふれているのだから、謙虚な姿勢が大切なのです。

「あそこに近付いちゃなんねぇ」系の科学的究明は面白いですよね。
 ひだる神の正体を窪地などの地形に溜まったガスや二酸化炭素としている番組があって、興深く視聴した記憶があります。
 科学的根拠にしろオカルトにしろ、行くなって場所にはそれなりの理由があるのだから、先人の知恵にはちゃんと耳を傾けておくものですよなあ。
[一言]
地元サイコーですねw
怖い話はネイティブほど熟知していますから。
 地元の人は、身に染みてるから危ない真似しないんですよね。
 やべぇのはやはり、「わっはっは、田舎者どもは頭から迷信を信じ込んで、まったく困る」とかいう都会の学者先生なのです。
[一言]
これぞ妖怪譚って感じやねぇ。確か提灯の火を吸い取る妖怪がいたような。
今回のは、光というより充電完了? 時代が変わったのだから、電気を食う妖怪がいてもいいと思うの。でもなんとなく盗電されたようで、人類としては悔しさを憶えるw 電池切れになって海に墜落しちゃえ。
鬼太郎なら此処から「人間の環境破壊が~」な展開になりそうだが、最近そういうのちょっと食傷気味なのよね。このくらい投げっぱなしの方がぽかーん(゜Д゜)とできて好きだ。

  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2023年 07月16日 21時00分
 提灯の火を奪うのは、火取り魔という妖怪ですね。正体はキツネともイタチともムジナとも植物だとも言います。つまり不明です。
 そしてご明察の通り、今回はその火取り魔ベースのお話でした。
 盗った明かりを、それからどうするんだろうと思ったのが発端。盗電と言えば盗電なのですが、レッチリのような敗れ様は勘弁してあげてください。

 人間の環境破壊。
 人間へのアンチテーゼのようでいて、その実、人間本意が透けて見える思考であることが多いですからねぇ。そうしたものには、俺も大抵辟易します。
 なので自分の書くものは説教臭なく、投げっぱなし志怪小説でありたいと思うのです。
[一言]
良い膝小僧だったんだろうか。それとも、性格の悪い奴が嫌いな(逆に好きな?)膝小僧だったんだろうか。守り神的な何かを連想するけど、なんかそれだけで済まない気もするなぁ。呪いの正体とはつまり、悪意の連鎖なのだ。
しかしこの状況だと、一人だけハブは逆に嫌な予感がするもんだろ。盛大にフラグを回収した子は反省しなさいな!
  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2023年 07月08日 22時00分
 正体は不明ですが、この小僧さん自体は良くも悪くも大した力を持ってない印象が私的にはあります。
 たとえるなら、膝の完全動作を保証してくれる品質シールみたいな。
 逆にフラグ回収君はおそらくこの一件だけでなくやらかしていて、その悪因縁が積み重なって……みたいな感じです。仰る通りで、悪意が連鎖しております。
 とにもかくにも自分だけ違ったら、普通は警戒したり身を慎んだりするものなのですけれどねぇ。
[一言]
合縁奇縁と申しますが、愛縁は切れんものではないということでしょう。語り手さんのキレめが縁の切れ目となったようでございます。
 まるで落語のような、言葉遊びのような。
 キレッキレの感想ありがとうございますと返しておけば、キレイに落ちがつきますかしらん。
[良い点]
このクオリティを毎週投稿してるのマジで凄い…。
[一言]
お久し振りです!
追い付きましたので、感想をば失礼します。
長くなってごめんなさい(;´Д`)

『木曜の怪』
あの、レアステーキ…。
誰か混ざっちゃってませんかね? やけに主人公の背景が語られると思ったら!

『床の間の君』
いいなこれ。雰囲気が最高に好み。
初っぱなから軽く狂ってるのがいい。鬱くしいってやつね。

『サイレントナイト』
甘酒飲んでも酔えないもんね…。
クリスマスに子供だけの幽霊ってのは切ないし、生きてる子供でも切ない。センチメンタルナイト。

『戻り火』
付喪神はロマンがありますなぁ。刀剣男士も付喪神なんだよね(余談)。こっそり帰ってくるの解釈一致だわ。可愛い。
…もしかして触っちゃった?

