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[良い点]
まわりで何があろうとも、誰が非難しようとも、己が行為は己で決めるもの。
成功した権一さんを見ても手のひら返しさえできないのは、人間として残念なことですね。ずっと見下げていた相手が自分より遥かに力があると知ったとき、それまでの態度を改められないのは悲しい性……。
 他人の価値観にばかり従う必要はないので、自分の価値は自分で決めればよいと思う鵜狩です。
 まあ行き過ぎると、人の話をまったく聞かないただの頑固者に成り下がるのですけれど。成功を見つつも手のひら返しすらできなかった郷里の人々が、この顕著な例と言えましょうか。
 でも鳥と牛が反省してるかと言えばそうではなくて、あいつら、「よくぞ我らが課した試練を乗り越えた……」みたいな顔してそうな気がしてなりません。
[良い点]
スクロールしながらゆっくり読んでたら、最後の一文の落差にヒェッてなりました…

喉元過ぎればと言いますが、人じゃない存在とは約束などはしたくないと思いました。
破ったら本当に何が起こるかわからないですね。
  • 投稿者: 佐斗
  • 2020年 09月13日 03時53分
 今回の話の目論見は最後の一行のインパクトにありましたので、そう仰っていただけてにんまりでございます。

 家族なら、そして人間なら、この若者の今までのように、「しょうがないな」と諦めてくれたのかもしれません。
 でも今回ばかりは相手が悪かった、というところでしょうか。
 まあ誰が悪いかと言えば、それは約束を破った若者なので、応報の苛烈さをさておけば、ある意味致し方なしであります。
[良い点]
怖い体験ほど語りたくなってしまうのは、人に広めることで無意識に神秘性を薄めようとしているのかもしれませんね。
とはいえ、約束を破れば災いも降りきたろうもの……。
 仰る通り、そういう無意識はあるのかもしれません。
 多くに知られることで霊験は薄れ、対抗神話なんかも誕生しやすくなるような気がしますし。
 ただ今回に関しては、先に「話すな」の約束がありましたからねぇ。
 そこを軽んじては、早贄になるばかりなのでした。
[良い点]
もう大人でも親にとっては息子でずっと子供、なんでしょうかね…。

毎回のことながら短い文章でも人物の色々な心情などが感じられてとても面白いです!
  • 投稿者: 佐斗
  • 2020年 09月06日 01時13分
 仰る通り、親からすれば子供ははいつまでも小さなままなのだと思います。
 手をかけたぶんだけ、語り手には特にその印象が強いのでしょう。
 
 そしてお褒めをありがとうございます。
 短編は行間に想像を巡らしていただいてこそと考えておりますので、心情が感じられるとのお言葉、大変嬉しく賜りました。
[一言]
霊も成長するといいますから、そのうちに年相応にジェンガになって、麻雀牌になって、お母様の我慢が限界にならないといいなあ、とか余計なことを考えてしまいました。
 ……。
 なんていうか、本当に余計なこと過ぎて何も言えないよ!
 麻雀とか、もう友達連れて遊んでるじゃんかよ!
[良い点]
石塔は、一つ積んでは父のため、二つ積んでは母のためですもんね……。
きっと、雨戸を挟んだ庭先では、息子さんもまたお母さんへの思いを噛み殺しているのでしょう。生死の境を踏み越えぬよう、ひっそりと。
 普通はそうして父母のために積むのですけれど、お母さんばっかりが苦労したり音を聞いて思い悩んでるのを見るに、母子家庭なんですよね……。
 息子の方もそれだけに後悔が強いのでしょう。
 それでも決して家に入らない自制心は、おそらく母譲りなのだと思われます。
[良い点]
こういうヤバ目な事がオカルト的な自然現象?ではなくて、意思があって誘い込んでいる行為ってところにより恐怖を感じました…
ボロボロな空き家とかただでさえ近寄り難いのに。
  • 投稿者: 佐斗
  • 2020年 08月30日 09時17分
 最後の舌打ちから感じられる悪意に、ぞくりとしていただけましたなら幸いです。
 空き家になったままなもの、某かの意図が横たわってのことなのかもしれません。
[良い点]
引き寄せられる、呼ばれる、引っ張られる……
何者かは知らねど、そういったものなのでしょうか。
しかし、そういう話でいつも気になってしまうのは、「では、その向こうには何があるのか」ということで。
知ってるひとはきっと、戻ってこないのでしょうね。
 タイトルは「黒洞」ということで、つまりはブラックホールのイメージでした。視線から何から吸い込んでのける感じです。
 そして向こう側を知るには、仰る通り飛び込んでみるしか手はないでしょう。それが喉の奥、胃の腑に通じるかもしれないことを予感しつつも。
[一言]
なんでも孤独死したひとの霊がついている部屋でも、出ていかれとまた寂しい思いをするので存在はちょっと誇示するけど邪魔にならないようにしているというパターンもあるみたいです。
あ、悪霊さんみたいなのは別として。
今回の場合は叩くものが壁と床しかないから問題なのであって、サンドバッグを設置するとかパンチングボールを吊るすなとの工夫をしてみたらいかがでしょうか。
 誰かに傍にいて欲しい。そして居ると知って欲しい。
 孤独死霊の話は、そんなふうに書くと切ないような心地になりますな。
 あとその種のものをストレス発散に使用してくれればいいけれど、下手に干渉すると自分を認識する誰かがいると察されて、藪蛇になる可能性が高いのでは……。
[良い点]
隣が空いたんだから、大人しく隣でばんばんしててくれてらいいのにっ!
やっぱりこういうひとも、無意識に人恋しいと思うのかしら……。
この調子で部屋から部屋へ移っていくなら、引っ越し先でいつか再会も有り得るのやも?

 隣でばんばんしてる時点で、既に大人しくないのではないか説があります。
 そして人恋しさや見られたい願望、承認欲求等があって、無意識に感知してくれる人のところへ寄ってきている可能性はありますな。ある意味ファッションサイコさんです。
 巡り巡っての再会ってのはロマンチックに聞こえますが、相手がこんなんじゃ御免被りたい方向に気持ちの針が降り切れるぜ……。
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