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[良い点]
人の心がないことをすると、人の心がない結末がある……と思いたいところ。
救われない方が救われた気持ちになるのは、なぜでしょうねぇ。
 たとえ相手が異類であっても、そこに敬意と人情のない立居振舞いはよからぬのだと俺は思います。
 なのでそういう仕業をする人は、いつか同じことを返される覚悟をしておくべきだとも思います。
 フィリップ・マーロウ曰く「撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ」。
 こうした完全懲悪というか信賞必罰というかな美学が、その救われた心地の根にはあったりするのかもしれません。
 ……などと知ったような口を叩いてみたり!
[一言]
意味深な「河岸を変えた」とか、短い中に不穏なWordのちりばめ方がうまい話でした。
 体験談ではなく伝聞にして、あれこれと不穏を憶測してもらえるよう仕立ててみた話です。
 そこらが上手く機能しておりましたら何よりなのです。
[良い点]
タイトルのきっとがなんだかグッときました…
この神様はきっと推せる!
  • 投稿者: 佐斗
  • 2021年 11月14日 05時36分
 タイトルは夢で見て、「なんかいい感じ!」と起きて即メモったヤツなので、そう仰っていただけて何よりです。
 推されるとそれが神様パワーに転じて声を届けたり姿を見せたりできるようになるかもなので、是非信仰してあげてください。
[一言]
残りの二人と彼女の存在をかけて争うことになるんですね。
負ければ記憶を奪われる戦いを!

燃えるなあ。
 そういう、負ければ悲しむこともできなくなる戦いは嫌いじゃないし、確かに熱くもあります。
 いやでもこの話はそこが主題じゃあないですし。
 そもそも彼女、三人に教える権利の一人ぶんしか行使しておりませんし。
[良い点]
(たぶん)好きだった人をおいて、神様なんかにならなきゃいけないなんて!
神様がいるなら、そんな運命なんかなくせないんでしょうかっておもうけど、なくせないからこそ神様が必要だったのでしょうねぇ。
そんなことを請け負ってしまうあたり、神様彼女は、見せつけられてもきっと彼の不運を退けて幸せにしてあげちゃってくれるような人の好い子なんだろうなあと感じて、なおのこと寂しくなるのでした。
 神様だって決して万能ではなくて、だから彼女がそうなるのは、やむを得ぬ苦渋の選択であったと思いたいところです。
 そして幼馴染の神様がそういうお人好しだからこそ、語り手としては彼女がいなくなって不幸な顔をしてる自分なんて、絶対見せるわけにはいかないのです。
[一言]
おお…これが愛でないのなら、この世への思い残りを全て遺す相手に愛をもっていないというならば。
いやあ、やっぱり愛ですよね。三人のうちの残りの二人って存在したんでしょうか。いなかったらこれまたずっしり重くていいですね。
 確かな形になる前に消えてしまった何かですけれど、それでも名前をつけるなら、愛や恋ということになるのでしょう。
 そして残り二人に関して触れていただけたのが大変に嬉しい。
 実はお察しの通り、彼女は一人にしか打ち明けておりません。
[一言]
感想欄で対価について鵜狩さんが語っている以上、何かあるんだろうなあと思いましたが、本文だけならいいお話でしたw
 いやいや、対価云々はあくまでたとえ、もしかしたらのお話にございますよ。
 僕がそんな裏がドロドロしたストーリーを描くはずがないじゃあありませんか。本文のみならずで、これは全般によいお話なのです。多分、きっと。
[良い点]
おお……こうなってしまうと、もう現と幻とどちらが幸福なものやら。
憤慨しながら一人で住んでいると答えるあたり、面影に与えられた幻となんらかの理性との混乱が極まっていて大変好きです。
 不動産屋への回答からも知れる通り、語り手には分別も残っているかと思われます。けれど心地は面影を重視し、また縋ってしまう。
 一時の止まり木ではなく永住の地のしての夢に、ずぶずぶと彼ははまっていくのでしょう。
 そしてそれが、彼の幸福でもあるのでしょう。
[一言]
大切なものを失い、人生に絶望しかけた男にとってなんという良物件…
 本来はもう決して戻らなもの。
 それが帰って来てくれるのだから、仰る通り語り手にとって良物件この上なしなのです。たとえ、対価が何であろうと。
[良い点]
予言ではなく、地震を呼ぶことができる力……と思えば、猫ちゃんの賢さがますますアップ!
すべての猫という生き物にはぜひ、ズル賢くぬくぬくと生きていただきたい。
 地震を予め知るのか、自ら引き越すのか。
 鯰に対する言説のようにその真偽は知れませんが、「実はどっちもできた」ってのも、賢しき上位者っぽくていいかもしれません。
 所詮人類など、御猫様の奉仕種族にすぎないのだ……。
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