『月渡りの頃』
好き。童話っぽい世界観と理屈っぽさととぼけたオチの混ざり具合が堪らん。
ペンギンって、ほんと水の中を飛んでるみたいよね。小さい頃、水族館で見て「あぁこれは確かに鳥だな」と感心した思い出。

『巷説無残』
刃牙が始まったんかと思ったw
どこかのオショウが思い浮かんだんだけど、オショウ違いですね。
こういう落語っぽい話大好きです。打ち所か? 打ち所が悪かったのか? 生き様の凄い人は死に様も盛られるということか。
樽に入ってナイアガラの滝を流れ落ち、生還した後にその体験談で稼いでた人が、バナナの皮で滑って死んだ話を思い出しました。

『楽観する』
三十円で電話ボックスから脱出するゲームがありましたね。
きっと主人公は生存ルートの係なんだよ!
これ呪われてるの、主人公の方なのでは。

『染み入る』
これは気持ち良い解決法。
幽霊もしまった顔するのねw ついでに髭とか鼻毛とか落書きしてから燃やそうぜ。

『移動教室』
タイトルがそういうことですねw
この手の話、たまに聞くから不思議よねぇ。帰ってこられたのは運が良かったのかなぁ。

『禍のもと』
この主人公とまったく同じ事を考えて、ギクッとしたΣ(゜Д゜)
私も不真面目だからねぇ。見られてたりして。うちに出たら猫ちゃんでモフモフしてやんよ!

『叱りつける』
ほのぼの。狐かしら狸かしら。
いずれにせよ子供だったんだと思うと和むw

『蟇の背』
いろんな解釈ができて怖い。
母親の供述が本当なら怪異だし、嘘なら殺人は遙か昔に行われていたわけで…でもそうなると、何があったのかが不可解。
人骨、案外父親だったりして。

『ジャストフィット』
これ着てたのかw 食べちゃうような妖怪じゃなくて良かった良かった。
でも霧は普通に怖い。丹波の山中とか、数メートル先が見えなくて、本気で生きて帰れないかもと思ったことがある。

『ファーストコンタクト』
しっかり回転かけんなw
でも気持ちはわかる。私も多分、出くわしたら目潰ししちゃう。よくホラー映画では女優が叫ぶけど、実際は硬直→凝視→そっとじ。の流れだと思ってる。

『見返り美人』
タイトルw 全体的にゆるーい感じが良い。
しかしオッサン、絶妙に嫌なサイズだ。可愛いのか可愛くないのか…いややっぱり可愛くない(´・ω・`)

『犬の散歩』
飼われてるの、そっちね。こいつら犬でも虐待したんだろうか。
でもよく考えると犬の方が生物的に強いのに人間に従ってる方が不思議だったりする。
何かの拍子にたがが外れるのが、奇妙な世界よ。

『蛇の素』
これは良くない蛇だよなー蛇の恨みは怖いんだ。というかそもそも蛇なのか?
ウミヘビは例外なく毒持ちだと聞いたが、どうして陸の生き物は海に行くと悪魔進化するんだろう。

『恥をかく』
これは恥ずかしいw
あっちの世界の住人には、区別が付かないのかもしれないね。でもそんな能力在るなら、是非とも私の推しに化けて…げふんげふん。

『呼び水』
気に入られたねぇ。お互い運命の相手だったわけだ。
浸かり続けると不老不死になったりしない? 大丈夫?

『縛られる』
あっ…ご愁傷様です…。
老爺さん、苦労人なんだろうなぁ。
海の戎さんも船に寄ってくるというし、人間にも帰巣本能があるのね。ちょっとしんみり。

『よく冷やす』
好き。こういう与太話なのか本当なのかわからない話、妙に似合う人がいるよね。女さん、アル中になってなきゃいいけどw
冷凍イワナって売れるのか? 酒代回収できるのか? と思った私は、怪異遭遇に向いてない。

『夜間混声合唱団』
うわ、好き。朱雀門出っぽい。
不気味だけど風情があって、なんか懐かしい。
下手したら虫って首だけでも生きてるような気がするよね。

『行き過ぎる』
見えてないし…。
正体を想像し始めると怖いやつだな。音だけのパターンがいちばん安全。

『鼻声』
えー何がいるの…ゴキブリとかだったら死ぬほど怖い話なんだが。花粉さんかな? いずれにせよ、こっちだって早く出て行ってほしい存在。

『呪われる』
やったれやったれ!
いじめっ子って頭悪いよな。どうして自ら地雷を踏みに行くのか。一生どんな報復が来るか怯えながら暮らす羽目になるんやで?
ここは一息に殺さず、じっくり怖がらせてやるのが吉。一方的に攻撃される恐怖を味わうがいい!

『夢時計』
素敵な話の予感…と思いつつ急転直下。
入れ替わられるんかなぁ。
私事だが、夢に時計が出てくるときは、必ず何かに焦っているシチュである。なので個人的にゾッとした話です。

『湖郷』
タイトルのこういう造語好き。故郷と掛けてるのね。湖に沈む田舎の風景は、VRが発展したら是非とも見たい景色の一つ。
田舎者は普通に懐かしいけど、都会っ子も郷愁を感じるのが不思議よね。
ちょっとだけ「サイレン」を思い出した。
しかし主人公、思い切りが良いなw

『蛇玉』
あれ交尾してるんだっけ?
でもこれは、そういうのじゃないよなぁ…。
婆ちゃん、慣れた対応だから大丈夫そうだったのに、反撃されちゃったのかな。
蛇は一撃で仕留めねば、仇を憶えていると申します故。

『右長靴』
右だけ増えるって嫌だなぁ。両脚とも右なの? だとしたら三本あることになるけど…。
なんて、不穏マシマシからこのオチである。鵜狩さんの玄人感よ。
怪異が「えぇ…( ゜Д゜)」って顔してそうw

『縋られる』
確かに、田舎の個人商店って雰囲気あるよな。こういう妄想したことあるので、ドキッとした。
子供の頃に行ってた駄菓子屋で、店主のお婆ちゃんが一向に歳を取らないように見えたんだよなぁ。でも普通に亡くなったし、なんなら店もなくなった。
あの頃、60円で買えたパンが今140円するのがいちばんの恐怖だよ!

『縁切虫』
縁切鋏というアイテム、格好良いですよね。いつか使いたいと思ってる(リアルじゃなくて小説でよ)。
自分の縁じゃなくて、相手の縁を根刮ぎ切っちゃうの、女性の恨みっぽくていいなぁ。一瞬、阿部貞が頭を過ったのは私だけじゃないと思う。


  • 投稿者: 雪麻呂
  • 2023年 07月01日 20時22分
 お久しぶりです。どさっとご感想、ありがとうございました。
 以下、同じくどさっと返信にございます。

「木曜の怪」。
 混ざってしまったのか、変えられてしまったのか。語り手の趣味嗜好が辻褄合わなくなっております。
 変化って、自分では気づかないものですよね。

「床の間の君」。
 独特の空気感を演出したくて気張ってみました。
 明らかに境界線を踏み越えてしまっている語り手なのですけれど、数パーセントの共感を抱いていただけたなら嬉しいのです。

「サイレントナイト」。
 前話と同じく、雰囲気重視の一編でした。
 事情はわからないけれど、無理に触らない、踏み込まない方がいい時間と空間って、あったりしますよね。
 
「戻り火」。
 アニミズムは日本人に染み込んだ価値観であり感覚だと思います。剣だとか船だとか馬だとか、擬人化が受け入れられやすいのも、そうした土壌があればこそ、とも。
 そして触っちゃった人は多いでしょうね。触るなの禁は、実は破ってもよいもの。ただし、もう一度長く傍に置くことだけは罷りならない。多分そんな感じです。

「月渡りの頃」。
 不思議が不思議にならない、昔話的体裁で仕立ててみました。とぼけ具合をお気に召していただけましたら重畳にございます。
 そして同じくペンギンの泳ぎを見て、「お前マジ鳥類だな」となった俺です。

「巷説無惨」。
 外連味に関しては、挙げられた作と似た勢いを志しました。
 著名な人は様々な行動を盛られるもの……という話と同時に、噂は常に蛇足を生やすものという話でもあります。
 自分は真実を知っている顔の語り手も、しれっと全て伝聞系で語っていたりするのです。

「楽観する」。
 そんなゲームがあるのか。というかそれ、公衆電話についてる緊急通報ボタンで助けを呼べば無料で出れるのでは……?
 とまれ呪われてるのが語り手の方、というのは面白い観点かもしれません。
 すると地元でも、電話ボックスからの救助をし続ける羽目になるのですな。

「染み入る」。
 頓智で解決を目指してみました。
 落書きはいいのですが、書いたヤツが強く恨んで戻ってきたら嫌ではないですか。額に肉とか米とか書いてある顔が出るのは、なんか嫌ではありませんか……。

「移動教室」。
 ある意味そのままのタイトルです。
 昔からこの手の迷ってしまう系の話はよくあるから不思議ですよね。帰ってこれたパターンが多いのは、帰れなかった場合それこそ死人に口無しになってしまうからかも。

「禍のもと」。
 つい言ってしまいそうな合いの手で、読み手の足元を狙ってみました。
 床から出て来る頭を多数の猫が取り囲み、もぐら叩きふうに猫パンチでリンチする情景は和むかもしれない。

「叱りつける」。
 土地の元々を考えると、仰る通り狐狸の類であったのでしょう。
 手口の稚さを見るに、やはり子供だったのだろうとも思われます。
 彼らの素直さにほっこりしていただけたなら何よりなのです。

「蟇の背」。
 怪しいことは確かにあって、でもそれだけではすっきり解決しない具合にしてみました。
 骨が父親というものいいですなあ。なんて複雑な家庭環境か。

「ジャストフィット」。
 イギリスの霧は、前に伸ばした自分の腕の先が見えなくなる、と聞きます。
 知覚のほとんどは視覚に依存するわけで、一寸先も見えないというのは、実に怖いことですありますよね。

「ファーストコンタクト」。
 回転については、ほら、慣れ親しんだ動きって咄嗟に出ちゃうものですから。
 俺も「うわ怖ぇ!?」ってなったら反射的に攻撃に移るタイプだと思います。ホラー映画を見ながら、「いや集団でまとまって反撃しろよ」とか思うタイプでもあります。
 そんな気質の人々には、ニコラス・ケイジ主演の「ウィリーズ・ワンダーランド」が一押しです。

「見返り美人」。
 ゆるーく、でもいい感じの御礼です。これも言葉遊びタイトルでした。
 おっさんを可愛くしてしまうといい感じのいい話になってしまうので、絶妙に可愛くないラインを保っていただきました。

「犬の散歩」。
 犬が主体での散歩でした。飼われてる側が何をしたのかは知れませんが、まあ相応の悪行を働いたのでしょう。
 そして確かに愛玩動物なんて呼ばれますが、犬猫の方が肉体機能は高かったりしますよね。彼らがセミとかの狩りの成果を我々にプレゼントしてくれるのは、だからなのでありましょう。

「蛇の素」。
 蛇は生殺しにしてはならない、なんて言いますからね。絶滅させられないなら、手を出さぬが吉なのでしょう。
 海は地上と違って逃げる方向が多い(空中地中には普通逃げれないけれど、海中なら上下方向への逃走経路もある)ので、確実に仕留める方向への進化なのでしょうか。毒持ってるようなヤツの考えることはよくわかりません。

「恥をかく」。
 最近のゲームは実写と見紛うばかりの綺麗さですから、記憶の覗き見で勘違いするも致し方なし。
 そしてその方面での使い方は誰しもが考えるところでしょうけれど、まあこいつ、人の喜ぶことはしてくれなそうです。

「呼び水」。
 これも一種の相思相愛。
 だとするなら、行くだけではなくこさせもする温泉さんは、結構な恋愛強者なのかも。

「縛られる」。
 爺さんはこういう例を、いくつも見てきているのでしょうね。
 遠隔地で死に瀕したら、やはり誰もが帰りたいと願うものなのかもしれません。
 
「よく冷やす」。
 法螺話だとしても楽しめる、話の上手い人っていらっしゃいすねぇ。
 そのうち女怪さんは、安酒じゃ出て来なくなったりするのかもしれません。
 
「夜間混声合唱団」。
 不気味だけど怖い一辺倒ではなく、他に何か一味ある、ってのが好みだったりいたします。
 あとゴキブリは上半身だけになっても一週間くらいは生きていると聞きました。そのまま放置した場合、死因は餓死になるのだとも。本当かどうかは知りません。

「行き過ぎる」。
 べとべとさんベースの一編でした。
 想像力ってのは、何より恐怖を掻き立てるものですよね。

「鼻声」。
 花粉か、或いは花粉対策してくれる寄生虫か。
 なんにせよ、自分の体の中に別の何かがいると意識させられるのは、とても嫌だと思うのです。

「呪われる」。
 呪いがあると思うなら、そもそも呪われるようなことをしなければいいのに。と考えるのが、想像力のある一般的な人間ではないでしょうか。
 殴っておいて殴り返される可能性を考えないのは、ねぇ。
 
「夢時計」。
 牧歌的な雰囲気から、不穏を醸してみました。
 本来目に見えない時間の流れを可視化する点で、時計は焦らせの象徴になるのかもしれません。

「湖郷」。
 ちょこちょこタイトルで遊ぶ俺です。
 誰の胸にも郷愁を生じさせ、水底に帰りたくさせる異常存在って感じでしょうか。
 語り手には剛腕(直喩)で話を進めてもらいました。

「蛇玉」。
 実際に玉になってるのは交尾中だそうです。が、これはにょろにょろと湧いてきてますので確実に別物です。
 婆ちゃんは、慣れているがゆえにちょっと油断しちゃったのかもですね……。

「右長靴」。
 レプラコーン、片足靴屋なんて意味の名前の妖精がおりまして。右足だけなのはそのイメージからでした。
 元が妖精なんで、上手いこと対処したら「してやられたな」と引き下がってくれた模様です。

「縋られる」。
 個人商店は独特の雰囲気ありますからね。一種の異界感。
 そして価格は上がってるのにグラム数が減る恐怖感よ!

「縁切虫」。
 実はこのハサミって、本来は自分から出てる縁を切るためのものなのです。だから友人の使用上の注意も、自分に用いる時のものだったり。
 だというのに語り手ときたら、販売側が想定してないド畜生な使い方をするから……。
 阿部定の方は切り取ったものを持ち歩いてるので、逆に縁が切れてない感じでしょうか。
[良い点]
他人になすりつけるしか逃れる方法がないタイプの怪異譚は、被害者兼加害者の悪意とそうまでしてなすりつけたい怪異とは如何なるものなのか、という2方向の怖さがありますね。短い文章なのにぞくぞくするお話でした
[一言]
怪異の世界でもバイト代役の穴埋めはバイト自身が探さなきゃいけないのかと思うと世知辛いです
  • 投稿者: k
  • 2023年 06月26日 11時34分
 返信遅くなり申し訳ありません。

 仰る通りなすりつけ系の怪異は、大元のものに加えて現被害者の悪意まで乗る雪だるま式なのが嫌なところであると思います。
 そして「如何なるものなのか」を知った時にはもう十分に手遅れで、自分もその後誰かになすりつけのだろうとなる点も、また。
 そうしたぞくぞくを上手く醸せていたなら、書き手として喜ばしいところです。

 穴埋め。
 そう考えると、なんというかものすごく、世知辛い話になりますね……。
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